土曜日, 12月 11

ニュータイプ1月号

今月の◎はイカ娘。的確な評価・分析を行なっていると賞賛したいところだが、ケロロを売る立場であるはずの角川の雑誌が、こんなに手放しで褒めていいのかよって気もするぞ(笑)。

表紙&巻頭特集はSTAR DRIVER。エヴァのように、謎設定を(作品の魅力の一つとして)前面に押し立てる構成になっていないし、そもそもそんなに入れ込んで見るほど面白いとは思えなかったから、適当に流し見するだけで、詳しい設定やら伏線やらは頭に入ってなかった。
だから、こういう記事(文章)で改めて提示されると「ああ、スターソードが12本というのは誕生石だな」とか「サイバディって全部で22体なのね。22といえばタロットだろうか?」など、やっと頭で考えることができて助かる…検索してみると、22についてはフェニキア文字が正解だったけどな(苦笑)。
まぁしかし設定としての“正解”は存在するものの、実際にはストーリーとキャラの動きを優先した作りにするらしい(←こういうこと言って、実際は何も考えず適当に作った挙げ句に破綻させる馬鹿スタッフもいるが、五十嵐&榎戸なら大丈夫だろう…たぶん)ので、あまり深く考察するタイプの作品でもないのかね。

年末の号ということもあってか、“来年の期待の新作紹介”と“今年の人気作品プレイバック”に挟まれて、いま放送中の作品の扱いが悪くなってしまっている印象なのは、アニメディアと同様のような…。
今年の人気ランキングに関しては、作品部門では当然けいおんがトップで、女性キャラ部門でも唯&澪がツートップ。ただし長門、天使、綾波などが食い込んでけいおん勢の独走態勢とならなかったあたりはニュータイプらしいと言えるか。
さらにNTらしいのが男性部門で、こちらはキョンの圧勝(笑)。他誌と異なり女性読者が少数派であることから腐女子系作品のキャラが伸び悩み、圧倒的多数派である男性読者の票が特定作品の数少ない男性キャラ(←別にキャラ自体が好きなのではなく、単なる作品への支持票)に集中した結果だろうな…ABの主人公も上位に居たし。
けれどもシンジが下位にとどまっていたことから考えると、よく言われる“角川補正”については、騒がれるほど大きくないのかも? そして最大の問題は、(劇場版とはいえ)現役タイトルの主人公であるはずの刹那が、キラに後れを取ったこと。まだまだSEED人気が根強いのか、ダブルオーが不甲斐ないだけか。なおルルーシュも今だに2位を確保しており、こちらもSEEDと同じコースを辿る予感がしてきたぞ。

さすがに通常のランキング(今月分に限定)の方では、現在放送中の作品が優勢であり、俺妹やそらおと2期など、秋クール作品のキャラも上位に顔を見せ始めている。とはいえ女性部門でイカロスが1位というのは、角川補正の匂いがプンプンするな。
作品レベルの人気なら、明らかに(宣伝込みで)俺妹のほうが上だろうし。男性部門で(ライバルが少ないとはいえ)上条さんを押し退けて、京介がトップを取ってることから見ても間違いないはず。
しかし女性部門で桐乃だけランクイン(3位)というのは、ABの放送開始直後、ゆりが天使を凌駕してトップにランクインした時のような違和感があるな…またまたヲタの嗜好を読み誤った見当違いの捏造だったりして(←言うまでもないが、2010年ランキングにおいて上位に名を連ねていたのは、天使のほうである)。まぁ今回の集計の時点では、まだ黒猫が本気を出してなかったという事かも知れないけどさ。
そして今月の◎で扱っておいて、イカ娘の名前が見えないのもどうかと…あれこそキャラ人気に依存している作品の筆頭だろうに。

どちらのランキングにも、腐女子受けする男性キャラがあまり見られないのは、NTは伝統的に女性読者の割合が少ないから…と思っていたんだが、じつは付録──薄桜鬼&黒執事ピンナップ、およびオトメタイプなる別冊──のほうに隔離されていたのが真相でした。
ネットにおけるオタク男女の激しい対立を見るに、両方にいい顔した誌面構成というのはあまり望まれていない気もするんだけど、主要3誌(総合誌)の一角という立場上、建て前でも男女両方の読者に配慮することを心がけなければならないのかね?

