金曜日, 4月 8

#06 Military Weapons

本スレでVersion.Dのクリア報告が上がり、思いのほか賞賛されたので恐縮してしまう…普段は「自分が為したことの評価は、自分自身が分かっていればそれでいい。他人の評価なんて気にしないよ」なんて冷ややかな態度を決め込んでいるくせに、いざ褒められるとやはり嬉しいもので、制作のモチベーションが上がったのは事実。いっぽう、褒められることに慣れていないせいで、変な汗も出てくるわけだが(苦笑)。
その流れでVer.DとSのリンクを貼ったところ、にわかにDL数が伸びたのは意外だった…何年か経つと、本スレの住人も入れ替わるんだな。プレイしてくれる人が増えるのは、喜ばしい限りだけどね。

閑話休題、こちらはVer.M/Wの制作を続けることにしよう。今回はLevel.3である。

Level.3(暫定)

基本コンセプトは初代Wizの地下3階と、もうひとつはミリタリー関連ネタ…これはどこかでやりたいと思っていたんだけど、すでに他の階の大半はアイデアが固まりつつある(←モンスターに関してだけは!)ので、やるならここしか無いと判断した。
つまりVersion.M/WのMはMilitaryのMであり、WはWeaponのWというわけだ。

まずはmapデザインについて。ただ単にWizの3階に似せるだけなら、四角に区切ったブロックを上下左右に均等に並べて、その中心の十字路にワープゾーンを配置すればいいわけだが、それでは本家xanaduシナリオⅠのLevel.7と変わらないので、もうひと工夫つけ加えることにした。
また元ネタでは、交差点はターンテーブルだけでなくメッセージポイントや落とし穴の場合もある(←実際に行ってみるまで分からない)のに対し、xanaduでは、メッセージSHOPは一見してそれと分かるよう配置するのが基本であり、ひそかに配置されるべきワープポイント(←ターンテーブルの代用)と混在させるのは難しい。そこで「交差点にはメッセージSHOPの配置を最優先する」と割り切り、ワープポイントは別の場所に設置することに。
そして、ここもLevel.2と同じく上下移動には“空飛ぶ足場”を用いるわけだが、その飛行コースが視界内に収まるような場所にワープポイントがあると、飛行モンスターがいきなり消えたり現れたりすることで、ワープポイントの位置が簡単にバレてしまう恐れがある。それゆえ、飛行モンスターの巡航コースが視界内に含まれない、通路の中間地点にワープポイントを設置することにした。同じ理由から、それ以外のモンスターも(基本的に)外世界には配置しないでおく。
加えて、現在位置の把握をさらに困難にさせるべく、いわゆるバイナリー形式のデザインを採用した。これはシナリオⅠおよびシナリオⅡのLevel.9のように“酷似した2つの区画をワープポイントで往復する”というものだが、これら既存のmapとの差別化を図るため、何かプラスアルファとなるアイデアが必要となる。
そこで思いついたのが、ミリタリーネタを絡ませること。区分された2つの領域を、それぞれ連合国側と枢軸国側の勢力圏と見なし、該当する兵器(=モンスター)を配置することで、現在位置を把握するヒントにするわけだ。
また各所に配置された塔のつながりについても、それぞれの入口と出口をつないだ形が、連合国側は“W”、枢軸国側が“M”の字となるように設定する。これらの手がかりを元にすれば、なんとかワープポイントに惑わされることなく全ての塔を踏破できるはず。

続いては、個別の兵器…もといモンスターについて。そもそも俺の兵器関連の知識なんて微々たるもので、かつてガンプラやオタク系コンテンツ全般の立体モノに手を出して模型雑誌を立ち読みしていた頃、次第に目を通す記事が増えてゆき、いつの間にかスケールモデル関連のページも読むようになった…という程度なんだよね。
実際の模型製作に関するスキルは絶望的だったけど、だからこそ(ヘタクソでも関係なく楽しめる)情報収集という行為に没頭したのかも知れないな。そもそもの発端であるガンプラにしても、作るよりMSVなどの本を読むことに傾倒していったし。
といっても結局のところ、立ち読みで済ますぐらい──『世界の駄っ作機』だけは(2巻まで)購入したものの、あれは正統派というより異端に分類されるべき本だろうし…いや、面白かったけど──だったから、本気でハマった趣味というわけでもない。そんな奴が乏しい知識と軽い気持ちで作ったネタなので、筋金入りのミリオタに叱られないかと、かなり心配だったりする(笑)。



