金曜日, 3月 12

ニュータイプ4月号

ここ数日、行きつけの本屋を片っ端から巡回して探したのが、近代麻雀ムダヅモOVAの監督インタビューとテーマ曲の歌詞が載っているらしいということで、ちょっと読んでみたいと思ったのだけれど、これがなかなか見つからなくて困る。やはり敗因は、掲載情報を知るのが遅すぎたことか…発売から1週間ほど過ぎた後だったし。唯一、S2書店だけは在庫アリだったのだが、シュリンクされていて中身を確認できない状態で、買う価値のある記事内容か分からないまま手を出していいものか悩む。
そこで取った最後の手段が、かつて実家に住んでいたころ常連だった書店に、およそ10年ぶりに足を運んでみるというプラン。いまのマンションに引っ越してからは縁遠くなり、ネットに入り浸って以降はすっかり疎遠になってしまった地域へ遠征(…というほど大げさでもないが、自転車で20分以上かかるし、途中の坂を上るのは当時でもけっこうハードだった。今回ひさしぶりに頑張ってみたところ、案の定あとから足の筋肉が悲鳴をあげることに)するわけである。

まず最初に立ち寄ったのは、進路上にあった金券ショップ…いきなり脱線かよ!?と言われそうだが、これが予想外の当たり。図書券16枚を1枚あたり480円で(←かなり以前から相場は485円で硬直。最近は繁華街のショップで490円なんて、全く旨みのない値を付けたことも)買えた上に、決算セールと銘打って図書カード10000円9550円に値引き(←平時は9600円。ただし上限3枚まで)していたのである。
さっそく購入しようとしたものの、あいにく財布の中身が軽い。近くのコンビニATMで引き出そうとしたら、記憶にあったコンビニは閉店しており…というか、その辺り一帯がほとんどシャッター通りと化していた! うーむ、不況おそるべし。結局、さらに先にあるコンビニでカネを下ろして、帰り際にブツを購入。今月いっぱいセールは続くようなので、また日を改めて図書カードを買いだめするつもり。

幸先のいいスタートだと思ったのだけれど、次に向かった本屋はものの見事に閉店していた…これも不況のせいか!? その後に立ち寄った、同じ系列の別の書店は存続していたので会社そのものが潰れたワケでは無さそうだが、そっちの店も、昔は自動ドアだったはずの正面入り口が手動に変わっていた等、やはり経営状況は楽ではない模様。

そして最後に訪れたのが、かつては立ち読み無法地帯だったSK書店。雑誌どころかコミック単行本まで立ち読みフリーで、ガキどもが好き放題に読んで散らかしっぱなしというヒドイ有り様だった。まぁさすがに今時そんな方針では店が存続できるはずもなく、単行本に関してはキチンと対策が施されていたけど、幸いにして雑誌類は見本誌方式で立ち読み可能であった。
この店でも近代麻雀は見つからなかったものの、もうひとつの目的…つまりアニメ雑誌の立ち読みについては、これでクリアできたわけである。なぜか今月はニュータイプ&アニメディアいずれもガードが固くて、D書店以外で読むことは難しい状況だったんだよね。

ニュータイプが堅固に封印されていた理由は、何やら特別仕様のキューブリックが付録だったから。キューブリック自体は人気あるのかも知れないけど(←俺は名前ぐらいしか聞いた事ないので、詳しくは不明だが)、この仕様を目当てに買う奴がいるとは思えんので、純粋に立ち読み対策なんだろうなぁ…。むしろもうひとつの付録、歴代アニメキャラのピンナップを一冊にまとめた「アニメキャラクターズ・ピンナップブック」のほうが圧倒的に需要があるはず。なんたって、あの伝説の「フォウ・ムラサメのヌードピンナップ」(by北爪宏幸)も含まれてるし。
まぁ俺は当時、まだアニメキャラをそういう対象と看做していなかったので別にどうでもいいんだけど、直撃世代は心穏やかじゃないだろうな。そしてその同じ号で、「花の詩女 ゴティックメード」の企画が(ようやく)本格的に動き出し、主題歌を歌う川村万梨阿のインだビューが掲載されているというのも、何やら奇特な巡り合わせのような気が。

表紙がユニコーンだったのでもっと大々的に特集されるのかと思いきや、まだネタバレ自重期間ということもあってか、結構おとなしめ。特集としては、むしろ春の新作アニメ紹介が長々と続いて、途中でウンザリしてきた(笑)。「アニメバブルが終わって製作本数が減る」なんて言ってた奴は誰だぁっ!? 
巻頭でイチオシ扱いされてたのがプリキュアだけど、そんなに面白いかねぇ…? いや「水樹がヒロイン役やると聞いて、今年から見始めた」という話をチラホラ聞く一方、悪い評判を全く聞かないので、かなり受けが良いらしいと想像はつくものの、そういう噂を聞いてから視聴開始したせいでハードルが高く設定されてしまったのか、個人的には「まぁ普通」というレベル。

