土曜日, 3月 31

2GBメモリ×2購入

まず前回の分だが、15日までの期間限定ポイントが約30ポイント程度しか無かったので、けっきょく使わずに流してしまった。
キャンぺーンのほうは、先月から引き続き、発売済み商品の在庫処分を意図したかのような設定のものが目に付く…これは年度末が近いからだろうか? ピーク時には、<発売済み商品を10本まとめて買えばポイント10倍という豪快な倍率が提示されたものの、まず発売済み商品の通常値引き率そのものが22~10%と、新作(26%引き)に比べて不利であるため、あまりメリットが無いんだよね…。
いちおう“評価が次点どまりだったので値引き待ちの作品”リストに掲載されている商品を全て洗ってみたが、許容範囲内である22~20%引きの品を合計しても7本。ポイント倍率は購入本数に連動するため、これだと7倍になり…そのうち4~6倍分を、値引き率の埋め合わせに用いる(22~20%+4~6%=26%)ことになるので、実質的なポイント倍率は+1~3倍となる。
これなら普通に、新作扱いの時に買っていた場合と大差ないわけで、とても在庫処分セールとは言えないだろう…かくして購入は見送り、ポイントも使わないまま期限を過ぎてしまったのであった。

そして今回、これまた在庫処分が目的と思えるキャンぺーンが実施されることに…ただし前回までとは異なり、今回はBDじゃなく書籍類が対象となっている。だが立ち読みの代償として、リアル店舗で購入する分さえ不足がちな現状では、とてもネットでまとめ買いをする余裕など無いわけで、どうやら今回も楽天ブックスをアテにはできない模様。
こうなると残された道は、ブックス以外の楽天ショップで何か買うしかない。なお月末までの期間限定ポイントは130ポイントほどで、(いささか後ろ髪は引かれるものの)べつに捨てても惜しくは無いのだが、さすがに2回連続で何も買わずに済ませてしまうと、「経済に対する貢献度が足りない!」と非難されそうだし(苦笑)。
で、いちばん好都合なのはiPadを購入することなのだが、ここのところ価格は高止まりし続けている状況で、とても今のタイミングでは買う気になれないんだよね…そりゃ黙っていても売れるヒット商品を、わざわざ値下げするようなバカは居ないだろうけど(笑)、だからといって公式のアップルストア(←要するにメーカー指定価格)が最安値で、それ以外のショップのほうが高値というのも、なにか間違っている気がするぞ。
まぁ幸いなことにポメラのほうは──臨終の兆候は見せているものの──なんとか小康状態が続いており、今すぐ代わりのメモ用ポータブルが必要というわけでは無い。

というわけで今回は、もうひとつの懸案事項であったPCの処理能力増強を優先し、メモリを購入することにした。
0416 WT-LD667-2GB   PC2 5300 (DDR2 667)

0416 WT-LD667-2GB   PC2 5300 (DDR2 667)
価格:1,840円(税込、送料別)


じつは、この件に関しても紆余曲折があったんだよね。先週の時点で楽天市場をチェックして(←その時点で上記の文章は書き上がっており、幸い…と言っていいのか分からんが、楽天ブックスやiPadなどの状況については、この1週間ずっと変化が無かったため、そのまま流用できてしまった)、いちばん安い商品に目星をつけておいたものの、いざ今日になって買おうとしたら、見事に売り切れていたという…。
で、慌てて再び楽天市場をチェックしたけど、あれほど安値のブツは他に見当たらず、仕方なくあきらめて、こうなったらiPadの購入を見据えて専用カバー兼キーボードを買おうと、改めて楽天市場をチェック。
とにかく品種が多すぎるので、とりあえず価格で絞り込み、レビューも参考に検討した結果、ようやく(送料その他の合計)金額が安く、性能的にも酷評されていないものを選び出して、レジで購入手続きに入った。
ところが、この時ふと「念のため、もう一度だけメモリを調べてみよう」という未練が湧き起こり、実行してみたところ、なぜか売り切れになった例の商品よりも安いブツが見つかった…先ほどは単に見落としていたのか、あるいは検索キーワードの入力に手違いがあったのか、ともあれ目当ての商品を、当初の予定よりも安く買えたのだから、結果オーライと言えよう。