まず連合国側の航空兵器ならぬ“空飛ぶ足場”として採用されたのが、SwordfishMosquito
前者の元ネタのひとつであるフェアリー アルバコアは、この世界に首を突っ込むようになってかなり早いうちに(『世界の駄っ作機』を読んで)知った機体。低速だが安定していたソードフィッシュよりも不評だったということで、SwordfishよりもAGLは高く、STRは低い数値に設定した。
3つ目のグループには、アルバコアの──実質的には“ソードフィッシュの”らしいが(笑)──後継機であるバラクーダを充てるとして、残る1グループは不確定名としてSkyfishあるいはFlying Fishにする案もあったのだが、前者はUMAのイメージが濃いし、後者は直訳するとトビウオになってしまうので、どうもイマイチ…。
マイナー(←俺が知らなかっただけ?)とはいえ、せっかく実在の機体があるのだから、やっぱりシリーズで揃えたほうが良いだろうと判断し、Spearfishに決定した。「試作機だけしか生産されなかった」という設定を反映し、出現数は他のグループよりも大幅に減らしておく。

【Fairey Fish】
ID名前所持アイテム
0Swordfish(Food)
1Albacore(Food)
2Barracuda(Food)
3Spearfish(Food)









“空飛ぶ魚”ということで、グラフィックは当然Vodollgaを使用。魚なので、所持アイテムは全てFoodとする(←安直だな…)。このLevelにおける貴重なタンパク源となるだろう。

次にMosquitoのグループだが、同じ昆虫ということで実機からFireflyを引用し、そこからFLYつながりでWizのモンスターであるDRAGON FLYSTONE FLYにシフトさせた。比較的マイナーなSTONE FLYを採用するより、不確定名(FLY)を採用するという手もあったんだけど、せっかくなのでバリエーションは多いほうが良いだろうと判断。
パラメータとしては、木製の機体であるMosquitoはヒットポイントを低く、代わりに速度(AGL)を高めに設定…といっても“空飛ぶ足場”系モンスターはその役割上、なるべく頻繁に上下に往来する必要があるので、全般的にAGLは高いのだが。
なお、こいつらは“空飛ぶ足場”の予備という扱いであり、初期状態では最下層の奥のくぼみに封じ込められている。うかつに最下層にハマった場合や、最初から飛び回っている“足場”を全滅させてしまった場合、ドアを開いてコイツらを解放することで、手詰まりになるのを回避できるわけだ。
逆に最初の“足場”が残っている状態で解放してしまうと、互いに衝突することで本来の固定された飛行コース(←Level.5の“空飛ぶ足場”と同様)から外れてしまい、収拾がつかなくなってしまう恐れもあるけどね。
解放する際に消費する分のKeyを回収する必要があるため、第3グループであるDRAGON FLYKeyを所持させておく。それ以外の所持アイテムには特にこだわる必要が無かったので、とりあえずこのLevelにおける小塔の多さを踏まえてLampを大盤振る舞い。

【FLYING INSECT】
ID名前所持アイテム
0Mosquito(Lamp)
1Firefly(Lamp)
2DRAGON FLY(Key)
3STONE FLY(Lamp)









グラフィックは、xanaduのDRAGON FLYをそのまま使用した。

連合国側で塔内を担当するのは、CORSAIRCRUSADERの2種類…どちらもWizⅢのモンスターとしておなじみだな。前者については、このように
【CORSAIR】
ID名前所持アイテム
0CORSAIR(Gold)
1Pirate(Gold)
2Buccaneer(Gold)
3HIGH CORSAIR(Gold)









