木曜日, 5月 24

じゅうよん。

アフタヌーン立ち読みの代償として、ネット注文しておいたものをD書店にて購入。

全般的な作風として、エロ以外の部分も手を抜かずに描いているという印象。とくに巻頭の前後編なんかは、お互いが相手を好きになる過程や心情の描写にも力が入っており、「エロい」というよりも先に、ヒロインのかわいさ、健気さに“萌える”作品になっている。
しかし、この作風は諸刃の件でもあり、行き過ぎると“ストーリーのあるエロ漫画”ではなく“エロのあるストーリー漫画”になるという逆転現象が起こってしまうんだよね。巻末に載っている話──世界を憎んで、その破滅を願った少女と元・少年の物語──なんて、まさにその典型で、ほとんどアフタヌーン四季賞の応募作と言われても違和感がないレベル…いっそ岩見樹代子あたりと交換すればいいのに(笑)。

アフタヌーン7月号

今日は待機シフトだったので、コンディションは万全…のはずが、なぜか猛烈な眠気を覚えた状態で、D書店へ赴くことに(苦笑)。まぁ、たまたま休憩時間(←夕食の買い出し用)と眠気のサイクルがぶつかったのだから仕方ないわな。
それよりも問題は、今月のアフタヌーン四季賞ポータブルが付属していたこと…そのせいで予想よりも時間を食ってしまい、あやうく休憩が終わるまでに戻れないところだった(汗)。

26日が土曜日なので、ガンダムエース少年エースも前倒し発売されていないかと期待したんだけど、あいにくアテが外れた(←ちょうど売れ残りの先月号を回収しているところだった)ので、選択の余地なくアフタヌーンを立ち読み。
アフタヌーンに関しては、なるべくD書店以外で──具体的には、立ち読みできる可能性の高いV書店で──読みたかったのだが、もし勤務終了後に訪れたV書店で立ち読み不可だった場合、明日以降の負担が大きくなってしまうリスクがある(←ただでさえ明日からは、泊まり勤務+残業で時間に余裕が無いし)ことに加え、立ち読みの代償としてネット注文していた2冊目のエロマンガが、予想よりも早く明日にはD書店へ届いてしまうため、今日中に1冊目のエロマンガを購入してしまう必要があり、やむなくD書店を利用することになった…という次第。
なお、その隣にはユニコーンエースも陳列されていた(←そういえばアニメ版の放映&発売に合わせて出版されるんだっけ、失念していた)が、これはシュリンクされており立ち読み不可だった。

ああっ女神さまっ
この手の作品における不文律──なぜ主人公はヒロインに欲情しないのか?──について、よもや設定上のフォローが入るとは思わなんだ(←しかも今さら)。ああ、なんという壮大な伏線だろうか!(大笑い)

リマスターズ!
先月の当たり回を受けて、見る目が変わったという可能性も否定できないが、それを差し引いても、恐らく面白いはず…まぁもぎたて☆アイドル人間の例もあるように、“歌詞ネタは笑いを取りやすい”っていうのも事実だろうけどね。
それに冒頭の、自己主張をぶつけ合う楽器トリオに対して、ボーカル娘が「どうせ聞いてる連中は、私の顔ぐらいしか覚えてないから」と身も蓋もないセリフを言い放ったネタで、掴みに成功したという点もプラス要因だな。

まじめな時間
なんとか生者に意思疎通を図りたいヒロインの呼びかけに応えて、亡者たちが一致団結する展開。ここのところ煮詰まり気味だったけど、ようやく話が動いて、面白くなってきたな…とりあえず、単行本第1巻の購入を決意する後押しとしては充分だった。
生者と意思疎通するためには、怨念を高めなければならない…ということで、自分の亡き後に妻が男とくっついたことを思い出そうとするメタボさんの姿勢に涙(笑)。一方、引きこもり男も最後には協力してくれるツンデレぶりを披露したが、作品全体のカラーとしては、果たして登場人物たちが幸せな結末を迎えられるのか気になるところ。

天地明察
遠く離れた地で、なぜか彼女のことばかり思い出す春海くん…これは、恋!?(笑) さすがにチート主人公じゃないので、予測が当たったのは最初の1回きり…というのは、落とし所として妥当やね。
今回は、当時の“暦”に関する説明回…かと思いきや、最後に月蝕が起こった(まさか先日の金環食にタイミングを合わせたわけでも無いと思うが…笑)ことで、なにやら次回から話が大きく動きそう。しかし、当時さまざまな暦があって、それが各権力機関の権威につながるものだった…というのは興味深いな。

