土曜日, 10月 30

ナポレオン ~獅子の時代~ 第14巻

アルカディアとアワーズ立ち読みの代償として、V書店で購入。既刊は1冊のみ入荷というのがデフォ(←しかも売り切れてしまうこと多し)だったのに、今回は3冊も並んでいたんだが、何があった…?

予測不能最強のパチンコ
ついに登場!!!!

CRナポレオン~獅子の時代~
革命軍は大陸最強~~~~!!!!!!


革命軍 怒涛の進撃!!
動く!!叫ぶ!!ナポレオン、ダヴー、オージュロー、マッセナ、ジュノー……、そして ロベスピエール!!!!!!!!!!
長谷川先生入魂の描き下ろしイラスト満載の迫力リーチ!!
豪華声優陣&革命的楽曲!!


こんな豪快にパチ化を宣伝してるオビなんて見たことねぇ!(笑)

アワーズ12月号

アルカディアを読み終えたところ、アワーズも本棚に戻っていたことを確認したため、こちらを最優先で読破する(←何しろ1冊だけだからな!)。
さみだれ連載終了で読むものが減ったこともあってか、予測よりもアッサリと片付いてしまい──ただし映画レビューを見落としていたことに、いま気づいた(苦笑)──相変わらずハナミズをすすっていたものの体力的にはまだ余裕のある状態だったので、娘TYPEの冒頭部分も消化しておくことにした。

それでも町は廻っている
行きつけのラーメン屋が店じまいしてしまうという、珍しく少し重い話。この手のフィクションは現実世界と異なり、商店街は(基本的に)こういうシビアな話題とは無縁というのが定番のはずなのに…言わんや、この脳天気な作品においてをや。
そして主人公が状況に対して無力というのも(むしろ当然ではあるんだが)つらいものがある。「店を閉めただけで、死んだわけじゃねーよ」というオチは一応の救いなんだろうけど、こういう自営業主って仕事イコール人生みたいな観念の持ち主が多そうだから、心にポッカリ穴が開いて廃人化しないか心配だ。

天にひびき
こちらも同じく老いや病に伴なう、身体能力の減退について考えさせられる重い話。ちょうど昨日と今日で、首藤剛志と野沢那智の訃報が相次いだこともあって、そろそろ俺も他人事じゃないか…なんて思ってしまった。まぁ俺は仕事に思い入れなんて無いし、リタイアした後に時間を潰す手段はあり過ぎて困ってるぐらいだけど、ヘタに身体の自由がきかない状態のまま生き永らえてしまうのは苦痛だろうなぁ…。
本編の重さを和らげるためか、コラムは指揮者にありがちな失敗例を列挙するという軽めの内容。次に何の曲を演奏するのか覚えるヒマもないほど売れっ子の指揮者が、曲を間違えたのに何食わぬ顔でそのまま最後まで指揮し続けたとか、ノリの良さに思わず識者が歌い出してしまい、それが観客にウケたとか、つくづく武勇伝に事欠かない業界だな(笑)。指揮のセンスと歌唱力は全く別の才能なので、“音痴の指揮者”なる種族も普通に存在するそうな。

ナポレオン~獅子の時代~
こっちも本編よりコラムのほうが面白かったな…他の仕事も入ってたせいか、キャラの顔の描き方が雑になってるコマも散見されたし。まぁ叩き出されたジョセフィーヌは、ざまぁとしか言いようがないけど。あと、なんでこの時代のフランスにナニワの商人あきんどがおるねん!?(笑)
コラムはナポレオン帰還の事情に関する補足。なぜシドニー・スミスはナポレオンにフランス本国の事情を伝えたのか。それって単に敵を利するだけの行為じゃねーの?って疑問だったけど、スミスとしては「エジプトでの戦争継続は無意味だ」とナポに悟らせ、自分の手腕で講和をまとめあげて見せたい…という野心があったのね。そこが「フランス憎し」というシンプルな動機で戦っているネルソンとの違いだそうで。
しかしナポ帰還を知った現地兵たちの複雑な(というか矛盾した)心境が、いかにも人間くさくて趣き深い。「この人がいる限り、戦い続けなきゃならん→生きて祖国に帰れそうにない」「でもやっぱり死なないでくれ」ってなぁ…このモヤモヤした心情を放置してしまったから、結局モスクワやワーテルローまで行ってしまったんじゃないかと。 

アルカディア12月号

今日は早出勤務。昨日ろくに眠れなかった割には、勤務中は目が冴えて業務に全く支障ナシという理想的コンディション。しかし、さすがにそのテンションを維持するのは無理だったようで、帰宅して食事を終えた後、軽く仮眠を取るだけのつもりが相当深く寝入ってしまい、もう今日は立ち読みに出かけるのやめようかと思ってしまったほど。
まぁしばらくすると目が覚めてきて何とか動き出せたものの、ここ数日の冷え込みの影響か、風呂で湯冷めしたようでハナミズが止まらない状態になっており、何をするにも億劫な気分…というわけで、絶えず鼻をすすりながらの立ち読みとなってしまった。

まずはV書店の状況を確かめることを優先。その結果、先月までは封印されていた娘TYPEも今月は立ち読み可能という、選り取りみどり状態であることが判明…ただし1冊しか無かったアワーズがほかの立ち読ミストの手中にあったため、まずはダラバーAC関連の記事が気になったこちらをチェック。
まぁ事前の情報で、付録のソノシートに収録されているAC用の新曲が途中でブツ切りだと聞いていたから、よほど資料的価値の高い記事でも載っていなければ購入するつもりは無かったわけだが。

