金曜日, 6月 18

ドルアーガの塔 FLOOR.5

【FLOOR.5】
モンスター①サーベルタイガー(技量ポイント:10、体力ポイント:8)※
②ゴブリン2匹(技量ポイント:8、体力ポイント:4)
宝物①剣(武器ポイント:2)、盾(防具ポイント:2)
鎧(防具ポイント:1)、手甲(防具ポイント:1)
ヘルメット(防具ポイント:1)
②MAURUの呪文
(ドルアーガの魅了の術にかかった者を、正気に戻す)
③情報
出現方法①敵に降伏する
②サーベルタイガーを追い払った後、レイベンを攻撃しない
③囚人に食料または金貨を提供する

※体力ポイントが4以下になると逃走

4階でいよいよ本格的な迷路が登場したと思ったら、今度は道に迷いようのない牢獄…マップデザイン的にもそうだが、ここまで戦闘やトラップばかりの味気ない展開が続いてきたところで会話イベント発生というのも、飽きさせない配慮として適切だな。

イシター」にも牢獄系フロアは無数に存在する(←JAILER CHAMBERとか、~CELL系あれこれとか)けど、特にイベントが用意されているわけではなく、単に名前だけの設定なのに対し、ゲームブック版では、ゲームオーバー間近という危機的状況(=降伏や気絶など)に陥った場合の緊急避難&セーブポイントとして、各巻の要所に配置されている。
特にこの5階は、塔への侵入者を阻止する区画(1~13階)の中にあるため、存在に説得力があるな…あまり関係なさそうな連中も囚われているけど(笑)。

けれどもセーブポイントとしては、ここはあまり使い勝手がよくない。
まず体力の問題がある。とくに降伏して連行されてきた場合は体力に余裕が無いはずだが、大して回復できないままの状態で再スタートしなければならないのが厳しい。
しかも牢を脱出するには、さらに体力を消耗しなければならないという…脱出の選択肢としては、「体当たり」しかあり得ない。疲弊した状態でゴブリン2体を相手に戦うのはあまりにも過酷だし、仮に倒せたとしても経験値がもらえないとか(←このバグ、リメイク版でも直ってないんだよな)…作者もこの辺り、「どうせすぐ死ぬんだから、適当でいいや」みたいな感じで作成したんじゃないかと憶測。

そして最大の問題は、装備が初期状態に戻されること。とくに4階以前で入手したアイテムは再回収が不可能であり、ローソクが無いのでゴーストと再戦する際に不意打ちを受けるのが痛い。
ホワイトソードも無くしてしまうわけだが、これは7階でレッドソードを再回収できるし、それまでは戦闘を回避できるので、あまり重大ではない…ただし21階でホワイトソードを売却できないため、アルカニウム鉱石を購入するハードルは上がってしまう。
すでにこの刀を持っていたら、何も取ることはできない」という文章は、“一度でも取ったことがあるなら”という意味なのか、それとも“現時点で所持していないのなら”と解釈するかは判断の難しいところ。しかし、壁抜けパウダーについても同様の言い回しが用いられており、パウダーは再入手できなければクリア不可能になってしまうことから考えて、ここは“再入手できる”と結論づけるべきだろう(←原作におけるZAPのように、クリア不可能に追い込む意図があるとは思えないし)。
逆にウイングブーツに関しては「すでに取ったことがあるのなら、何も取ることはできない」と明記されており、再回収は不可能。このため戦力的には、非常に厳しい状況となる。21階まで生き延びれば金貨50枚で買い直すこともできるけれど、リメイク版ではアルカニウム鉱石を購入するのが絶望的になる出費だな。
メタセコイアの葉と金の魔術書についでは、全く言及されていないので、普通に再取得できると考えるのが妥当と思われる。

以上を総合すると「立て直しは無理」とまでは言えないものの、おとなしく敗死して最初からやり直した方が確実だし、そもそも降伏しなければならないような状況へ追い込まれないようにすべきという、当たり前の話に行き着くのだった。