天の血脈
掲載位置が後ろに下がったうえ、来月から休載。ひょっとして“アレな内容のせいで圧力を受けた編集部が、ひそかに打ち切りを決定。とりあえず休載という形を取りつつ、そのまま人目につかないようフェードアウトさせることに…”というのが真相じゃないかと妄想してみる(笑)。

いづみの唄(十野七)
四季賞受賞者による読み切りアフタヌーンらしからぬ(笑)イマドキの小ざっぱりした絵柄で、ヒロインおよびストーリーも“お行儀の良い”ように見えながら、意外に骨太。
普通なら「性格が良すぎ」と癇に障りそうなヒロインや、勝利至上主義に傾いてしまった旧友(ライバル)の言動を、嫌味に感じさせないよう描き切ったバランス感覚は見事で、これほど素直に“爽やかな読後感”を味わわせてくれる作品も珍しいんじゃないかと、手放しで絶賛。

宇宙のハルモニア
四季賞。本誌掲載の↑と微妙に設定がカブっており(←あっちは合唱部で、こっちは吹奏楽部)、あっちが高評価だっただけに大丈夫かと心配だったけど、作風やキャラは──そして何よりも絵柄が(苦笑)──全く似ていなかったので、ひとまず安心。
ヒロインの妄想癖のイタさとか、野暮ったく見えてじつは美形だった!という陳腐な設定の男主人公その2とか、欠点もいろいろ目につくけど、それを“フレッシュさ”と言い換えられるだけの勢いも醸し出しており、とりあえず(画力の向上を最優先に)今後に期待…ってトコかね。

千代のくちびる(岩見樹代子)
四季大賞。単にロリ&レズというだけじゃなく、そこにニキビという(年齢に相応の)要素を付け加えたことがキャラクターの存在感にリアリティを与え、エロさを増す効果を生んだように見える。しかしエロ漫画家を目指すわけじゃあるまいし、あまりこういう話を描くのはどうよ…と思ったら、過去にSMを題材にした作品で受賞した経験があるとか(苦笑)。これでも以前よりは穏健化しているというのかー!?

水曜日, 5月 23

アニメージュ6月号

今日は早出勤務。やや空腹を覚えていたものの、もう明日から月末進行という余裕のない状況であるため、多少の無理は押して図書館へ向かい、アニメージュを読むことに。

表紙&巻頭特集はイナイレ…正直「またか」という気はするけど、今月に限っては、年に一度しかないアニメージュグランプリの結果を反映したものである以上、文句は言うまい。この一年間の誌面を見れば、どう考えてもイナイレが1位なのは確実というか、むしろ取れなければ不自然だろうし。
とは言え、まさかGOと無印で1位と2位を独占というのは、予想の斜め上だった…座談会でも語られていたように、普通なら新シリーズが始まれば、そちらに票が流れるはずなんだよな。この点に関して言えば、1期が(男性キャラクター部門で風丸が3位だったように、とくにキャラクター面で)根強い人気を保っている一方、やはり2期はストーリー面で問題があるなど、素直に“1期を引き継いで、そのままグレードアップした”とは言いにくい立ち位置になってしまっているんだろうなぁ。

しかし、ここまで圧倒的だと他の作品が完全に霞んでしまうわけで、それが特に顕著だったのが女性キャラクター部門。1位から3位までをイナイレのマネージャー勢が総ナメって、何だよそれ…男性部門や作品部門よりヒデェぞ。恐らく大部分は腐女子によるもので、“好きなキャラ”を選ぶという趣旨に沿ったものではなく、単にイナイレという“作品”に対して投じられた票だと見て間違いあるまい。
銀魂の神楽票と同じだが、あっちは1人だけだった(しかもトップを取ったわけじゃない)のに対し、こっちは3人も…さらに全員がベスト3入りというから、まさにケタ違い。それとは対照的に、ランク上位に萌えオタ受けするような女性キャラは皆無で、もはや萌えオタは誰ひとりアニメージュなんて読んでいないのでは…と思わせるレベル。
こうなってしまった原因のひとつは、通常のキャラ人気投票で萌えオタ票──だけじゃないだろうけど──の受け皿になっていたけいおんが、グランプリの対象期間外であるため候補に含まれなかったこと。正確には、BD最終巻に収録されていた未放送話だけは期間内であり、それはサブタイトル部門で(下のほうに)ランク入りしていたものの、さすがにそれだけでは…な。
まぁ通常のキャラ人気投票でもけいおん勢は上位を維持できなくなっているし、作品の人気そのものが衰えつつあるのも事実なのだろう。と言っても、今回のグランプリで作品部門の3位以下に並んだうたプリ、青エク、銀魂、タイバニなど(←これまた腐女子の支持が多そうなタイトルだ…笑)も、通常のキャラ人気投票では新作(←妖狐×僕SSなど)の追撃を受ける形で退潮傾向を見せているなど、ファンの関心がどんどん新しい作品に移って行くのは避けられない流れなんだろうな。
そう考えると、グランプリ作品部門でまどか☆マギカが伸び悩んだのは、すでにエントリー作品の中でも“古い”部類に属するから…と解釈できるか。

