土曜日, 7月 3

お釈迦様もみてる スクール フェスティバルズ

ヤングエース立ち読みの代償として、D書店で購入。ノベライズ版の君に届けは平積みだったのに、こちらは棚差し…アニメ化されて今が旬な作品と、すでにブームの終わった作品との、扱いの差か。
明日は待機時間の多い勤務なので、できるだけ読み進めたいところ。

7/06追記

祐麒「うんこでも漏らしましたか」
柏木「君のうんこはこういう匂いなのか」

コバルト文庫としてはギリギリの会話っぽい…まぁ死んだ魚の目をした日光月光がウンコ漏らしたり、チャイナ服着た瞳子がゲロを吐くような展開なんて、全く望んでいないけどさ(笑)。

今回は、祐麒視点による花寺の学園祭と、(おもに)柏木視点によるリリアンの文化祭という2部構成。
前半の見所は、ランポー先輩の壊れっぷり(←温厚なように見えて、やはり相当ストレス溜まってたのを、ここぞとばかりに発散してるんだろうなぁ…)と、熊男のサプライズ登場だろうか…いや、すっかり忘れてたけど花寺の教師であるという設定上、いつ出てきても不思議じゃなかったわけだが。
前半パートは全般的に(祐麒の視点なので)薔薇様の描写は曖昧にされており、ブレスレットに興味を持ったのが3人のうち誰かは不明…だけどあのセリフを発したのが黄色だとしたら、実際に逢う前から縁があったことになるわけで、なかなか思わせぶりな記述と言えよう。
祐麒は生徒会メンバーとの関係も順調で、人脈および好感度を蓄積しつつ、公私に渡って柏木を的確にサポート…と、着実にイベントを積み上げているようだが、あまり波風が立たない展開ばかりなのも退屈だし、そろそろ動きが欲しいところ。次にマリみて側とリンクするイベントって、もう次の文化祭に向けた打ち合わせの時(←「涼風さつさつ」の頃)まで無いんだっけ? すると大きなモメゴト候補としては、柏木の卒業(=生徒会長職の引き継ぎ)のほうが早そうだ。
あと、女性の姿を見ただけで興奮しまくる男子校生ども…おまえらはゼントラーディかっ!?(笑)

後半パートは視点が変更されているとはいえ、基本的にマリみて第1巻の内容を使い回しているわけで、ボッタクリと言えなくもない…総ページ数は他の巻と変わらないのに。
実写映画化と、それに伴って新装版マリみて第1巻(←表紙と挿し絵を実写版の写真に差し替えたもの)が発刊されるタイミングに合わせて、こちらも同じように文化祭の話を取り扱ったのは、偶然か、あるいは意図したものなのだろうか?
あとがきで触れられていた“困った出来事”というのが何なのか気になる…映画について「イメージと違うキャストを押し通された」とか「不本意に脚本を変更された」とかだったりして。

ヤングエース8月号

今日も有休で、実質的に連休(←あ、ややっこしい!)。夕方までは「去年はいい年になるだろう」を読みふけり、その後いつものごとく電車でD書店に出かけて、ヤングエースを立ち読み。

シュガーダーク 埋められた闇と少女
ページが多いわりに話が進まないのは、雰囲気重視のスタイルゆえ仕方ないんだろうけど、いささか飽きてきた…確実に面白いという保証付きなら、単行本化されてからまとめて読むところなのだが。
かろうじて読み続ける意欲を維持できているのは、ヒロインのビジュアルのおかげだな…それも、このさきフードを脱いでしまったら、どうなることか(笑)。まぁ不審者を撃退する妄想シーンの、デフォルメ版もなかなか可愛かったけどね。

O/A〔オー・エー〕
落ち込む側と慰める側が攻守交代…それは別に構わないんだけど、とくに盛り上がるわけでもなく、展開が遅いので退屈してしまった。挫折から立ち直るドラマ自体がこの作品のウリだと勘違いしてるのか、それとも単にネタ切れで話を引き延ばしているだけなのか? この作品の見どころはヒロイン2人のギャグ応酬であって、それが無ければツマらなくなるのは当然だろうに。

