木曜日, 12月 17

今月のアニメディア

今日が遅出勤務で、明日は休暇。ゆえに当初は「今日は早出して図書館でアニメージュを片付け、明日の夕方にS1書店でアニメディアを立ち読み」という計画を立てていたのだが、今日の勤務内容を調べてみると待機時間が多めなので、暇つぶしアイテムを準備しておくべきと判断。「今日の午前中にS1書店で、立ち読みの代償としてブギーポップを購入。図書館は明日に先送り」というスケジュールに変更した。
そんなわけで朝からS1書店に出かけようとしたところ、チャリンコの鍵を持ち忘れたことに気づく。取りに戻るのは面倒だし、時間に余裕もあるし、何より寒いので少し走ったほうが暖まって良いのではないか…と考え、そのまま出発。しかし最初の交差点に差し掛かった時点で、早くも息切れ状態…うう、歳は取りたくないねぇ(ヨボヨボ)。
途中のコンビニに立ち寄って(ちなみに今週は、サンデー&マガジンとも年末の合併号休みである)ATMで図書カード購入資金を引き出すついでに、ファミ通をちょっとだけ立ち読み。ダライアスバーストのクロスレビューだけが目的だったのだが、

>シューティング好き、ダライアスやったことのある人向け
>新鮮さや驚きはない
>ステージ少ない
>ゴリ押しでどうにかなってしまう


フミカネという餌を撒いたのに、新規層の取り込みは難しそうだな(まぁハナから期待はしてないけど。重要なのは「分かってる」層を失望させずに済むかどうかだが、はてさて…)。

S1書店に入る前に、近所の金券ショップで図書カードの補充。ほかに目ぼしい商品券は無し。ただでさえ不景気で、みんな少しでも安上がりに買い物しようとしてるだろうし、昔みたいに頻繁に通わないと掘り出し物を捕まえるのは難しいか。
V書店でも以前に同じような事があったけど、開店直後の書店というのは陳列作業でドタバタしていて、落ち着いて立ち読みできる雰囲気じゃないな。それで迷惑かけないよう急いで読もうとしたのは間違いないが、読みたいような記事が殆んど無かったのも確か。なのは関連はニュータイプに持っていかれたせいか皆無だし、放送中・新作アニメとも注目作と呼べるようなものが少ないので活気に欠ける感じ。このビギナー向け雑誌で唯一、業界関連ネタを扱っているページでさえアニメブーム終了が語られていたぐらいだから、ほんとに終わりの時なのかも。
けど俺自身の経験を言えば、かつてそんな冬の時代にワタル2やパトレイバーを視ることで、アニオタとして深化して行ったわけで、その手のライトユーザー向け作品はアニメディアと親和性が高いんだよね(だから当時はメージュやNTよりも、メディアのほうが読みやすかったと記憶している)。大学入学で時間と資金の余裕ができた後は、レンタルビデオで過去の作品を見まくったし。今は当時と比べものにならないぐらい過去作品が蓄積されているので、新作の供給が途絶えたとしても大して不安じゃないというか、むしろ過去作を見直す好機がやっと巡ってきて喜ばしいとさえ言えるかも(笑)。

上記の理由により、立ち読みの代償はブギーポップを最優先で購入。「棺担ぎのクロ」第2巻は年末までお預けだな…と思ったら、今月に第3巻も出るのか。てっきり第2巻で完結すると思い込んでたわ。
S1書店を出て、帰り道に郵便局へ立ち寄る。年賀状は投函できたものの、もうひとつの要件(通帳記入)については諦めた。このクソ寒い日に路上で順番待ちなんかしてたら確実にカゼ引いてしまうわ!
久しぶりに歩きづめだったことに寒さも加わり、足がパンパンになったけど大丈夫だろうか? これから数日間、筋肉痛に悩まされたりしなければいいのだが…



けっきょく今日の待機時間と通勤時間を使って約半分まで読み終えたが、今のところは良作の予感。探求(あるいは捜索)型のメインストーリー2本を交互に織り交ぜて少しずつ真相に迫っていく方式で、とくにフォルテッシモが今回の敵の足取りを追いつつその能力の特性を解明していくパートは、エンブリオ(←今じゃ「エンブリオ」と言えばしゅごキャラのほうを思い出すな)をワトソン役に置き、実際は一人なのに対話を成立させることで、説明セリフを自然に語らせることに成功しているのが面白い。セロニアスの遺した日記を読むシーンは、マザルブルの書とかクトゥルフもので多用されたパターンだけど、それだけに手堅い効果を上げてるし。
正直「またフォルテッシモかよ!」と思ったのも事実だが、作者的に動かしやすいキャラなのだろうか? 何だかんだ言いつつ一般庶民に手を出さず助けるツンデレぶり(←亨に負けて少し心境の変化した後なのは確かだが、“カーメン”に言及していないので「ディシプリン」以前のエピソードなのか? 「ディシプリン」後についても読んでみたいところである)とか見ると、読者に人気のある理由は分からないでもないが。
もう一方のエピソードは、中学の写真部トリオが謎の転校生に付き合わされてブギーポップを追うエピソード。それにしてもドジっ娘の幼なじみにメガネの先輩、そして世間ズレした謎の転校生とか、どこの美少女ハーレム物だよ、このキャラ配置は!? カラー口絵のキャラ紹介だけ読んだら、ほんとに萌え系ラノベと勘違いされかねんぞ(笑)。そういえば挿し絵は、前巻(ヴァルプルギス第2巻)が物議を醸したのか、今回は比較的まともに戻っているな…トビラのブギーがちょっと美少女すぎる気もするけど、まぁ許容範囲内。
メイン2人の「恋人未満の幼なじみとの長閑な日常(←この先、悲惨な展開が待ち受けているんだろうなぁ…)」は、さほど違和感なく適切な描写が為されてるという印象…いや、「オルフェ」とか酷かったからさ。バランスの絶妙さという点では「パンドラ」が圧倒的なんだけど、あれは“友情”とか“絆”の要素が色濃くて、恋愛要素は薄めだったし。