グランプリ以外の記事では、ソードアート・オンラインは“ゲーム内での死=現実の死”というハードな設定と、ゲームだという前提に基づいたビジュアル設計を並存させるそうで、確かに作品の世界観を素直に描写しようとするなら、それは妥当な方針のように思えるのだが…サジ加減を誤れば互いの要素が足を引っ張りあって、シリアスになり切れない半端な作品で終わるリスクも高そう。
逆に、全く期待していなかったコードギアス 亡国のアキトは、EU側の政治情勢(←民主制への偏重が衆愚政治に行き着いてしまったという、今の日本のカリカチュアのような体制)とやらを上手く描くことができれば、前シリーズのように“時代の空気をつかんだ作品”として評価される可能性もあるか? まぁ失敗すればエウレカAOのように、作り手の浅薄な意図が透けて見える、稚拙で不快なだけの駄作になるんだけどね(笑)。

月曜日, 5月 21

ガンダムUC episode 5 鑑賞

今日は休日。昼前に起きて、冷やしそうめんで軽く食事を済ませてから歯医者へ。前回の定期健診で見つかった虫歯の治療するためだが、自覚症状もない初期のうちに発見されたこともあり、全く苦痛もない簡単な処置だけで、あっさり終わってしまった。
むしろ(場所が前歯だったので)治療中に医師の手が俺の鼻を押さえる形になり、しかも口の中は洗浄用(あるいは冷却用?)の水が溢れかえり…で、軽く呼吸困難に近い状態になったことの方が、よっぽどキツかったという(苦笑)。

その後の予定については決めていなかったので、しばらく逡巡したが、けっきょくチャリンコに乗って映画館へと繰り出すことに。チケット購入後、上映開始まで20分という絶妙な空き時間があったことから、繁華街に足を延ばす…古本屋と薬局が目当てだったものの、前者は閉店してしまったらしく、すでに別のテナントが入っていた(苦笑)。
やはり繁華街で古本屋というのは無理があったのかねぇ…けっこう長く経営していたはずだが、やはり今はネットでの購入が主流になったとか、ブックオフのような大手系列の規模じゃないと難しいとか、色々あるんだろうなぁ。
一方の薬局では、夏に備えてキンカン(大ビン1本780円)とアースノーマット(90日分2本入り1350円)、さらに買い置きが底をついた歯磨き(10本まとめ買いで1890円)と、かなり安値で買い込めたことに満足し、映画館へ戻る。

さて肝心の映画だが、うーん…褒めるところが難しい。いや、相変わらずクオリティが高いのは間違いないんだけど、今回はイベントを消化するのに手一杯で、それ以上のモノは無かったというか。
前回までは、話が圧縮されても本質的な面白さは損なわれず、むしろ密度の増加がいい方向に働いたのに対し、今回は尺の不足がそのまま描き込みの不足につながり、ジンネマンによるマリーダの説得、およびネェル・アーガマのガランシェール牽引という、クライマックスとなるはずの部分を盛り上げるための下地づくりに失敗してしまった感じ。あるいは単に、この作品のクオリティに慣れてしまったせいで、俺の感覚が鈍っただけの事かも知れないけど。

作画に関しては、ユニコーンVSバンシィの初戦で、殺陣のポーズが少し緩くて決まってないように見えたのと、後半でバナージの顔アップの一部に違和感あったぐらい。
声優については、カイとベルトーチカ(←やはり!)にブランクの長さゆえの不安があったものの、これは杞憂だった。むしろ成田が、今回はナチュラルに演じて、あまり鈴置ブライトに似ていないように思えたが、それほど気にはならなかったな…まぁ演技うんぬんの前に、これまで多くのガンダム乗りに関わってきた歴史を背景としたセリフ回し自体が、ファンに対する(文字どおりの)殺し文句だったせいもあるか。

MS戦に関しては、前巻で(作画的にも機体バリエーション的にも)張り切りすぎた反動もあってか、やや物足りない印象。せっかくの空中戦なのに、状況や動きについて三次元レベルでの広がりを感じさせる見せ方に乏しかった(←むしろ前巻のほうが、よっぽど立体的だったような…)し、個人的にアンクシャの見せ場が少なかったのは悲しい。
まぁラー・カイラムの連中が傍観を決め込んだせいで、立ち回る機体数が少なかったせいもあるんだろうけど、それにしてもガランシェールの中から棒立ち状態で発砲するしかないギラ・ズールを相手に手こずっていたのは、ちょっとツッコミを入れたくなった(笑)。
あと、バンシィのアニメ版オリジナル武装であるシャイニングフィンガーもどきは、やっぱりダサいよ。