いなり、こんこん、恋いろは。(よしだもろへ)
新連載。じつは今、ひそかに京都ブームだったりするのか? 四畳半神話大系とか、少年エースの方でも鴨川ホルモーとか連載されてたし(←第1話を読んですぐ切ったのだけど、もう終了してたのね)。
去年はいい年に~」でも顕著なのだが、(音声ならともかく)文字で起こされた京都(関西)弁は非常に読みにくいので、あまり乱発して欲しくない。
どうやらベタな恋愛モノらしく、敢えて特徴と言えるのはヒロイン視点ということぐらいか…その点からも少女マンガに近いような印象を受けたけれど、いかにも青年誌らしいエロ優先の作品と同じ雑誌に掲載するのは、編集方針としてどうよ?という気がする。どうせ次からは読まないし、どうでもいいけどさ。

もぎたて☆アイドル人間
かなり失速してきたな。まだ単行本化まで先は長いはずなのだが、このまま盛り返せないと単行本購入は厳しい。

廃人様のエンドコンテンツ
前回に較べて、実際にMMORPGをプレイしていないと分からないネタや用語の割合が増えた気がする。まぁ面白さ自体は落ちていないし、ひどい目に遭って泣くヒロインの姿が笑える(←もうちょっと絵が可愛ければ、言うこと無いんだけどね)ので、別にいいか。

柳瀬さくらは可愛いが(森悠)
読み切り。冒頭いきなり「リアル幼なじみなんて、幼少期の恥ずかしい言動だけを記憶している、面倒な存在」という真理を突きつけられて、胸が痛いんですけど(笑)。小学校のクラスメートだった田中さん(仮名)や山田さん(仮名)は元気かなー?
しかしイントロ以降の本編は、特筆すべきモノがない。幼なじみヒロインは、義父が大好きなファザコンだという設定や、主人公が読書感想文の課題として、その義父が書いた本を読むことになった…というストーリーラインも、上手くまとまっていないし。「期待の新人」らしいので、次はもう少し精進してくれ。

金曜日, 7月 2

去年はいい年になるだろう

メガミマガジン娘TYPE立ち読みの代償として、V書店で購入。価格がドラえもん第8巻と全く同じ1785円だったが、今度は同じあやまちを繰り返さなかったぜ(←当たり前だ)。
かなり読みごたえのありそうな分量なので、当分はゲームブック関連の書き込みが停滞しそう…まだSFマガジン先月号も読み終わってないし。

7/09追記
休暇を利用したとはいえ、ほぼ丸2日であっさり読み終わってしまって、やや拍子抜け。
もともと読みやすい文章を心がけている(←本作の中でも言及されていたな)上に、今回は現代日本が舞台(=多くのことが説明不要)で、しかも山本弘が主人公(←ある種の人間にとっては常識に近いような、特定のジャンルとの関連多し)の私小説ということで、非常にリーダビリティが高かったというのが理由のひとつ。
その反面、“人類社会の命運”というマクロな問題よりも“山本弘個人”というミクロの問題により多くのページが割かれたことでスケール感に欠け、(「詩羽」ほどではないけど)SF要素が薄くそっち方面での魅力に乏しいなど、リリーダビリティという点では他の作品に劣る気がする…まぁ本作の中で触れられていた影響から、「神は沈黙せず」や「アイの物語」を読み直したくなったという面も否定できないけど。
山本家の離婚・財政問題が最大のテーマみたいな扱いのままで終盤に突入してしまう構成はどうかと…エクスキューショナーが出現したときは、正直ホッとした(笑)。

初めてカイラと向かい合うシーンで「メトロン星人と対話するモロボシ・ダンの心境」と言うような内輪受けのネタは面白かったが、もうちょっとサービスして欲しかった気もするな…ガーディアンの数が500万体と聞いて「バルタン星人より遙かに少ない」と返すとか、未来の自分から受け取った作品を見て「あやうしライオン仮面」の気分を味わうとか。
ネタ成分が控え目なのは、非オタク系の読者にも配慮した結果なんだろうけど、この作品をいちばん楽しめるのが作者と同族のオタクであることは明らかなわけで、もう少しコアユーザーを優遇してくれてもバチは当たるまい(笑)。