ゲームとしてのダラバー関連の記事は、わずか1ページのみ…詳細は次号だそうで。ただしZUNTATA(と、AC新曲を歌ってる女性)へのインタビューには相当なページが割り当てられており、なかなか興味深い話も多かった。
ボディソニックの導入には、サウンドチームよりもゲーム開発側が先行して乗り気だったとか、タイトー社内に当時のノウハウは残っていなかったものの、筐体を製作した会社に資料が残っていて何とかなったとか、技術的には現在でも充分に通用するレベルで、いかに当時の技術力が画期的だったか、などなど…。
今回はコンセプトとして「シルバーホークというよりプレイヤー自身が主役」とのスタンスを取っており(←「ゲーセンに人を呼び戻したい」という考え方に沿ったものかね?)、ボディソニックについても、外的な状況に応じて一定のタイミングで鳴る(←ボス出現時の警告音とか?)というより、プレイヤー自身の能動的な行動の結果として鳴り響くような方向性だとか。
また音源に関しては、あまりゲーセンで鳴らすには似つかわしくない音だという話もあり、これは初代の作曲ときOGR氏が「工場のピストンの音が欲しかった」と言っていたことに通ずる…のか?
それにしても、ZUNTATAのイメージロゴが、あんなに変遷していたとは知らなかったわ。

木曜日, 10月 28

サンデー&マガジン

今日は夜勤明け。相変わらず眠気がキツく、陽が暮れるまでは仮眠をとって身動きできず。ようやく動き出して通勤電車でV書店へ向かったものの、電撃大王は見あたらない…立ち読み不可の可能性は想定していたが、品切れorレジ奥にストックという状況は斜め上だった。ガンダムエースもシュリンクされていたことは想定内だけどね。


これが原因らしい。

すでにD書店は閉店間近という時間だったので諦め、いちおうK1書店だけは足を延ばしてチェックしたものの、予想通りどちらもシュリンク状態。

仕方なく引き返し、その足で自宅近くのコンビニへ。鋼の錬金術師BD第15巻を引き取るついでに、サンデーとマガジンだけでも今日中に読破しておこうと考えたんだけど、サンデーは売り切れており、とりあえずマガジンだけ読んで帰宅。
ちなみに、前回いきなり本人確認が厳しくなったBD受け取りだが、今回は名前を告げただけで簡単に商品渡すなど、どうも一貫してないな…まぁコンビニの業務内容は多様すぎて、並みのアルバイトでは全てを把握し切れないんだろうなぁ。BDの受け渡しなんて、1日に1度も発生しないようなマイナーな部類だろうし。
あまりに本人確認が杜撰だと、他人の名前を出して商品を騙し取る輩が現れそうだ──実際、バイト君が俺の名前を確認するとき、その手元の注文者リストが丸見えだったので、その気になれば簡単に盗み見できてしまう状態だった──と思ったものの、何度も使える方法じゃないし、手に入れたDVDを中古屋に売り払っても大した金額にはならないだろうから、リスクに見合う犯罪でもないか。ただの嫌がらせレベルだな。
むしろ到着案内メールに

>現在、お受け取いただけないご注文が多数見受けられます

なんて一文が添えられているぐらいだから、注文したことすら忘れる奴が多いらしい。まぁオタクの消費性向として(←少なくとも俺は)、気に入った商品を購入(=予約注文)した時点で満足してしまうので、後のことは大して重要じゃないというか…もちろん同梱特典に価値がある場合は、話が別だけどね。

さて話を戻すと、コンビニから帰宅後そのままダイレクトでスーパーまで遠征し、サンデーを立ち読み。さらに、そこからダメもとでK2書店まで一気に遠征する。それにしても急激に冷え込んできたな。いちおう対策としてセーターを着たけど、到着した頃には手が悴んでいたほど…まぁページをめくるのに支障あるほどヒドくは無かったが。
冷えてくると今度はトイレが近くなるから、やはり遠征なんてしないで、身近な店で読めるのに越したことはない…D書店やV書店は大規模複合施設の中に店を構えていて客も多いので、最悪トイレに脱け出してまた戻ってくればいいんだけど、K2書店は単独の小規模店舗だから、買い物せずに何度も出たり入ったりするのは気が引けるんだよね。
しかし世の中には俺なんかよりはるかにツラの皮の厚い人間もいるらしく、レジ前に積まれた雑誌を堂々と立ち読みしてる奴がいた…さすがにアレは真似できんわ(笑)。
なお当然ながらガンダムエース、電撃大王ともに、そのレジ前ポジションにあって手出し不可能。コミックガムは普通に雑誌コーナーにあって立ち読みフリー状態だったが、今さらこえでおしごとのためだけに読む気にもなれなかったので、スルーして帰途についた。

絶望先生
今週のテーマは“悪貨は良貨を駆逐する”。妄想世界が充実すると現実世界が衰退する…というオチは真理を突きすぎていて、グゥの音も出ないわ(笑)。
冒頭の、ハロウィンパーティ会場で爆発事件発生→続々と病院に運び込まれる急患→コスプレしてるせいで、ペイントした血ノリと本物の出血が区別できない→セルフサービスで治療してください…というネタも面白いし、久しぶりの当たり回だな。
あと、ラノベのパロディネタで“ドギーバッグは分けられない”というタイトルが引っかかった…読んでる俺が言うのもナンだが(笑)、今どきブギーポップというのもなぁ。

