土曜日, 7月 24

真・恋姫†無双~乙女大乱~ 四 Blu-rayスタンダード版

ポメラとストライクウィッチーズBD-BOXという高額商品を同じ月に買ったことで、今月末までの期間限定ポイントが2300ポイント超というシャレにならない事態に…。
もちろん使うしか無いわけだが、ここでネックになったのが楽天ブックス全品5倍キャンペーンの“1回のご注文で合計金額2,000円(税抜)以上ご購入”という条件。これが「期間限定ポイント(2300ポイント余り)を値引きしたうえで、なお2000円以上」ということを意味するのであれば、最有力候補である銀魂第4-12巻(初回限定版)は見送らざるをえない(←ちなみに税抜き価格3330円)。
というわけで“税抜き4300円以上”という条件を満たすほぼ唯一の候補(←あとはハガレンBD第15巻と、つい先日発表になったユニコーンBD第2巻ぐらいか)として、これを選定。

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合計11倍だな。楽天イーグルス勝利が無い分、前回よりは落ちるか。月末ギリギリ(←31日が土曜日)まで粘っても良かった気がしてきたものの、“14時間限定ポイント3倍”に背中を押されてしまった感じだな(苦笑)。


アフタヌーン9月号

今日は夜勤明け。ゆっくりしたいところだが、明日も仕事だし、月末進行は始まっているしで、そんな余裕はない。ひとまず、その花DVDが再配達されるのを待ってから(←初回特典とかで大きいBOXに収容されているわけでもなく、単なるDVDトールケース1個なんだし、メール便でポストに突っ込んでおいてくれたらいいのに)家を出る。

最初に通勤電車の沿線に沿って順番に覗いてみる予定だったが、最初に立ち寄ったV書店でアフタヌーンが立ち読み可能だったので、とりあえず今日のターゲットに決定。ちなみに少年エースはビニールコーティングされていたけど、立ち読みする気が失せる分厚さだった。本スレの早売り情報によれば、ガンダムエースも同じように分厚いとのことなので、こりゃ角川は本格的に立ち読み対策として、雑誌を分厚くする作戦で来る気かね? でもV書店ではガンダムエース見かけなかったな…付録がかさばるので、カウンターで扱っているとか?

立ち読みの代償として考えていた、こえでおしごと第4巻は見当たらず(←そういえば昔、第2巻でも同じことがあった記憶が…なぜか通常版だけ入荷が遅かったんだっけ)。
代わりにガンダムUCのビジュアルブック(←1ヶ月遅れるんじゃなかったのかよ!?)とバンデシネ第1巻がもう並んでいたものの、BD第2巻が値上げされると知った以上、盲目的にお布施をしようという気も無くなったので、ひとまずパス。まぁ後者については、本スレでの評判が良ければ改めて考えるということで。
恐らく月末にアワーズ立ち読みのためもう一度ここを利用することになるはずなので、その時にまとめてエロマンガを購入すべく、帰宅後にネットで注文しておく。

ああっ女神さまっ
予想が的中したのは、スクルドが相手するという事ぐらいか…3人目の敵(←名前は長すぎて覚えてない)は見た目からしてコミカル系っぽかったから、もっとほのぼのした対決になるかと思っていたんだけどな。

ヴィンランド・サガ
ようやく闇を抜けて、少しだけ本筋に戻ってきた感じ。このまま面白くなってくれれば良いのだが。
自分の手で守れる範囲を越えた富を持っても不幸になるだけ…というのは別に現代資本主義の批判というわけではなく、もっと素朴で普遍的な真理を言っているだけなんだろう。
ただ、この考えを国家サイズにまで当てはめるのか、言い換えればトルフィンとクヌート(=国家)の道は再び交わり、互いの価値観の違いゆえ対立することになる…というところまで見据えた伏線なのかが気になる。トルフィンが至るであろう“真の戦士”の生き方が、そういう「足るを知る」スタンスを貫こうとして、覇者たろうとするクヌートと対決する事になるのかね。

パンサラッサ連れ行く(庄司 創)
今月号は新連載や読み切りが多くて、夜勤明けで回復し切っていない身にはキツかったんだけど、評価できる作品はコレだけだったな…あの「辺獄にて」の作者だけあってレベル高いわ。
擬人化されたバージェスモンスターに仮託して、多様な社会形態と世界認識を描く、なんとも独特かつ哲学的な内容の作品。現実主義者はその現実の過酷さに挫折しそうになり、信仰深き者も極限の状況では死の恐怖や神の意図への疑念を完全に払拭できず、それでも互いに支えあって生きていかねばならない…という、達観しつつも無常になり切れないサジ加減が絶妙。
三文未来の家庭訪問」と「辺獄にて」を合わせれば、なんとか無理すれば短編集を出せるぐらいの量が貯まったんじゃないの? 出して欲しいなぁ。