なお支払いは、全額をポイントで済ませることにした。新生銀行のキャッシュバックサービスを利用できるので、べつに銀行振込でも構わなかったのだが、やはり入力するのが面倒くさいし、一度しか使わないであろうショップに対してクレジットカードを用いるというのも、無用なリスクと思えたからである。
あとは、現物が支障なく届くか(←送料の安さに釣られてメール便を選択してしまったけど、大丈夫だろうか?)、そして実際にメモリを差し替える作業でミスを犯さないか、それだけが心配。

5月のコミック新刊発売予定

05/11  よと田みのる短編集 CATCH&THROW  とよ田 みのる  600
応援したい漫画家の一人ではあるのだが、俺が今まで見たかぎり、短編だと魅力を発揮できない作風というイメージなんだよね…。

05/23  まじめな時間 1  清家 雪子
購入確定。ただし、そろそろ話を動かしてくれないと評価が下がる恐れも。

05/26  俺の後輩がこんなに可愛いわけがない 1  いけだ さくら  599
黒猫スキーとしては買うしか!と思ったけど、なんかキャラデザが原作と違う…残念。

相変わらずの不作ぶりだな…。ガンダムUC関連の外伝が2冊出るものの、どちらも食指が動かないし、サンレッドも最近はイマイチな話が多いので、そろそろ見切りをつける頃合いという気がするし。

金曜日, 3月 30

メガミマガジン5月号

表紙&巻頭特集のトップは、咲-Saki- 阿知賀編
最近はちはやふるナナマルサンバツといった、文化系・対戦型の部活モノで良質な作品が多い感じなので、これにも期待したいところ…記事によると、前シリーズが(どちらかと言えば)オカルトとか超能力バトルな方向性だったのに対し、今回は比較的まともでロジカルな戦い方をするようだし。

ピンナップでは、肌色率の高さ&シチュエーションから、パパのいうことを聞きなさい!がダントツの高評価(←できれば三女じゃなく、次女×長女の組み合わせだったら完璧なのに)…本編のほうも、こっち方面の追求に徹していれば良かったものを、なんで余計な要素を入れるかねぇ。
そしてギルティクラウンも、以前に掲載されたものに比べて、気のせいか肌色率が上がったような…思ったほどヒットしなかったので、プライド捨てて目先の利益に走ったとか?

劇場版なのはA'sは完成間近ということを踏まえて、監督インタビューやアフレコレポートなど。とりあえず一条和矢が大声で叫んだことは分かった(笑)。
これまでは制作体制に不備があり、奥田に負担をかけ過ぎていた…という話は、どう捉えるべきだろう? 今回は改善されたというなら、奥田がキャラ作監に集中できたことで、キャラデザについては安心してもいいのだろうか?

しかし、ヤマト2199の紹介記事には驚いた…予告編を見たかぎり、てっきりブーム当時のファン世代にターゲットを絞った、硬派な作りだと思えたのに、けっこう女性乗員も多いのね(←うち1人は、ドジっ娘アピールしてるし…)。

ハーモニー

アワーズメガミマガジン立ち読みの代償として、V書店にて購入。

アワーズ5月号

今日は早出勤務。仕事を終えて、帰りの電車を途中下車し、V書店にてアワーズを立ち読み。
いちおうドリフターズは掲載されていたけど、そもそも読むタイトルが少ないこともあって速攻で読み終わってしまい、時間的・体力的にも余裕があったのでメガミマガジンにも手を付け、40%ほど消化したところで集中力が途切れたため、そこで切り上げる。

ナポレオン~覇道進撃~
戦争のない時期のエピソードに、40ページも使ってどうするつもりなんだろ?と思ったら、こういう構成で来たか…。
ランヌとナポの諍いは、ドタバタコメディだった今回限りと見ていいのか、それとも今後まで尾を引くのか気になるところ。それにしてもランヌ、ベシエールを襲うときは丑の刻参りスタイルが正装なのか…わざわざロウソク借りてるし(笑)。
オージュローは、オシャレさん&愛妻家という一面がクローズアップ…ただしオシャレについては、乳毛に櫛を入れるという斜め上の描写をするあたりが、この作品らしい変態ぶりと言えよう。
真っ先に疑われたものの、要求金額が低すぎるという理由で容疑者リストから外されるマッセナ(笑)。
ネイは今回も不遇…ジュノーが結婚してしまったので、新たな不遇キャラの座を押し付けられた格好? 不遇といえば、これまで常に余裕綽々という感じだったタレイランが、痛い目を見たのは珍しいな。
そして大陸軍戦報では、ひどいネタバレを見た…ルクレール(合掌)。

