Level.5(暫定)
まず
Cave を抜けて最初に現れるのが、前半エリアのチュートリアルとも言うべき“堀”である。これは1ブロック単位のすべり台を並べて構成されており、その中央には
MOAT MONSTER ──正確には、第1グループは不確定名なので
LARGE SERPENT ──が立ち往生している。
“堀”ということで(安直に)選ばれた
MOAT MONSTER だが、グラフィックとしては
Lamprey Land を選択。首と胴体の一部だけを覗かせている様子が、いかにも元ネタ(←アレンジ版グラフィック)に近い印象だし。
後半グループの割り当ては、
WizⅡ に登場するスネーク系の中から適当に。所持アイテムについては「ヘビの肉は食えるだろう」との事でFood主体。ただし元ネタで毒攻撃を行なってくる
GIANT VIPER だけは、
Poison を持たせることにした。カルマ解消を考えれば貴重な
Poison ホルダーとなるはずだが、だからこそ堀の上という厄介な場所に配置した面もある。
【SERPENT/SNAKE】 ID 名前 所持アイテム 0 GIANT SERPENT (Food) 1 MOAT MONSTER (Food) 2 CONSTRICTOR (Food) 3 GIANT VIPER (Real Poison)
モンスターの足元が逆さツララだった
Ver.S の
Level.9 とは異なり、今回は足元もすべり台であるため、横方向から敵と交戦することはできない。だから2段ジャンプでモンスターの上に飛び乗り、そこから再び2段ジャンプして対岸へ渡ることになる…要するに、イナバの白ウサギだな。
対岸の塔を抜け出ると、前半エリアの本番。ハシゴを上に進んだ先には、人面石の通路が右に伸びており、その先のハシゴを下ると長い堀のある場所に出る(
画像左 )。ここは通常の方法では渡れないので、他からモンスターを連れてきて足場にするしかない。
そこで最初のハシゴを下ると、その先の通路では2グループの
COYOTE と3グループの
WERE AMOEBA が、ひしめき合っている(
画像右 )。
XANADU に登場するモンスターの傾向として、四足獣の類が少ないことが挙げられる。まぁ
Wiz や
ブラックオニキス のように
“動物園”呼ばわり されるほど多いのもどうかと思うが(笑)、
XANADU のように皆無だと、パロディしようという者としては困ってしまうんだよね。
というわけで
COYOTE 役には、苦肉の策として
トレーニンググラウンドの犬 を使用。しかも以下のようにドッグ系モンスターを全て投入したわけだが、この
ラブリーな姿 のどこが
KILLER WOLF なんだよ!(笑)
行動パターンは元ネタに準拠し、
KILLER WOLF 以外は逃亡型とする。所持アイテムは、狩猟対象っぽいコヨーテと狼を
Gold に(←
Might&Magic では、
ダイアウルフ を倒して皮を持ち帰ると賞金がもらえたっけ)、残る
ATTACK DOG は
Key に設定した。
【DOG/WOLF】 ID 名前 所持アイテム 0 MANGY DOG (Gold) 1 COYOTE (Gold) 2 ATTACK DOG (Key) 3 KILLER WOLF (Gold)
次に
WERE AMOEBA だが、これはクラシック版のグラフィック(
画像中央 )に準拠して
Mihstu(画像左) に決定。なお後半グループは
FOAMING MOLD にチェンジするが、これもアレンジ版グラフィック(
画像右 )と似通っているので問題ない。
所持アイテムは、
WERE AMOEBA が
Mattock (←これはすぐに使うことになる)に、
FOAMING MOLD は
食えそう だから
Food に設定。
【WERE AMOEBA/FOAMING MOLD】 ID 名前 所持アイテム 0 PROTOZOAN (Mattock) 1 WERE AMOEBA (Mattock) 2 CAVE DWELLER (Food) 3 FOAMING MOLD (Food)
これら2種のうちハシゴを昇降できるのは
WERE AMOEBA だけなので、まず左側にいる
COYOTE をいったん全滅させ(←こいつらは、
WERE AMOEBA がハシゴのある左端まで到達できないよう、いわば栓をする役として配置されている…
画像左 参照)、それから
WERE AMOEBA の群れを突っ切って右側に回り込んだら、右へ戻れないよう遮りハシゴを昇って行くのを待つ(