オクターヴ
一緒に暮らすことを決めて、ひたすらイチャイチャするだけの話…こういうのが読みたかったんだよ!(笑) ずっとこういう話だけやってくれればいいよ!
…まぁでも、それ以前に色々あったからこそ、この展開が映えてくるわけで、難しいところだな。とりあえず評価が上がったので、単行本第5巻を購入することに決定…来月は不作ということもあるし。

友達100人できるかな
何だかんだで、複数同時セットの使い道を模索してみたわけね。そんなわけで今月は、女の子らしさのカケラもないガサツな元気少女と、それとは正反対の引っ込み思案な子を同時攻略(←無理やり友達になろうとする自分自身の姿勢を「不自然だ」と自覚してしまった主人公には、“攻略”という言葉が似合ってしまうのだった)することに。
正反対の性格をした女子2人の友情が危機に瀕する…といえば、マリみて短編集にも似たような話があったな。あっちは結局、完全に破綻してしまったけど、こちらは本音をぶつけ合って元通りに修復しました。双方の運命を分けたのは単なる運の良さか、あるいは若さ(幼さ)ゆえか…思春期を迎えて自我が芽生えたり、様々なことをアレコレ考えるようになってしまうと、かえって素直になれなくなるんだよね。何も考えなくて済むガキンチョの頃のほうが、あっさり仲直りできたりして。
今月は上記の2作が高評価だったこともあり、もともとハードルの高い本作としては“可もなく不可もなし”レベルだった。

木曜日, 7月 22

夏目友人帳 第10巻

アニメディア立ち読みの代償として、Jスーパーのテナント書店にて購入。

前の巻がイマイチだったからハードル下がってしまったけど、どうやら本来の調子を取り戻してくれたようなので安心した。といっても相変わらず、すでに読んだことのあるストーリーパターンを少しだけアレンジして使い回している(←しかも引き延ばし気味に)状態なのは確かなので、そろそろ新しい動きが欲しいところではある。

「偽りの友人」はダブルミーニングなんだな。
過去の嫌な記憶に改めて正面から向かい合おうとするのは、主人公の特権(←ただし性善説系の作品にかぎる)だよね…現実はそう甘いモンでもないし。
でも「塔子さんや西村たちに話せないことがあっても、恥じるような事はしたくない」という姿勢は好きだぜ。その後の「あのケーキ屋の場所は柴田が知ってるんだぞ、先生」「よし、守ってやろう」で台無しだけど(笑)。
キャラデザのバリエーションの乏しさについてはもう諦めてるけど、服装についてはもうちょっと何とか…柴田はスーツ着てるせいで社会人にしか見えんぞ。

仮にも仕えようと心に決めたのなら、あるじを信じろ」のセリフは、柊が言うと説得力あるな。
それにしても不月様の心は寛大すぎる…毎回ずっと負ける役をやらされ続けたら、グレるぞ普通(笑)。挙げ句に、力の衰えた豊月様に付き合って一緒に旅立つとか。
信仰してくれる人が減ったせいで神通力も衰え、やがて去らざるを得なくなる…というテンプレストーリーのひとつだけど、一行の去ってゆく光景と夏目の心情が重なって、なかなか情緒あふれる締めになってるな。
先生が神には勝てない(←正確には「祟られるので、牙をむきたくない」だけど)というのは意外だった。すると
「人は妖に食われる」
「妖は神に勝てない」
「神は人間に信仰されないと、力が衰える」
で三すくみが成立するんだろうか? まぁバトル主体の作品でもないし、その場の思いつきみたいな設定かもしれないけど。

次巻予告、田沼と一緒にタキの家庭訪問って…これは期待せずにいられないな!