未来の情報に(悪意あるいは伝言ゲーム曲解による)間違いが混じって判別がつかないというアイデアは面白いな。「岡田斗司夫が50キロのダイエットに成功」、「そのまんま東が宮崎県知事に」、「北野武がゴジラ映画を撮る(←マジで見たいんですけど!)」、「仮面ライダーが電車を運転」…こうやって列記してみると、どれも確かにウソくさい(笑)。
ケータイ小説の流行を信じたくない気持ちは分かるなぁ。しかし、こういうブームも様々な要素が重なり合って生まれるわけだから、本来の歴史と異なるタイミングで発表してしまうと、同じ結果を迎えるかどうかは疑問。
そして作者自身も、「未来の自分が書いた作品を、自分の作品として発表するか否か?」というSF的パラドックスに悩まされることに…これは近ごろ後を絶たないパクリ問題に対する作者の意見表明でもあるのだろうが、最初は「パクリで賞をもらっても意味ないだろ」と正論を吐いていたのに、変化した歴史の流れに翻弄されて経済的に苦しくなると、そんなキレイ事を言っていられなくなり…このあたりのリアルさとかバランス感覚を心がける姿勢に関しては、素直に評価。パラレルワールドの山本弘が「トンデモさん」と化してしまうようなネタもやってるし。

このように作中における自分自身の扱いはなるべく公正を心がける一方、同じく作中に登場する実在の人物たちの記述は慎重に徹しているようで、(基本的に)故人は登場せず、行儀の悪い振る舞いをさせたり批判することも控えている印象。
その反動ゆえか、不幸やトラブルの根源などの要素を、全部まとめて山本ファミリーに押しつけたような形になってしまっているのが何とも…山本夫人は夫の作品のうち、SFにはあまり目を通さないことが作中でも言及されているけど、それに甘んじて好き放題やってしまってるような。
まぁ「婦人を愛している」というのは紛れもなく本心なのだろうが、その一方で「美少女アンドロイドと昵懇になりたい」というのも、また作者の嘘偽らざる気持ちなのだろう(笑)。
その後ろめたい思いに対する贖罪が、ラストの“時空を超えた愛”の描写なんだろうね。しかし本作のメインテーマが「未来からの(上から目線による)価値観の押しつけを否定すること」であるはずなのに、山本夫婦の出会いと恋愛感情の醸成にかぎっては例外扱い…というのでは説得力に欠ける気がするぞ。
人を愛する気持ちなんて、それこそ無数の不確定要素(←「その日の気分」みたいな些細な事にさえ左右されるような)で変化するものであって、いきなり「お前は将来この人と結婚するから」なんて言われて納得するのは、1回目のお見合いで即座に結婚を決意するよりもあり得ないだろうし。

8月のコミック新刊発売予定

やたら微妙なタイトルばかり集中しているような…今月は品揃えが比較的豊富なので、いつでも買えるエロマンガ系などは来月に回すべきだろうか。

08/12    鋼の錬金術師 26    荒川 弘    420
最終章の収録分あたりから古本屋で購入し始めているところだが、この最終巻についてはアニメ版の最終回評価を待ってから決める…もし面白ければ新刊の購入もアリということで。

08/17    生徒会役員共 4    氏家 ト全    440
ここしばらく購入レベルには遠い出来が続いてるので、(中古も含めて)買う可能性は低そう。同じ日に発売されるさよなら絶望先生第22巻も同様。

08/18    ハヤテのごとく! 25    畑 健二郎    440
08/18    畑健二郎初期作品集     畑 健二郎    440
ミコノスの闇を抜けたとはいえ、いちど熱が冷めてしまうと「そこそこ面白い」程度のレベルでは、なかなか購入に踏み切れないものがある。初期作品集も、評価がピークだった時期に出版されていれば迷いなく(←「お布施でもいいや」みたいなノリで)買っていただろうに、もう遅い。