Wizには登場しない海賊系の名前も並んでおり、これはむしろMight&Magicじゃないかという気もするが、「Ver.M/WのMは、Might&MagicのM」と言うほどのつもりは無く、あくまでミリタリーネタ(=実機の名前)を優先した結果である。Wizで1階クラスのザコ敵に過ぎないGARIAN GUARDなんかを、このLevel.3に登場させても迫力不足の感は否めないから、ちょうどいいのではないかと。
グラフィックに関しては悩みどころ…とにかくxanaduに登場するヒューマノイド型は、重装備で固めたヤツばかりで、“服だけ着て(←あるいは半裸)、武器も曲刀1本のみの軽装”という海賊のイメージに合わないんだよねー。で、なるべく近いものを…と考えた結果、選んだのがAtmieである。

もともとコイツは、この先の階でNINJA役として登場させるつもりだったのだが、仕方ないので兼用するか…。WizⅢでも、なぜかDELFが海賊のグラフィックだったりするし…使い回すにしても、悪魔系であるARCH DEMONとかFIENDあたりから選ぶべきだろ!(笑)。
これが

なぜコレなんだよ!? “全体的に白い”のと、“手に何か持ってる”ぐらいしか共通点ないだろ!(笑)

CRUSADERについては、ついでなので強化型のCRUSADER LORDも登場させることにした。これは5階クラスだけど、元ネタが善のモンスター(=カルマ持ち)である以上、どうせ倒すわけにはいかないので強くても問題は無いだろう。
では残る2グループはどうするか?というところで、D&Dからアイデアを拝借する。CRUSADERの“聖職者の呪文も使える戦士”という位置づけは、D&Dのパラディンに近い。またパラディンとほぼ同じ能力を持ち、性格だけが正反対のアベンジャーというサブクラスも存在する。そしてアベンジャーといえば雷撃機…ということで、ミリタリーネタにつながるわけだ。
なおアベンジャーの名前を初めて知ったのは模型雑誌を読み始めるよりずっと早く、小学生のころに読んだ戦艦大和に関する本における記述だったはず…この年頃の子供は一種の通過儀礼として、必ず一度は兵器や戦記モノにハマるような気がするんだけど、最近の子はどうなんだろうね? まぁ今は時代が違うか…当時の本は実際の乗員や技術者の回想録がメインだったことで、かろうじて“今の現実”と“あの戦争”が地続きだったという気がするな。
話を戻すと、そんなわけで本作のAvengerは、CRUSADERと酷似した能力に設定し、UN(もちろん攻撃的)とカルマの有無だけを変更する。そして最後の1グループは、RPGから離れたミリタリーネタとしてBOW FIGHTERを充てた。弓矢→飛び道具→魔法と拡大解釈すれば、この“魔法を使う戦士”カテゴリーに含めても違和感は少ないんじゃないかと考えたわけだ。

【SPELLCASTING FIGHTER】
ID名前使用する魔法所持アイテム
0Bow Fighter弓矢(Needle)(Needle)
1CRUSADERBADIOS(Needle)(+1 Large Shield)
2AvengerBADIOS(Needle)(Long Sword)
3CRUSADER LORDBADIAL(Mittar)(+2 Large Shield)









難産だったのがグラフィックの選定。十字軍なんだから、シールドに十字の描かれたキャラで決まりだろ…と軽い気持ちでチェックしてみたら、該当するのはOrcHalhlingだけだったという…前者は論外として、後者も角付きヘルメットがネックとなった。
 
十字軍ならバケツヘルメットか、あるいは鎖かたびらの頭を覆う部分(フード?)をそのままかぶっている…というのが定番であって、角付きヘルメットというと、むしろ海賊(←“カリブ海の海賊”というイメージのCORSAIRと異なり、こちらは北欧のヴァイキングというイメージだが)に近いんじゃないかと。
あと、じつは主人公も十字シールドなんだけど、

ここで使ってしまうと後でドッペルゲンガーのネタで出す際にインパクトが薄れてしまうため断念…しかし、ここに解決策のヒントが。
アイテムとして登場するShieldにも十字が描かれているので、