マルドゥック・スクランブル
コミカライズ版が別冊少年マガジン連載中のところ、近日公開される劇場版の宣伝を兼ねて出張読み切りを掲載。原作を読んでないので正確なところは不明だけど、時間軸としては本編開始前の第0話かね? しかし建て前だけの区分になりつつあるとはいえ、少年誌で「実の父親に犯された」だの少女娼婦だのというのは問題あるだろ…。原作は完全改稿版が出るとの事で、てっきりこういう際どい設定もマイルドに改められたのだと思っていたが、全然そんな事ないのな…まぁ今さら原作を読む気も、映画館に観に行く気もないから別にどうでもいいけどさ。

神のみ
女神を探す方法があまりにもシンプルすぎて、呆れるのを通り越して笑えてきた。ルートが確定する直前までは、なるべく同時攻略状態を維持するのが効率的である以上、“フタマタ(←あるいはそれ以上)野郎”という称号を与えられるのは、ギャルゲー主人公(もしくはプレイヤー)にとって避けられぬ宿命だわな。
しかし桂馬のスタンスとしては、これって邪道なのかも? 「(少なくとも攻略の最中は)ヒロインを一途に愛するべき」とか言い出しそうでもある。

火曜日, 10月 26

楽天アフィリエイト

また楽天オークションか!? でも友人が、サッカーのチケットを格安で入手できたという話を聞いて、ちょっと興味惹かれている俺ガイル(笑)



今回は特に面白そうなデザインのバナーが見当たらないので、適当に。先着3000名様に10ポイント付与だそうで。

藤子F全集・ドラえもん 第10巻

少年エースUCエース立ち読みの代償として、D書店で購入。

楽天ブックスのブログキャンペーン応募も、やはり最後はこれでシメるか…カテゴリは当然、①この秋読んだイチオシ本・漫画ね。“イチオシ”というのもまんざら誇張ではなく、いま唐突に思いついた「マンガはドラえもんに始まり、ドラえもんで終わる」というフレーズは、あながち間違いでもないかと。

兄弟シール
てんとう虫コミックスに収録されたのは、かなり後になってからだと記憶しているが、かなり古いエピソードだったんだな。しかしリテイクされたコミックス版のほうが、旧版よりも作画劣化している(←やけにスマートなジャイアンは、子供心にも違和感ありありだった)というのはどうよ!?

はるかぜうちわ
冒頭の“春の足音”のシュールさに噴いた(←宇宙家族カールビンソンかよ!)。ずっと扇ぎ続けなければ効果が失われるとか、季節カンヅメよりも不便だな。ほかにも今巻の収録作では、税金鳥よりもAIが柔軟性に欠けるむりやり貯金箱とか、どこでも大砲よりも迷惑なばくはつこしょう(←つーか、この手の道具はどこでもドアがFAだしなぁ)など、昔の作品より使い勝手の悪い道具が多いような…。

サウンドカメラ
これに近いことぐらいなら、もうすぐ実現できそうだな…とか思ってたら、オチの下品さが不意打ちだった(笑)。上流に住む者はマナーを忘れちゃイカンね。

コース決定機
未読だったけど、これはいい道具。とりあえず台風は全て、中国か朝鮮半島行きでよろしく(笑)。

木の葉でお買い物
夢のような道具も、何らかの弊害をもたらすことがある…というリアルな問題を突きつける、珍しいタイプの作品。

乗り物アクセサリー
しあわせをよぶ青い鳥

こういう駄洒落オチを読むと「ああ、いいアイデアが浮かばなかったんだなぁ…」と思ってしまう。

スーパージャイアン
ありがちなオチ(←タッチてぶくろの使い回し?)なんだけど、絵とテンポの良さに思わず笑わされてしまった。

わりこみビデオでテレビ出演
主役サイドがサイボーグ009なのは言わずもがな──石森章太郎の許可は取ったのか?(笑)──として、悪役の元ネタは何だろう? 陳腐な悪魔っぽいデザインなんて、ありふれ過ぎていて特定しにくいな。
番組に夢中になるドラの姿は、初期の雰囲気を思い出させる。表情と音声のサンプルを録るあたりは初音ミクっぽいけど、ミクよりも圧倒的に短い収録時間で済むあたり、さすが未来の道具と言ったところか…と言いつつ、機能的には断然、主役はめこみ機のほうが優れているわけだが、話の筋としてはこっちのほうが面白い。

恐竜が出た!?
てんとう虫コミックスでは“デカライト”になっていたが、この意味不明な改悪は何だったんだろう? 宇宙小戦争その他の作品では(話の都合上)存在そのものを忘れられることも多いし、つくづくビッグライトは不遇と言わざるを得ない。

大あばれ、手作り巨大ロボ
鉄人兵団の元ネタと思われる。この巻では他にも、劇場版の元になったと思しきエピソードが幾つか収録されており、やはりこの時期が制作サイドとしても面白さのピークだったのではないかと。
オチの「学校を壊しておけばよかった」をギャグと笑い飛ばせないのだから、イヤな時代になったものだ。

精霊よびだしうでわ
いくら藤子キャラに絵的な可愛らしさなんて求めてないとはいえ、さすがに雪の精の顔はひど過ぎ…珍しく、てんとう虫コミックス版でのリテイクが良かったと思えるケースだな。

