土曜日, 7月 2

アワーズ8月号

今日は休日。アワーズの品切れリスクが顕在化した以上、早めに対処したほうがいいのは分かっていたのだが、なにしろ身体が言うことを聞かないので仕方ない…やはり泊まり勤務+残業の後は、まる1日ぐらいかけないと体調が元に戻らないのよ(苦笑)。
そして夕方、未だ本調子とは言えないものの、火急に済ませなければならない用事があるので、気が進まないながらも家を出て、まずはスーパーへ。アイスの安売りセールが実施されていないことだけ確認し、駐輪場にチャリンコを置いたまま店を出て、徒歩でコンタクトレンズ屋へ。
職場の健康診断が明後日に迫っており、視力が落ちていないかチェックする必要があったためだが、できれば(混雑が予想される)土曜日は避けて、平日のうちに行きたかったのに、勤務日程上どうしようもなかったんだよね…昨日ムリすれば行けたけど、夜勤明けで落ち込んだ視力では参考にならんし。
だが実際に行ってみると、土曜でも平日と大して変わらない程度の混み具合だったので、ちょっと拍子抜け…いや、もちろん空いているほうが有り難いんだけど、せっかく待ち時間60分以上を想定してSFマガジン持ち込んだのに(笑)。
また視力は両眼とも1.5と絶好調…前日にコンタクトを洗浄した効果かも知れないが、とりあえず近場における懸念材料のひとつが払拭できたので、素直に喜んでおく。

そしてコンタクトレンズ屋から交差点をはさんで向かい側にあるO書店を訪れたものの、在庫を確認できたのはぱふのみで、娘TYPEどころかメガミマガジンも見当たらず…という状況だったので、とりあえず保留しそのまま帰途へ。
古本屋(←収穫ナシ)を経由してスーパーに戻り、チャリンコに乗ってディスカウントスーパーへ。コンタクトレンズの検診は費用が予測できないため、多めの予算を見積もって予めコンビニのATMから引き出しておいたのだが、けっきょく支払ったのは(予想以上に好調だったこともあり)基本料の最低額であろう380円のみで、ムダに財布の中身が重いままになってしまった事と、ちょうどアイスクリームのストックが心許なくなってきていた事から、ここで大量購入することに決定した。

そして夜。ひと眠りして体力を回復させた後、ふたたびチャリンコに乗って、今度はS1書店へ…ところが、こちらもぱふのみ立ち読み可能、娘TYPEは在庫アリだが紐で縛られて立ち読み不可という状況であり、こうなったら最後の手段としてK2書店への遠征を決意。ちょうど曇りがちで気温も低く、風も吹いており、何とか遠征に耐えられるだろうという判断だ…まぁ“行きは(下りなので)よいよい、帰りは(上り坂なので)こわい”で、全く汗をかかずに済ませることはできなかったが。
そのK2書店でも娘TYPEは輪ゴムで縛られて立ち読み不可だったものの、アワーズはフリー状態で1冊のみ在庫ありと、際どいながらも何とかセーフだった。
また帰路において、古本屋(←昼間に訪れた店とは別)を覗いたが成果ナシ。同じくスーパーでも半額寿司or刺身はゲットできなかったけれど、シーチキン(←冷やしそうめんの付け合せ用である)を4缶セットで安く買えたから善しとしよう…シーチキンは、やたら種類が多いうえに当たりハズレが激しくて、うかつに大量購入に踏み切れないから困るんだよねー。

それでも町は廻っている
表紙&巻頭カラー。いくつかの連載がヤングキングに移籍したことにより、陣容の稀薄化に危機感を覚えた編集部が下したテコ入れ策は、巻頭カラーで入浴シーンを描かせることだった! …って、喜ぶ読者は少なそうだが(笑)。
本編のほうは、同僚の肉食系女教師が用いた計略により、モリアーキーが貞操の危機に陥る…という話。“部屋に知人が押し掛けてくる”という点で、たまたま今月の天にひびきとネタ的に共通しているものの、面白さでは劣るというのが正直なところ。