戦闘シーンやシリアスな場面の評価がイマイチだった一方、そういった本筋から外れた小ネタのほうが、意外に面白かったりする。久しぶりに登場したネェル・アーガマのクルーたちのコメディぶり(←紅茶を注いでいた時点でオチが読めた…笑)は、いい息抜きだったし、戦闘においては(傍観したんだから当然だが)空気扱いだったトライスターも、原作とは少し違う形で“踏み台”ネタを披露してくれたし(←しかも、あの冷めるセリフについてはカットするあたりが、パロディのサジ加減としては絶妙)。

…とまぁ、事前にネットで小耳に挟んでいたのでショックが無かったとはいえ、やっぱり少し残念という感想を抱きかけていたところに、ラストの急展開──ゼネラル・レビル出現と、ローゼン・ズール無双の二連発!──が来て、どうにか総合評価をマイナスからゼロまで戻せたかね。
最後はシナンジュの砲撃で〆たけど、あれで次回いきなりゼネラル・レビルが沈んでしまったら笑えるな…そう言えば先代のドゴス・ギアも、結構あっさり撃沈されたんだっけ。

入館時に全員に配られていたのが、UCバンデシネZガンダム Define(←直接関係ないのにナゼ? やはり売れてなくて必死なんだろうか…)が掲載された小冊子と、なんだか知らないガンダムTCGのカード(←ユニコーンのデストロイモード)、そして本編終了後の次回予告カットで映ったepisode 6と7のイメージ画が描かれたポストカードのセット。

本編を見終わった後に開封したから良かったものの(←まぁ、それ以前にネットで情報は知っていたが)、もし知らないで先に見てしまっていたら、ひどいネタバレを食らっていたところだ(苦笑)。
それにしても、このイメージ画からすると、episode 6にはFAユニコーンが登場するのかね? あれを本気で動かすつもりなら、そりゃ制作期間が長くなるのも当然ではあるな。

日曜日, 5月 20

サンデー&マガジン

マガジンについては17日の木曜日、遅出勤務だったので早めに家を出て、職場近くのコンビニで立ち読み。できればサンデーも読みたかったのだが、すでに1冊も残っていなかったという…。
そして夜勤明けの今日、陽が暮れてからスーパーまで遠征したものの、やはりサンデーは売り切れており(←マガジンどころか、月曜発売のジャンプさえあったというのに…)、帰途に立ち寄ったコンビニでも同様という、絶望的な状況。

しかし一方、20%引きセール実施日だったので覗いてみた古本屋では、ちはやふるの9〜16巻までが売られているという千載一遇のチャンスに巡り合わせた。
ところが、いずれの巻もオビが付いていないという中途半端な状況だったことから、ひとまず他の古本屋もチェックしてみようと考えたのが運の尽き…けっきょく他の店でもオビ付きの巻は見当たらず、妥協してオビ無しを買おうかと最初の店に戻ったところ、なんと9巻以外は全て売れてしまっていたのである! あー、やっぱり一期一会の原則は遵守しなきゃダメだね…と後悔しても後の祭りで、仕方なく9巻だけを買って帰宅。

なお、ほかの古本屋を巡った際に、その近くにあったコンビニも(ダメもとで)ついでにチェックしたら、なんと1冊だけ売れ残っていたサンデーを発見(笑)。ちはやふるを買えなかった代償がコレか…。

ハヤテ
ルカの過去エピソード。絵柄が変わったことによって、受ける印象も変化したのか、かなり面白く読めてしまった…やっぱり見た目は大事だよね。
もうちょっと早く、この過去エピが描かれていれば、(同人誌編それ自体の評価はともかく、少なくともルカというキャラについては)肯定的に評価されたかも知れんなぁ…いや、でも絵柄による影響が大きいとすれば、やはり今週まで描かずにおいたのは正解だったのかも。

絶チル
こちらも意外と、読後感は悪くなかった。燃やすという安直な手段を封じる理由として、内容を確認したいから…という目的を持ち出したのは上手いな。とはいえ、ESP能力が尽きるまで酷使するなんて方法を採らなくても、ECMとかでジャミングかければ良かったんでないの?というツッコミは入れたいところ。
で、そういった苦労の末に確認できた中身というのが、ストレス発散のために書き綴った日記だった…なんて脱力っぽいオチも、“人間なら誰しも、ダークな側面を抱えている”という、作品の根底に通ずるテーマにつなげて、キレイにまとめたし。