木曜日, 3月 29

サンデー&マガジン

今日は連休。日中は昼寝したり、図書館で昨日借りたSFマガジンを読んで過ごし、午後10時ごろにスーパー遠征してサンデーマガジンを立ち読みするという定番のコース。
食材のほうは、ちょうど半額セールのタイミングだったものの、値段(←半額で499円)の割に大して美味そうな寿司タネじゃなかったので、今回はスルーして帰った。

ハヤテ
3バカの主役回。約1名のキャラデザが壮絶に劣化してしまっている事には、時の流れを感じざるを得ないが、それを除けばノリのいい、連載初期のころを思わせるような良回。3バカそれぞれの醜態を撮影していたハヤテの動画が、再生数トップを獲得するオチだと予想したのだけれど、外れたな。

絶チル
ナノスケールでのイメージファイトということで、背景を(いかにも臨死体験っぽい)お花畑に変更。ついでに三途の川も流そうか…というワル乗りに笑った。

絶望先生
本来なら卒業に合わせて3月で連載終了の予定だったのに、新連載がポシャったせいで急きょ10週延長になった…という内情暴露がヒドい(笑)。そんなわけで“間を持たせる”系の演出を描いてみたら、普段やり慣れていない事をやったせいで堪え切れなくなる…というネタも可笑しかったが、基本的には尺稼ぎと使い回しが目立つ…まぁ上記のような経緯だったのなら、作者のモチベーションが上がるわけもないか。

2012冬クールアニメ総括(承前)

同じく続編モノで大失敗だったのが、ミルキィホームズ第2幕だろう。こちらは本来ギャグ作品であり、さほどメインストーリーを重視しなくても良いはずなのだが、実際に足を引っぱった要素のひとつは、メインストーリーの迷走(もしくは不在)じゃないかという気がする。
もちろん“何でもアリ、むしろ暴走したほうが面白い”という方針で話を作ること自体は間違いじゃないはずだけど、その自由度の高さがかえって仇となり、ギャグのパターンというかカラーというか、そういう最低限の土台さえも見失った状態で、当てずっぽうにネタを繰り出しただけ…みたいな形になってしまった感がある。

あとはキャラ配置の問題かねぇ…。この作品とギャラクシーエンジェルの関係性については今さら指摘するまでもないが、あちらに比べると、投げられたボール(ギャグ)をうまく受け取ったり投げ返せるキャラが居ないんじゃないかと。
ツッコミ役といえばこころだが、これは単に拒絶的なリアクションを取っているだけで、銀魂における新八のように、絶妙な返し方をしているわけじゃない。こころ以外のG4は空気に近いし、20は傍若無人に叫ぶのみ。
最悪なのがアルセーヌで、大半のキャラが(その非常識さゆえに)感情移入が困難である中、ほとんど唯一の常識人として視聴者の感情移入の対象となり…だからこそ彼女がミルキィホームズに感じるストレスを、そのまま同じように視聴者も感じてしまったように思える。
…とはいえ、第1期に較べて主要キャラが増減したわけでもない以上、やはり見せ方が悪くなったとしか考えられないか。

敢えて「面白かった回を挙げろ」と言われたら、とりあえず第1話ということになるかねぇ…。ただ単に、まだこの頃には抱いていた期待感を、面白さと錯覚していただけ…という可能性も否定できないが(苦笑)。

第1話が収録された、BD第1巻


確かに続編モノは駄作ぞろいだが、それ以外の新作についても状況は似たようなもので、けっきょくは原作の枯渇という結論に行き着いてしまう。
とくに萌え系は壊滅状態…なにしろ、購入レベルに到達したのがキルミーベイベーだけ(←と言っても、どちらかと言えばギャグ作品としての評価だが)という有り様で、ほかに最終回まで視聴継続したのは、パパのいうことを聞きなさい!ぐらいだな。
これも、キャラデザとサービスシーンは悪くないものの、中途半端にシリアスだったりリアルな要素を挿入した(←しかもそれが、ただ単に不快なだけの描写だったり、ご都合主義的に解決されるせいで、ことごとくマイナスの影響しか与えていないという…)ことにより、萌え系としての売りを、自ら殺してしまった格好。
それでも敢えてマシな回を挙げるなら、不快な要素が顔を覗かせる前の第1話ということになるか…いっそ“名場面集”と題して、サービスシーンだけ抜き出した特別編でもリリースしてくれたなら、それを買って済ませるのに(笑)。