今月号で最も読みごたえがあったのは新房×水島対談。イカ娘を作ってる会社(ディオメディア)が、シャフトの分家にあたるという縁らしい。
両者とも若い頃は、やたら画面を動かすなど、つい余計な手を加えたくなる衝動に駆られていたとか…まぁ気持ちは分かる。誰もが若い頃にたどる道なんだろうな。
しかし、そんな新房も今では「原作のカットには絶対かなわない」と述べるなど、原作通り(←by絶望先生)を歩むことが最良と悟ったようだ。
新房は業界入りしたころ仕事が少なく、ゲーセンに入り浸ってバーガータイムをプレイしまくっていたら、最初に就職したスタジオをクビになった──なぜ、よりによってバーガータイムなんだよ!?(笑)──という意外な武勇伝を聞いて、ちょっと親近感が増した。
一方の水島は、ギャグをインフレさせていくと「イカ娘がかわいい」という原点を見失ってしまうので、そこは注意してコメディに徹するよう心がけているとの事。
なるべく演出の意図は尊重されるべきであり、できればコンテと演出を兼任させるのが望ましい。監督が演出に介入するのは避けるべきだが、第1話や第2話など序盤の回で自ら演出を手がけることにより、作品のイメージを伝えるのに有効な場合もある。シャフトではアフレコの前と後の計2回にわたって修正を行なうという、劇場向け作品並みに手間のかかる作業をやっている…など、具体的なノウハウについても色々と語られており、実際の制作に興味ある者にとっては面白い話題なんだろうけど、ちょっと専門的すぎるかなという気も。

カーニバル・ファンタズムの監督は岸誠二だそうで。どちらかといえば瀬戸の花嫁とかサンレッドのように、ヲタの嗜好ど真ん中からは少しズレた地味な作品こそが得意分野というイメージ(←ど真ん中を狙うと、GAる~んのような暴投になる。ABに関しては、よくも悪くも脚本と宣伝の影響が色濃いという解釈)だったので、「原作をプレイした上で制作にあたる」という発言は意外だった。

ユニコーンの記事によると、福井は現時点での売り上げに満足していないとの事。さすがに「ファースト世代の90%が実際にガンダムの洗礼を受けていると仮定すれば、潜在的な需要は500万」という皮算用はポーズであって本気に受け取るべきではないと思うが、まだ掘り起こせていない需要が眠っていると考えるのは強気だな。俺としては現時点(第2巻)が人気のピークで、あとは右肩下がりをどれだけ食い止められるかの厳しい撤退戦が続くんじゃないか…という悲観的な見方なんだけどね。
「アニオタの大半はBDへのシフトを済ませているはず。ユニコーンの売り上げ枚数がBDとDVDでおよそ半々だったのは、普段アニメソフトを買わない層が購入したことの顕れ」という分析は、まぁ間違ってないか。

藤子F全集・ドラえもん 第11巻

ニュータイプ立ち読みの代償として、D書店で購入。

しょうげき波ピストル
この巻に収録されている中では唯一、のび太のガンマン設定に忠実なエピソード。これ以外だと、ゲラメソプンピストルでは緊張のせいで狙った相手に命中しないし、ツモリガンでは早撃ちでドラに負けるという体たらく…という風に、話の都合でコロコロ変わるのはいかがなものか。まぁ、のび太の宇宙開拓史よりも前に描かれたエピソードだから仕方ないし、“友情に厚いジャイアン”と同じで、映画版は別人なのだと考えるべきなのかも知れんけど。