アニメディア 8月号

今日も遅出勤務、しかも待機メインの楽なシフト…ではあるのだが、今度の休日も出勤しなければならず、一昨日から数えて休みなしの連続11日勤務になるという見通しを踏まえると、あまり喜んでもいられない。
もうすぐ月末進行だというのに、休日の少ないローテーションに突入、しかもここしばらくは病欠者多発&人事異動の影響で、休暇枠が逼迫しているんだよね…まぁこのクソ暑い中、家にいても電気代がかさむだけなので、エアコンの効いた職場で過ごした方が安上がり&快適なのは確かだし、おまけに特別出勤手当までもらえるんだから悪い話ではないんだけど、あまり長く続くと身体のほうが保たなくなりそうで困る。

というわけで、ハードスケジュール開始直前の貴重な自由時間の使い道なのだが、結局スーパーに遠征することにした…って、昨日は無謀だと否定しておいて、そんなあっさり(笑)。
まずアイスクリームのストックが切れそうなので補充の必要があった事と、テナントの書店でアニメディアが立ち読みできる可能性に賭けたかったのである。
行きつけの書店は(遠方のSK書店も含めて)壊滅状態であることを確認済みだし、あとはK2書店か駅前繁華街の書店をシラミ潰しに当たるしか方法が無いという状況で、そもそもそんな遠征してまで読みたいというほどでもない以上、アイス購入のついでという形で立ち寄り、ここで見つからなかったら諦めるか…という心境で臨んだところ、1冊だけ棚差しになっていたのを発見。
どうやらシュリンクされていたらしく、その抜け殻(?)が本に挟まっていた。俺以外の立ち読み野郎(←スーパーに来た客だから、女性の確率が高いか? アニメディアだし)のしわざらしい。さすがに自分でシュリンクを破るところまでは堕ちたくないものだと思いつつ、せっかくだから読ませてもらうことに。

事前に金券ショップで購入しておいたJCB商品券(←ここは他の系列店より割安だし、以前に売り切れていた事があったので、念のため今後の分も含めて6枚注文。まだまだアイスの需要は続きそうなので、無駄にはならないだろう)で、バニラアイスをまとめ買い。
帰宅後にさっそく食べたのだが、恐ろしい勢いで溶けていく様子には戦慄を覚えた…どんだけ暑いんだ今日は!

本誌は、春終了の作品を振り返ったり、夏開始の作品について基礎知識を紹介したり…という記事が多く目につく、いかにもクールの境目らしい構成。
ただし春夏できれいに分かれているわけではなく、両者が無秩序に入り乱れた配置なのが何とも…。さほど深く掘り下げない、当たり障りのない内容なのは、この雑誌らしいと言えるか。
表紙を飾った黒執事Ⅱなど、基本的に腐女子向けのラインナップなのは言わずもがな。むしろストパン2のぺージがあって驚いたわ(笑)。

ハガレンは最終回ということで、原作者インタビュー…って、またかよ!(笑) マンガ専門誌(←といってもぱふしか読んでないけど)よりアニメ雑誌のほうがオファー多いんじゃないか?
グラマンはマスタングを目にかけているので、自分の後任の大総統職は、アームストロング少将ではなくマスタングに継がせるのではないか…という話は意外だな。キメラたちを最後まで生き残らせることにしたのは、アニメ版オリジナルの「家族がいる」というセリフに影響されたからだとか。

アニメージュに対抗したか、実際に人気が盛り上がってきた事もあるのだろうけど、イマズマイレブンを扱ったページもあり。読者投稿イラストも多かったので、人気があるのは間違いないと思われるものの、キャラクター投票ランキング(←今月から白黒ページに格下げ…あまり人気のないコーナーなんだろうか?)にはまだ誰も顔を見せていないので、アニメージュに比べると遅れているか、さもなくばキャラが多すぎて票が分散してしまったのかも。アニメージュのほうでもランクインしている人数が多い割に、個々の票数は少なくて低位にとどまっているキャラが目立ったし。

主要3誌のうち、オカルト学院を取り上げたのはアニメディアだけか…まぁ、かなり後ろのページに、申しわけ程度に掲載されているだけなのを見ると、夏クール作品におけるダークホースだと見抜いたわけではなく、単に「ムー」と同じ出版社であるがゆえの身内びいきなんだろうけどね。

シュリンク&特別定価の理由は、付録のブラック★ロックシューター本編DVDか。宣伝以外では、高評価だという噂も聞こえてこないし、大した出来でも無かったのだろうか? 基本、興味ないんだけどさ。
興味ないといえば渡邊コラム、しばらく見ない間に何があったんだろう? たまたま目についたんだが、路線変更して編集部訪問レポートとかやってたぞ…。

水曜日, 7月 21

CLAYMORE 第18巻

電撃大王GENESIS立ち読みの代償として、V書店で購入。
これまでのあらすじを完全に忘れ去ってしまっていたので、発売直前に第17巻、さらに第16巻も読み直しておおむね把握したんだけど、色々あって結局、買ったのは発売日をかなり過ぎてからになってしまった。それでもさすがジャンプ系だけあって在庫は豊富らしく、余裕の初版ゲット…まぁ別に拘るような作品でもないのだが。

