金曜日, 7月 13

アニメージュ8月号

今日は夜勤明け。なるべくアニメ雑誌を読むのは先送りして、視聴本数を絞り込むまで粘ったほうが、余計な記事を読まなくて済む…というのがクール開始直後のセオリーなんだけど、この夏に関しては少し事情が異なり、日中、とりわけピークタイムは節電のため、仕事がない日はクールスポット(=図書館)で過ごすよう務めているんだよね。で、現在はシルマリルリオンを読み進めているワケだが、どちらにせよ図書館で過ごすことに変わりは無いのだから、先にアニメージュを片付けてしまおうと判断。
そんなわけで帰宅後に食事と仮眠を終え、ふたたび通勤電車に乗って出かけたのが正午ごろ…って、早っ! ネット閲覧とメール確認を事前にiPadで済ませておいたのと、いつもより眠りが軽かったのが原因だな。その割には、あまり疲れも残っておらず、結構いい感じ。

それにしても、いかにクールスポットという触れ込みとはいえ、図書館は冷房を効かせ過ぎだろ…通勤電車もそうだったが、寒さ対策のために服をもう1枚用意したくなるような本末転倒ぶりは、ほんとに節電を考えているのかと疑いたくなる。
その事もあり、読み終わった時点で(まだ午後2時半と、ピークタイムの半分しか過ぎていなかったにも拘らず)そそくさと図書館を立ち去ることに。次からは、忘れずに上着を準備しておこう…風邪でも引いたらシャレにならん。

リリカルなのはの公開直前だというのに、同じ劇場版でもタイバニを表紙&巻頭特集としてチョイスするあたりが、いかにもアニメージュらしい(笑)。今回の監督を務める米たにヨシトモは、TV版でもスタッフの一員として関わっていたらしいが、今回は我を張らず調整役に徹した模様…まぁ下手にヒットして期待値の高まっているタイトルだけに、スタッフもファンも好き勝手な思いを抱いているだろうから、それら全てを満足させるよう努めるのは、さぞかし大変だったろうと心中お察しする(苦笑)。個人的には“ガオガイガーの”米たに監督が、別の作品でもう一花咲かせる(かも知れない)ことに対して、喜びと嫉妬の相半ばする複雑な心境だったり。
それにしても主役コンビの声優が、そのまま舞台版でも“中の人”を担当していたというのは知らなかったな。あと、フィギュアで斎藤さんって、需要あるのかよ!?(笑)

トップではMEGANE 白書と題して、メガネっ娘を特集。しかし取り上げられた作品は(けいおんを除けば)ゆるゆり、妖狐×僕SS、ニャル子と、どうでもいいタイトルばかりだったし、内容に関しても、かつてアニメージュ誌上で行なわれた伝説のメガネ座談会の濃さとは較ぶるべくもない、薄っぺらいものだった。

キャラ人気投票は、予想外の激変。けいおんコンビがツートップに返り咲いたのは、映画版BD発売(あるいは、それに伴う先月号の特集)の影響?
新規作品からは、しろくまカフェのパンダ君がギリギリでランク入り…これは支持層が読めんな(笑)。俺としては、しろくまさんの大らかさ、ペンギンさんのイジられっぷり、そしてグリズリーさんのカッコ良さ、いずれも甲乙つけがたいところなんだけど、イラッとさせられるパンダだけは無いわー(笑)。いや、ドリームパンダには笑っちまったけどさ。
なお、しろくまカフェの記事ページによると、BD版の限定特典はドラマCDで、次回予告のペンギンさんイジリをさらにパワーアップしたものだそうな…ちょっと聞きたいぞ、それは。
そして最も注目すべきなのは、新たに黒子のバスケ勢が台頭してきた事だろう。どちらかと言えばアニメディアのほうで大きく扱われてきた作品という印象があるし、その分だけイナイレの勢力を削がれたアニメージュ編集部としては、複雑な気分かも?
そのイナイレ勢も、単に人数や順位が減退したというだけではなく、クロノ・ストーン編に突入したことで少し顔ぶれに変更が…ベータちゃんに投票したのは、いったい誰なんだ?(笑) 腐女子が女性キャラに票を投じるとは考えにくいし、萌えオタなら、もっと直球の萌え系ヒロインを選びそうなものだが(←今月は、けいおんコンビにも大量の票が流れているわけだし)。