天にひびき
…で、こちらの方だが、カゼで倒れた主人公の家へ押し掛けた2人は、胃腸が弱っていたら食べられないような料理を、お見舞いとして持参。当人が食えないと分かると、その病人を無視して勝手に食べ始めるし…せめて何か、代わりの食い物を手配してやれよ!(笑)
“安物のカゼ薬を置いて帰る”というネタが繰り返されたので、てっきりオチも同じネタでダメ押しが来るだろうと予想したんだけど、見事に外れた。

エクセルサーガ
ご愛読ありがとうございました! 六道神士先生の次回作にご期待ください! …みたいな流れだと思ったら「もうちょっとだけ続くのじゃ」で、それじゃあと1年ぐらいかなーと思いきや、次回で最終回だという、なんだかせわしない展開。
長々と続いた割には、いろいろと語られないまま投げ出された設定&キャラもいる気がするけど、「じゃあ話を引き延ばしてまで、それらのフォローを読みたいか?」と問われれば、確かに「いいから、さっさと終わってくれ」というのが正直な気持ちだな。

超疾走全霊兵器 己の拳!!(水上悟志)
読み切り。惑星のさみだれの面白さの本質は、エピソードの積み重ねによるキャラの個性や関係の変化であって、それが長期連載作品というスタイルでこそ本領を発揮することは、言うまでもない。
逆に言えば、ワン・アイデアで勝負するしかない読み切りは、この作者の作風(←さみだれ以外の作品を全く知らないくせに、言い切ってしまってしまうのは無謀だが)に合わないのではないかと。
作者自身もそのことを自覚しているのか、ひたすらワン・アイデア(←ここではパンチの予備動作)を描くことに徹して、それ以外の描写は最小限にとどめるという思い切った構成を取ったわけだが、残念ながらそういう一点突破型のスタイルは、やはり不向きのようで。
“パンチというワン・アイデアで突き抜けた話”として思い出したのが、濃爆おたく大統領(徳光康之)の第1話…これは厳密には連載作品だが、基本的には毎回異なったテーマを扱う1話完結方式なので、一種の読み切りと見なすことも可能だろう。
で、くだんの回では“最も熱いパンチの描写”をテーマに、さまざまな演出スタイルのアイデアが列挙されていた。それらのアイデアはいずれも質が高く、またバリエーションも豊かで、残念ながら明らかに質・量とも本作を凌駕していると言わざるを得ない。

ナポレオン~覇道進撃~
マッセナは粘るのだ…というわけで、どっちが不利なのか分からない降伏交渉は、マッセナの粘り勝ち。もしウィーン会議にタレイランが居なかったとしても、代わりにマッセナを出せば何とかなりそうだな…って、スペインでの失態を考えると、その頃のマッセナに任せるのは無理があるか。
念頭にあるのは勝利のみで、そのためなら躊躇なくマッセナを見捨てるという、徹底して現実主義的なナポの姿勢は、傍目から見ればヒロイックなんだけど、実際に切り捨てられる側からしてみれば「付き合い切れない」というのは明らか。兵士たちの多くが最後までナポに心酔していたのに対し、元帥の大半が見限ったというのも、身近で彼のやり方に接してきたことで、その本性に気づいていたからかも。
包囲下で苦しんでいるマッセナたちを思って、食事が喉を通らないベルティエに対し、「そんな事をしても状況は良くならない」と冷たく言い放つシーンは、ナポの現実主義者ぶりを描きつつ、震災後の自粛ムードをやんわりと批判しているのが巧い…まぁどっちの気持ちも分かるし、間違ってないんだよなー。べつに意識して自粛しようとしているワケでもなくて、無意識のレベルで「そういう気にならない」んだから、どうしようもない。

こいこい★生徒会 第3巻

アワーズ立ち読みの代償として、K2書店にて購入。

8月のコミック新刊発売予定

08/26  超超お父さんドズル ~やらせはせんぞう物語~ 1  井上 行広  588
今月号で当たり回が来たことにより、当落線上ギリギリに復帰した感じ。さて、どうしたものか…。

08/30  ナポレオン~覇道進撃~ 1  長谷川 哲也  590
購入確定。同じ日にそれ町第9巻なども発売されるようだが、こちらは微妙…しかし不作どころの騒ぎじゃない状況のようなので、こりゃ何か対策を考えないとイカンね。