死亡フラグが立ってたリフルとダフは、ようやく退場か? 悪党なりに意外と泣かせるような、死に別れのシーンが描かれるのかと思ったけど。そして融合体の攻撃によって負傷したアリシア&ベスも、両者ともに覚醒するという禁じ手まで使ったのに敗北とは…。
しかし手を下したのが融合体ではなく、いきなり乱入してきたプリシラというのは予想外だった。記憶を失い、ラキやイースレイと穏やかな時を過ごしたことで少しは大人しくなったのかと思いきや、ぜんぜん反省してねぇし(笑)。かなり敵キャラが退場したので大詰めが近いようにも見えるんだが、相変わらずプリシラはチート過ぎて、どうやって倒すかの道筋が全く見えない。
アニメ版のラストはご都合主義的としても、根本の部分(=プリシラを何とかするのは、ラキの役割である)は同じなんじゃね?と思っていたんだが、この流れだとラキは、むしろ組織に関連するイベントで役割を果たすことになりそうだな。クレアに救出されるまで囚われっぱなしというのはカッコ悪いし、侵蝕しようとした融合体を逆に取り込んでパワーアップとかいう展開も安直すぎて萎えるわけで、はてさて…。

電撃大王GENESIS 2010 SUMMER

歯の治療を終えた後、いささか眠気を感じたものの、やや無理をして家を出る…まだ歯が完全に固着していない状態で眠ってしまって、歯ぎしりなんてしようものなら、せっかくの治療がムダになるからね。
というわけで通勤電車に乗り込んだものの、まだ出勤時間には余裕があったので、V書店を覗くために最寄り駅で途中下車。ここは近ごろ立ち読みに寛容という気配を感じていたし、ついでに定期券の更新手続きができるというメリットも計算した上での行動だったんだけど、これがドンピシャで、空き時間をピッタリ消化する形でGENESISの立ち読みと更新手続きを完了。

美少年で名探偵でドエス(平野耕太)
表紙とポスターを描いた時点で力尽きたのか、本編は話の導入部だけで終了。“得体の知れない主人公が出てきて、得体の知れない事件の解決に着手した”って事ぐらいしか分からねぇよ! 肝心の部分は全部「次回までに考えておきます」状態なんじゃないかと(笑)。

緋色のマリオネッタ
父親に犯された忌まわしい記憶を封印するために生じた二重人格…って、すっかり手垢の付きまくったアイデアだな。それでも絵柄さえ好みであれば、面白く感じられたのだろう…と、この後の作品を読んで思った。シスターが私服に着替えたらガラリとイメージ変わったあたりは、けっこう萌えポイント高かったんだけど、キャラ全般の描き込み具合に粗っぽい印象を受けたのがマイナス。

あかとき星レジデンス
次第に地球の文化と、それを紹介してくれる地球人に親しみを覚えていく宇宙人…なんともベタな話なんだけど、安定して面白い。けっきょく作画(キャラデザ)さえ好みであれば、特にヒネったストーリーや設定なんて必要ないという事か。

妄想少年観測少女(大月悠祐子)
ギャラクシーエンジェルは大好きだったけど、本性を現して以降のノリにはついて行けないというのが正直なところ。それでも白雪セブンのフェチ描写は、まだ“あくまでギャグですから”という建て前で踏みとどまっていたものの、今回は完全にアクセル踏み抜いてやりたい放題だし。人肌を塗りたい/塗られたいというニッチ過ぎる趣味は、どこに需要あるんだ…。

スズログ
こういうサイバーパンク系も、そう多くないストーリーパターンを消費し尽くしてしまっている感があるなぁ…せめて目新しいアイデアのひとつでもあれば、もうちょっと評価できたのだろうけど。

あしたの今日子さん
2本目の話は、マーリンさんをクローズアップ。確かに出番をもっと増やして、かつ可愛く描いて欲しいところではあるんだが、今回のスク水着用みたいな安っぽい媚売りは遠慮願いたい。

やさしいセカイのつくりかた
IQの高さを持て余して学生時代に苦労した主人公教師が、似たような境遇のヒロインに対しお節介を焼くものの、結局は別の道を選ぶことに…という微妙な距離感の話が1本目で、そこそこ雰囲気は良かった。2本目はギャル系のヒロインが、主人公と1本目のヒロインの関わりを目撃し、嫉妬未満のハッキリしない感情を抱えて懊悩した末、自分らしさを求めて一歩を踏み出す…という、かなりどうでもいい話。これも絵柄は好みなんだけど、単行本を買うには今一歩なにかが足りないんだよな。