第1話が収録された、BD第1巻

水曜日, 3月 28

機動戦士ガンダムMSV‐R ジョニー・ライデンの帰還第4巻

電撃大王立ち読みの代償として、D書店にて購入。

電撃大王5月号

今日は休日。図書カードの残額が1000円を切っていたので、夕方に金券ショップまで出かけ、これを補充…いつもより少し安い9550円で購入できたのも幸いだったが、さらにスーパーの商品券を32枚まとめて買えた(額面1000円→975円で購入)のは、大きな収穫と言えよう。
あいにく手持ちの現金が足りなかったので、すぐさま近場のコンビニまで行ってATMから引き出したわけだが、その際ついでにサンデーマガジンを立ち読みできなかったのが、画竜点睛を欠いたな(←金券ショップの閉店時間が迫っていたので、仕方なかった)。

その後、通勤電車に乗ってD書店へ赴き、電撃大王ガンダムエースの続きを立ち読み。前者が予想より早く読み終わったので、後者も閉店までに完全読破できるかと思われたが、W小説に時間を食われ、富野ですと4コマ作品のいくつかを残して無念のタイムアップとなった。

GUNSLINGER GIRL
リコとマルコーは生存確認、ジャンは病院へ搬送…と、突入組も全滅は免れた模様。公社の今後についても上のほうで話がついたらしく、このまま穏やかに結末を迎えそうな雰囲気になってきたな…こうなると(公社の連中じゃないが)緊張感が抜けてしまって、ここから急転直下でバッドエンドになったりしようものなら、とても耐えられそうにない(笑)。

ワルキューレロマンツェ 少女騎士物語(原作:Ricotta/作画:蜜キング/構成協力:藤代 百)
新連載。キャラと世界観の紹介に徹した、典型的な導入パートであり、現時点での評価は不可能。

相対性モテ論
2話目にして、いきなり会話劇の面白さがダウンしたぞ…前回のアレは偶然だったのか、あるいは練りこむ時間が足りなかったのか? ともあれ、これでは単行本購入どころか、読み続けることも難しいレベル。

とらドラ
単行本が発売されたゴールデンタイムとの抱き合わせとはいえ、久しぶりに表紙を飾ったと思ったら、夏まで休載とか…もう素直に終わらせろよ(苦笑)。

この惑星は支配されている(いづみみなみ)
読み切り氷菓のような“本格じゃないミステリー”系かと思ったが、あっさり謎が解けて、そのまま終了という起伏の無さ…読み切りとはいえ、もうちょっと見せ場が必要じゃないか?(←まぁ一応「相方が宇宙人だった!」という衝撃の真相は用意されているものの、あくまで淡々と描かれているので、読む方としては対応に困る)
いわゆる日常モノが幅を効かせるようになった影響かも知れないけど、それ以外のジャンルの作品までもが、敢えて話を盛り上げないまま終わらせる傾向が強まっているような印象がある。

君と一緒に(原作:「君と一緒に」製作委員会 株式会社インパクト/作画:水風 天)
普段だらけ放題の生徒会メンバーだが、ひとたび主人公の言葉に触発されるやチートな能力を発揮し、たちまち事件を解決…というベタな話。ずいぶん作画の安定度が高いと思ったら、コミカライズ版ヨスガを描いてる人らしく、こんな凡庸な読み切りを任せるには、やや役不足に思える。

よつばと!
オチ無しかよ…叱るなり、とーちゃんも一緒になってぺンキ塗りまくるなり、話の広げようはあるだろうに。なんか、もう作者がやる気を失くしてないか?