キャラ人気投票の男性部門で、いきなり秀吉がランクインしていたのが笑える。確かに萌えオタにとっては男性キャラなんて基本的に「どーでもいい」存在で、そこに秀吉がエントリーされたらそりゃ投票するわな。
ニュータイプ創刊25周年を祝う、業界各方面からのメッセージが一挙掲載されていた中、ひときわ目を惹いたのがムダヅモOVA製作委員会で、小泉ジュンイチローが「ニュータイプ創刊25周年、感動した!」って、おい(笑)…もちろん“※実在の人物とはあまり関係ありません”の但し書きが添えられていたのは言うまでもない。

立ち読みの代償として、しゅごキャラ第11巻を購入。暴れん坊少納言第6巻はK1書店に入荷したのを確認しており、そちらでは何とかアニメディアが立ち読み可能だったので、今回はニュータイプを優先したわけである。

水曜日, 3月 10

サンデー&マガジン

今日は遅出勤務。まぁどちらにせよムダヅモDVDを回収しなければならないので、スーパー遠征という選択肢は無かったわけだが、だからと言って雨まで降らなくても…。仕方ないので徒歩で出かけたら、帰り道で交通事故の現場検証に遭遇してしまった…縁起でもない。

ハヤテ
なんという衝撃の真相! まさかシラヌイの正体が、ミダス王の呪いを受けてネコに変身させられたハヤテ兄だったとは…え、違う? BSで、必死に真相を語るアテネが可愛いな。ついでにもっとこう、ドカーンとかズバーッとか擬音の割合を増やしてナガシマっぽくするのはどうだろう?
“アブラクサス”と言われると、先月SFマガジン特大号で読んだシモンズの「ミューズ」を思い出した(←厳密には、その更に元ネタのグノーシスね)。そして「真の絆を持ったもの同士でなければ通り抜けられない」という設定&アテネの中の人つながりで連想されるのは、劇場版「女神さまっ」に登場したモルガンだな。

絶望先生
久しぶりの当たり回。マガジン内で上位に食い込むためのルール改変のうち「魔法を使う先生禁止」だけ具体的すぎるだろ! クジラを陸上生物に進化させれば解決とか、2次元との結婚もカウントに含めれば解決──いや、問題は「少子化」だから(笑)──とか、小ネタも冴えたもの多し。
だぶるじぇい
主要メンバーが抜けた場合にグループ名を変更すべきか否か、侃々諤々の議論を繰り広げる漫才研究会…さすがにサザンだけは分かったけど、他の例えがマニアックすぎてついて行けません! フランソワーズ部長は線が多くて描くのが大変なのに、トーンで誤魔化せないから、ちょっと線が減ったり歪んだだけで、すぐ手抜きっぽく見えてしまうのが困りものだな。相変わらず煽り文が面白いので、第2巻ではカットせずそのまま載せて欲しいところ。
今週は2本立て──と言っても総ページ数は増えてなかったりする(笑)──で、その2本目では、単行本のキャラ紹介で匂わされていたK子さんの正体バレ。

月曜日, 3月 8

ヤングエース4月号

今日は早出勤務。休憩時間に仮眠を入れたことで眠気はあまり感じなかったものの、いくつかの些細なミスをやらかしてしまったあたり、見えないところで睡眠不足の影響が出ているようだ。しかし勤務終了時には疲労感もなく、そのままD書店へ直行。
もしアニメ雑誌が並んでいたら速攻で帰宅してS1書店に突撃するつもりだったけれど、あいにくまだ入荷していなかったので、素直にヤングエースを片付ける。エヴァ以外に休載は無く、思いのほかアッサリと読み終わって拍子抜けしたのだが、付録である新世紀エヴァンゲリオン100P読本の存在を忘れていたことに、帰宅した後で思い出した(苦笑)。今回はゴム止めを外して読むのではなく、見本誌をそのまま手に取ったので気づかなかったのだな。