所持アイテムをShieldにしておけば“コイツらが持っていたシールドを奪い取った”という風に見えなくもないんじゃね?というアイデアが浮かんだのである。
というわけでこの案を採用し、本体のグラフィックに関してはクラシック版のイメージに近い、Sir Gawaineを採用。
 
これはファイター系のモンスター全般に用いるため、今後も頻繁に登場する予定。

そして次に枢軸側。まず“空飛ぶ足場”系としては、イメージ的には航空機から引用したいところだったが、ナチスドイツ系はメッサーシュミットやらフォッケウルフやら人名がメインで、モンスター名を想起させるような俗称はつけられていないらしい。イタリア系は、調べてみると“チェンタウロ”なる機体が存在しており、これはWizⅢのCENTAURと関連づけられるものの、それ以上にネタが広がらなかったのでボツに。
というわけで結局、我が日本から屠龍と飛龍を採用し、WizⅢのT'IEN LUNGと関連づけることにした。元ネタでは5階に登場するT'IEN LUNGは、当然ながら強すぎるので第4グループに設定。どちらにせよカルマ持ち(=善のモンスター)なので、倒せなくても問題ない…という点ではCRUSADER LORDと同じだな。“空飛ぶ足場”を維持し、手詰まりになるのを防ぐという観点からも、倒せないようにしておいた方が良いだろうし。
ちょっと手こずったのが、名称のスペリング。ネットで調べたところ、“天龍”を“T'IEN LUNG”と表記するのは、今では使われていないウェード式表記(Wade–Giles)なる表記法だそうな。それなら屠龍と飛龍も表記を統一すべきだろうと判断し、それぞれ“Wade–Giles 屠”と“Wade–Giles 飛”で検索して、ようやく正解らしきものにたどり着くことができた。

【CHINESE DRAGON】
ID名前使用するブレス(魔法)所持アイテム
0DRAGON(Deg-Mittar)(Gold)
1Tu' Lung(Deg-Mittar)(Gold)
2Fei Lung(Deg-Mittar)(Key)
3T'IEN LUNG(Deg-Deluge)(Crystal)









なお、こいつらは連合国側のFLY系と同じく“空飛ぶ足場”の予備なので、第3グループにKeyを、倒せない前提の第4グループには、サービス──嫌がらせとも言う(笑)──としてCrystalを所持させることにした。
グラフィックはドラゴン系の中から、手足や翼を持たず、いわゆる“龍”のイメージに近いMIST DRAGONを採用。
 

枢軸側の“空飛ぶ足場”もう一種は、航空機の中に候補が見当たらなかったため、蜂に関連する俗称を持ったドイツ戦車から引用することで妥協。初期の構想では米軍戦闘機のホーネットも含めるつもりだったんだけど、連合と枢軸で分けるというプランが優先された結果、お流れになってしまった…もちろんグラフィックに関しては、Hornet以外を用いる可能性なんて最初から考えもしなかったが。
これらの名前を最初に知った経緯も煩雑で、Hornisseについては確かに模型雑誌由来だけど、それは戦車ではなくSF3Dのホルニッセ(←もちろん、これ自体が戦車のホルニッセを元ネタとしているわけだが)だったりする。
Hummelは、D&D専門誌に掲載されていたリプレイに登場する、NPCの名前だった(←ミリタリーマニアが、SLG経由でTRPGをプレイするというのは珍しくなかったし)けど、まさかマルハナバチのことだとは思わなかった…思いっきり“Hummer(ハンマー)”のドイツ語読みだと勘違いしてたわ(笑)。
Wespeザンスカール帝国とかGS美神とか諸説あるな…ここでバイクが出てこないあたり、引きこもりインドア系人間の面目躍如といったところか(苦笑)。
【Hornet】
ID名前所持アイテム
0INSECT(Fake Poison)
1Wespe(Fake Poison)
2Hummel(Red Potion)
3Hornisse(Real Poison)









例によって、第1グループ(INSECT)は不確定名。
所持アイテムについては、やはり蜂のイメージから毒と薬で占められることになった。KRMを解消するためには“足場”を失うリスクを冒さなければならない(=本物の毒薬を飲むには、第4グループを全滅させる必要がある)…というのも、お約束になってきたな。