金曜日, 7月 1

メガミマガジン&娘TYPE

昨日は泊まり勤務だったので、立ち読みはできず。休憩時間を利用してD書店へ行くことは不可能じゃなかったが、過度にD書店へ依存したくなかったのと、翌日の残業に備えて体力温存を優先した。
そして今日は夜勤明け+残業で、すべてを終え帰宅した後も体力回復に時間を食われ、なにより暑くて出かける気になれなかったので、けっきょく動き出したのはクレヨンしんちゃんを見終わってから。
通勤電車に乗ってV書店へ赴き、まずは売り切れリスクの高いアワーズを最優先で片づけるつもりが、見当たらなかったため予定を変更し、フリー状態だったメガミマガジンを先に読んでしまうことに。

表紙&巻頭特集はアイマス…まぁ放送開始間近だし、ずっと力を入れ続けてきたことを思えば当然か。例によって読み飛ばそうと思ったら、なぜかSTEINS;GATEとのコラボ企画になっていて、両作品のスタッフ(あるいはキャラ)が同じページ上で対話しているという…全て読む気にもなれなかったので、アイマス限定の話題と思われる箇所については完全にスルーしつつ、適当に流し読み。
なお、魔乳秘剣帖クェイサーⅡも似たようなコラボをやっていた(←こちらは“おっぱいアニメ”という分かりやすい共通点あり)が、まぁどうでもいい。

他のページも、春クール作品と夏クールの新作が半々ぐらいの割合で掲載…春クール作品の大半は切ってしまっていたので、これまた読み飛ばすこと多し。
例外は、ネット配信で完結した俺の妹と、テレビ未放送エピソードの制作が決まったインフィニット・ストラトスぐらいか…俺的には、これらのほうが春クール作品より評価が高いわけだが、こうしてページを確保しているあたり、世間の評価も似たようなものという事かも。
あと、ほんとに今さらという気がするけどミルキィホームズも、4ページに渡って特集…こちらも夏に特番をやるそうで、その宣伝だな。

だが、それら“古い”作品の中でも群を抜いて人気を維持しているのが、やはりまどか☆マギカなわけで、今月も別冊付録で特集されているという…さすがに食傷ぎみだし、もう語ることもないんじゃねーの?と思いきや、同業のクリエイター(日日日鋼屋ジンなど)にアニメ批評家(氷川竜介)、はてはSF方面(山本弘)と多様な面々による作品評・分析が掲載されており、読みごたえ充分(←もちろん、単なる“個人的な感想”の域を出ないものも含まれていたが)。
氷川山本は“成熟を迎え、硬直してしまったジャンルのブレイクスルー”という観点から、まどマギガンダムに準えていたが、そうやって新たに誕生したサブジャンルが大量の亜流作品を生み出した──セーラームーン然り、エヴァ然り──のように、まどマギに関しても、すでに似たような動きがあるとの事(←日日日情報)。

いっぽう娘TYPEは、D書店は最後の切り札ということで他の店をあちこち回ったが、けっきょく全滅。そのD書店は、立ち読みの代償としてネット注文したエロマンガの到着が遅れたせいで、夏目友人帳第12巻のほうが先に発売日を迎えてしまい、それを代償にしてようやく7/04に読むことができた。

表紙&巻頭特集は劇場版そらおと。ただし少年エースの盛大さに較べると、こちらは意外に控えめ…むしろ同じスタッフ(監督:斎藤久/キャラクターデザイン :渡邊義弘)による次回作、僕は友達が少ないに関するコメントのほうが気になった。
巷では(原作の絵師が同じである)電波男に比べて、アニメ版キャラデザの再現度が低いと不評なようだけど、渡邊いわく「まだそらおとの影響が抜け切れていない」との事。

本家NT誌でプッシュされていたBEATLESSのコミカライズ版が、今後こちらでも連載されるらしく、デザイナーであるredjuiceの紹介(名刺代わり?)として、オリジナルのメカ娘ポスターが付録として付いており、さらにメカ娘特集も…なんだか既存のヒロインに無理やりメカを絡ませているだけの安直な企画に見えて、とくに面白いとは思えんけどな。ロボットアニメも今やすっかり下火なわけで、「こうでもしないと存在を忘れ去られてしまう!」という危機感の現れだろうか?