ポカリ=100円
殴られ度合いによって金額を決めるシーンやら、殴られる順番待ちで行列つくってるシーンやら、笑いどころの多い傑作。

災難予報機
カタカナ限定とは、未来の道具にしてはインターフェースの性能が低いぞ(笑)。マクロスに関する記事で、電話がコードレスになることを予見できなかったことを挙げて「未来テクノロジーの描写は難しい」と語られていたけど、この道具も同様だな。あとわりこみビデオイージー特撮カメラの記録媒体に“巻き戻し”の概念があったりとか(←21世紀の現在ですら、忘れられつつある概念なのに)。

竜宮城の八日間
読み直したかった話のひとつ。初めて読んだ当時も独特の読後感を感じたものだが、歴史というものを(多少なりと)学んだ今読むと、さらに味わい深いものがある。
かなり限定的だが、海底鬼岩城の元ネタのひとつと考えていいんだろうか? あちらは冷戦構造という当時の時代背景を取り込んだことで、今じゃ逆に“過去の作品”となってしまった感があるのに対し、こちらは特定の時代や国家ではなく普遍的な歴史・文明について語ることで、風化することを避けられたという印象。

温泉ロープでいい湯だな
だから、窓からモノを投げ捨てるなっ!

羽アリのゆくえ
こういう、のび太の成長に関わる話は卒業回(=「小学六年生」3月号の収録回)に充てればいいのに…卒業どころか年度末の掲載ですら無いとはもったいない。

大富豪のび太
デフレ時代の今となっては、全く別の印象をもたらす話。もしもボックスが「ぼくの持ってる一万円はそのままで」なんて融通のきく使い方をできるのは予想外だった。

恐竜さん、日本へどうぞ
のび太の恐竜その他でさんざんネタにしておいて、今さら「白亜紀の日本列島が海の底だったことを忘れてた」というのは、さすがに苦しすぎるだろ。かと言って「どっちにしろ死なないと化石にならないんだから、自然死でも溺死でも結果は同じだし、別にいいじゃん」とか開き直られたら、読んでる子供はドン引きだろうな(笑)。

恋するドラえもん
何となく目元のあたりにチャミーの面影があるような…こういうタイプがドラの好みなのか、あるいは作者がワンパターンなのか。彼女の真の幸せのために敢えて身を引くとは、漢だねぇ、浪花節だねぇ…でも地球破壊爆弾は危ないから、さっさと捨てろよな(笑)。

プラモが大脱走
いよいよドラえもん──だけじゃなく藤子不二雄ブランド、あるいはコロコロコミック全般──が子供文化の頂点に君臨した時代が、終わりを告げる。ガンプラブームを皮切りに、ファミコンが子どもの遊びのスタイルを一新し、最後に(マンガという同族である)少年ジャンプの黄金時代が到来するんだよね。そしてドラえもんは、背伸びしたい盛りの子供にとって“古いもの、幼稚なもの”として脇に追いやられていく運命…。
それにしても、この“バンダム”のデザインがアレすぎて泣けてくる…超銀河伝説バイソンという単語が脳裏をよぎったよ(笑)。決めポーズなんかは本家ガンダムの美味しいところを正確に捉えているわけで、差し障りの無いよう敢えてデザインを崩したとも考えられるけど。

長い長いお正月
今や元旦ですら、正月気分を味わうのが困難になりつつあるよね…。歳をとると時間の流れを早く感じるようになるけど、作者もそういう感覚に陥って、それがアイデアの元になったんだろうか?

思い出せ!あの日の感動
これも作者の実体験がアイデア元ではないかと妄想…ほんとに歳を取ると、何もかも「前に見た(やった)ものと同じ」と思ってしまって、新鮮に楽しめないのが困る。マンガ・アニメ・ゲームその他すべてに渡って、新作に触れても“どこかで見たようなパターン”という印象がチラついてしまったり、「面白いかどうか分からない作品で時間をムダにするリスクを冒すよりも、面白いと分かっている過去の作品に触れる方が確実」という硬直した行動パターンから抜け出せなかったり。
「きみの道具にも飽きた。マンネリなんだよ、はっきり言って」という自虐ネタも、ドラ人気が下降し始めた時期に描かれた作品だということを踏まえると、作者の苦悩する姿が浮かび上がってくるようだ。

のび太航空
…と、なんだか落ち込んだムードの中にあって、そんな流れを打ち破る傑作回が来た。ハイジャック→香港への逃亡と「こづかい100円よこせ」の落差に爆笑→「当局に連絡する」→ジャイアンのかあちゃん登場して叱責→「機長!!なにをするんだ!!」と笑いのコンボが小気味よく決まる。特に最後の航空機事故パロディは不謹慎すれすれのレベルで、仮に今同じことがあったとしてもネタとしての使用は自粛されるだろうなぁ。

ユーレイ暮らしはやめられない
原作は平均的なエピソードという評価だったが、アニメ版の演出──ジャイアンの部屋での、やりたい放題の暴れっぷり──が素晴らしくて、文字通り“化けた”な。「うらめしやあ!」の声(←もちろん大山ボイス)は、今でも耳に残っているほどだ。