枢軸側の地上担当(=飛行しないモンスター)としては、もちろん花形であるドイツ戦車を採用。当初はWiz系からCAPYBARA(および、不確定名であるGIANT RODENT)とWERERATの2種類を採用し、ミリタリー系はMausのみ…という状態だった。
これはグラフィックの問題で、前にも述べたように「xanaduには四足獣タイプのモンスターが皆無だから諦めるしかない」と思っていたんだけど、せっかくWizにはWERE TIGERWERE PANTHERといった(ネタにしてくれと言わんばかりの)モンスターが登場するわけだし、よく見るとxanadu版Were Ratのグラフィック(画像左)はWERE PANTHER(中央)っぽく見えなくもない──単に体色が白いだけだろ!という気もするが(笑)──と考え、採用に踏み切った。
  
直立歩行という共通点のあるCAPYBARA(画像右)は、何の問題もなし。さすがにWERE TIGERまで行くと強引という気もするけど、パンターを出しておいてティーガーだけ無しというのでは、片手落ちもいいところだろうから、ここは敢えて強行突破。
なにしろ初心者レベルの知識しか持ち合わせていないため、各兵器の性能諸元なんて全く知らないんだけど、なぜか“マウスが188トン”ということだけは覚えており、せっかくなのでヒットポイントに反映させることにした。つまり1kg=1ポイント換算で18万8000ポイント…この時点のプレイヤーレベルで勝ち目ねぇよ!(笑) まぁ「マトモに戦ったら勝てない」というのも、元ネタらしくていいかと。
当初の予定では、上述のように戦車ネタを採用するのはマウスのみだったので、例外的に“勝てない敵”というのもアリかと考えたわけだが、けっきょくパンターとティーガーも採用することになり、さすがに少し躊躇した。調べてみるとパンターは45トン、ティーガーは57トンだそうで、やはり正攻法ではツラいだろう。
【lycanthrope】
ID名前ヒットポイント所持アイテム
0CAPYBARA3000(Fake Poison)
1WERE PANTHER44800(Fake Poison)
2WERETIGER57000(Real Poison)
3WERE RAT188000(Gold)









そこで、とりあえず元ネタの“生産台数の少なさ”を再現して、配置される個体数を減らし、代わりに回避が容易になるようGoldを点在させることにした。

枢軸側の地上担当が1種類だけなのは、物量で連合国側に劣っていたことの反映…というのは後付けの理由で、じつのところ他の区画(↑mapの左上部分を参照)のために、モンスターの枠がひとつ必要だったからである。
これは、市松模様に組まれた地形の各所にワープポイントを設置し、1ブロック移動するごとに飛ばされて混乱するという、ありがちなトラップ。いちおう逆さツララも何ヶ所か設置したものの、それだけでは物足りないため、ダミーのCaveを加えることで混乱要因を増やそうというのがミソである。
というわけで、フィールドのbmpファイルからCaveのグラフィックをコピーし、モンスターのbmpファイルに貼り付ける。最初は、4種類あるCaveをそのままモンスターのアニメーションパターン4種に当てはめてみたのだが、コロコロと絵柄が変わって(←これはこれで味があったんだけどね…)ニセモノであることが一発でバレてしまうため、1種類に限定することに。
モンスターの移動ルーチンは「行き止まりにブチ当たるごとに、ランダムに方向転換する」という単純なもの(=つまり、区画の最上段と最下段で立ち往生する時間が最も長くなる)なので、本物のCaveも区画の最上段と最下段に配置して、ニセモノと区別がつきにくいようにした。
名称については、また俺の個人的趣味で韻を踏んだものに。まぁ実際は交戦する機会がない(←地形が市松模様なので)はずだから、適当でいいんだけどね…。
【Active Cave】
ID名前
0Active Cave
1Move Cave
2Behemoth Mouth
3HYDLIDE'S WORM