しあわせな人魚姫
ドラが単体で活躍する珍しいエピソード。滅多に描かれないので忘れがちになるが、ドラ自身のキャラクター性(←容赦のない物言いとか)もかなり魅力的なんだよな。

新種図鑑で有名になろう
平成教育委員会によると、昆虫は毎年何千という新種が発見されているそうで(笑)。よほどの発見でないと、新聞には取り上げてもらえそうも無いぞ。

本物電子ゲーム
アイデア、描かれた状況のシュールさ(←初期のゲームのシチュエーションって、こういうツッコミどころ満載のものが多々あったな。もちろんハードの制約上、仕方ないんだけどさ)、見事なオチなど、この巻だけでなく全てのエピソードの中でもトップクラスの秀作だと個人的には思う。

SLえんとつ
人間機関車
のリメイク。この巻ではタッチ手ぶくろもリメイクされていたし、いよいよネタ切れが本格化してきた感じ。
特別資料室によると、読者からの道具アイディアコンクール(←道路光線が読者のアイデアだとは知らなかった)もこの時期から始まったようだし。

かぐやロボット
カッコータマゴ、ジャイアンよい子だねんねしな
と、この巻では“未来デパートから、注文していない品物が間違って届く”というパターンがやたら多い…まぁこの点に関しては、本来ならドラが所有していないであろうタイプの道具を登場させる方便として都合がいい面もあるので、新たな導入部テンプレとして認められなくも無いんだけどさ。
しかし“無責任に新たな生命を育てようとして行き詰まる”というあらすじまでがジャイアンよい子だ~と類似しており、しかもあちらがクローンや遺伝情報などSF・科学関連の要素を含む比較的高度な内容であるのに対し、後から描かれたはずのこちらは昔話そのままと、むしろ退化してるのはダメだろう。
なのに掲載誌は、前者が小学三年生で後者が六年生というのもいただけない。

超リアル・ジオラマ作戦
プラモが大脱走
ではガンダムのパチモンそのまんまだったのに対し、こちらで登場したロボットは、既存の作品に抵触しないオリジナルのデザインとなっている。
やはりサンライズからクレームあったのだろうか…オガンダムもバカラスに変わっちゃったしなぁ。

同梱チラシは“スネ夫の時代到来!!”と銘打って特集。この時代に多様化した子供向けホビー(プラモやゲームなど)に関連づけた話では、スネ夫の活躍する余地が増えるのは確かだな。
しかしスネ夫がモテる(←といっても1回、勝利をよぶチアガール手ぶくろで描写されただけだが)要因を“趣味に精通した面白い人”とする見解には賛同しかねる。
のび太が言うように、普段からアクセサリーなどをプレゼントする財力と、口のうまさこそが最大の武器だと考えるべきだろう。

特別資料室では、なぜか劇がムチャクチャにの加筆修正部分を紹介。しずかちゃんが人魚姫の役を嫌がる理由について、初期バージョンが「ヌードになるのがイヤ(←絵では上半身が裸であることを強調)」だったのに対し、修正後は「下半身が魚から人間に変身するのがイヤ」に変更された…この手の修正は、より無難な方向へ行われるのがお約束だと思ったが、むしろ過激な方へシフトしてるぞ(笑)。