ここからは個別の牢(囚人)について。

騎士の死体
第3巻の牢に捕らわれたときの記述によると、これは「ミラーナイトの死体」であるという。確かに挿し絵を見ても、この「騎士の死体」と他の階で描かれたミラーナイトのデザインは酷似しているし、その装備(←降伏した場合に手に入る)が、ギルの初期装備と全く同じ武器or防具ポイントだというのも暗示的だ…「ギルの能力をコピーした」「同等の能力を持つ」というミラーナイトの設定に準拠したとの推測が成り立つ。
しかしミラーナイト説には、簡単に頷けない面もある…まぁ俺が個人的に、第1巻を読んだ時点ではそう思えなかっただけの話なんだが。
まず気になるのは、不死の存在であるナイトが“餓死”するのかという点。確かに映画なんかのゾンビは生きてる人間に食いかかろうとするし、本作の24階に登場するゾンビもそうだった。また14階のレストランにおける会話からも、ミラーナイトが食事をすることは間違いないだろう。だけど、“食べることができる”と“食べないと餓死する”は必ずしもイコールではないのがファンタジーの常識(非常識?)であり、屍肉を食えないグールや吸血できないヴァンパイアが餓死したという話は、あまり聞いたことがない。
それと、「生前愛用していたらしい剣と盾が、きちんと揃えて置かれている」という記述も引っかかる…ミラーナイトがそんな事するかね?
そもそも、6階での遭遇時には「ミラーナイト」と明記されるのに、ここでは徹底して明言を避けているのが腑に落ちない。降伏してここに戻ってきた場合、すでに6階で交戦経験があるはずだから、装備を拝借するときの記述で全く触れられていないのは、かなり不自然に思える。
では仮にミラーナイトだとして、収監された理由は何だろう? ホワイトナイトリザードマンと違って会話するほどの知能は無いはずだし、魔法で操られているらしいから、反逆行為を働いたとも思えん。だけど52階のブルーナイトは不利になると逃走したり、NAZLEの呪文で眠ってしまったよな…キツい命令に背いたとか、うっかり居眠りしたとかで、ゴブリンと同じく罰を与えられたんだろうか。

レッドスライム
これまた謎が多い。スライムの知能が低いことは明らかなので、何らかの犯罪行為を犯したとか、それに対する反省を期待して収監されているわけではないだろう。
次に思いついたのは、スカベンジャー(=適当に塔内を彷徨い、死体やゴミ・排泄物などを食って栄養にしている)説。
本作におけるスライムは、侵入者を迎撃するガーディアン役として描かれるケースが多い(1階のグリーン、13階のレッド&ブルー、50階のダークイエローなど)ものの、4階のブラックと23階のダークグリーンは解釈の分かれるところであり、通路上で獲物を待ちかまえていたのではなく、適当に塔内を彷徨っていたところに遭遇した可能性もある。
つまりエサを探しているうちに偶然、覗き窓の鉄格子から牢の中に入り込んだと仮定するわけね。でも本作のスライムは、毒液を貯蔵・射出するための臓器のようなものを体内に備えてるっぽいから、完全に軟体というわけでもないかも…すると狭いスキ間をくぐり抜けるのは難しいか?
となれば最後は、ペット(もしくは家畜)説だな。牢番のゴブリンあたりに飼われており、彼らに有益な(毒液以外の)なにがしかを分泌するとか。