ひそかにHYDLIDE'S WORMが、お気に入りだったりする。こうして見ると、
 
何となく似てるし(笑)。

Wiz
3階区画の塔をくまなく探索し、合計20本のMattockを集めることができれば、いよいよメイン塔へ挑むことになる。その途中には幾つかの引っかけが用意されているものの、事前に注意深く観察して考えれば回避できるような構造になっている。

右か左か!? “空飛ぶ足場”が下がり始める前に、咄嗟の判断が必要(画像左)。
よく見ると、掘らなくても進める人面石が混じっている(画像右)。調子にのって、Mattockをムダ使いしてしまうと手詰まりに。

 
最後の分岐点(画像左)。上を掘るか下を掘るか? どちらからでも、塔の入り口には飛び込めるように見えるが…
上を掘ってしまった場合、左下の出口から外世界へ戻ってきた時、右上の帰路へ飛び上がるための足場を確保できない(画像右)。


下側を掘っていれば、無事に帰ることができる(画像左)。
単なる袋小路のようだが、塔の周辺状態を確認することができる枝道(画像右)。ここを事前に見ておけば、正しい攻略法に気づくはず。

メイン塔の塔内については、何も考えず極めて適当にデザインしたつもりだったんだけど、完成した後になって、画期的なアイデアが降ってきた…ネタが尽きた時点で制作を中断するつもりだったのに、実際に作っていると、こうして次から次へ、連鎖するようにアイデアが浮かんでくるのが面白い。この快感は代え難いものがあって、ついつい病みつきになってしまう。
そのアイデアとは、塔内の分岐とWiz3階区画のダミーメッセージとを連動させるというもの。ダミーメッセージについても、そのまま元ネタと同じことをやるだけでは芸が無いな…と考えていたところであり、そこで“無意味に見えるメッセージが、じつは重要なヒントとなっている”という逆転の発想を試みたわけだ。
つまり、これら「左に曲がれ」「右に曲がれ」というメッセージ群は、当該(Wiz3階)区画においては見当違いな指示のようにしか見えないが、じつはメイン塔における、Crownへ到達できる正しい道を示しているのである。
一見すると、どのメッセージも同じレイアウトのようだが、じつは微妙に段差があり、それらを重ね合わせて正しい順番に並べると正解が判明する…という仕掛け。

全く同じように見えるが、こうして並べてみると、わずかにズレているのが判る

The floor has
a mosaic reading:

"Turn left."
"Turn right."
"Turn right."
"Turn right."
"Turn around."
床にはモザイク模様の文字で
こう書かれている。

「左に曲がれ」
「右に曲がれ」
「右に曲がれ」
「右に曲がれ」
「まわれ右」










さすがに5段もズレがあれば違和感を抱いてくれるはずだが、果たしてそれが何を意味するかまで気づいてくれるだろうか?

水曜日, 4月 6

サンデー&マガジン

今日は早出勤務。昨日は変な時間に仮眠を取ったせいで夜ほとんど眠れず、かなり危険な状態だったんだが、最初の休憩時間(←1時間足らず)に取った仮眠が思いのほか功を奏して、ほとんど睡魔と無縁のまま最後まで持ちこたえることができた。
そして勤務終了の後、職場近くのスーパーでマガジンを立ち読みし帰宅。PCをチェックしたところ、ようやくヨスガノBDがコンビニに到着した(←もうそろそろユニコーンが発売されるというのに、そっちは今だ音沙汰なし)との報告メールが届いており、受け取りがてらサンデーを立ち読み。
これでスーパーに出かける必要は無くなったわけだが、イナズマイレブン見ながら夕食とった直後に爆睡(←ゆえにダンボール戦機はタイマー録画任せ)してしまい、目が醒めた時には23時を過ぎていたので、どちらにせよ遠征は無理だったな…やはり自覚できなくても疲労は相当たまっていたようで。

絶望先生
不謹慎と検閲されまくったのか自粛したのか、ともあれ震災に関連するネタはマイクロシーベルトとベクレルのみ。“暴力装置”発言はともかく、鳩山夫人みたいな完全に賞味期限切れの題材まで持ち出さなければ、羅列ネタの数が揃わなかったのか…今回かなり産みの苦しみを味わったのかもなぁ。
普通に全裸を描くのかと思いきや、内臓の透視図を描かれ、しかもCTスキャンばりに病巣をチェックできてしまう…というオチは面白かったけど。