DOG DAYSの特別読み切りコミックは、風呂に入って変なクスリの影響でエロエロになって相手の胸を揉むという、清々しいぐらいテンプレ通りのサービスネタ尽くし(笑)。
まぁどうでもいいけど、来月号の都築特集というのが、さてどうなることやら…DOG DAYSの評価もそうだが、まどか☆マギカの大ヒットを受けて、今後のリリカルなのはの立ち位置も微妙だろうし…。
そう言えばメガミマガジンとは対照的に、こちらは今月、まどマギ関連は全く扱っていなかったような…意地か? 都築と心中するつもりか? あるいは、なのはを横取りした報復に、まどマギメガミに囲い込まれたとか(笑)。

ピンナップ関連では、神のみがちょっと良かったぐらいか…(←桂馬ママに、店でのバイト衣装として(?)メイド服を着せられたエルシィ&ハクア)。といっても、雑誌を買おうと思えるほどのパワーは無し。



水曜日, 6月 29

サンデー&マガジン

今日は通常日勤。昼間の長い休憩時間を利用し、まずはD書店でガンダムエースの残りを片づけてしまおうと思ったのだが、あいにく他の立ち読ミストの手中にあったため予定を変更。
先にスーパーでマガジンを読んでしまうことにした。しかし絶望先生(←またかよ!)に加えて生徒会役員共までが休載しており、ほとんど時間稼ぎにならなかったというオチ…まぁ結局それでも、ちょうど休憩時間が終わるギリギリ直前にガンダムエースを読み終えることができたので、やれやれといった感じ。

だぶるじぇい
当たり回。サルが絵を描いた時点で“部長とマンガ対決になって、しかも部長が負ける”という展開までは予測できたものの、“木登り対決に移行して、部長が勝利する”というトンでもないオチまでは読み切れなかった。

ハヤテ
「また、やっちゃったのか?」「大体そんな感じです」で通じる主従の以心伝心ぶりが笑える。3バカ娘もそうだけど、このように旧キャラとの関係性が強固かつ魅力的であるほど、そこに新キャラが加わるのは難しくなってしまうというジレンマが…。

絶チル
国名が架空なのは、「史実と違う!」という設定上のツッコミを回避するための予防策だという作者の言い分を、鵜呑みにしていいものかね? “コメリカ”や“ロビエト”と異なり、“チウ国”は色々とうるさそうだし(←まして、描かれる時代の問題もある)、そっち方面の摩擦を避けたいから…というのが本音じゃないのか?と勘ぐってみる。

銀の匙
とりあえず、それほど腹が減ってない状態で読んだのは幸いだった…空腹のときに読んでいたら、発狂していたかも知れん(笑)。
手堅くまとまっていたが、それ以上のモノは無かったし、とくに中学時代の担任との再会をあっさり流しすぎたあたりは、いかにも“ページが足りないので省略しました”感が否定できない。まぁ、さほど間を空けずに続きを読めるようなので良しとするか。

神のみ
今週は、こっちが思いきり後ろに掲載されてる…てっきり休載かと思っちまったわ。
先週はネタとして楽しめたのに対し、今週はまとめに入ったから「普通に面白い」以上の評価は難しいな…トテトテと歩み去るチビ女神がかわいい、ぐらいか。

火曜日, 6月 28

楽天アフィリエイト

毎度おなじみ、楽天オークションのバナーを掲載するだけで3万ポイント山分けらしい。



特に目を引くバナーが見当たらなかったので、適当にチョイス。もうちょっと特異で、イヤでも惹きつけられるようなデザインは無いものか…まぁ、この手のモノは無難に徹するべきではあるんだろうけど。

ガンダムエース8月号

電撃大王の読みごたえの無さに落胆したところへ、目に入ったのが(先日までは無かったはずの)ガンダムエースの見本誌。まだまだ体力的にも余裕がある状況であり、これは読むしかあるまい。
というわけで勢いに乗って、身体が悲鳴を上げ始めるまでに約40%ほどを読破。残りは29日に、勤務中の休憩時間を利用して読み終えることができた。