巻末解説は吉崎観音ということで、久しぶりに読みごたえのある内容だった…なにしろ、ドラえもんの正統な後継者だからなぁ。
初めて単行本を手にしたとき「どのページにも色の付いてない本が怖かった」など、自分自身の(子供心ならではの)反応をしっかり覚えているあたりは、さすがと言えよう。
いっぽうで、純粋に読者として作品を楽しむのではなく、職業としてのマンガ家を意識し、「作者と読者と作品の関係性を観察することに興味を持った」というあたりが、妙に大人びているというか、やはりマンガ家になる素質の持ち主はひと味違うというか。
パロディを売りにしている作家らしく、パロディに対する姿勢についても語っており、ネタを引用すること自体よりも、ネタに対して抱いた気持ちを再現することを重視しているとの事…パロディしか能のない者にとっては、耳の痛い話だ(苦笑)。
しかし絵に関しての話は、さすがに擁護が過剰じゃないかという気がするぞ。藤子SF短編よりも前から、手塚治虫があの絵柄でSFマンガを描いていたわけだし。“オールマイティの手塚”に対し“児童向けマンガの藤子”という偏ったイメージさえ取り除いてしまえば、ああいったシンプルな絵柄のSFマンガが存在し得ることを、必死に主張する必要も無かろう。
ふたりで赤ちゃん作らない?」は、リアルタイム読者には絶対に分からないネタだよな。果たして「自分だけ分かればいいや」というつもりで入れたのか、それとも読者が大人になって読み返すことを想定していたのか?
アニメ版の存在によって、作品としてのドラえもんを認知する年齢が下がっている一方、ようやくマンガとしてのドラえもんの面白さを理解できる年頃には、作品を卒業してしまっている…というジレンマについての指摘は、鋭いものがある。同じ児童向けマンガに携わる者であるがゆえの悩みだろうか。
その対策の一つとして始められたのが大長編ドラえもんなのだとしても、結局それもまた“映画版の原作”としての立ち位置が固まるに連れて、却って“年齢高めの読者に向けて描かれた大長編”と“幼児にも分かるようスポイルされてしまった(←敢えてこう書く)映画”との乖離が拡大する結果を生んでしまったというのは、皮肉と言うしかない。
ターゲティングの方向性に苦慮するのは(とくに長期作品においては)、永遠について回る問題なんだろうな。この問題を追究した上で吉崎の出した答えが、ガンプラというファクターを取り入れることで、幅広い層をターゲットとすることに成功したケロロなのだろうか。

金曜日, 12月 10

侵略!イカ娘 2【初回限定特典(イカ娘蛇足泳ぎ観察カード&偽イカ娘缶バッジ2個)付き】 [Blu-ray]

15日までの期間限定ポイントは100ポイントあまりなので流しても惜しくなかったんだけど、ポイントの倍率がそこそこ良かったこともあり、使うことに決定。
実施中のキャンペーンは、恒例の<週末の楽天カード使用で3倍(ツールバー検索でさらに+1倍)><2000円以上の購入で全品ポイント7倍>で、合計10倍だ。後者が今日の午前10時に終了となるので注文を急いだわけだが、終了直後に同じようなキャンペーンが実施され、さらに他のキャンペーン(←14~24時間限定で、プラチナ会員のみ3倍ボーナスというのが、よくあるパターンだな)まで加わるというオチはカンベン願いたい。

購入タイトルについては、発売時期と価格を考慮して、コレに決定。


最近は少し失速気味に感じられたので、期待のハードルを上げ過ぎてしまったせいかと思い、初期エピソードを改めて観直してみたところ、間違いなく第5話あたりまでは面白い。6話以降も悪くは無いんだが、購入レベルに到達しているかというと微妙なんだよな。
困ったことに、失速気味なのはミルキィホームズも同じだったりする…ただし、そうなるとエピソード自体よりも初回特典であるねんどろいどが、購入する巻を決める重要な判断基準になってくるわけで、今のところ第2巻(シャロ)と第5巻(ネロ)が候補に挙がっている状況。