だぶるじぇい
この期に及んで単行本第4巻の発売が確定じゃないとか、不安を煽るようなこと言わないでもらいたいんだが…。まぁ今の状況だと「震災の影響による製紙・出版業界の混乱に伴い…」とか、もっともらしい理由をつけて誤魔化されそうだから困る。
さて本編のほうは、つまようじさんの妹が登場。見た目がそっくりなので、間違えて話しかけられる…というベタすぎなネタが繰り広げられたのはさておき、いちおう今現在でも使われているつまようじより、有線電話のほうが需要ないだろ!

銀の匙(荒川弘)
新連載。“ハガレンの”荒川弘というより“百姓貴族の”荒川弘の作品という感じで、東京農大物語(もやしもん)ならぬ北海道農業学校物語、あるいはサンデー的にはじゃじゃ馬グルーミンUP!の農業版といったところか。
ジャンルとしては、諸般の事情(←コレの場合、親との軋轢かね?)により、志望とは異なる学校・業界に進まざるを得なくなった主人公が、次第にその分野への理解を深めていく…というパターンね。
作者としては「ハガレンのヒットで当座の生活に困ることは無いから、今のうちに自分の描きたいものを好き放題に描いちゃえ!」ってなもんか?(笑) 編集部サイドとしてはハガレンの2番煎じみたいなのを期待していたのかも知れんが、それこそじゃじゃ馬の成功例もあるし、反対し辛かったとか…?
けっこう多数のキャラを設定込みで用意しているらしい事から、それなりに長期の連載を見据えているんだろうなぁ…とりあえずアームストロング少佐と、女装した竹之内(←なぜ野中英次!?)は確認した(笑)。

火曜日, 4月 5

もぎたて☆アイドル人間 第1巻

ヤングエース立ち読みの代償として、D書店で購入。

ヤングエース5月号

今日は休暇。夕方までVer.M/Wの制作レポートを(3日前から断続的に)書き続け、ようやく仕上がるという直前にクラッシュして、改行がガタガタに…正確な原因は不明だけど、どうもFirefoxに問題がありそうだ。IEを使っていた頃には、こんなトラブルは発生しなかったはずだし。ようやくFirefoxに慣れてきたところなんだがなぁ…IEはIEで、タグの半角をきちんとコピペできないのが腹立つし。あと関係ないけど、ここのところgoogle日本語入力がクラッシュしまくって、しょっちゅうアンインストール→再インストールを繰り返さなきゃならないのも不愉快。
ともあれ、そんな事情でレポート制作に嫌気が差し、気分転換ということでD書店に出かけ、ヤングエースを立ち読み。
読み終えた時点で予想よりも疲労していたのと、ほかの立ち読ミスト(←意外なことに、小さな女の子であった…恐るべし、オタク予備軍!)が見本誌を手に取っていたことから、メガミマガジンの残りを読むのはあきらめて、帰宅する。

新世紀エヴァンゲリオン
表紙にデカデカと“連載再開”と書かれているんだから、もっとページ多いだろうと期待したのに、思いっきり肩すかし…初号機の起動と、弐号機のエネルギー切れが描かれただけ。
これで、また何ヶ月も休載とか言うんじゃないだろうな?

O/A〔オー・エー〕
珍しく、最後まで(基本的に)マジ話。話し言葉という媒体は非効率的で信頼できないから使いたくない…という意見には、激しく同意せざるを得ないものがある。それを踏まえた上で、この作品の題材──ラジオでの“語り”──を受け入れていくという流れになるわけね。

大好きです!!魔法天使こすもす
ライバル魔法少女登場!ということで期待したのに、見事に裏切られました…(笑)。今のところ正体は不明だけど、普通に女の子だろうと、あるいはボクっ娘だろうと男の娘だろうと、あんなキャラデザという時点で終わってる。