オリジン
最終回。終幕のナレーションが、アニメ版と違ってジオン“公国”だったのは、何か意味があるんだろうか?
それにしても、アニメ化ねぇ…完結に際して各方面から寄せられたコメントの絶賛ぶりに、ものすごい違和感を感じるのは、結局このオリジンという企画に(リメイクそれ自体、および“安彦が描く本物”であるという点を除いては)価値が無かったように思えるからだろうな。
そして恐らく、①きちんとハイクオリティな作品を作れば、たとえ高コストであっても、それ以上の利益が出る大ヒットを見込める。②今の時代のアニメに安彦キャラを登場させることに(作り手側の再現性としても、ユーザー側の需要としても)問題は無い。③原作のエピソードを大幅に圧縮するようなシリーズ構成となっても(←今のところアニメ版オリジンの媒体については未定らしいが、原作を全く削らないで映像化するのは無理があるだろうから、ユニコーン並みの超高密度な脚本になるのではないかと予想)許容される…などのユニコーンの実績が、オリジンのアニメ化を後押ししてしまった事について、好意を裏切られたように感じているからだろう。
これは例えるなら“リリカルなのはシリーズにお布施を続けていたら、StSなどという(望んでもいない)新作が作られた”ということに対して抱いたのと、共通の失望感だな。

安彦×かわぐちかいじ対談
かわぐちはガンダムを全く見たことが無かったそうで、直接ガンダムに言及するような話題は、必然的に皆無。いちおうアニメ版ガンダムを“正史”に、オリジンを“歴史モノ作品”に準えた上で“歴史モノ作家同士の対談”という体裁を取っているものの、その方面については特に面白い話は無し。
もっと一般的な“マンガ家が、マンガについて語ったこと”として、トレスに対する姿勢や作画密度の問題に関する話題のほうが興味深かった…通常のマンガが、表現としては文章に近いので完成形が見えやすいのに対し、カラー絵はむしろ絵画表現であるため明確な終わりが見えず、いつまでたっても作業を終えることができないそうな。
スチームボーイあたりで極限に達した、ひたすら描き込み密度を上げていくという方向性には閉塞感しか無い…という意見には同意。一種の異端というか、特徴づけの一環として極限を指向するというのはアリかも知れないけど、次にそれをさらに上回ろうとしてチキンレース状態に陥ったり、それが新たな業界標準となってしまうのは間違いだろう。

Zガンダム Define(北爪 宏幸)
編集部としては、今月のオリジン最終回を契機にして購読をやめる読者が大量発生するのを防止すべく、オリジン終了からシームレスでこの企画をスタートさせる必要があったのだろう。
しかし今月号の前半3分の1ほどがオリジン最終回祭り一色に染まったような状況で、その後ろでひっそりと連載開始というのは、さすがに同情を禁じ得ない…明らかに埋没してるし、読者の側としてもオリジン最終回だけで「今月は、もうお腹いっぱい」という気分になってしまって、新連載にまで意識を向ける余裕が無いんじゃないか? それならお祭り騒ぎの鎮まった来月号から、心機一転ということでスタートしたほうが、集中して読んでもらえたような気がするぞ。
さて本編の評価だが、絵に関しては今さら何も言うまい…それよりも重要なのは、ストーリー展開がアレンジされていたこと。しかもそれが非常に巧妙で、絵のひどさを補って余るほどの評価とは、予想外だった…カミーユがブライトに会ってから、ジェリドを殴って収監されるまでの展開は、アニメ版に比べて自然な流れになっているし、ティターンズの特権が(アニメ版の1階級ではなく)2階級プラスという設定になった一方で、ブライトはティターンズへの移籍を拒否して大佐から少佐へ2階級の降格を食らったことで、ジェリドと同等(←それでも先任だから、ブライトのほうが格上なんじゃねーの?というツッコミの余地は残ってるけど)の扱いになるため、ティターンズの連中が横暴な態度をとることに説得力が増している。
また北爪インタビューによると、ブライトがエゥーゴに参加する経緯についても(アニメ版では、状況に流されただけのようにも見えたのに対し)、より積極的な意志に基づいて加わったような描写に変更するとの事…それはつまり、今後さらにティターンズのせいで悲惨な目に遭わされるという意味だろうか(笑)。
同じくインタビューにおいて、カミーユよりもシャアに焦点を当てて描きたい…と語っていたが、これは適切な判断ではないかと。逆シャアという“ゴール”が見えているわけだし、今の読者の年齢的にも(ティーンエイジャーのカミーユより)シャアのほうが理解・共感しやすいだろうしな。あるいは、オリジンで読者の共感を呼んだのがアムロじゃなく、中間管理職として苦悩するブライトだった…という先例を踏まえての事かも。
これらを決めたのが本当に北爪自身であれば大したものだが、ひょっとして優秀なストーリー担当でも付けてもらったか?(←さすがに今回は、コケさせるわけにもいかないだろうし) オリジンが“絵は一流、ストーリーは三流”だったのに対し、こちらは逆を狙ってみました…とか(笑)。