サーベルタイガー
スライムに比べれば、まだ違和感は少ない。ゴブリンのペット(むしろ番犬?)として飼われていたものの、大きく育ちすぎて、上司に放し飼いを禁止されたといったところか? 他の牢と違ってドアを自由に開けられるわけだから、閉じこめられていたわけでは無いだろう。たまに外に出されて、塔内を散歩させてもらったりしたのかも(笑)…身も蓋もない話をすれば、重要な宝(MAURUの呪文)を守る障害として配置されただけの事なんだけど。
しかし技量ポイント10はひどいね。実質的な体力面では(2ヒットで追い払えるから)劣るとは言え、技量だけ見れば15階(クオックス)~16階(トロール)レベル。戦力差で比較すれば+5と、本作どころかシリーズ全体を通しても最強クラスだろう…敢えて貧弱な装備で、リザードマンに挑むとかを除けばの話だが。
そのリザードマンとの戦いを回避するため、あるいは一番盛り上がるルートを追求したいのであれば、ここは苦しくとも勝利する必要がある。まぁ全体を通して見れば、ここさえ切り抜ければ当面は楽な展開が続く(8階のゴースト戦まではノーダメージで進めるし、むしろ食事とポーションで大幅な回復を見込める)ので、死ぬ寸前ギリギリまで戦っても問題はない…ただしリメイク版ではイニシアチブが厳格化されており、戦闘を離脱できるタイミングは、お互いの攻撃ターンが終了した時点に限られる(=やり逃げ禁止)ことに注意。
さて、そんな必死の戦闘に勝利を収めて出会えるのが、メスロンの使い鳥であるレイベン。ギルに有益な情報をくれるのは有り難いけど、まずは自分を助けにきたクルスを何とかしてやれよメスロン…すぐ隣の独房にいるんだからさ(笑)。まさかとは思うが、部屋を間違えたとかいうオチじゃないだろうな!? まぁ53階でギルが閉じ込められた時も役に立たなかったし、意外とドジなカラスなのかも知れない。
またレイベンの入ってきた窓からは、塔に入って以来初めて、外の様子を知ることができる…すでに第1日目の夜で、もう雨は降っていないらしい。ここで記述されている「アビロンの山々」とは、バビロンのことかね? この頃には、まだバビロニアン・キャッスル・サーガの詳細な設定(←バビリム王国とかバララント皇帝の名前)は決まってなかっただろうし。

嘘つき老人
ある意味でサーベルタイガーよりもひどい、この階で最悪の敵と言えよう(笑)。
最初に真偽を問われるであろう「MUALAは攻撃力を増す」という情報が、全くの間違いでは無いというのが、いかにもタチが悪い。そのせいで信用してしまい、次のスケルトンの部屋で袋叩きにされてしまったぜ。さすがにゲロトラックスの頃には薄々おかしいと感じていたものの、初プレイ時には所持金が足りなくて他のメニューを注文できず、見事にリザードマンに変身してしまったし。
こいつの最大の謎は、どうやってウソ情報の数々を知り得たか…という事だけど、たぶん得意の舌先三寸を駆使して、他のモンスターから聞き出したんだろうな。特にスケルトンの部屋なんて、実地に見聞きしたら生きて逃げられない(←ギルでさえ逃走の成功率は低いのに)だろうし、特技の言いくるめもスケルトン相手に通用すると思えん。
ひょとして牢に入った理由も、ドジを踏んで捕まったのではなく、むしろ塔の中で一番安全な場所だと考えて、自分からすすんで入ったのかも。
移送先が48階の牢獄だったのは、つくづく残念…もし24階だったなら、わざと捕まってでも殴りに行ってやったところだ(笑)。48階で見つけたときには、復讐できなくて歯がゆい思いをさせられたわ…扉を破れないにしても、鉄格子のスキ間から黒竜の牙を投げ入れてスケルトンに襲わせるとか鋼の矢で射るとか、方法はあるだろうに。
ところでコイツ、ちゃんと最後は塔と一緒に生き埋めになったんだろうな!? こういう奴に限って、「船」で脱出したメンツにちゃっかり紛れ込んでいそうだから困る(笑)。