08/23    オクターヴ 5    秋山 はる    570
これまた微妙…最近の展開も、ちょっと期待したけど結局は肩透かしで終わってしまったようだし。

08/25    暴れん坊少納言 VII    かかし 朝浩    609
来月分の中では数少ない購入確定レベル。

08/26   機動戦士ガンダムさん むっつめの巻    大和田 秀樹   588
予想よりもガンダム創世が引き伸ばされて、そのぶん中身が薄まってしまっているため、購入レベルから滑り落ちてしまったという評価。たぶん中古待ち。

08/26   機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス    カトキ ハジメ   1029
これ自体には大して食指が動かないものの、ユニコーンの企画全般に対するお布施の一環として購入するのは、アリかも。中身についての報告待ちか。

7/08追記

08/10   ヴァルプルギスの後悔 Fire3.   上遠野浩平   599
あまり期待していなかった前巻は、そこそこ面白かった。とりあえず購入は確定。

08/上   リトルガールふたたび(仮)   山本弘   735
このパターンって、既刊の新書を文庫化して、新たに1作か2作追加収録しただけの二度売り商品だっけ? 「去年はいい年に~」も微妙だったし、詳細待ちだな。

メガミマガジン&娘TYPE

今日は連休(←昨日が休日出勤だったので、実際は違ってるけど)。夕方から歯医者に行って、修復された義歯の仮留め治療を行ない、その後V書店へ出かけてメガミマガジンと娘TYPEを立ち読み。

娘TYPE
相変わらず、見るべきところが少ない。ここのところ調子の良かったストパン漫画も、元の調子に戻ってしまったようだし…ちなみに今月は坂本少佐編で、来月が最終回だそうな。アニメ版における坂本少佐の“声変わり”については心配無用とのことだが、身内の評価なんて鵜呑みにできるわけないからねぇ。
なのはマンガの方は、今回はおっぱいサービス月間だったらしい…思い入れのないキャラが脱いでも別に嬉しくないし、そもそもこの作品にそういうの期待してないから。新装備(←こっちは“ウォーハンマー”だってさ)紹介ページに描かれていたヴィータの顔が、男前すぎて困る…なのはさんだけで充分なんですけど。


メガミマガジン
まず手に取ってズッシリきたのが印象深い…やっつけ仕事感の漂う娘TYPEとは、最初から次元が違うよっていうか。思わず価格を確認してしまったけど、特別定価というわけでは無かった。特定のピンナップが目当てという理由でも無ければ、普通はこっち買うだろうな…いや、買う奴は両方──そしてG'sマガジン等もまとめて──買うか(笑)。
表紙と巻頭特集はAngel Beats!で、最終回を迎えての脚本&監督インタビュー。麻枝は例によって、聞きたくない裏事情まで晒して自爆してるなぁ…「キャラのバリエーションが品切れ気味なので、先にデザイン絵を起こしてもらって、そこから具体的な話を考えた」って、おい!(笑) 本末転倒というか、もはや萌えテンプレの末期症状だな。
GAる~んで懲りたのか、麻枝を矢面に立たせてなるべく自分は露出を避けているように見えた岸誠二も、どうやら作品のヒットが間違いないと判ったので、ようやく安心して顔を出すことにしたのだろうか…と勘ぐってしまう(笑)。まぁABを失敗作と捉える者にとっては(脚本家がA級戦犯とはいえ)監督にも責任の一端はあるだろうと思うわけだが。
なのはマンガは、リニスの告白と懺悔。どうやってもジリ貧になるしかない八方ふさがりの状況(←誰もが一度は思うであろう「フェイトを連れて逃げちゃダメなのか?」という仮定に対するアンサーも含む)の中で、フェイトのために唯一できることは、過酷な真実を知っても耐えられるよう彼女の心を強く鍛えることだけだった…という展開は説得力あるね。そして何度でも繰り返すが、ちびフェイトが可愛い! もうリニスの回想シーンだけのために、単行本を購入してもいい気がしてきたけど、その思い(と予算)は、劇場版BD発売の時まで大切に取っておこう。
ちびキャラ可愛いといえば、付録の劇場版なのはコミック用かけかえカバーに描かれた、6歳バージョンのなのは&フェイトも結構いいな。まぁバランス的には、もうちょっと成長したあたりがベストなんだけどね…さすがに少し幼すぎ。
後ろのほうで三国志特集。史実のエピソードなども織り交ぜながら恋姫無双一騎当千の内容を振り返るという形式だけど、脚本家インタビューで雑破業が「恋姫無双で53人(=登場する武将)は描き切ることができたので、次は水滸伝女体化モノで108人に挑戦したい」と宣言していたのには笑った。