のび太もたまには考える
これもアニメ版のスタッフ&キャストがいい仕事したエピソードのひとつ。原作ではドラが淡々とした(なりゆきを見守る保護者的な)姿勢だったのに対し、アニメ版では「能力カセットさえあれば、自分は必要ないのかも」と寂しげに語って部屋を出て行くシーンなど、ドラを“友人”というポジションで描いているのが印象的。クライマックスの“考える人”になったのび太の独り語りも、小原乃梨子の熱演が光る。大人に成長していくことへの期待と、別れの予感を両立てに描いた、まさに卒業回にふさわしい傑作。
 
巻末解説
また“ドラえもんの思い出を絡めつつ、自身の半生を振り返る”パターンか…こういう形式のほうが書きやすいのかも知れないが、読むほうとしては面白味に欠けるんだよな。結婚式のビデオとか夫婦の思い出の写真みたいに、あまりにも個人的すぎて当人にしか価値が無いモノを見せられている感じ?
こんな、無名のファンの独り語りと大差ないような話じゃなく、もっと当人の仕事とか専門スキルと関連づけられた、その人にしか出来ないような独特の切り口による作品解説を読みたいんだよ。

ガンダムUCエース Vol.1

内容が良ければ少年エース立ち読みの代償として購入するつもりだったんだけど、そこまでのレベルではないと判断し、立ち読みで済ませる…連載からの出張組は、いずれ単行本に収録されるだろうし。

UCバンデシネ
カーディアスとの死別に至る一連のシーンは、原作の時点で勝利が確定してるわけだが、やはり何度見ても泣ける。それにしても第2巻の発売直前に、何とかアニメ版に追い着くとは思わなかった。

ハイブリッド4コマ
さすがに短期間で、UCネタだけで数を揃えろというのはムチャ振りだったらしく、同じネタ(←“大人の特権”とか)をしつこく連発されると飽きてくるのは仕方あるまい。ところでナツメ・スワンソンて誰だよ?(笑)

超MAXお父さんドズル
だから、ナツメ・スワンソンて誰だよ!?(笑) 予想通り、舞台をユニコーン時代に移したのは正解だったようだ。登場人物が少なくて展開が単調になりがちだったのを回避できるようになったし、キャラが多いほうがネタ的に色々と絡ませやすいしな。オチがやや弱かったことだけは残念。

(白石琴似)
旧ジオン系の中年キャラ(←オッサンじゃなくてオバサンだが)とネオジオン系の少年キャラを同じ枠内で扱えば、もう少し違和感があるかと思ったけど杞憂だったようだ…まぁデフォルメの効くコミックならでは(←機付長の頭身とかね)であって、アニメで同じシチュエーションだと、互いの差異を強調し合うような構造(←ダブルゼータとかVガンとか)に陥ってしまいそうな気もするけどね。
ストーリーは存在しないに等しく、ギラ・ズールの性能をカタログ的に描写した後、主人公の死で唐突に幕切れ…もうちょっと機付長との心の触れあいを描いた後でないと、余韻もヘッタクレも無いと思うんだが、読み切りである以上はこれが限界か?

玄馬×北爪対談
ロボットの作画できるアニメーターは絶滅危惧種だと思っていたけど、正確には“アニメーターが実力を発揮できる企画が減っているせいで、メカ以外の仕事を引き受けて糊口を凌がざるを得ない状況らしい。
やはりMSを描くうえで、巨大感とスピード感というアンビバレンツな要素をどう線引きするかは悩ましい問題のようで…あまり早い巻で手札を晒し過ぎると後半がツラい気もするが、後半は旧MSが主体になるから何とかなるのかね? 

虎哉孝征
ローレライの頃に比べると、かなり描き方が変わった印象。人物やセリフがほとんど無く、MS絵とナレーションだけで淡々と語るスタイルとか、キャラクター性を排除して“単なる機械のカタマリ(兵器)”に徹したMSのデザインとか、近藤和久を意識してる? 近藤をどう評価するかはさておき、ああいう描き方をするマンガ家は近藤1人でお腹いっぱいだよ(笑)。

少年エース12月号

今日は通常日勤。ここ最近の睡眠不足──というか不眠症? 普段は眠くてたまらないくせ、いざ寝る時になるとなかなか眠れない…という悪循環が積み重なって、かなりヤバい状況──は、休憩時間に仮眠を取ったぐらいでは解消できなかったので、仕方なく勤務終了後に会社の仮眠室へ飛び込んで2時間ほど眠る。
それでも眠気を完全には解消できなかったものの、閉店時間との兼ね合いもあったので二度寝の誘惑を断ち切り、D書店へ。
本スレで予告されていたとおりガンダムエースはゼロ号と2冊セットでシュリンクされており(←出荷時点での処置だろうか? だとすればお手上げっぽいけど)、立ち読み不可。ゆえに事前に想定していたプランに従い、まずは少年エースを片付け、次にガンダムUCエースに取り掛かることに。

トラウマ量子結晶(青木ハヤト)
新連載。なんか異世界に行って、よく分からん敵と戦うという…最近だと11eyesのタイトルが想起される系統の作品。主人公が引きこもり系ヘタレという点はあまり好印象ではないが、SFに造詣が深いというパーソナリティは、うまく使えば状況打開のアイデア出しを面白くしてくれるかも…と、いちおう期待しておく。