発売日に関しても、イカ娘第2巻(1/26)のほうがミルキィホームズ第2巻(2/25)やけいおん第9巻(3/16)より早いので、買う順番としては間違ってない…はず。限定特典が絡んで早々に売り切れてしまう可能性も否定できないが、そもそもミルキィホームズは“ネタとしては面白いけど、売れない作品”の運命を辿りそうな予感もするんだよな…。
イカ娘は第3巻以降、発売が1ヶ月ズレ込むのもマイナス要因。番組の終了に伴う購入意欲の減退が避けられない以上、できるだけ発売を急ぐことが、機会損失を防ぐ唯一の方法だろうに…。まぁ、実際に作ってる現場は大変なんだろうけど。
そういえば神のみも発売延期だそうで。ようやく栞エピソードで少しだけ評価が上向いたのに、発売される頃にはタイトルの存在自体が忘れ去られてるんじゃないか?(苦笑)

木曜日, 12月 9

サンデー&マガジン

アニメディアを半分あまり読み終えた時点で、(体力的にはまだ余裕があったものの)集中力が途切れがちになり、ドロップアウト。けっきょく、翌日に再訪して残りを読み終えた。
閉店までは時間があったので、会社近くのスーパーに移動してマガジンを片づける。

そして11日(SAT)。帰宅してバクマン見ながら遅い昼飯を食った後、午後10時ごろまで仮眠を取って体力回復に努める。カゼひいた状態で無理するのもどうかと思ったが、明日からは2日連続で遅出勤務だから夜にスーパー遠征するのは無理だし、その翌日は泊まり勤務となれば、(今週は合併号で、来週の水曜までに慌てて読まなくても大丈夫とはいえ)売り切れリスクが看過できないほど高まると判断し、サンデーを片付けるためスーパーへ。
ところが行ってみると3冊が平積みにされており、そんなに急ぐ必要は無かったんじゃないかとガックリ…。しかも立ち読みを終えて食品コーナーに戻ってみると、ちょうど最後の半額寿司がタッチの差で売り切れてしまっていたというダブルパンチ(苦笑)。これでカゼが悪化なんてした日には、泣きっ面に蜂もいいとこだな。

進撃の巨人
宣伝のため(?)別冊少年マガジンより出張してきた特別編。ネットでの評判は耳にしていたが、この読み切りだけでは特に面白いとは判断できず。
巨人に食い殺される直前まで律儀に実況をメモしようとする主人公の姿は、まるでクトゥルフ作品。文字媒体ですらツッコミの対象にされていた行動なワケで、これがビジュアルを伴うコミックで描かれると、もうギャグにしか見えない…はずなんだが、緊迫感のある演出のおかげで、なんとかシリアスな雰囲気を保つことに成功してるな。
「始祖の巨人ユミル」ということは、北欧神話がベースの世界観なのか、それとも単に名前を拝借してるだけ? まぁ本編を読むつもりは無いので、別にどっちでもいいけど。

絶望先生
「2人以上いれば、無理やり部活として成立させることになった」という導入部から、こたつ部の夏の活動(←こたつの網の部分を虫カゴとして使ったり、脚の部分で太鼓を叩く)のオカシさとか、「ストー部」なんて下らないダジャレとか、全般的にかってに改蔵のノリを思い出させるものがあった。
あびると2人きりの部活を成立させるため、彼女の嗜好を探っていたところ、同じこと考えてストーキングしていた奴がいて、一緒に“小節あびる趣向調査部”に組み込まれてしまった…というネタは巧い。オチだけは肩透かしだったのが残念。

だぶるじぇい
着ぐるみを着用して恥ずかしい話を公表するという、前回からの続き。ずっと挙手し続けているのにハブられっぱなしのフランソワーズを除いて、本筋のネタはイマイチだったな…と思いきや、最終ページで(すでに定着してしまっているつまようじさんを除く)全員のニックネームが明かされるという衝撃のオチが待っていた。