木曜日, 7月 1

サンデー&マガジン

マガジンについては、昨日のうちに会社近くのスーパーで立ち読みしたけれど、休載だっただぶるじぇいを除いて全滅というダメダメぶり。生徒会役員共はアニメ版の新規カットが何点か掲載されていたが、やはり原作とかけ離れたキャラデザになっているものが多く、不安は尽きない。

そして今日の夜、アワーズ立ち読みに時間を食われつつも、スーパーへ遠征。おかげで食品の半額セールはすでに品切れ終了状態だったが、サンデーは今回なぜか3冊も残っており、(うち1冊は他の立ち読ミストの手中にあったものの)余裕で手に取ることができた。

ハヤテ
家族の不在…それは美少女モノ主人公の設定における最大のご都合主義なわけだが、やはりこの件に関して合理的な説明をつけるのは不可能らしい。それにしても、今回の千桜両親の描写は投げやり過ぎだ!(笑)
まぁ“両親そろって単身赴任”なんてリアリティに乏しいと思う(←少なくとも、俺の身近にいる人間では聞いたこと無い)けど、この先ますます少子高齢化が進んで内需が縮小するのであれば、“働き口を求めて海外に出稼ぎに行く”なんてケースも当たり前の光景となるのだろうか?
神のみ
本編のパワーダウンぶりに較べると、イタ回はかなり持ち堪えているな。というわけで今回は(やや遅れたとはいえ)まだまだ現役のネタである“事業仕分け”を、ギャルゲーでやってみようという話。正統派ギャルゲーだけでも決定的に時間が不足しているという状況なのに、他の分野まで手を出すとか現実問題として不可能だろ…そろそろ分身の術でも覚えたほうがいいんじゃないか?
オレ個人の経験としては、手に余るようになる頃にちょうど飽きが来て身軽になったり、逆にヒマができると面白い新作が現れて…という感じで、勝手にリバランスされる場合が多かったので、さほど悩んだ記憶は無いな。

恋の特別室

ネット注文していたものを、アワーズ立ち読みの代償としてV書店で購入。
これでたまちゆきの本は打ち止め…と思いきや、今月に新刊が出るらしい。まぁ本スレを読むかぎりでは俺の苦手なジャンルっぽいけど、同じくオレの好みじゃないシリーズが本のタイトルに据えられた「シスドリ」も、表題作以外でオレ向きのジャンル作品が収録されているようなので、いちおうチェックはするつもり。

本書に収録されているのは、大きく分けて表題作「恋の特別室」シリーズと「モモちゃんの日記」シリーズの2つ。ただし両者は世界観と一部のキャラを共有していることもあって、きっちり区分されるのではなく交互に入り乱れる形で収録されている。とくに後者のシリーズがイマイチ好みでない俺としては、できれば分けて欲しかった。
まぁそれ以前に、収録作ぜんぶ引っくるめて、同じ作者の既刊作品と比べて面白いとは思えなかったので、今後あまり読み返す機会も無いだろうけど…つまり、あえて購入しなくてもよかったという評価。