てんかぶ!
男装の美女という、いかにも上杉謙信らしいオチだった前回からさらにひとヒネリして、じつは男の娘でした…という真相だったのは、さすがに読み切れなかった(笑)。
まぁギャグ作品である以上、主人公としては落ち込んで見せなきゃならないのは分かるが、あれだけ美人で、自分のことを想って尽くしてくれる相手なんだから、じつは男である事ぐらい大した問題でもないだろうと思うんだがなぁ…。むしろ最近は女装男子だの男の娘だのには食傷気味なので、“普通の男の子”との愛を深める作品を求めているんだけど、エロゲですらそういうのは少ないようでガックリ。
一方、姑モード全開で彼女(←いや、彼だろ)の家事にケチをつけまくる信長(←食材に毒キノコを混ぜるなっ!)と、つきそって勝手に自爆してる正宗(←毒キノコ食って当たってるし)は、お約束の行動パターンなんだけど、ズバ抜けた面白さは感じられず、可も不可もなしという評価。

R-15
株式投資なめんな!と言いたくなるが、まぁラノベに文句いっても仕方ないか。前回の“路上の流しポルノ”というアイデアが秀逸だっただけに、今回のアイデアが無難だったことには、どうしても落胆してしまう…クライマックスの展開が“少しでも多く利益を上げるために、先輩とムダ話して時間を稼ぐ”では、意外性も盛り上がりようも無いわな。

独裁掌握!ひとらちゃん(錦山 まる)
読み切りとはいえ、信長の女体化マンガが掲載されている同じ雑誌で、ヒトラーの女体化ネタをやるとはいい度胸だ(笑)。まぁ角川(←正確には電撃…当時は角川とケンカ別れ中だったっけ?)には、くろぼねという前科もあるからな。
ところどころにミリタリー(←と言っても、俺にも分かる程度のライトな)ネタを混ぜつつ、自己中なヒロインが暴走するのを、相方の女の子が(時に唖然としつつも)優しくフォローするという、この手の4コマ作品の典型とも言える内容。図抜けて笑えるネタもなく、いかにも新人の習作とか穴埋め代原のレベル。

日曜日, 10月 24

しゅごキャラ第12巻

電撃大王GENESIS立ち読みの代償として、D書店で購入。何の迷いもなく通常版を購入したわけだが、限定版ってドラマCD付きだったのか…まぁ今さら欲しいわけでも無いけど。しかしこうして見ると、けっこう豪華(笑)なキャストだったんだな。

電撃大王GENESIS 2010 AUTUMN

今日も連休。前の晩はほとんど寝ず、直前に少し仮眠を取っただけの割には疲労感もなく、予定通りD書店で立ち読みすることができた。
昨日アフタヌーンを読んだ時よりは気分が良いはずなのに、面白いと感じられる作品が少なかったということは、気分の問題じゃなく本当につまらなかったんだろうな。相変わらず、季刊なのにページが少なくてエピソードが完結してないとか、休載してる作品が目立つのは不満…まぁ介錯はどうでもいいし、ヒラコーについてはドリフターズに集中してもらいたいので、むしろ休載は有り難かったりする(笑)。

うるわし怪盗アリス(絵:鈴見敦/脚本:田中ロミオ)
新連載その1。目利きの美術鑑定士だった父親が突然その才能を失ったせいで、貧しい暮らしを余儀なくされるようになったヒロイン。じつは優れた美術品には精霊(のようなもの)が宿っており、父の没落は、それが視えなくなったことが原因らしい。それを知ったヒロインは父親の名誉を回復すべく、精霊と協力して真相を探り始めるのだが…みたいな話。
貧しい暮らしのせいかヒロインの素行には問題があり、作画的にもイマイチなので萌え要素には乏しい。ストーリーに関しては、まだ導入部なので評価は保留…しかし季刊誌(しかも新連載)であることを考えれば、最初のエピソードを完結するぐらいまで一挙に掲載すべきだろうに。

デュランダル-不朽の刃-(前嶋重機)
新連載その2。指輪物語やD&Dに染まった直後の設定オタクが描きそうな話だな…やたら詳細に国家間状況を語ったりとか、読んでいて過去の古傷をえぐられるものがあった。
で、平和だった王国に突如として謎の敵が侵攻し、肉親である王の死によって唐突に王位継承者となってしまった主人公という、お約束の展開になるわけだ(笑)。今のところ全くそのテンプレ通りでオリジナル要素は見られないし、作画も緻密でもなければイマドキの絵柄でもないため、続きを読みたいと思わせるだけのパワーはない。

ゴッドシーカー
こちらも“中世ヨーロッパ風ファンタジー世界で、国家間の紛争を描く”という点では↑と共通しているか…現時点では作画、ストーリー、キャラの魅力いずれもこちらのほうが上を行ってるけど。
腹ペコ娘は隠しごとが苦手らしく、父の仇を暗殺すべく潜入してきたことをあっさり話してしまうというアホっぷり。ここの描写はコミカルだが、一方で「他者から奪うのが当たり前」という弱肉強食の世界に生きている草原の民(←モンゴルか)との価値観の隔たりの深さも描かれており、「やや本格寄りのラノベ」ぐらいの位置づけを狙っているのだろうか? 連載のペースを考えれば本格的(つまり大規模)な紛争なんて描き切れるはずは無いし、けっきょく主役クラスの行動に視点を集約せざるを得ないだろうから、これぐらいのバランスでちょうどいいと思うけどね。ヘタに壮大さを煽った挙げ句、ひどい尻切れトンボに終わった失敗例も多いし。