イナイレ関連のページ数は、いつもと同程度。せっかく劇場版イナイレVSダンボール戦機なんてオイシい企画が飛び込んできたんだから、その流れでダンボール戦機についても扱ってくれたら…というのは無理な話か。まぁLBX関連は省略するにしても、キャラと世界観の紹介だけで意外と情報量が多かったりするしなぁ。
でも、ちょうど今やっているBCエクストラス編は、本筋と関係の薄いエピソード──敢えて言うならバカ話(笑)──だから、そういう方向性をクローズアップする形で取り上げ、それをキッカケに興味を持ってもらえるよう誘導できれば…と思わなくも無い。

先月号あたりからカードファイト!! ヴァンガードが取り上げ始められたのは、イナイレが退潮した場合に備えての保険? あるいは逆に「他のキッズアニメの中にも、イナイレのように有望な作品は無いか?」と探している腐女子に向けての紹介だろうか。
その点では、やはりマギに対する期待は大きいのかね? だけど元々は、腐女子にとってネタにできる作品が枯渇していた(今日のように、タイバニ&イナイレがブームになる直前の)冬の時代に、“とりあえず、つなぎとして”みたいな消極的な理由で題材にされていたような作品らしいし、おまけにガンダムAGEで傾いた日5枠の再建という難題まで負わされた格好だから、ちょっと荷が重すぎる気がするぞ(笑)。
今月号の紹介記事に掲載されていた版権イラストを見る限り、かなり大胆に原作のキャラデザをアレンジしていたことに驚かされたが、その判断がプラスマイナスどちらに働くかという点も含めて、ちょっと興味あるな…まぁ原作は早々に読むのをやめたワケで、単なる好奇心というレベルだけど。

夏クール作品のネタバレを警戒していたのに、実際に取り扱われていた作品はトータル・イクリプスとアルカナ・ファミリア、織田信奈の野望ぐらいで、やや拍子抜け。
ちなみに個人的には、今期は超訳百人一首が早くも当たり作品という感触なんだけど、こんな売れ線から縁遠い作品を取り上げてくれそうなのはアニメージュぐらい…と少し期待していたのに、アテが外れた格好。

新作の中では、さくら荘のペットな彼女がキャラデザ、ストーリーともに期待できそう…と思ったら、シリーズ構成は岡田磨里かよ。こりゃダメそうだな…単体でも微妙なのに、またしても他作品(絶園のテンペスト)と同時進行とか。もっと腕のいい脚本家でも、仕事を増やしすぎるとクオリティを維持するのは難しいってのに。
ガールズ&パンツァーは、戦車は主要テーマどころか、ミスマッチの笑いを誘発するための道具ですら無く、せいぜい他作品との差別化を図るための添え物程度の扱いらしい…それなら、普通に日常萌え系作品でいいじゃん! 企画の都合ってヤツかねぇ? なんか“適当に作ってます”感に溢れていて、あまりヒットしそうな気配も無いんだけど、もしもコケたら、陸上防衛隊まおちゃんソ・ラ・ノ・ヲ・トといった先例と合わせて、「戦車モノに当たり無し!」みたいなジンクスが語られるようになるんだろうか?

ジンクスと言えば「京アニのオリジナル作品は駄作」という法則が再び発動するのか、大いに気になるのが中二病でも恋がしたい!だな。要するに“京アニ版はがない”という事らしいが、アレの最大の敗因はキャラデザだったわけで、京アニならその点は心配なさそうだから、これは期待して良いのかも。
しかし京アニは、せっかくけいおん日常(←BDの売れ行きはイマイチだったにせよ、NHKでの再放送もあって、一般レベルでの受けは悪くなさそうだし)の成功で“狭いオタ向けの枠にとどまらない作品を提供する”というブランドイメージを築くチャンスだったろうに、このタイミングでオタ向けド直球な方向に戻ってしまうというのは、ちょっと勿体ない話じゃないかという気も。

今月は、この人に話を聞きたいは休載。その代わりに掲載されたわけでも無いだろうけど、同時期に上映されることになったグスコーブドリおおかみこども(←記事内の言葉を借りるなら“犬猫競演”だそうな)両作品の監督である杉井ギサブローと細田守による対談記事が、往年の“古きよきアニメージュ”の雰囲気を醸し出していた。
いわく手塚治虫が編み出したリミテッドアニメの手法は、ディズニーアニメの下位互換ではなく、独自の文法を有し多様なテーマを表現できる、新たな表現手段と捉えるべき…との事。

銀魂は今月号でもページを確保していたが、とくに新しい情報も無く、さすがにネタ切れ感が濃厚…まぁDVDのリリースも今月で終わりだから、さすがに潮時だろう。
OAVレビューユニコーン第5巻など。あさりの酷評ぶりも含めて、おおむね前巻までと似たり寄ったりの内容であり、どうやら今回だけイマイチに感じた俺は少数派らしい。