火曜日, 3月 27

2012冬クールアニメ総括

ちょうどいい時期なので、冬クールのアニメを総括してみよう…というわけで、まずは今期やたら多く目についた続編モノについて。

とりわけ今期は長寿作品と言えるようなシリーズも多かったが、いずれの作品も(かつて人気がピークだった頃に較べると)評価が下がってしまったように思える。
まぁシリーズを重ねるごとに、勢いが徐々に衰えていくのは致し方ないとしても、前シリーズの内容でファンの不興を買い、続編を作る機会を自ら手放してしまったシャナFinalゼロの使い魔Fについては、今になって完結編を作ったところで、すでに離れてしまったファンの心を取り戻すのは、難しくて当然だろう。
もちろん制作側にも色々と事情や言い分はあるのだろうけど、作品の寿命や制作のタイミングというものについて、考えさせられるケースではあった。

もちろん、同じく長寿作品となった夏目友人帳のように、かなり原作を尊重した作りに努めたにも拘わらず評価できない場合もあるけど…この場合は原作に原因があるのだから、少なくともアニメ版のスタッフを責めるのは筋違いだろう。
その問題点とは、彼自身と周囲の人間&妖との交流関係(←的場のように、マイナス方向の影響を及ぼすものも含む)を描いたエピソードの割合が増す一方で、連載初期に比較的多く見られたような、夏目がホスト役に回り、ゲスト役の妖が実質的な主役を務めるエピソードが減少しつつある事である。言うまでもなく作品の主役は夏目であるし、彼が成長を遂げるに従って前者のエピソードが増えるというのは、方向性としては間違ってないのだが…。
夏目メインのエピソードが、彼の“未来”の可能性に言及し、ポジティブな色合いを帯びる傾向があるのに対し、妖メインのエピソードは、すでに“過去”のものとなってしまった関係(←おもに人間との)の修復や清算を求めるパターンが多く、大抵の場合、その結末は物悲しいものとなる…メインストーリーに関してはハッピーエンド至上主義の俺だけど、個別のエピソードについては、むしろハッピーエンドより“泣かせる”終わり方のほうが好みなんだよねー(笑)。
また、始まってすぐに露神という珠玉のエピソードと出会ったことで、“夏目=妖メインの、泣ける話”という図式が脳内に刷り込まれてしまった面も大きい…どうしても、あの話が基準となってしまうのだ。

4期では数少ない(そしてベストの)エピソードである、第4話が収録されたBD第2巻


次に、長寿ではない続編モノとして、真っ先に挙げておきたい(←悪い意味で)のは、やはり銀翼のファムだろう。「いつものGONZOじゃん」と言ってしまえばそれまでだし、実際そのつもりで事前にハードルは下げておいたから、それほど意外だったわけでも無いのだが、やはりねぇ…。
ディーオやタチアナといった懐かしい顔ぶれが登場すると、どうしてもボルテージが上がるのを抑え切れないわけで、その点では続編モノゆえのマイナス要素と言えなくもないな(←いや…本来ならプラスとして働くはずの要素だからこそ、期待を裏切られた際の失望も、より激しいものとなる)。オリジナル作品なら、こういう落胆とは無縁なんだろうけど。

とりあえず最大の不満点は、話の中心となるべきルスキニアの動機について、完全に投げっ放しで終わってしまったこと。とにかく説明不足で、最期まで本心らしきものが語られなかった──ひょっとしてスタッフ自身、なにも考えてなかったとか?(苦笑)──せいで、“思うところあっての所業であり、ほんとは悪い奴じゃない”というベタな真相だったのかどうかさえ分からないという…。こんな事なら、前シリーズのデルフィーネのように、シンプルな悪人という設定にしておいた方が、よっぽどマシだったぞ。
また、主役(←と言えるのかどうかさえ疑問だが)であるファムとの接点が少なすぎて、何をメインに描きたいのかという軸が定まらないまま、迷走してしまった点も問題。主役と敵役、どちらにも感情移入できないような話を面白く作るのは、そりゃ難しいわな。
さらに戦闘に関しても、なんとか銀英伝をリスぺクトしようと頑張ってみたけど、まったく中身が追いついてない有り様だったし(←評価できたのは、連合に同士討ちを引き起こさせたサドリの策略ぐらいか)。

ただしタチアナが登場する第4話や、トゥラン亡命政権樹立が描かれた第5話の辺りまでは、間違いなく面白かった。
実際、それらの回が収録されたBD第2巻は、楽天ブックスでも初回版が品切れ状態となっており、↓のリンクは通常版だし。