緋色のマリオネッタ
↑の作品では、何だかんだで草原の民の娘とも分かり合える余地が残されていそうなのに対し、こちらのゲスト主人公は異国の戦場で出くわした少女に引き金を引くのをためらった瞬間、撃ち殺されるという悲しい結末を迎える。
死の間際の走馬燈のなかで彼は、おとなしかった少年時代から軍国主義のプロパガンダに染まって兵士となった過程の記憶をさかのぼる中で、軍や国家や時代への責任転嫁の言葉を重ねた末、やがて「ぼくが彼女の父親を殺したのかも知れない」と自らの罪を認め、死んだ祖母と再会し安らぎを得る…と話だけ書くとベタだけど、なにしろ演出の技量が確かなので、きっちり読ませられてしまう。

妄想奇行~アドレッセンス・アバター~
敵対的な生徒会長の圧力による廃部の危機を退けるため、学園祭で成果をあげて見せなければならないとか、そもそも部員が足りてないとか、学園(部活)モノのお約束のオンパレードだな…ついこの前にも、コミック版ハルヒで似たような展開を読んだばかりだぞ(笑)。だからダメと短絡的に決め付けるつもりはない…つーかむしろ、ハズレが多い今号の中では比較的マシな方だったという。

あかとき星レジデンス
天涯孤独だという身の上話を聞いただけで即採用とか、リアルならどう考えても下心ありありだろ(笑)。完璧に地球人に擬態し続け、今もなお愛や感情の何たるかを自覚しないまま、亡くなった妻を想って涙を流す老宇宙人の姿が切ない。今号では数少ない当たり だな。

やさしいセカイのつくりかた
モデルのバイトをしていたことが学校側にバレ、退学処分にされそうになった生徒を弁護する話…って、前回のハズレ話のほうの続きかよ! 弁護の具体的な中身についても、学則の文言の細かい部分についての解釈という屁理屈だけで、意外な盲点を突いた逆転劇!みたいな知的刺激のある内容じゃなかったし、最後は学長の血縁者である先輩教師に頼るという、爽快感のカケラもない幕切れ。
単行本が発売決定したようだが、これでは買えんなぁ…(←つーか今回、発売決定の告知された4本が、揃いも揃って微妙な評価であり、購入に踏み切れないという困った事態に)。

時の消失請負人
今回は2本立て。毎回これだけページ数が充実していれば、単行本の発売が早いのも納得できる…が、購入するか否かは話は別だ。
1本目は過去にさかのぼって、タイムパトロール(笑)の組織像がより詳細に描かれる。女性上司は美人だけど、俺はブリティッシュちゃん一筋ですよ。それはさておき、歴史を歪める行ないを阻止するのが使命とはいえ、些細な改変に対しても厳罰で臨む(←パタリロのタイムパトロールみたいだな)のはどうよ?との疑念が提示され、その理由を確かめるため主人公たちは、組織が厳守する秘密のルートから未知の時空(バビロン)へ飛び込むことに。
で、時系列を現在に戻した2本目で、その結果が語られる…無限の虚空のごときバビロンを永遠にも等しい時間さまよった末、2人に分裂してしまった主人公。一方はタイムパトロールに戻り、もう一方は歴史の秩序を守るという使命の無意味さを悟り、それを破壊する側に転じてしまった。
確かに「不必要なまでに過去に拘ることが、人にさまざまな過ちを犯させてきた」という主張には頷けるものがある…過去の復讐のために生きるよりも、より明るい未来のために努力するほうが幸せになれるだろうし(←少なくとも、俺の人生観としては)。しかし、だからといって問答無用で歴史を荒らし回ることが正当化されるわけでもないし、今のところ敵側の存在理由は“単なる絶対悪”でしかないなぁ…こういう展開は望んでないんだけど…というわけで単行本購入は保留しなければならないか? せっかくブリちゃん可愛いのに(笑)。

スズログ
前回までと打って変わって、舞台は学園へ。学校のPCに侵入し、試験問題を盗み見た者がいると発覚。学校側が装着を義務づけていたはずの行動監視プログラム(←本来ならプライバシー侵害だけど、生徒の義務として認可されているという設定)を無効化していたヒロインと、その親友2人に容疑がかけられる。
疑いを晴らそうとしたヒロインは、親友のひとりが真犯人であると目星をつけ、再犯を試みた際には学園のシステムそっくりのダミーへとアクセスしてしまう罠を仕掛けることで、見事に捕らえることに成功…という話。
ハズレが多かった今号の掲載作品の中では例外的に、なかなか面白い。それにしても、PCが日常的なツールとしてすっかり溶け込んでしまっている現在では、電脳ネタを正面から題材にしたこういう作品はむしろ貴重なのかも。

動研。~菜ノ花高校動画研究部~
遅まきながら初登場の部長は、自分ひとりでアニメを作っていたので、これまで部に顔を出さなかったそうな。部の合同企画として作る作品に、自分の意見を押し通していいものか?と悩む主人公に、「自分より劣る相手と一緒に制作するメリットなんて無いから、ひとりで作ればいい」と過激な提案をする部長。
うーん、やはり集団作業モノでは、この手の問題提起は避けて通れないのだろうか…まぁハックスほどギスギスした展開にならないとは思うけど。けっきょく自分が何をやりたいのか──作りたい作品があるのか、それとも制作そのものを楽しみたいのか──を自らに問いかけ、正しく把握しなければならないんだろうな。