アワーズ8月号

臨時シフトがキツいのは毎度のことなんだけど、今日はとくに厳しかった…よくもまぁ無事に務めあげられたものだわ。人事異動に関連するかたちで欠員の多発した今日は特別とはいえ、それとは別件で病欠者が発生しており、今後しばらくは穴埋めに駆り出される機会が増えるだろうとのこと。
臨時シフトも、たまに引き受ける程度ならいい小遣い稼ぎになるんだけど、あまり連続するようでは、こちらの身がもたなくなるので勘弁してくれ…。

そんなわけで帰宅後は爆睡。午後8時半ごろに目が覚めて(←すでにディスカウントスーパーが閉まっている時間であり、ストックの尽きた素麺を補充できない状況。明日の昼飯どうしよう…)、V書店へ向かう。
アワーズが1冊だけ残っていた他にも、メガミマガジン娘TYPEも立ち読み可能という選り取りみどり状態で、しかも代償としては「去年はいい年になるだろう」も在庫アリという完璧なまでの品揃えに感動しつつ、とりあえず今日のところは、アワーズを優先して片付けることにした。

裸者と裸者 ─孤児部隊の世界永久戦争─(原作:打海文三/作画:七竈アン)
同じ少年兵を描いた作品でも、伊藤計劃の作品(「The Indifference Engine」など)に感じられたリアリティが、この作品から感じられないのは何故? 小説とコミックというメディアの違い?(←だとすれば、コミカライズ版ではなく原作小説を読めば印象が変わるのだろうか?) あるいは舞台が(SFとして脚色されてはいるものの)現実世界か、架空の日本であるかの差?(←ほかの作品でもそうだけど、舞台が“架空の日本”というだけで、作りモノっぽさが2割ほど増す気がする)
それとも、作品のカラーが悲観的か楽観的かという問題? ハッピーエンド至上主義者を自認する俺だけど、この手の作品については圧倒的な「現実の壁」が存在するわけで、安易にメデタシメデタシとかやられると、かえって嘘っぽく感じられるんだよね…だから伊藤作品のように「積極的に読みたいと思うようなタイプではないものの、いざ読み始めると引き込まれてしまう」と評価されるのが、理想的なのではないかと。
まぁ「いずれ規制で描けなくなる可能性があるので、今のうちに描いておこうと思った」という作者インタビューから推測すると、この先は悲惨な展開が待っているのかもしれない(←アワーズなら、幼女レイプぐらい平然と載せそうだし)以上、第1話だけ読んで判断するのは早計か。
しかし、この「今こそ描かなければならない」みたいな勘違い使命感はイタいね。「今、そこにいる僕」を作った時の大地丙太郎も「(商売の問題じゃなく)こういう作品を残していく必要がある」みたいなこと言ってたけど、けっきょくアッサリ忘れ去られてしまっているわけで。

惑星のさみだれ
騎士たちの別れのシーンは泣かせる…初代デジモンの最終回を思い出したわ。正直、ヴァンデモン編やラスト2話など一部のエピソードを除いては凡作という評価だったけど、たとえ大して面白くないエピソードであっても、それらを積み重ねること自体に意味があって、その重みがラストの感動を引き起こすんだよね(マクロス7とかも、そうだったな)。ましてやこの作品の場合、積み重ねてきたのが優良エピソードぞろいだけあって、感慨もひとしおだよ。
アニムスとは違って、アニマの転生先については特に伏線なし?

アリョーシャ!
本格的にカルチャーギャップコメディとしてエンジンかかり始めたものの、血なまぐさい連中も引き続き(ギャグ要員のようではあるが)登場するのかね? まぁどちらにせよ大して面白くなりそうにないので、今回で切り。

それでも町は廻っている
あっさりと事件の真相を見破り、それを踏まえた上で(自分も絡んだ)色恋沙汰を無難に解きほぐし、ありものの未編集フィルムをやり繰りして映画を1本なんとかデッチ上げるとは、アクロバティックすぎる…さすが名探偵(笑)。まぁそういう枝葉の部分はサッサと片づけて、映画の内容で笑わせようと意図した上での構成なんだろうし、実際に笑わせてもらったので大いに結構だけど。