JA~女子によるアグリカルチャー~(鳴見なる+唐花見コウ)
ヒロインに雑学を語らせればOK”という、昨今の流れに便乗した有象無象の作品のひとつらしい。あまり興味を持たれることが少ないであろう農業を題材にしたのは、なかなか悪くない選択と言えよう。
しかし絵柄に惹かれるものが無い以上、読み続けようという意欲はあまり湧いてこない。どうもこの雑誌の掲載作品って、こういう(最先端の萌え絵じゃなく、ひと昔まえの)太くて硬質な線の絵柄が多いんだよな…介錯とか。ダイレクトな萌えオタ狙いじゃなく、普通の青年誌しか読まないような層までターゲットにする意図なのかも知れないけど、果たして思惑通りにウケるかどうか?

トニーたけざきのエヴァンゲリオン
オールカラー。本家エヴァと同時の連載再開となったワケだけど、こっちのほうが、またすぐに休載する可能性が高そうなので困る(苦笑)。まぁ今月に限っては、本家よりもこちらが評価高し…つーかトニたけって、ガンダムはともかくエヴァネタで面白かったのは初めてじゃないか?
使徒との料理対決に、最終兵器であるミサトの手料理を投入するネタ(←ゲンドウが目からビーム発射してるし)と、使徒のエロ攻撃に耐える訓練をするシンジに対し、ヒロインたちがサービス全開するネタ…の2本がオレ的ヒット。

もぎたて☆アイドル人間
単行本第1巻発売を記念しての巻中カラー…なんだけど、絵で売るタイプの作品じゃないから、別にどーでもいいな。
ひょんな事から、大ヒットゲーム(←モチーフはモンハンと思われる)の宣伝役として抜擢され、さっそくイベントに出演することになる…という今回の話は、前半はストーリーを流すだけで面白みに欠けたものの、後半またもや投入された歌詞ネタで、死ぬほど笑わされたから満足。

漫才ギャング
「銀行強盗だ!」「支店長だ!」には不覚にも笑ってしまった。借金も人間関係もキレイに清算されたようだし、映画も公開されたしで、このまま順当に大団円かね?

Fate/Zero
ちょうど少年エース版のFate/stay nightも、デートイベントだったな…まぁ敢えてタイミングを合わせる必要性も薄いだろうから、単なる偶然だろうけど。あっちはセイバーとの関係がギスギスしているから、こっちのほうが読後感は良いんだけど、それは原作の段階での問題であって、マンガ家の技量とは関係ないわな。絵がヘタという点では、どちらも同レベルだし。
セイバーが「どんな乗り物でも乗りこなしてみせる」と主張するシーンに描かれた、飛行機に手綱を付けて乗るセイバーの想像図(←デフォルメ絵)が可笑しい。しかし、セイバーというクラスが騎乗のスキルを持っているのは当然というのなら、ライダーとの差別化はどうなるんだ…? まぁこの作品においてクラスの区分が曖昧なのは、いつもの事だけどさ。
戦いながらイリアスを読んだと冗談を言うイスカンダルは、相変わらずの好漢ぶり。

神の目GIRL(宮本ろば)
3本あった読み切りの中で、唯一の当たり作品。勝利の秘訣は“ある日突然にヒロインだけが、人の頭上に謎の数字が見えるようになった”という導入部の設定…この数字が何を意味するのか?という興味がフックとなって読者をグイグイと惹き込むことに成功している。こういう柱となるワン・アイデアを決めた上で、そこにだけ集中できるような構成に徹するのが、読み切り作品では重要なんだろうな。
数字の謎を解明するという口実のもと、憧れのお姉さんにキスしたり抱きついたり色々と試しては、ひそかに喜悦するヒロイン。ところが実際には、それよりもっとアレな“行為”の回数を示す数字でした…というオチは、お約束だけど面白かった。

日曜日, 4月 3

アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)

メガミマガジン立ち読みの代償として、S1書店にて購入。
あとがき解説に挙げられた“神林作品に影響を受けたクリエイター”の中に、虚淵玄の名前が…まどかマギカ恐るべしといったところか。