ハヤテ
連載300回記念巻頭カラーで、第3回キャラ人気投票の結果発表&第1位および第2位のキャラはトビラで恥ずかしい格好にさせられる刑。
作者の予想に反し、アテネが(2位常連だったマリアを蹴落して)第2位にランクインした、その週スタートの新展開においてアテネ再登場。ハヤテの夢枕に現れて伏線セリフを語るわ、幼体化して学園にやって来るわ…
先週までの話は何だったんだ?
まぁストーリー全体の流れを概観できる作者の視点からすれば必然的な構成なのかも知れんが、こちらから見れば劇場版アニメでミコノス編をやるための出来レースにしか見えないわけで、素直に「ハイそうですか」とは受け入れ難いものがある。

神のみ
見え見えの仕掛けに乗せられるのは気に食わないけど、先にアニメ版を見て「やはり栞エピソードは間違いなく面白い!」とボルテージMAXの状態で原作を読むという順番になってしまったから、どうしても好意的な評価になってしまう…「実際に言葉を交わしてないのに態度でバレバレ」とか、見事にツボを突く展開やってくれるし。
あまりに手堅すぎて語ることが少ないせいか、栞に関しては前半ページだけで早々に終了してしまい、後半は一転して新キャラが乱入する展開…と思ったら別の攻略済みヒロインでした(笑)。本気で完全に存在を忘れてたわ。なんかまたムダに話を引っ掻き回しそうな役どころに見えるけど、適当に切り上げてサッサと話を進めてもらえませんかね?

アニメディア1月号

今日は夜勤明け。よりによって今年一番の冷え込みを記録した日に泊まり勤務とか、巡りが悪すぎる。仮眠室で普通に寝ただけなのに、カゼ引きそうになってる(←ノドがガラガラする)し。
そのせいか、昼過ぎから夕方にかけて爆睡してしまい、地デジ対応工事に訪れたJ-comを完全にスルーしてしまう羽目に…まぁ先方は事前に訪問時間を告げる留守電を入れていたのに、帰宅時に気づかなかった時点でダメダメだが。
最初、こちらの都合のいい時間を尋ねた時は、ポストに書類を投函する方法が用いられたから、「訪問時間の決定を告げる際にもポストを使うはず」と決め込んでしまったのが失敗だったな。で、電話で問い合わせた結果、翌日の午前中に再訪問してもらうことで決着。
この件ですっかり目が覚めたため、通勤電車に乗ってD書店へと出かけた。アニメディア、ニュータイプともに立ち読み可能だったが、見本誌形式である前者は他店で読める可能性が低いと推測し、こちらを優先的に読むことに。

巻頭特集は、どちらかと言えば現在放送中のタイトルよりも冬クール新作に重点を置いた配分と感じられた(まぁ逆に、巻末は放送中の作品がメインだったけど)。
ざっと見渡してみると、冬クールは腐女子をコアターゲットとした作品が減少(←Starry☆Skyぐらいか)し、腐女子も含めたより広く浅い層を狙えそうなジャンプ系(SKET DANCE、べるぜバブ)や少女マンガ系(君に届け2期)に絞っているという印象だな。
現在放送中のタイトルでも、荒川2期が表紙&トップを飾るなど、誌面構成も腐女子向けシフトが後退し中立的なポジションへ移行しているように見えなくもない。アニメージュが腐女子狙いに傾きつつあることを受け、それと入れ替わる形で中立寄りを志向しているのか、あるいは業界なりアニメファン全般が、そういう方向へ進んでいるのか…(もちろん、一時的なものかも知れないけど)。

これら現行&新規タイトルの中にけいおんが混じっていたものの、さすがに“過去の存在”という認識になりつつある感は否めない。
ただしキャラ人気投票では、相変わらず上位を確保していたりする…まぁこれは遅行指数だからという面もあるだろうけど(←今期のキャラである美琴や桐乃、タクトなどは、今月号でも下位ランクどまり)。
また今年最後の号ということで、一年を振り返ったニュースが列記されていたが、その中では当然、トップニュースとして扱われていたし。