夢のクロエ
ステロな高笑いお嬢様かと思いきや、じつは実家は没落しつつあり、節約と地味な生活が身に付いているという、なんとも俺好みのサブヒロイン(←だよね?ヒロインと友達になったわけだし)登場。例によって“なんだかスゴイ衣装”のスゴさが伝わってこないのは問題だが、今号の掲載作品の中では上位の評価。どうでもいいけど“ドライアード”は女の子タイプの妖精で、“知性ある老木”はエントorトレントじゃないのかとツッコミ。

ユメキ
やはり、年上お姉さんに憧れる少年の純愛モノにはならなかったか(笑)…まぁ予想はしてたけどね。つーか初回こそインパクトあったものの、連載になってしまえば毎回同じオチだと読めてしまうわけで、ほとんど意味ないのでは?

エアリセ∞(榎宮祐)
ババアかと思ったらジジイでした…って誰得レベル高すぎだろ! 今回は“男に騙されていた女の子”っていうパターン多いな。もっと相思相愛とかハッピーエンドなのを読みたいのに。

きつねとゆりこ(菅野マナミ)
引っ込み思案の性格を治すために演劇部に入ったとか、それでも話すのは苦手でスケッチブックにセリフを書いてコミュニケーション取ろうとするとか、そんな彼女を見かねて力になろうとするキツネの霊とか、どこぞのギャルゲーで見たような要素のオンパレード。リアルタイムでプレイした経験のある奴が読んだら噴飯モノなんじゃ無いだろうか? こだわりのない俺は、普通に楽しめたけどね(笑)。今のご時世、あんまりオリジナリティーとか考えないほうが、気楽に作品と関わることができて幸せなのかも。

動研。~菜ノ花高校動画研究部~
現実のはねる水面の動きは、アニメにおいて確立された描かれ方とは異なるのか。でも“何を描いているか”を分かりやすく伝えるためには、あえてリアリティにこだわるよりも、多用されている表現のほうが良いという考え方もあるはずで、難しいな。
サボってる部員との衝突みたいな展開に走らないのが、ハックスと違うところ。余計な脱線はせず、手堅く部活モノ・恋愛モノとして平均点をキープしながら、キャラデザの良さで評価ポイントを稼ぐという意図なのだとすれば、(少なくとも今のところ)別に間違ってはいないか。

時の消失請負人
今回のテーマは坂本龍馬。この作品の雰囲気と食い合わせが悪いように感じてしまったのは、メジャーすぎる題材だからか、それとも日本が舞台だからか。あるいはぺージが足りなくて龍馬という人物の魅力を充分に描き切れないまま幕切れを迎えてしまい、話にのめり込めなかった事も考えられる。謎解きとしてもイマイチで、けっきょくライバルの歴史干渉者のしわざでした…というヒネリのない真相、しかも長期連載化を目論むかのごとき引っ張り方というのは、あまり感心せんな。

サンデー&マガジン

今日は遅出勤務なのでスーパーには遠征できないし、日中この暑さの中を遠征するのは論外。しかも午前中に歯の治療(←ひとまず今日で完治)にも行かなければならないということで、早起きして近所のコンビニへ。サンデー&マガジンの立ち読みを済ませつつ、ついでにATMで預金を引き出し、まもなく期限を迎える通勤定期の更新に備えておく。

ハヤテ
先週の反動でもないだろうけど、中央やや後ろという最近では珍しい掲載位置で、一瞬とうとう休載したかと思ってしまった(笑)…いや、事前にBS読んでるから、そんな事ないと分かってはいたんだが。
主役3人の日常会話に、デフォルトで千桜が加わっているのは新鮮だな。誕生日の話題に持っていきたいハムと、話題を逸らしたいハヤテの丁々発止のやり取りが可笑しい。

絶望先生
ストーリーは大して面白くもなかったが、羅列ネタはそこそこ…つーかイデオンだのマクロスだの、アニメ関連が多いな!(だから気に入ってしまったのか)。この作者の場合、敢えて分かりやすいように言い換えてる可能性があるから「サウロンの“冥王”という肩書きは“冥界の王”という意味じゃないんだよー」とツッコンでいいのか悩む。
ネギま
作中のキャラだけでなく、初期のノリを懐かしむ読者──俺のことか(笑)──も含めて「あの頃に帰りたい」と思わせる夢の世界…なんとも意地の悪い罠である。
“願望の充足した精神世界に囚われる”というアイデア自体は特に珍しくもないのでオリジナル探しは不毛だけど、“亡くなった親が登場”というところで『聖夜の贈り物』を思い出してしまった。まぁ、ネギまのキャラや作品自体にそれほど思い入れがない以上、あれに匹敵する感動エピソードになるとは思えないが。
だぶるじぇい
連載1周年記念ということで、前のほうに掲載…なのに面白くない! というか、ここ最近ほぼ全滅状態で、このまま盛り返せないと単行本第3巻の購入を再考しなければならない事態もあり得るかも。一方でファンタは相変わらず面白いから、困ってしまう。

