水曜日, 10月 14

ザナドゥclone バージョン一覧

しばらく前に、本スレでザナドゥclone本体のバージョンに関する話題が出たので、確認の意味も兼ねてまとめておく事にした。
(※なお、ここでは便宜上、リンクが貼られたスレとレスの番号を、そのまま仮のバージョンナンバーとして使用する)

Ver.08-392
確認できる中では最も古いバージョン。 
srcフォルダ内のxanadu.exeより起動すると、メニュー画面に。
メニューは充実しており、いきなりエンディングを見たり、好きなボスと戦うことも可能。














デバッグモードもあり、好きな面からスタートすることができる。








ステータスは、ほぼ最強。装備類は全て1つずつ(アイテムは255個ずつ)所有している。そのため、シナリオ2で逆さツララを踏んでしまうと悲惨なことに(笑)。

Version infoによると、正式なバージョンナンバーは1.1.4らしいが、これ以前のバージョンについては、存在の有無も含めて全く不明。















未完成品ゆえか、ボスの画像データが間違っていたり、BGMが流れない(←audioフォルダ内にMIDIファイルは存在しているものの、プログラムに何らかの不具合があるためか、演奏されない。ただし、waveファイルとして収録されている効果音は、普通に鳴る)などの問題点を抱えている。
まぁ、ボスの画像に関しては、該当bmpファイルの数字を書き換えるだけで、簡単に修正できるのだが。

Ver.08-897
Ver.08-392の改造版。srcなど一部のフォルダが無くなり、xanadu.exeもフォルダ直下ではなく独立したファイルという扱いになった。
デバッグモードなど大半のオプションは廃止され、残ったのはサウンドテストモードのみというシンプルな構成。

readme.txtによると、主な改造点は
>・ボスの不具合
・BGMをMIDIからFM音源エミュレートに変更
・効果音の再生部分をメインプログラムに組み込み
・メニュー部分の修正
・その他細かい不具合の修正

との事。
ただしネームエントリー時に英小文字を入力できないという問題点あり。
なお、その後も同じ作者によって、人柱ユーザーからの報告を受けて「細かい不具合」をデバッグしたり、X1(PSG音源)風BGMファイルを追加されたマイナーアップデート版が、何度か投下された。

Ver.09-784
本来はカスタムマップとして制作されたものだが、一部の仕様はmapファイルやmonファイルではなくclone本体のプログラムを改変することで実現されているため、mapデータを差し替えれば“カスタマイズされたclone”として利用することも可能。
カスタマイズの具体的な内容については、こちらを参照のこと。それ以外の(記事を書いた時には気付かなかったが、その後に読んだ更新履歴.txtに記されていた)点としては、
>売却価格を1/4に変更するなどCHR関連を弄る。
DEG系魔法の価格を2から4倍程に変更。

などの変更が施されていた模様…現物を確認できないので、推測でしかないが。

Ver.09-975
カスタムマップ09-55309-637の作者による、本体の改造版。構造的にはVer.08-392に近いのか、srcフォルダが存在し、その直下にあるxanadu.exeから起動する方式に戻っている。

オプションのたぐいは皆無のシンプルなメニュー画面。そして最大の特徴は、画面レイアウトや文字フォントが、オリジナルのザナドゥに準拠していること。

ショップ画面の比較。Ver.08-392と異なり、実際に売買される商品名が右下のウィンドゥに明示されるので、Ver.DのLv.8のように商品名を騙るトラップは通用しない。
レベルアップに伴って、外枠のフレームの色が変化していく仕様も再現されている。
それ以外の変更点としてreadme.txtに記されているのは、
・ボス戦突入でアイテム効果消滅。
・隠しネーム削除。
・シナリオ1:SHOPに入ってもBGMが変化しない。
・シナリオ2:KEYを自動消費しない。
・シナリオ2:HEALERのグラフィック非表示。
・シナリオ2:ボスの名前とグラフィックを原作に準拠。

など。また、
>画面エフェクト等の再現を目指したために取り扱うbmpファイルで使用できる色は下記16色(4bpp)に限定されます。またTEALは透過色として利用している場合もあります。
BLACK, MAROON, GREEN, OLIVE, NAVY, PURPLE, TEAL, SILVER, GRAY, RED, LIME, YELLOW, BLUE, FUCHSIA, AQUA, WHITE
との事。

Ver.10-034
Ver.09-975のマイナーアップデート版。追加されたのは
>・QuadVGA(1280x960)以上のディスプレイではsrcフォルダ内のxanadu_wide.exeで縦横2倍の大きさでプレイできます。
・原色での発色がキツイと思われる方はメニューで P を押して明るさを抑えることもできます。

という点のみ。
そもそも、画面サイズを変更できないかという質問が、この記事を書こうと思い至る発端だったワケだが、数日前に本スレ内で、ウィンドウサイズ固定型のゲームを拡大表示できるフリーソフトが紹介されたことで、あまり意味が無くなってしまったという…まぁ、いずれにせよバージョンごとの内容確認はしておきたかったから、ちょうどいいキッカケだったと思っておくことにしよう(苦笑)。

Ver.10-073
同じ作者による、さらなるアップデート版。srcフォルダ内に、新たにxanadu_config.txtが設けられ、ここで各人の好みに応じて様々な設定を変更できるようになった。
readme.txtによると、
>クローンとの相違点
xanadu_config.txtで変更可能な部分
・ボス戦突入でアイテム効果消滅。またそれに伴い勝利後はユーザーを通路上に強制移動(Mantle使用時に問題あり)。
・シナリオ1の戦闘開始時や終了時の効果音。
・魔法使用時の効果音や画面エフェクト。
・QuadVGA(1280x960)以上のディスプレイでの縦横2倍ウィンドウ。
xanadu_config.txtで変更不可能な部分
・使用色限定(基本的に8色+1透過色)。
・画面構成。
・アイテム使用時の画面エフェクト。
・フィールド上の方向キー入力に対する挙動(2段ジャンプ等ゲームの進行には影響なし)。
・隠しネーム削除。
・腹ぺこ時の音程外し演奏不可。

との事。また、KEYの自動使用や画面構成(=レベルアップに応じて、外枠のレンガの色が変わるかどうか)を、シナリオⅠ方式とシナリオⅡ方式のどちらにするか選ぶことができる。
さらにCTRL+Wキーを押すことで、フィールドに限り速度変更も可能となった。

Ver.10-221
Ver.09-784と同じく、カスタムマップを特徴づけるためにゲーム本体のルールも一部改変したもの。かなり特殊な仕様も含まれている(←詳細は、こちらを参照)ため、あまり汎用性は無いような気もするが、Lv.10における、アイテムの効果時間に関する変更については、なかなか趣きのある仕様ではないかと。

Ver.10-531
Ver.09-975から始まる一連のシリーズの、さらなるアップグレード版。

Ver.08-392に存在したデバッグモード(←Dungeon Testと改名)やボス戦モード、オープニング/エンディング鑑賞など多彩なメニューが復活しており、マップを制作する立場としては大いに活用させてもらった(感謝!)