画像右 )。
こうして人面石の通路まで
WERE AMOEBA を追い込んだら、その足下を
Mattock で掘って落とし(
画像左 )、堀を渡るための足場とするのだ(
画像右 )。
Mattock は
WERE AMOEBA の第1(不確定名)~第2グループ(確定名)が所有しているものの、第2グループを倒してしまうと、実質的に手詰まりとなるだろう…第3グループ以降に登場する
FOAMING MOLD は飛行能力を持ち、おとなしく堀に落下してくれないからである。
うまく
WERE AMOEBA を足場にして堀を渡り、向こう岸の塔で
Crown をゲットしたら、来た道を戻って今度は下の通路を右に進む。
そして
COYOTE と
ATTACK DOG を倒して
Key を手に入れた後は、第4グループである
KILLER WOLF の動きを遮って、右端へ追い込んでいくこと。その足下の人面石を掘って下に落としたら、
KILLER WOLF が通路沿いに右へ進むのにタイミングを合わせ、こちらもその1ブロック上のハシゴから右へ向かう。
うまくタイミングが一致していれば、敵を足場にして一緒に移動して行くことが可能。このテクニックを用いることによって、長々と続く逆さツララ地帯を突破することができるのだ…敵を“動く足場”として利用し、その頭の上に乗って移動するというテクニックは、
ロードランナー や
パックランド でもお馴染みだな。
後半エリアは、この“頭乗りテクニック”を駆使して突破することになる。実際にプレイしてみると、タイミングを合わせるのは非常に──少なくとも、
ダライアスバースト のカウンターよりは──簡単だったので、やや拍子抜けだった。
ただし
AGL の値が高すぎるとモンスター側の動きが遅くなるため、タイミングが合わなくなってしまう。戦闘モードのようにドット単位で移動できる仕様だったなら、相手の動きに合わせることもできたんだろうけど、そうすると逆に通常移動──とくに2段ジャンプ──の判定がシビアになってしまうか。
2つ目の逆さツララ地帯は、スタート地点の右側スペースに
MEDUSA LIZARD が閉じ込められている。
Mattock を使ってこいつを解放してやり、同じように頭の上に乗って進むと、やがて前方に人面石が立ちふさがっている。そのまま行くとモンスターが立ち往生してしまうから、事前に
Mattock を用意しておき、タイミング良く人面石を掘って進路を確保してやらねばならないという仕掛けだ。
MEDUSA LIZARD のグラフィックは、アレンジ版の“細長い首と尻尾をもつ爬虫類”のイメージが似通っている
FIRE DREAK に決定。
第3グループは亜種とも言える
GAZE HOUND(画像左) に替わるが、それほど違和感は無いだろう。第4グループの
KOMODO DRAGON については、アレンジ版じゃなくクラシック版(
画像右 )に準拠ということで何とか。
所持アイテムは、第1グループの
STRANGE ANIMAL (不確定名)と第2グループの
MEDUSA LIZARD (確定名)が
Mattock で、
GAZE HOUND が
Dagger (←元ネタに準拠したショボさ)。
KOMODO DRAGON は元ネタで毒攻撃も行なってくるので、
GIANT VIPER と同じく
Poison を持たせた。
【GIANT LIZARD】 ID 名前 所持アイテム 0 STRANGE ANIMAL (Mattock) 1 MEDUSALIZARD (Mattock) 2 GAZE HOUND (Dagger) 3 KOMODO DRAGON (Real Poison)
3つ目の地帯は、足場モンスターが
HUGE SPIDER に替わったことを除けば、2つ目と同じように見える。だが実際には、ツララの直上が全てワープポイントになっており、左へ進もうとするたびに一歩右へ戻される(←実際にプレイしてみると、同じ場所で足踏みしているようにしか見えない)仕掛けとなっているのだ。
さらに逆さツララ地帯の途中には
POLTERGEIST が立ちふさがっており…と言っても、コイツは(厄介なことに)透明だから何も見えない。プレイヤーは何の兆候もない場所で唐突に放り出され、さらにワープゾーンも加わってパニックに陥ることを期待したいところだが、さすがにノーヒントでは不親切すぎると考え、直前の塔で一度だけ遭遇させることにした。
HUGE SPIDER については、第1グループは不確定名(