日曜日, 7月 18

ドルアーガの塔 FLOOR.9


【FLOOR.9】
モンスター①スケルトン3匹(技量ポイント:8、体力ポイント:4)
②サラマンダー2匹(技量ポイント:9、体力ポイント:4)※
③ゴブリン(サイコロを振るまでもない)
トラップ右側の隠し戸
(腕を挟まれたところをゴブリンに殴られ、5階の牢獄へ)
宝物①シルバーガントレット(防具ポイント:2)
②ミツユビオニトカゲ(死んでも一度だけ蘇生できる)
③青サンゴのブレスレット(ドルアーガの魅了の術を弱める)
出現方法①ゴブリンを起こし、左側の隠し戸を開く
②サラマンダーと話す
③スケルトンを倒す

※リメイク版では、技量ポイント:11

この階は酒蔵らしく、あちこちで酒瓶や酒樽が見つかる。これらが帝国時代から残っている物なのか、ドルアーガに再建された後でモンスターたちが持ち込んだ物なのかは不明。
これまでの階では、登場する敵は生物としての描写に乏しく(←死体と幽霊、あとは下等生物ばかりだったから仕方ない面はあるが)、極論すれば単なるトラップと大差なかったと言えよう。しかし、この階を契機にモンスターたちの生態や施設に関する描写が次第に増え始め、やがて独特の世界観を創り上げていくことになる。
スケルトンの部屋とサラマンダーの部屋をつなぐ廊下の東の端には窓が開いており、まだ夜が明けていないこと、雨がやんでいることを確認できる。ここの記述によると、塔の周囲にある森の名前は「ニプルへイム」らしい…まぁトロールが登場するんだから、北欧神話ネタの地名があってもおかしくは無いか。

8階から始まった複数モンスターとの戦闘は、さらに激化…というか通常戦闘に限定すれば、この階こそが難易度のピークだったりする。
この先の展開を見てみると、10階のコボルトはもともと弱いうえ、状況的にほぼ一方的な虐殺になるし、13階のブルースライムは、この階の敵よりも楽に相手できるはず…というわけで、手堅いプレイに徹するのであれば、この階では戦いを避けて早々にクリアしてしまうのが賢明。

まずスタート地点から北に行った部屋のスケルトン3匹が、この階における最大の脅威である。ポーションの使用をケチって、中途半端に体力の落ちている状態で遭遇したりすれば、あっさり殺されてしまうことも…。
戦力差だけ見れば-3(シルバーガントレット入手後なら-4)であり、余裕で勝てそうにも見えるのだが、やはり「戦いは数だよ兄貴」というのが真理であって、手数の多さにモノを言わせて攻められると、確実にダメージが累積していくのである…52階のブルーナイト戦のように圧倒的なまでの戦力差があるならともかく、現時点ぐらいの差では、サイコロの目の振れ幅の大きさを、完全に吸収し切れないんだよね。
戦力差をプラスマイナスゼロとして、お互いの攻撃が確実にヒットする(つまり相討ち)と仮定してみると、全滅させるまでにこちらが被るダメージの合計は6+4+4+2+2=18ポイント(!)にも及ぶ。実際はもう少し戦力差があるだろうから、そこまでひどい事態にはならないはずだが、それでもかなり手痛い打撃となることは間違いあるまい。
通常戦闘においてこれほどの被害が想定される敵は、全巻を通じても数少ないだろう。人数だけなら38階の影の兵士や48階のミラーナイトが上回るものの、個々の戦力が弱すぎて簡単に蹴散らせてしまうし、49階のハイパーナイト4体も、(選択肢さえ誤らなければ)通常戦闘の始まる前に2体まで減らせるわけで…多くのRPGで見られる「魔法やアイテムの選択肢が少ないぶん、序盤のほうが難易度が高い」というパターンだな。
なおリメイク版では、少しでも楽にアルカニウム鉱石を購入するために、ここでちょっと無理をしてスケルトンと戦っておくという手もある(←詳細は18階にて)のだが、この場合でもいきなり突入するのは愚策。宝を手に入れてパワーアップした後のほうが有利に戦えるし、スタート地点の西にある小部屋(←食事スポットとなっており、記述を読んだ後は自由にポーションを飲めるようになる)では体力を回復できるので、これらの下準備を整えたうえで挑みかかるべきだろう。