ほかのニュース項目としては、BDの販売枚数が伸びてDVDを上回りつつあり、それに伴ってセルソフトの発売日が早まる傾向にある…という話が目を引いた。
神のみに加えてイカ娘(←こちらは同梱特典の製造遅れが原因じゃないかという説もあるが)まで発売延期の報が上がっていたので、むしろ遅れ気味なのかと思っていたが、そうでも無いらしい。

STAR DRIVERのページによると、銀河美少年の衣装は新御三家(沢田研二とか西城秀樹)をイメージしたとか…メガミマガジンでの「巫女が唄うのはモスラ」発言といい、レトロすぎるだろ! まぁ1周まわって、若い世代には斬新に映るのかも知れんが。
あとハルヒの記事内で「原作に新刊が出る」と書いてしまったのは、迂闊じゃないかという気がするぞ(笑)。

水曜日, 12月 8

聖徳太子の歌

先日の忘年会において、久しぶりに二次会でカラオケへと繰り出す。まぁ俺はカラオケが(正確には、自分で歌うことが)嫌いなので傍観者に徹するのが基本スタンスなんだけど、友人に振られたコレだけには反応してしまう羽目に…咄嗟のことだったので歌詞を正確に思い出せなかったのが悔やまれる。
春先に行なった大掃除の際、ラジアメを録音したカセットテープ類も全て捨ててしまったので、今や確かめようも無いし、ネットで検索しても歌詞の全文まで記述されたサイトやスレは見つからなかったんだよね。一部分だけ触れられているケースは散見されるものの、微妙に食い違いがあったりするし(←伝言ゲーム形式で、時間の流れと共に変化していったのだろうか?)。
ニコニコ動画にもラジアメ関連のモノは幾つか上げられていたが、ざっと調べた限りでは、該当する回の放送は含まれていない模様。うーむ、こんな事ならカセット捨てる前に、ニコニコにアップしておけば良かった…と後悔しても後の祭りだな。

12/15追記
別件で、古い書籍類の詰まった本棚を少し漁ろうとしたところ、なんと手に取った1冊目がモアイの鼻血だったという…こんな偶然ってあるのかよ!? 



まぁ、せっかくなので歌詞を転載しておくことにする。

おいらの名前は聖徳太子・太子・太子
得意な科目は政治

おいらの名前は聖徳太子・太子・太子
生まれたところは馬小屋

太子・太子・太子・キョンシー
口ひげアゴひげ伸ばす

おいらの名前は聖徳太子だけど職業は摂政
マグマ大使じゃないよ

おいらの名前は聖徳「ふとし」と呼んじゃダメ
手に持ってるのはしゃもじ

しゃもじ・しゃもじ・しゃもじ・しゃもじ
手に持ってるのはしゃもじ

太子・太子・太子・太子
聖徳太子はピンハネ

「今度、参議院選に立候補することになった聖徳太子です」
「あの~、選挙への意気込みは?」
「大きいことは出来ませんが、小さいことも出来ません」
「で、ずばり、党の名前は?」「旧一万円札復活党です」
「あのー、ところでですね。卑弥呼さんとの噂はどうですか?」
「なんですか、それは!?」「見ましたよ、マンションで」
「知りませんよ」「あれー、本当は」
「私は潔白ですよ」「おー、そうですか、そうですか。聖徳太子さん」

太子・太子・太子・ラッシー
少林寺拳法と十七条憲法の違い

おいらの名前は聖徳太子・太子・太子
尊敬するのはレーガン

おいらの名前は聖徳太子・太子・力士
おいらのニックネームは、聖ちゃん

聖ちゃん・聖ちゃん・聖ちゃん・聖ちゃん
聖徳太子はロンリネス

太子・太子・太子・太子
もみあげアゴひげ伸ばす


(注:記述では“十一条”となっていたが“十七条”の誤りだろう。となると、これ以外にも誤記が存在する可能性あり)