魔導士フュリー
ここから先は、アイテムと交換に情報をくれる連中がつづく。いずれも3択なのだが、よく見ると重複している項目があり、うまく選択肢を組み合わせることでアイテムの消耗を抑えることができるのは、どんな場合でもプレイヤーに頭を使わせようという作者の意図によるものだろうか?
ほかの囚人たちが食料を所望するのに対し、彼だけは金貨を要求…まぁ高級家具一式を持ち込んでオウムにエサやるぐらいの余裕があるんだから、食事にも不自由してないんだろう。サモンオブジェクトとかテレポートのような魔法でも使ってるのかね? その割には小銭(←現時点ではともかく、この先でやり取りされる金額から考えるとなぁ…)に目の色を変えるという、よく分からない性格だけど。
それでは、ここで金貨の使い道を概観してみよう。大きな区切りとなるのが、15階の宝物庫で金貨50枚入手→17階の魔女に全額支払いというワンセットのイベントであり、ここでひとまず所持金がリセットされる。
それ以前の使い道としては14階のレストランしかなく、そのメニューのうちミツユビオニトカゲは9階のサラマンダーからタダで食わせてもらえる以上、必要なのはテローダスのムニエルを注文するための金貨5枚だけというのが結論(←べつに15階で金貨を手に入れてから14階に戻っても何ら問題はないのだが、ここでは最短の攻略を想定)。
つまり2階で入手した金貨10枚のうち、ここでの支出を5枚以下に抑えればいいワケだ。質問の選択肢は
①魔法とメスロン(◎)
MUALAの呪文は大量の体力を消耗する。メスロンに関する噂。
②迷路と宝物(◯)
8階の暗黒通路は南へ。この階に宝物はない。
③魔法と迷路(×)
いずれも重複。
なので、①と②だけを選べば金貨4枚の出費で済む。
ちなみにリメイク版でアルカニウム鉱石の購入資金を稼ぐためには、22階でスケルトンを無視してドルイド(←金貨30枚を所有)と2回連続で戦うのがベターなんだけど、この場合はスケルトンからMUALAの情報を得ることができなくなる。3階の東コースを進むというのは論外だし、ここでフュリーに聞いておかなければ、MUALAを覚えられる機会がないので注意が必要。
それにしても知性のある囚人たちの中で、いちばん謎なのがこの人だな。何の目的で塔内にいるのか、牢から連れ出された後どうなったのか、サッパリ不明。暗黒通路を知っているということは、塔の中を歩き回った経験があるのだろうか?

ゴブリン
9階にいるゴブリンの相方と思われる。酒を飲みまくって居眠りするわ、食料に釣られて情報をベラベラしゃべるわ、忠誠心も何もあったものじゃないな…そんな彼もさすがにドルアーガは怖いのか、それとも単に下っ端だから知らないのか、ドルアーガに関する質問には知らぬ存ぜぬという姿勢。
質問の選択肢は
①迷路と宝物(◎)
7階の階段のうち、右側は腐っている。9階の宝物は、左側の隠し戸の中。
②魔法とドルアーガ(×)
どちらも知らない。
③魔法と迷路(×)
どちらも重複。
なので、①だけ訊けば充分。

クルス
主要NPCのひとり。19階のカギのかかった扉さえ打ち破るぐらいだから、ここの扉も破れそうなものだが…だからこそ暴れないように、疲労させてから捕まえたのかも。「13階には出口がない」という情報を知っていたのは、きっと自分で体験したからだな(笑)。でも彼の場合、12階の壁画の謎が解けなくて、そのまま空腹で気絶…というパターンのほうがあり得そうだ。
いや、それ以前に「魔法は不得手」と言っていたことから考えて、マジックロックを開けられずに立ち往生したとか? まさかマジックドアまで体当たりで開けたとは思えんし。
いずれにせよ、リザードマン2体を余裕で相手できるぐらいだから、20階以下にいるモンスターどもが正攻法で捕らえるのは無理と思われる。
質問の選択肢は
①魔法とメスロン(◯)
魔法に関しては大した情報を得られないし、フュリーと重複しているので必要なし。
②迷路と宝物(◯)
迷路については選択肢が重複しているが、レッドソードのヒントが含まれているので、こちらをチョイス。13階に行ってはならないという情報は、10階の老騎士からも得られるので必要なし。
③魔法と迷路(×)
どちらも重複。
なので、①と②を選択すればよい。

水曜日, 6月 16

サンデー&マガジン

今日は遅出勤務。早めに家を出て、出勤前に会社近くのスーパーとコンビニをハシゴし、サンデー&マガジンの立ち読みを済ませる。
ちなみに昨日から暑さ対策として、靴下を履かないことにしたのだが、この状態で外出する場合には健康サンダルを使用するのが例年の習わし。しかし、なにしろ半年ぶりなので足の裏が全く順応できておらず、一歩踏むたびにかなりの痛みを伴うため、さほど距離の離れていないコンビニまで行くのさえ苦行だった。

ハヤテ
最初のコマの髪をおろしたナギが、一瞬誰だか分からなかった(笑)。まぁ化け猫が紫子と錯覚するような容姿に描く必要があったからなんだけど、BSでナギを描くコツを説明しておいて、自らそのセオリーを破るというのは作者も意地の悪い…敢えて狙ってやったのだろうか?
先週の時点で「あと5ページぐらいで終わり」と言ってただけあって、ほんとに呆気ないぐらい簡単に話がまとまって拍子抜けだな…特につまらなくは無いんだが、面白くも無いという。