そんなわけで、生き残りたければ(嘘つき老人の忠告に逆らって)最初は西に進むことになる。食事スポットの小部屋をさらに進むとサラマンダーの部屋に出るが、ここでも戦いは避け、ミツユビオニトカゲをご相伴に預かってから立ち去るのが無難。そして2ブロック四方の小部屋が連なる西側エリアを進み、壁抜けパウダーを使って南の封鎖区画に入ったら、飲んだくれゴブリンをたたき起こすことで、隠し戸を見つけてガントレットを入手できる。
文章を読んだだけでも、南西の部屋から更に南へすすめる余地があることは、何となく推測できるだろう…マッピングを適当に行なっていたりすると、東の壁にもパウダーを無駄づかいしまうかも知れないが。

気になるのは、9階のゴブリン(←以下、クリリンと表記)と5階のゴブリン(←同じくゴエモンと表記)の関係。まずゴエモンが、ここで飲んだくれた罰として5階の牢獄送りになり、代わりにクリリンが配属されたのか? あるいは元々2匹でコンビを組んで番人を務めていたのに、ゴエモンだけが5階送りにされたのか?
この階のサラマンダーや、ギルが脱獄しようとしたときに襲ってくるゴブリンも2匹ペアだし、ゴブリン1匹だけに任せるというのは戦力的にも不安だろうから、後者の可能性のほうが高そうだな。もしそうなら、どういう経緯で運命を分けることになったのだろう?
たまたま上司が見回りに来たとき、タイミング良くクリリンだけが素面だったのか? それとも、じつは両者は普段から犬猿の仲で(←指輪物語のシャグラトとゴルバグみたいに、小鬼族ってすぐに諍いを始めるイメージがある)、ゴエモンを陥れようと一計を案じたクリリンが、ゴエモンが酔いつぶれたのを見計らって上司に密告し、まんまと牢獄送りにすることに成功したとか。
となるとゴエモンはその事を恨みに思っていたからこそ、宝の隠し場所をあっさりギルに教えたのかも…あわよくばギルが宝を持ち去り、クリリンがその責めを負わされることで復讐できると考えたんだな。ところが実際には想定した以上の結果となって、クリリンサイコロを振るまでもなく殺されてしまうわけだが。
ところで、飲んだくれたゴエモンを更迭した時、ここの管理責任者は、クリリンが同じ轍を踏まないよう手を打つべきだったはずなのに、なぜ酒瓶を片付けてしまわなかったのだろう?
「死体を探ってみたが、汚れた衣服以外何もない」という記述からすると、ゴブリンは自前のパウダーを持たされていなかった…つまり実質的に、この封鎖区画の中に閉じこめられている状態だったと思われる(←まぁゴブリンなんて、こうでもしないと勝手にサボって、どこかへ行ってしまったり逃亡しそうだし)。上司としては「ずっと閉じ込められっぱなしではストレスも溜まるだろうから、酒ぐらいは大目に見てやろう」という事だったのかも知れないな。ところが当の本人は「封鎖区画だから、上司も滅多に見回りに来ないだろう」と気を緩めて、正体なくすほど飲んだくれてしまったと(笑)。
 
先にクリリンを始末してしまうと、隠し戸を発見できないので注意が必要。
またスケルトンと戦わない場合は、最善のタイミング(←具体的に言うと、16階のゾロア戦の直前)でレベルアップを図るために、敢えてクリリンを殺さずスルーするという手もある。
つまり…9階に来た時点で経験値は11ポイントであり、ここでクリリンを殺すと12、さらにスケルトン3匹で15となる。仮にサラマンダーを倒す場合でも、2匹ずつなので経験値は奇数のまま。そして10階でコボルト3匹を始末すれば、奇数プラス3なので偶数となる。
あとは13階のスライム(←いずれも2匹ずつ)と戦い続ければ、上限である26ポイントまで稼ぐことができる。そこから15階のクオックス2匹と、16階のトロールおよびホブゴブリンを倒すことで経験値が30に到達し、レベルアップとなるわけだ。
もしもスケルトン戦を避けるなら、3を引くことになるので、上記の計算における奇数と偶数が反転する。すると13階を終えた時点での上限は25となってしまい、1ポイント分の遅れが生じるから、ゾロア戦の直前における経験値は29…すなわちレベルアップが間に合わない。これを回避するため、クリリンを殺さずに見逃すことで、経験値をさらに1ポイントマイナスして調整するわけね。
まぁ、そこまでゾロア戦を警戒する必要があるか?という気もするし、ここまで来ると各プレイヤーの気分の問題とか、その時々における戦力ポイント体力ポイントを踏まえた上でのアドリブ的な判断になるだろう。