他にも変な名前シリーズやらこの瞬間がたまらないコーナーやら、ごく限られた人間にとっては宝の山だな、これは(笑)。
惜しむらくは、おもカセ系のラインナップがイマイチであることか…都道府県庁所在地の歌が収録されているのは、次のモアイのスキップだったっけ? いちおうモアイの涙も含めて計3冊買い揃えたはずなので、片っ端から本棚を調べれば発掘できるかも知れんが…。

日曜日, 12月 5

ヤングエース1月号

今日は連休。昨日は(かなり早めの)忘年会で疲れてしまい、徹夜どころではなかったんだが、そのおかげで体調はかなり良好。
というわけで午前中から通勤電車に乗ってD書店へ出かけ、ヤングエースを立ち読み。

トップをねらえ!(漫画:かぼちゃ/原作:GAINAX)
新連載。熱血根性路線だけで正面突破というのも今どき流行らないし、よほど作者に力量が無ければ不可能だろうから、そこは期待しないでおく。キャラデザについても、美樹本絵を再現するのが難しいとなれば、開き直ってこういう今風のデザインで勝負するのは間違ってないだろう。
携帯電話(←ガラスの仮面かよ!?)や裏掲示板など原作当時には存在しなかったガジェット類を描き加えたのも、そういう「今風にアレンジするぜ!」という作者の意志表明の象徴とも解釈できるし。
美樹本絵のクドさと熱血路線とがうまくマッチしていた原作に対し、演出スタイル&キャラデザ双方を今風で揃えるならば、なんとか手堅くまとめて、黒歴史にならない合格点ギリギリぐらいの評価は獲得できるかも。

ナナマルサンバツ~7○3×~
ストーリーを進めただけで、とくに読みごたえのある展開などは無し。ただし、前回は問題と思えたヒロイン作画はクドさが抜けて、かなり改善された印象…デートするのかと勘ぐられて、赤面しつつ否定するコマの表情は、とくに可愛かった。

もぎたて☆アイドル人間
「ガキのケンカかよ?」ってぐらいレベルの低すぎる貶し合いが笑える。
ようやく完成したCDを販売するにあたり、なにか特典を付けよう…という話なんだが、自作フィギュア(←もちろん、できあがったのは泥人形というオチ)や新巻ジャケ1本まるごと付ける大ボケが、単発のアイデアではなく、じつは最後の自作ケーキ(←ピンク色の部分がストロベリーじゃなくシャケの色で、サンタ人形の代わりに邪神像が上に乗ってる)につながる伏線だったことには、一本取られたわ。

シュガーダーク 埋められた闇と少女
すいません、全裸の少女が切り刻まれる光景を見て悦ぶシュミは無いので…。どうやら単行本購入の線は完全に消えたようだ。

大好きです!!魔法天使こすもす
こちらも(前回からシリアス展開に突入したので、ある程度は覚悟していたものの)ヒロインが胸を貫かれるとか、予想を上回るグロ展開。しかも危惧したとおり、守形先輩が全部オイシイところ持っていったし。
敗北をキッカケに本気で使命に打ち込むようになる&パワーアップというのは定番のパターンだけど、このまま行くとシリアス要素が濃くなり過ぎそうな予感もするな。

廃人様のエンドコンテンツ
エロ装備を着用させることに執念を燃やす、あやしげな連中が登場。しかしこういう正攻法のエロネタでは、作者の画力の無さが足を引っ張ってしまうのでイマイチ。

O/A〔オー・エー〕
やはり前回の懸念は的中し、ゆたかを持ち上げる展開に…と思いきや、じつは“ゆたかは便意を催しており、早々に話を切り上げるためにズバッと言い切っただけ”という真相だったのは、いかにもこの作品らしいな。
後半は唐突に“2人1役”の正体がバレそうな展開に突入したけど、この流れだと「正体暴露なんてセコいやり方で追い落とすんじゃなく、正々堂々と人気勝負で抜き去ってやるわ」みたいな方向でまとめそうだ。