ガンダムさん
お笑い一直線シリーズ、ようやく話が大きく動いたか。コンビの片割れだけが売れるというのは現実にありがちな展開だけど、シャアではなくガルマのほうが売れっ子になるというのが、いかにも大和田マンガらしいところ。
今後の予想としては、人気よりも友情を取ろうとするガルマに対し、シャアは心で泣きながらも突き放す…というパターンが定番だと思うけど、さてどうなることやら。

ハイブリッド4コマ
冒頭のドラいせんで、いきなりやられた(笑)。トライ・ブレードがタケコプターかよ!
百式と間違われたデルタプラスが、肩に“百”と書かれそうになるネタは、額に“肉”の字というマサルさんを思い出すな。
そして「ララァは賢いな」「大佐がバカなだけです」って容赦なさすぎ…大和田マンガよりヒドくないか?(笑)

逆襲のシャア BEYOND THE TIME
一番のサプライズは、すっかり落ちぶれたローレン・ナカモトの登場。そしてギュネイが、ナナイにコナかけていたことも意外…でもまぁ本作のナナイはアニメ版よりも若いようなイメージだから、さほど違和感は無いか。もしアニメ版の設定どおりだったら、「ギュネイは熟女趣味」だの「クェスも口説いてたし、守備範囲が広すぎ」だのボロクソに言われそうだけど(笑)。
あるいは強化人間の副作用として、女と見れば見境なしに手を出す性格になってしまったのかも知れん…だとするとゲーツ・キャパも、やたら熱血だったり、くだらないダジャレを連発するような副作用に悩まされていたりして(←中の人ネタ)。
まぁ冗談はさておき、今回の話を読んで改めて認識させられたのは、けっきょくシャアが過去の(アムロとの、あるいはララァとの)人間関係にこだわり続け、新たな(ナナイとの)関係を築こうとしなかったことが、ナナイにとっての根本的な問題だということ。
しかしそれは一次作品で確立されたシャアのキャラクターであり、過去の事実として描かれてしまっている以上、今さらどうしようも無い…となれば、この作品の結末としては、ナナイがシャアとの間に望んだような関係を、この彼女の妄想世界の中で実現させることによって、満足するぐらいしか無いんじゃないか?

ジョニーライデンの帰還
女ライデンが赤いギャプランに乗って登場…ギャプランに赤色って違和感あるというか、ぶっちゃけ趣味が悪いと思ったんだが、対戦ゲームとかでは普通にカラーバージョンとして登場していたりするんだろうか?
それはともかく今後、ライデンを名乗るキャラや赤い機体がウジャウジャ登場するのだとすれば、本来それが宿していたはずの魅力や有り難みが薄らいでしまうのは避けられないわけで、あまり嬉しくないな…“超サイヤ人のバーゲンセール”状態はカンベン願いたいところ。
とりあえず現状、コアブースター(赤)ではギャプラン(赤)に勝ち目がないわけで、危ういところで何とか逃げおおせるか、別の戦力が介入してきてウヤムヤになる…というのが定番の切り抜け方ということになるけど、もし後者だとして、飛び入り参加するのが今月のMSV-Rで紹介されていたブラレロだったりしたらイヤだな(笑)。名前といいデザインといい“テキトーにくっつけただけ”感まる出しで、これまでのMSV-Rの中でも最低のカッコ悪さだし。 

超級! 機動武闘伝Gガンダム
ファラオガンダムの噂を怪談っぽく語るドモンと、寝起きのレインの表情や頭身が、まるで別の作品のキャラみたいになってるのは演出としても、サイ・サイシーがファイティングポーズを取るコマなんかはデッサン狂いまくりのまま放置されていて、明らかに時間が足りていないな…北爪としては、作画レベルの底辺を争う相手がいて嬉しいかも知れないが(苦笑)。