INSECT )で登場し、第2グループで確定名が明かされる。第3グループは
WizⅡ の
WEBSPINNER とした。これは別案として、
ブラックオニキス から
Spider を持ってきてブラックタワーに配置することも考えたのだが、この時点で先行ネタバレしてしまうリスク(←なんとなく不確定名っぽいので、勘違いしてくれるかも…という淡い期待はあったが)は回避すべきという結論に達する。
また同じLevelに
SERAPH も登場するため、元ネタでペアを組んでいる
FATE SPINNER も候補として検討したのだが、この階層の敵としては強すぎると思われたので却下した。
第4グループは英名に準拠して一応“
GIANT SPIDER ”としたものの、日本語表記では
ジャイアント“スピナー” になっているのが謎。ともあれ「巣を張って待ちかまえている」という設定らしいので、外世界では移動できないようにした…欲張って第3グループまで倒してしまうと、足場の役目を果たせないヤツが登場するというトラップである(笑)。
問題は、クモっぽい外観を持つモンスターが
XANADU に見あたらないこと。やたら多い羽虫系のほか、イモムシやアリも存在するのに、なぜかクモ系は不在なんだよな…けっこうメジャーな系統だと思うんだが。
仕方ないので消去法を用い、何とかクモっぽく見えないこともない(?)
ROCKLOUSE を選択した。
クモということで、所持アイテムは
Poison を基本とする。ただし元ネタの
Wiz では、クモ系モンスターからは大した宝を得られない点も考慮して、第1~第2グループは
Fake poison とした。第4グループだけは本物の
Poison を持っているものの、足場役なので倒すわけには行かない。しかし終盤には大量のカルマを押しつけられることになるため、イヤでも再びここに来なければならない(はず)。
【SPIDER】 ID 名前 所持アイテム 0 INSECT (Fake Poison) 1 HUGE SPIDER (Fake Poison) 2 WEBSPINNER (Candle) 3 GIANT SPIDER (Real Poison)
POLTERGEIST は定番通り、第1グループが不確定名で第2グループは確定名…といっても姿が見えない以上、外世界では倒すどころか接触すること自体が困難であり、あまり登場グループの順番に意味は無いような気もするが。
いちおう第3グループに設定されているのは
PIXIE 。こいつは戦闘力および善のモンスター(←ゆえにカルマ持ち)という設定面では
WizⅢ に準拠する一方、デフォルトで透明という点は
D&D に由来している。同じ
Level に
FAIRIE が登場する(←後述)から、妖精系でまとめよう…との意図もあって採用を決定した。
第4グループは
ブラックオニキス から
Hider をチョイスし、ブラックタワー内に配置しておく。所持アイテムが
Mantle なのは言うまでもない。
【INVISIBLE】 ID 名前 所持アイテム 0 UNSEEN ENTITY (Gold) 1 POLTERGEIST (Gold) 2 PIXIE (Demons Ring) 3 Hider (Mantle)
4つ目以降の逆さツララ地帯は、足場モンスターが飛行タイプに変更されて空中を移動するようになるものの、基本的には地上を走る場合と変わらない。
ここで最初の足場となるのはドラゴンである…となると当然、グラフィックはドラゴン系の中から選ぶわけだが、飛行タイプという設定上、翼を羽ばたかせるアクションを行なっていることが重要であり、
LITTLE DRAGON に白羽の矢が当てられた。
なお
DRAGON PUPPY は、まだ幼いので空を飛べないという設定にした。この点に関しては意見が割れそうだが、このmapの基本である“調子に乗って前半グループを全滅させてしまうと手詰まりになる”というトラップにうまく当てはまるので、使わない手は無いだろう。
どんなアイテムを所持させるかについては、現時点では保留とする。元ネタでは、アイテムより経験値稼ぎという点で重宝した記憶があるけど、やはりドラゴンと言えば宝物が欠かせないイメージがあるし、それなりに強力な装備品でも持たせるつもり。
【DRAGON】 ID 名前 所持アイテム 0 DRAGON (Heavy-Spear?) 1 GAS DRAGON (Heavy-Spear?) 2 ANIMAL (Lance?) 3 DRAGON PUPPY (Lance?)