ネギま
アンタは十二宮突破か!?…と、サライさんっぽくツッコんでみる。このパロディでさえ年季が入ってると感じるぐらいだから、元ネタの古さは相当なものだよな…最近のバトル系少年マンガの事情には疎いんだけど、今どきこんなベタな展開をやっている作品はあるのだろうか?
もういっそ開き直って、
「な、なにぃ! ここが第一の闘場だとぉ!?」
「こ…これは、まさか伝説の!」
「し、知っているのかー!?」

までやってくれ(笑)。

だぶるじぇい
部長と自分の机を溶接して、隣同士になる魂胆かと思ったら、ぜんぜん違った(笑)。あんな乱暴極まりない方法で、自分からフラグを立てに行くヒロインというのも珍しいな。バレバレの状況を全く疑わない部長の朴念仁ぶりも、この手の主人公のお約束を遵守してて笑える。
久しぶりに面白かったし、ちょうど単行本が発売されるタイミングなので、この勢いで単行本購入…と行きたいところなのだが、アフタヌーン立ち読みの代償として買うつもりなので、もうしばらくお預け。

月曜日, 6月 14

アニメージュ7月号

今日も有休なので、昼過ぎから図書館に出かけてアニメージュの立ち読み。時間に余裕があったのでじっくり読むことができたものの、コラムの連載が終了したせいで、アニメージュらしいと思えるページは少なくなってしまった印象。

銀魂は、高松監督いわく「次に劇場版があったら新選組が主役」との事だが、仮に新選組動乱篇だとしても、紅桜篇ほどには盛り上がらないかもなぁ…いや好きなんだけどね。
劇場版の新規作画の半分はテレビ版の経験がないアニメーターに依頼したそうで、腕のいいアニメーターは得てして多忙だけど「銀魂ならやりたい」との声もあったとか…偉くなったな、銀魂。

ハガレンは、主役コンビと原作者の三者対談。ただし原作最終回のネタバレ禁止のため、特に目を惹くような内容は無し。

演出家座談会は、それぞれの最新作がBASARA、文学少女、オカルト学院という顔ぶれなのであまり興味を持てなかったが、業界の裏事情としては面白いネタもあった。
「業界に入る前に、バイトで100万ぐらいは貯めておけ」という忠告は、リアルすぎて笑えないよ。あと「制作進行に回されるのがイヤで、敢えて自動車の免許は取らなかった」という話は、目からウロコだった。漠然と「就職するなら免許は必須」と思い込んで、乗りたくもないのに教習所に通いまくった(そしてさんざん苦労した)身としては、そういう世界もあるのだなぁ…と。

「この人に話を聞きたい」はFROGMAN。初期の作品を島根の田舎で作った際、農薬を撒く音やらセミの鳴き声やらの騒音を遮断するために、布団をかぶってアフレコを行なったとか…それも女性役の人と!(←「一緒に布団に入った仲」って、おい)
初期作のDVDは販売から発送まで全て自分の手で行なったそうで、「口座の金額が増えていくのが楽しかった」って、なんか意地汚いな(笑)…まぁ俺もそういうのに喜悦を感じる性格だから気持ちは分かるけどさ。
しかしDVD販促のためTVシリーズを劇場で一挙放映→客入りが良くて、劇場の人から声をかけられる→半ば冗談で「映画化決定」と言ったら、ほんとに実現…って、嘘みたいなサクセスストーリーだな。もちろん、ノウハウが無い中での手探り制作だとか、時間が足りないとか、いろいろ苦労はあったらしいけど。
あかほりや黒田の経歴を知ってか知らずか、「他人よりも早いペースで作品を作り続けてきて、恐らくネタが尽きるのも早いだろうから、なるべく早いうちにプロデューサー業に移行したい」という冷静なビジョンを持つのはいいんだが、適切な単語が思い浮かばなかったからといって「ハイパーメディアクリエイターになりたい」というのは不吉だぞ(笑)。