天にひびき
冒頭のシーンが「ここがあの女のハウスね?」にしか見えない(笑)…いや、元ネタよく知らないんだけど、たぶん修羅場展開やらかしそうな地雷系ヒロインなのだろうと勝手に想像。で、こっちの新キャラは全然そんな感じじゃなくて、身構えていたのに見事に肩すかし食らったという…まぁドロドロ展開なんて願い下げなんで、この方がいいんだけどさ。
個人的にはずっと「低空飛行」という評価のまま惰性で読み続けているだけなので、ここいらでテコ入れに新キャラ投入し、状況を掻き乱して話を進めるという方法も悪くないと思う。

ナポレオン~獅子の時代~
ミュラの性格なんて、ウジェーヌくんの腕を落とせなかったエピソードからも明らかだろうに、意外やナポレオンにとってはそうでも無かったらしい…しかし「お前も兵士だったんだな。ゴロツキかと思ってた」はヒデェ(笑)。
その後の(負傷して搬送されている)ランヌを冗談半分で殺そうとする、小者っぷりを見せたシーンとセットで、ミュラの「騎兵としては優秀だが、それ以上の器ではない」という人物評を描くことで、その惨めな最期の伏線になっているようにも思えた。

ドリフターズ
もう文句ナシに面白いな…今月で単行本購入レベルに到達ということで。やはりエルフは弓矢のほうが得意なのか…ムキになって対抗する与一が笑える。
だが今月のキモはなんと言っても、火薬の作り方にまつわる一連のシーンだな。俺も新人指導で味わった経験あるけど、こういう“知らない相手にモノを教える”行為って、けっこう快感なんだよね…あるいは、テクノロジーが伝達される光景(←もしくはテクノロジー自体?)に対して知的好奇心が疼くのだろうか? そして死者(≒死体)への対処に見える合理的思考とか、それによって彼我の死生観の違いを思い知らされる流れは、無神論者の現代日本人としては激しく同意できるのが、これまた読んでいて心地良いわけで。

水曜日, 6月 30

ぱふ8月号

今日は夜勤明け。ノンビリしたいところだけど、明日(=休日)に臨時シフトを宛てがわれてしまったので余裕がない…と言いつつ、昼間はゴロゴロしまくっていたのだが(笑)。
ようやく夕方から起き出して、まずはS1書店へ。メガミマガジン娘TYPEともに立ち読み可能だったものの、代償として考えていた「去年はいい年になるだろう」が見当たらず、ひとまず保留してO書店方面へ向かう。

ちなみに「去年は~」の購入動機は、いま借りているSFマガジン先月号の書評を読んだことによる。同誌には、同じく山本弘による「オルダーセンの世界」も掲載されており、こちらは「シュレディンガーのチョコパフェ」のスピンオフ作品。
基本的な設定(←主観により形作られる世界とか、価値観の共有によって世界認識も共有されるとか)は元作品をそのまま引き継いでおり、SFアイデア面における目新しさは無い。追加要素と言えるのは、例の非実在青少年条例に対する批判ぐらいであり、それも含めて「ああ、いつもの山本弘作品だな」という程度の感想。
オルダーセン」にせよ「詩羽」にせよ、図書館で借りて済ますのが適切と思えるレベルだったし、実際にそうしたわけで、それらを踏まえると「去年は~」も積極的に購入したいとは思えない(←なにしろ新書なので、気軽に衝動買いできるほど安くない)んだけど、他に買うものが無いんだよね。

さてO書店界隈に到着後は、閉店時間の早い順から、急いで用事を片づけにかかる。
まずは床屋。髪が伸びてきた上に、ここ最近の暑さも加わって、もう鬱陶しさが限界を超えていたのだが、問題は──単に値段の安さだけじゃなく、接客態度とか腕前、また(暑くなってきたので)なるべく近場で済ませたい等の条件も吟味したうえで──満足できる店が見つからないこと。
ここしばらくは、とりあえず価格面で条件に合致する店を見つけては、試しに飛び込む…といったことを繰り返している状況であり、今日もO書店へ立ち寄るついでに、その界隈で営業している床屋へ初めて入ってみたものの、価格・接客態度ともに可も不可もなしといったところだった。