日曜日, 3月 25

機動戦士ガンダムUC テスタメント

少年エース立ち読みの代償として、D書店にて購入。

ユニコーンエースは立ち読みできないことが多かったので、過半数の話が未読だったという意味では、少なくとも全くのムダ遣いにならずに済んだ。
内容そのものは、可も不可もなしというレベルか…やはり一番よかったのは、既読であるデルタプラスのエピソード(←あとがきによると、一人称を“わたし”にしたことで、女性人格と受け取る読者が結構いたとか…何だかなぁ)だったということで。
“テスタメント”なんて宗教くさいタイトルは、ドライセン編ジム編を指したものだろうか? 前者はヴァルハラ信仰(北欧神話)、後者はサブタイトルどおり十字軍(キリスト教)をベースとしており、どうやら対になることを意図した内容だし…単行本にまとめる企画が通った時点で、そういう構成にしようというアイデアが出たのかね?

あとオルテガが、あのナリで「まるでヘルメスの魔法の靴ですな」なんてセリフを吐いていたのは、さすがに違和感を拭えない(←どうせなら、原作でセリフのなかったマッシュに言わせておけば、もう少し違和感が少なかったかも)。
まぁTV版の、マッシュに対する“鎮魂の儀式”などを見ると、意外に三連星の連中はロマンチストだったりした可能性もあるか。

あとがきの
>大震災による大津波で家財のほとんどを失った
は、やはり重い…俺にできるのは、こうして単行本を買うことによって、側面から支援することぐらいだけど。
ユニコーン連載時の挿絵交代の件といい、まるで苦労を背負い込まされる運命にあるようだな…その分だけ報われることがあると、信じたいものだ。

少年エース5月号

今日は遅出勤務。早めに家を出て、出勤時間までD書店で立ち読みするという毎度おなじみのパターンを実行したものの、トラウマ量子結晶読みたさに少年エースを先に片付けようとしたところ、読み終わった時にはガンダムエースは他の立ち読ミストの手に渡っていたという、痛恨の選択ミスを犯してしまった…。
しかも昨日の疲れが充分に取れていなかったらしく、早くも疲労が感じられ、とてもガンダムエースの残りを読破するのは無理と判断し、引き上げることに。おかげで勤務開始まで、中途半端な空き時間を抱えることになってしまった。

トラウマ量子結晶
今月も絶好調。また春人が性懲りもなく、小説なんて書きやがった(笑)。しかも今ごろになって、その文章を読むのは他人だということに気づいたとか…。
一方、ようやく復帰した田中建二(←名前そのままなのか…)の、春人に対する同族嫌悪の情は、ますますヒートアップ。ついに両者の間でダメ対決が勃発し、相手に負けじと自分のダメっぷりを見せつけまくったことで、もはや初登場時の“リア充な生徒会長”というイメージは銀河の彼方へ消え去ってしまいました。
世話役のシープラとコボルも大変だなぁ。入院中、お見舞いに来たのはシープラだけだったらしいし…って、そこまで行くと、どうして生徒会長になれたのかツッコみたくなるレベルだぞ! コボルの再登場は、地味に嬉しい(←ドアの影から顔を覗かせた姿が、妙にラブリーだった)。

のろガール!
男の娘メイドは悪魔だったか…なあに、大した問題じゃない(笑)。予想どおり、お互い傍若無人な女主人に振り回されることに辟易して意気投合しそうだし、あとはイベントを積み重ねて親密度を上げていくだけだ。
それにしても、ヒロイン2人は(悪い意味で)似たもの同士だな。どちらも、相手に呪いをかけられないよう偽名を名乗り、そのことを知ると(自分を棚にあげて)逆ギレする…という、お約束の展開をやってくれたし。この調子で行けば、単行本購入も見えてきそうだ。

シュタインズ・ゲート
現在とは、あやまちも含めた全ての過去の結果として存在する。だから、たとえDメールで過去のあやまちを修正することができても、それによってあやまちの記憶そのものが失われてしまうため、いずれは別のあやまちを犯すことになるだろうから、意味がない…と主張する助手が、なんとしても過去を修正したいというフェイリスと、対立する話。
アニメ版では見た記憶がないけど、カットされた原作エピソードのひとつだろうか? こういう部分まで拾い上げていくなら、余裕で劇場版が公開されるまで連載を継続できそう。しかし改めて思うに、こういった深刻なシチュエーションを描くには、この作者の絵柄は不向きだな…この先、もっとヘビーな方向に話が進んだら、ますます違和感が増大しそうだ。