最後(5つ目)の足場役として配置されたのは
FAERIE であるが、当初のアイデアでは、同一の軌道上を
PIXIE にも飛行させようかと考えていた。
前提として“空飛ぶ足場”役のモンスターについては、好き勝手に飛び回って所定のコースを外れてしまうと手詰まりになるため、その飛行コースの両端を凹状の地形で遮ることにより、単純な直線軌道を往復することしかできないよう対処している。
さて、
PIXIE が
FAERIE に先行する形で同じ軌道上を飛行するとしよう。もし
PIXIE が向かい側の端に触れて引き返してきた場合、遅れて飛んできた
FAERIE と空中で激突し、両者は空中でしばし停止状態となる。
PIXIE は目に見えないからプレイヤーは事前に察知することもできず、⑨キーを押しっぱなしにして空中に放り出され、奈落の底へ真っ逆さまというわけだ。
アイデア自体は悪くないと思うのだが、あまりにも運に左右され過ぎで、プレイヤーには(たとえ仕掛けを見破ったとしても)危険を回避する手だてが無いことから、そのまま採用することは困難と判断。一部を修正して3番目のツララ地帯に適用することにした(上述)。
FAERIE 役のグラフィックとして選ばれたのは、同じ妖精系の
Sylph 。“ヒューマノイド型で、背中に羽が生えている”という条件に合致するものが、他にいなかったので仕方ない…のだけれど、見た瞬間に「カルマ持ちじゃないか?」と警戒されてしまうのは不本意なところ。
後半グループでは
FAERIE に代わって
SERAPH が登場するものの、“翼の生えたヒューマノイド”という点は同じなのでノープロブレム。
いずれもカルマ持ちなので、迂闊に重要アイテムを持たせるわけにも行かず、全て
Gold ホルダーに統一…まぁ手抜きと言われても反論できないけど。
【FAERIE/SERAPH】 ID 名前 所持アイテム 0 TINY FIGURE (Gold) 1 FAERIE (Gold) 2 SHADOWY FIGURE (Gold) 3 SERAPH (Gold)
これら“空飛ぶ足場”を利用して進む地帯では、それぞれ移動する途中に塔が3つずつ出現するので、その中から正しいと思われるものを選んで入らなければならない。
まず最初は、3つ目の塔に入るのが正解で、1つ目の塔はハズレ。2つ目の塔には、この
Level で2個目の
Crown が隠されているものの、この時点では
Key が足りないので手に入れることは不可能。
正解コースである3つ目の塔から、次の足場(
FAERIE )が閉じ込められている場所へと抜ける過程で
Key が手に入るので、その後
FAERIE に乗って2つ目の塔(←この塔は中央に位置しており、左右どちらからもアプローチ可能)に進むことで、
Crown を入手することができるという構造である。
FAERIE に乗って行ける塔のうち、正しい進路となるのは1つ目の塔で、その中にある通路の一つから、この
Level の一番最初の塔に戻り、
Cave から帰ることができる。いかにも正解っぽい3つ目の塔は、一方通行の部屋を進んで行くと出口のない部屋へ追い込まれるという、悪質なトラップになっている。