次に向かったのがコンタクトレンズ店。もうすぐ職場で健康診断が行われるため、視力が落ちていないかの確認を兼ねた定期検診である。
今回の担当者は前回、前々回と担当してくれたベテランの人に比べてやや若かったのだけれど、「まさか、検査のやり方を把握してないような新人なのか…?」と思ってしまうほど、いつもに比べて検査内容が大雑把すぎた。焦点合わせテストや瞬き反応テスト(←目に空気を撃ち込むやつね)も省略されたんだが、ほんとにこれでいいのか? なお検診料は380円で、これは前回と同額。
いちおう医師の診察によれば異常は無いとのことだし、視力が1.2前後だったのも、夜勤明けというコンディションからすれば妥当と考えるべきかね?(←それでも「PCの悪影響じゃないか?」との疑念は捨て切れなかったりする)

そして最後になってしまったが、O書店で立ち読み。想定外だったのは、メガミマガジン娘TYPEともにシュリンクされて立ち読み不可だったこと…うーむ、いよいよここも厳しくなってきたか。
やむなく、まずはぱふを読んでしまおうと取り掛かるも、これまた特集その他の記事も含めて、目を惹くものが全くなし。

落胆しての帰路、ストックが尽きかけているチョコアイスを補充すべく、スーパー巡りを実行。最初にダメ元で覗いてみたSスーパーで、いきなりレディボーデンのセールが実施されており、速攻で買い漁る。
残念ながらセール最終日ということもあってか、バニラ&チョコいずれも3個ずつしか残っていなかったのが惜しまれるものの、288円という安さの前に、これまでの鬱屈した気分が吹き飛んだ…我ながら単純というほかないな。

月曜日, 6月 28

少年エース8月号

今日は早出勤務。前日ほとんど眠れなかったせいで非常につらかったのだが、なんとか無事に仕事を終えた後、そのまま仮眠も取らずにD書店へ。

涼宮ハルヒの憂鬱
書かされるジャンルはクジで適当に決まったかと思いきや、各キャラに相応だったのね。原作を読んでないと情報を把握しきれないのが困りものだけど、長門の名前の由来が明かされたのはココで、“消失”のあのシーンは、その伏線だったという解釈でいいのだろうか? で、“棺桶”云々は今後の伏線ということになるのかね。
無意識レベルで相手の恋愛事情を探りたいと思ってる…というのは、サジ加減としては一番おいしいレベルだな。これ以上すすむとラブコメモードになってしまうし。この調子で「“消失”がピークで、その後は下り坂」という前評判を覆してくれればいいのだが…。

R-15
主人公がシロかクロかを巡ってクラス内の男女が対立…男子サイドに所属しているということは、やはり律は男の子と見做してオッケーですか?(なら嬉しい)
クラス対抗で勝負とか、なんかバカテスみたいな展開になってきたぞ。3番手以降のサブキャラ連中が魅力に欠けることもあって、かなり評価が下がり気味。このレベルに留まるのであれば、単行本購入は厳しいと思われる。

未来日記
雪輝に告白した2周目の由乃(=つまり雪輝にとって大事な由乃)は、1周目の由乃に殺されていたことが判明…あれ? このまま雪輝が1周目を倒せばキレイに(生き返れない以上、ハッピーエンドでは無いだろうけど)話がまとまるような気が。
アニメ版のキャラデザが掲載されていたたものの、なんか違う…。原作の絵は特にうまいと思わないけど、作品内容とのシンクロ率が高いのは間違いなくて、もう「由乃はこの顔」としか思えないんだよなぁ…と思ったが、PVを見てみると、カットごとの当たり外れが相当あるような…作画監督は修正をがんばって下さい。いや、俺は買わないから別にいいんだけどさ。

てるてる天神通り
とっくに読むのをやめていたんだが、やっと最終回か。この作者のキャラデザ自体は非常に好きなので、次回作では企画・脚本に恵まれることを祈る。