妄想少年観測少女
これがエロマンガで作者(あるいは主人公)が男だったら、違った展開になっていたんだろうけどねぇ…(笑)。「純粋なフェティッシュであってエロじゃありません」と言われても、今更そりゃ無いよと思ってしまうのが悲しき男のサガ…って、そんな認識の差異をドラマチックに描くのがテーマです!とか言うような高尚な作品でも無いだろうし。評価向上の見込みなしと判断して、もう読まなくても良さそうだな。

夢のクロエ
はるか東の国からきた幽霊のおキクさんと知己になり、居候させることに。彼女の着ていた着物を参考に新たな服をデザインして…という話なんだけど、ぶっちゃけ面白くない…これも単行本が発売されるものの、現時点では購入を見送ることになりそうだ。
いきなり登場した女王が何やら目論んでいるようで、次回から新展開の気配。面白くなってくれればいいのだが。

あしたの今日子さん
メインが勇者サイドに移ってから、めっきりつまらなくなったな。今回なんて後半は流し読みしてしまった。一方、ラスト1ページずつしか載ってない魔王&マーリンさんのほうは相変わらず面白い。何故こっちメインでやらないのか?

トカレフの危うい城
安易なエロで釣ろうとしない点だけは評価に値するこの雑誌においては珍しく、かなり踏み込んだ──と言っても直接的な描写は避けて、臭わす程度にとどめているけど──シーンあり。なぜ誰もトカレフに逆らえず、学園から逃げ出せないのか?という謎がどちら向き(←あくまで現実に根ざした心理的な問題なのか、それとも超常的な何らかの力が働いているのか)であるかによって、評価が分かれそうだ。

恋愛魔境ラブコメゾーン(北欧ゆう)
ほかの読み切りは絵のレベルが未熟だったり話がつまらなかった中、今号で唯一の当たり作。やたらラブコメな状況が発生しまくるラブコメゾーンと、それを破壊すべく奮闘する主人公というバカバカしい…というか、誰でも思いつくようなネタなんだけど、逃げずに描き切ったことは評価。くだらないと思いつつも、笑わせた者勝ちである。

闇井さん日常茶飯事!(いせのやじん)
読み切り前後編の前編。やたら振る舞いがスプラッターなメイドさんという、誰でも思いつくようなネタを実際に描いてみた…という点では↑の作品と同じだが、実際に面白いかどうかという部分で明暗が分かれてしまった感じ。こういう目新しさが皆無の作品は勢いで勝負するしかないんだから、もっとバカに徹しないと駄目なんだろう。

スキマノスキマ
相変わらずキャラデザも展開のテンポも性に合わんなぁ…「ネコよけPETボトルは道祖神の一種」という解釈は興味深かったけど。動き回る水のアイデア元は、と学会でネタにされたアレだろうか?

安倍吉俊コラム
前回から引き続き、電子書籍についての話。紙媒体と電子媒体は敵対関係ではなく、“可処分時間”を携帯電話やゲームから奪回するために共闘すべき…という観点は興味深かった。

機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより― (1)

日付が改まってしまったけど、23日の分。
アフタヌーン立ち読みの代償として、V書店で購入。

>不機嫌そうな表情やメリハリのない体型など、今までことぶきさんが描いてきたヒロインのイメージからはかけ離れています。
>キャラクター単体で見たときの魅力をあえて出さないように描いているんですよ。


ひどい言われ様だ(笑)。

>最終的には、「ロゼ…がんばったやん」と思ってもらえるところまでもって行ければいいんですけど。

この先なにかアクティヴな見せ場があるようにも受け取れるな…まぁ普通に仕事をこなすというだけの意味かも知れんが。

>テレビ版のどこかの誰かさんの面影があると、読者の皆さんに言われるんですが…あ、それは触れちゃマズイんでしたっけ? スミマセン、今のはナシで。
>そこまで触れておいてナシって(笑)。まぁ、仮に訊かれてもノーコメントですけど。


なんだ、このワザとらしいやり取りは(笑)。それより、むしろ“ヤカモト”という姓のほうが気になる。これだけ設定にこだわる作品(作者)が、適当につけたとも思えんし…ロゼ→ミハルに似ている→ミハルの弟はNT研の被験者→NT研といえばローレン・ナカモト…というのは考えすぎか? まぁ本当にそこまで強引に関連づけたオレ設定を開陳したとしたら、量産型ビグ・ザムの時に匹敵する騒ぎになりそうだけどな。

最後のほうで、唐突にシャアが登場する可能性について言及されていたのはサプライズだった。カイとシャアでは直接的な接点は無いし、WB展という企画の趣旨からも少しズレるから登場は無いだろうと、勝手に思いこんでいたわ。そもそもカイレポが始まる前の企画段階で「シャア登場はNG」と言われたことを思えば、作者が出世したのかサンライズが柔らかくなったのか…?
でも完全に独立した過去エピソードに終始するのではなく、現在…つまり自治権を放棄した後のサイド3を舞台としたエピソードにシャアを絡ませるとなれば、かなり設定的・政治的に踏み込んだ話にせざるを得ないだろう。期待と不安どちらも高い、非常にハイリスクな制作になりそうだ。
同じ重要人物を出すにしても、カイとの関わりやWB展という趣旨を考えれば、ブライトのほうが妥当じゃないかとも思うんだが、閃ハサ以降(←そもそもカイメモが、いつの時代なのか明らかにされていないワケだけど)のブライトの消息に関してはアンタッチャブルというのが暗黙の了解だろうし、少なくとも富野が存命の間は語られることは無いかね…。