絶対少女聖域アムネシアン
見開きで百合姉妹入浴シーンをバッチリ…と見せかけて、デバガメしてるヒゲオヤジもしっかり描くという、作者の嫌がらせレベルは高すぎ。そして後半に出てきた「動く死体」の怖さもあって、完全にサービスシーンの記憶が吹っ飛んでしまった(笑)。
サマーウォーズ
賭け金代わりとなるアカウントの大部分を失い、花札勝負が継続不可能に。万事休したかと思われたその時、世界中のユーザーが自分のアカウントを使ってくれと差し出す…という流れ。例によって「音楽つけて映像で見たら感動できるのか?」と脳内補完しながら読む(←そういえばBDが発売されたんだっけ)わけだが、デジモン劇場版の使い回しネタということはひとまず保留して評価するにしても、単なる「アカウントの補充」じゃ、「大量のメールを押しつけて処理落ちさせる」よりもアイデア的に退化してないか?
O/A〔オー・エー〕
今月のお題は生理…すいません、エロくないシモネタは勘弁してくださいマジで。
左右対称のコマ割りとか意図的な演出が目に付くと思ったら、「2人で一人前」に落とし込むための段取りだったか。ここで“漫才”だの“コント”だの“ボケツッコミ”だのといった陳腐な言葉が出ると一気に萎えるんだけど、よく分かってるようで安心した。
作品タイトルはラジオのON AIRのことではなく、OPERATION AURORAの略だったんだよ! な、何だってー!? …いや、どうでもいいし、かなりムリヤリっぽいぞ。2人で一組というなら、alternativeとかの方が良かったんじゃ? 
まぁ取りあえず、単行本第1巻6/4発売決定バンザーイ!
戦国ヤンキー
歴史上有名なエピソードが、じつは偶然や勘違いの積み重ねがうまくハマっただけ…というネタは王道だけど面白い。こういう話を見ると、奇を衒った設定や脚本なんて必要ないんだと思い知らされる。
次回は濃姫にいいとこ見せようと、体面を取り繕う信長のドタバタ騒ぎ? けっきょく最後に本性がバレて、それでも好意を抱いてもらえてメデタシめでたしという、これまたベタな展開を期待。
アゲハを追うモノたち
大増50ページ。そう言えば「エル狩る」の時も、単行本1冊まるごと描き下ろしとかムチャな企画をこなしてたから、筆は速い方なのかね?(←確かに手軽に描けそうな絵柄ではあるけど) まぁ一気に単行本第2巻まで発売予定を載せる(←こちらも6/4だそうな)ぐらいだから、当然の執筆ペースとも言えなくもない。
50ページもあれば今回だけで話にケリつくだろうと思って読み進めてみると、「来月に続く」…。ストーリー的な必然性もないのに、簡単に人が殺された(←「エル狩る」では、ほとんど死人は出なかったと記憶してるが…ドーンぐらいだよな?)ことと合わせて、予想外の展開だな。単行本を買う可能性は、やや低くなったか。

3/15追記
新世紀エヴァンゲリオン100P読本
けっきょく他の書店では本誌の立ち読みすら無理なことが判明し、D書店に舞い戻るハメになった。
単行本第12巻の宣伝」というコンセプトに基づき、まずはマンガ家およびガイナックスのスタッフによる発売記念コメント。いちおう作者(貞本)宛てという体裁で、「一日だけアシスタントに行きましたけど覚えてますかー?」的なものもチラホラ。けっこうネットワークが広いのか、それとも業界が狭いだけ? 次に掲載されているのが、単行本に収録される本編エピソードの冒頭部分。いいところで切って、購入意欲をそそらせる仕様なのはお約束(←ここまでで、100ページのうち約半分)。
そして後半を占めるのは、何本かのパロディ漫画。なかなかの良作ぞろいだったが、中でも以前に読み切りとして掲載され評価の高かった新世紀革命伝 エバンゲリオンが、今回もいちばん笑えた。ゲンドウの駄目っぷりと、冷静にトボけたツッコミを入れるカヲル君がいい味を出している。つーか(パロディ全般に言えることだけど)、キャラの壊れてるケースが多いな。
個人的に次点として挙げたいのは、エヴァ版ウルトラファイトを描いた話。事前に元ネタ(あさりよしとおがアニメージュで語っていたパロディ)を知っていれば面白さ倍増なんだろうけど、その点でやや人を選んでしまうかも。堅実にネタを積み重ねるタイプの作品なので、ダイレクトに笑えるわけじゃないし。

テルマエ・ロマエ第1巻

ヤングエース立ち読みの代償として、D書店で購入。当初はしゅごキャラ第11巻を買うつもりだったんだけど、こっちを新刊コーナーで見かけて探す手間が省けた&しゅごをアニメ雑誌の代償に回せる…という計算が働き、こっちを優先。

ぱふのレビューにある通り、古代ローマ帝国の文化・風俗を描いた歴史モノ、現代日本の風呂文化を古代ローマに導入しようとするアイデア・技術モノとしても楽しめる。だが個人的にイチオシなのは、日本風呂の些細な工夫や小道具(栓抜きとかシャンプーハットとか)を見るたびにいちいち大袈裟に驚いて、ローマ帝国臣民としてのプライドを傷つけられる主人公のリアクションを見る…という楽しみ方だったり。そんな愉快な主人公ではあるが、日本人を「平たい顔」族の奴隷と勘違いしているのだけは許せん(笑)。
この手のジャンルものは、主人公がその知識を活用することで、ちょっとした人間関係のこじれから国際問題に至るまでどんなトラブルも解決してしまうのがセオリー(例:美味しんぼ)なわけだが、この作品も例に漏れず、ローマ兵を湯治することでエルサレムを陥落させちゃったりする…いいのか本当に?
男性キャラ(←おもにオッサン、そしてジジイ)…とくに裸体の描き込みのハンパなさに比べて、女性キャラは出番も少なく描き方も適当なので予測がついたけど、やはり作者は女性だったか。それは別に構わないんだが、これ以上ハドリアヌス帝の男色趣味とかを追求するのはカンベンな。
壁画として富士山の代わりにヴェスビオス火山を描くのはいいけど、松の木はそのまんまかよ!と思ったら、向こうでも本当に生えているんだな。知らなかった。