超超お父さんドズル~やらせはんぞう物語~
すっかり掲載位置も後ろのほうに下がってしまって、最早これまでか…と思っていたところ、久しぶりの当たり回が来てくれた。
ドズルの寝言予言のデタラメさと、次第にカネに目がくらんで暴走していくミネバ&キシリアが可笑しい。札束を渡して「トイレットペーパーの代わりにしなさい」と言うレビルは、単なる“謎のオッサン”的なゲストキャラじゃなく、いちおう“敵の将軍”という扱いなのね…いろいろとムチャ設定が乱れ飛んでいる作品なのに、そこだけはオリジナルに忠実なんだな。

シャア猫のこと(浪花 愛)
普通に“今のマンガ”として読めたので、もともと30年前の月刊OUTに掲載されていた作品だと知って、ちょっと驚いた。
“ガンダムキャラをネコ化した”というよりも、“ネコの生態を擬人化して描くマンガに、やや強引にガンダムのキャラを当てはめた”という方が近い印象。

カイのメモリー
前回と話がつながってないのだが…まさか「アレは無かったことに」とか言わないだろうな?(笑)
すでにカイ、そしてアムロやブライトといった主要キャラについては、概ね語り尽くされてしまったからか、あるいは主要キャラであるが故に手を出しにくいのか、どうもリュウやスレッガーという脇役に焦点を当てるケースが多いような…まぁ今回の話のように、盲点を突いて想像を膨らませやすい素材ではあるか。
まじめに突き詰めれば、いつトラブル(←なにしろ軍艦である)に見舞われても大丈夫なように、重力ブロック内では家具は完全に固定、小物類はベルクロで貼り付けるか、壁に備えたネット袋の中にしまっておく…などの予防処置が施されていると考えるのが妥当だろうけど、そういう野暮なツッコミはするまい。

年下の男の子。

電撃大王およにガンダムエース立ち読みの代償として、ネット注文しておいたものをD書店にて購入。

電撃大王8月号

今日は早出の待機シフトなので、たっぷり休憩して万全の調子で立ち読みに臨むことができた。あいにく、読まれる側のほうに手応えが乏しかったのは残念だが…(苦笑)

Rewrite:SIDE-R
相変わらずヒロインよりも、ヤローの相方(←ちょっと厨二病ぎみ)との会話のほうが面白い。まぁヒロインも平均レベルで特別に悪いわけでは無いんだが、単行本を買おうと思えるレベルには程遠いな。

恋と選挙とチョコレートSLC
初めての当たりエピソードか? まぁ要するに、俺は無感情系のキャラが好みだと再確認されただけの話なんだけどさ(笑)。ここのところ、とりわけ電撃(あるいは萌え?)系に新鮮さが感じられなくなって、げんしけんの斑目を笑えないような枯れっぷりなのは、けっきょく新しいモノを受容する感性が鈍化して、“どこかで見たようなモノ”の安定感だけを求めているということなのかねぇ…。

C3-シーキューブ-
バトル物になっとる…もう駄目か。

NOT LIVES -ノットライヴス-(烏丸渡)
新連載。業界モノで“何でもこなせる天才”みたいなキャラを下手に登場させるのはリアリティに欠けると思うのだが、そういう話でもないのか…。現時点では「ゲームの中の世界に閉じこめられた!」という、ひと昔まえに流行ったような設定が語られただけなので、もう少し様子を見る必要があるな。

よつばと
子供なんて、すぐモノを壊すんだから、安物のオモチャを与えておけば充分…だと思ったら、今は子供用でもけっこう本格的な(←少なくともPCに接続できる程度には)性能のデジカメが出回っているのか。てっきり使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)を渡すのかと…まぁアレはPCに接続できないだろうし、これだけデジカメ(←携帯電話などのカメラも含む)が普及した今となっては斜陽なのかも。
撮影する際、事前に被写体に断りを入れるよう躾たことは評価する…無断で人にカメラ向けるとか、なんであんな礼儀知らずな真似が平気でできるんだろう。

風紀委員長、乱れてますっ!(梅ちゃづけ)
特別読切。あまりにもベタなので言いたくなかったが、やはり言わせてもらおう…乱れているのは、キャラデザだと! ストーリーにも目新しさは無いが、まぁ新人だし習作ということで。