最後はサラマンダーについて。なぜかリメイク版では大幅にパワーアップしており、まともに相手できないほど──体力はともかく、技量ポイント11といえばクオックス(15階)~ホワイトナイト(19階)クラスだぞ──なのだが、この処置については疑問の残るところ。
たとえば旧版におけるドラゴン族の能力値を列記してみると
モンスター技量体力
ダブルヘッド54
サラマンダー94
クオックス10~1110
シルバードラゴン1212
ブラックドラゴン1816

と、おおむね右肩上がりに設定されているのに対し、リメイク版はサラマンダーがクオックスと同等以上の技量ポイントなので、どうにも収まりが悪く感じられる。
また本作においては、どちらかといえばサラマンダーはドラゴン族というより、ヒューマノイド系モンスターの一員であるかのような描写がなされている。 そこで今度は、オリジナルの(=原作ドルアーガに登場しない)ヒューマノイド系モンスターを能力値とともに列記してみると

モンスター技量体力
コボルト74
ゴブリン84
サラマンダー(旧版)94
トロール108
サラマンダー(リメイク版)114
ホブゴブリン118
オーク1210

と、かなりキレイな数値が並んでいるように見える。
ナイトやスライムなど、他の種属のモンスターは(原作との兼ね合いからも)バリエーションが有限であり、必然的に数値が飛び飛びになってしまう…おそらくは配置が決定した時点で、プレイヤーキャラの能力値や難易度に応じて適宜、妥当な数値が割り当てられたのだろう。
これに対してヒューマノイド系は、原作の縛りも少なく元ネタも豊富であることから、逆の方法(←まず登場させる種類と強さの順番を最初に決め、そこへ順序よく数値を割り当てて“強さランク表”を作成。あとはプレイヤーキャラの能力値や難易度に応じて、妥当な強さのモンスターを配置する)が用いられたのかも知れない。
いずれにせよ、バランスの良い難易度となるよう心がけて設定・配置されていた旧版と異なり、リメイク版では(旧版をクリアしたプレイヤーへの再挑戦的な意味合いもあって)このように敢えて難易度バランスを壊しかねない変更が行われたと考えるべきだろうか?
なお「経験値が16以上なら逃げることもできる」という記述は、裏を返せば“経験値が16以上でも戦闘を選択できる”という意味に受け取れる。つまり理論上は、ここで無限アップが可能なわけね…ほとんど意味ないけど。

ちなみに、もともとボードゲーム版のサラマンダーは“直立歩行するトカゲ”といった外観だった。その前足は“腕”というには細く短すぎて、リザードマンのように剣を握るのは難しそうだが、代わりの武器として炎が描かれている…といっても典型的な”火トカゲ”のイメージのように、全身が炎のウロコに覆われているわけではなくて、口元から一筋の炎を吐いているんだけど、これがドラゴン族に共通する(←格下のダブルヘッドスネークは別だが)シグニチャーになっているわけね。
けれども本作のサラマンダーには、炎に関する描写は皆無だし、するとやはりドラゴンではなくヒューマノイドに分類すべきだろうか…ここまでアレンジを重ねると、もはや原型をとどめてないな。経緯を知らず一足飛びにゲームブック版を見た人は「どこが火トカゲなんだよ!?」と思ってしまいそうだ。
もうひとつボードゲーム版サラマンダーの特徴といえるのが、単眼であること…つーか、ボード版オリジナルのモンスターって、ゴブリンやらオーグルやら単眼だらけだし(←デザイナーの趣味?)。本作でも「額が横に割れて、そこに目玉が出現した」と描写されているので、この点についてはボード版の設定を受け継いでいるらしい。
ヒューマノイド型に改変された理由の一つは、ミツユビオニトカゲを食わせてもらったり宝の情報を訊いたりというコミュニケーションを成立させるためだろうな…ボード版の外見だと、会話が成立しそうに見えないし。その一方でボード版のイメージも残そうとした結果が“戦闘時には、人間形態から怪物形態に変身する”という追加設定なんだろうけど、これってヒューマノイドというより、むしろ獣人族ライカンスロープの特徴に近いような気がするぞ…まぁ厳密には、獣人族が変身するのは哺乳類に限定されるはずなんだが(←WERE AMOEBA? そんなのは知らん!)。