金曜日, 4月 23

おにいちゃんが、すき。

ネットで注文しておいたものを、アフタヌーン立ち読みの代償としてD書店で購入。できればアフタヌーンはファミマで片付け、もっと後にガンダムエースその他の雑誌の代償として購入するつもりだったのだが、予定が狂った…まぁ別にいいけど。

しかし中身が期待ハズレだったのには、正直言って困った(笑)。以前に買った同じ作者の本(だいすき!ご主人様)を評価して今回の購入に踏み切ったわけなのだが、その評価というのは実際のところ、ネコミミ少女(♂と♀の2匹)が登場する作品2本がズバ抜けて良かったというだけで、それ以外の(普通の人間同士の組み合わせの)作品についてはイマイチだったわけで…。そして今回買ったこの本は、その“普通の人間同士”ばかりで、ネコミミのネの字も有りゃしねぇという(苦笑)。

たまちゆきも同じ罠にハマっていた気配があるけど、なぜヒロインの髪型で奇を衒おうとするかねぇ…?(←とくに前半に収録されている話) ひと目で有名ヒロインの丸パクリと分かってしまうような安直なデザインならともかく、髪型なんてバリエーションに限界があるのは当然なんだから、無難に済ませればいいんだよ。
あと、意外に重要だと思い知らされたのが、男キャラの描き方だな。この作者の描く男の多くが、陰気だったりスケベ根性丸出しの表情をしており、見ていて正直あまり気持ち良くはない。まぁ爽やかイケメンにしろとは言わないし、見ただけで不快感を催すようなオッサンやキモデブよりはマシだけど。エロゲなら、主人公の顔を隠して済ませられるのにね。手っ取り早い回避手段としては、相手をレズかショタキャラにするとか(←個人的には、そっちの方が嬉しいし)。
そして言うまでもなく、ヒロインの表情も大事…まぁ快感を感じているように見えながら、あまり下品に崩れないように描くというのは、矛盾を孕んだ要求ではあるのだろうけど。最後に載ってる話の、小悪魔的な笑みディアボリック・スマイルを浮かべるヒロインとか、もう最悪。


アフタヌーン6月号

サンデーを立ち読みするために入ったセブンイレブンで、アフタヌーンが陳列されているのを発見。発売日が休日ということで前倒しになるのは想定していたが、ゴールデンウィークに伴う月末進行全体の前倒しによって、更にその前日に押し出されたらしい。
というわけで自宅近くのファミマに移動し、銀魂DVD第4-7巻の引き取りを兼ねて立ち読みしようとしたのだが、こちらには見当たらない…。まさか速攻で売り切れたとは思えないので、どうやらアフタヌーン自体を取り扱っていないようだ(←今さら気づくというのもマヌケ過ぎる話だけど)。
仕方ないので早々に通勤電車に乗り、D書店で読んでしまうことにした。出勤時間まで90分以上あったので余裕を持って読み終えられると踏んでいたのに、実際に読み終わったのは出勤15分前という際どいところ。新連載と読み切りのせいで、予想外に時間を食われたのが大きい。

018
四季賞受賞者による新連載ということで、まだまだ作画技術に改善の余地アリなのは致し方ないし、EDENとかベントラーベントラーを思わせるメカデザインは、いかにもアフタヌーン作品っぽいと言えなくもない。だけどキャラデザのほうは(悪い意味で)アフタヌーンらしい、リアルかつマイナーなタッチで個人的にイマイチだな。
冒頭の日常シーンが冗長すぎて、飽きてしまったのがね…「日常から非日常への急変」を表現したいのだろうけど、もうこの手の演出スタイルは古いだろ。
ハルカカナタで
同じく四季賞受賞者による、前後編118ページ一挙掲載!…って、まとめて載せるなら前後編に分ける意味ないだろ(笑)。普通に今月は前編だけ載せる予定だったけど、何か休載が出て急きょ後編も載せざるを得なくなったとか?
ちょっと頭の弱いヒロイン(←子供モード)の人格が急変したと思ったら、それはタイムマシンで未来からやって来たヒロイン(←大人モード)の精神が乗り移ったからで、その彼女いわく、もうすぐ殺される運命にある主人公を救うために来たとか何とか、漫画やラノベでさんざん使い古されたような話だが、むしろ今は一周まわってアリなのか!? せめて作画レベルが高ければ観賞用として許容されたかも知れないけど、これまたアフタヌーンよりの絵柄なのでそれも不可という、なんとも誰得な作品になってしまっている。
ああっ女神さまっ
敵の強力すぎる武器を逆に利用して、局面を打開…ありがちな展開ではあるが、まぁ別にいいか。次回、相手の引き際をどう描くかによって評価が定まりそう。
おかわりっ!の方は、予告通り“ある方面で有名な”ほしのふうた登場。既存の他作品キャラを描くのは、あんまり上手くないね…この時点で価値が半減してる上、残り半分(=どれだけエロい物を描けるか)についても、スク水スクルドが限界のようで、期待ハズレ…そりゃ公式でスクルドを全裸にするとかは不可能だろうけどね。いや、スクルドを小便まみれにした勇気は称賛されるべきか。
ヴィンランド・サガ
ジジイの正体は旦那様の父親で、雑用を手伝う代わりに馬を借りることが出来ました…って、何のヒネリも無いオチだわストーリー上の起伏も無いわで、またもや“どーでもいいやレベル”が上昇してしまった。もういっそ「農民の一年」みたいな日常モノに完全移行してくれれば、安心して読むのをやめられるな。
いもうとデイズ
お小遣いを要求したら、ウチは貧乏だからそんなカネは無いと拒絶され、それが原因で兄妹ゲンカ…。歳の近い兄妹や恋人同士ならともかく、これだけ歳が離れていると、小さい子を一方的に苛めているようにしか見えないのがなぁ…。最後は例によって丸く収まるパターンだったとはいえ、あまり見たくなかった流れだな。自宅を強引に2分割占拠して「トイレ行けない!テレビ見れない!」のお約束は笑ったけど。
小遣いに服飾費もミックスして渡すことで、自分で使い道を考えさせるという教育方針はいいね。まぁ世間には、一生分の小遣いを証券会社の口座に入れて「自分で考えて資産運用しなさい」なんて言う親もいるらしいが、それはさすがに度が過ぎるな。
友達100人できるかな

ハックス!


サンデー&マガジン

22日は、およそ半年ぶりに予備シフトが回ってきたので、気楽に構えることができた。
出勤前に会社近くのスーパーでマガジンを立ち読み、勤務中はSFマガジンを読みまくり──中盤のミサイル・ギャップ(チャールズ・ストロス作)3段組み60ページを一気に読み終える──ながら休息を取って体力回復、勤務終了後にはサンデーを探して会社近くのセブンイレブン&自宅近くのファミマへ(←あいにく、どちらも売り切れだったけど)。

翌23日は遅出勤務。朝のうちに自宅近くのセブンイレブンまでチャリンコで出かけ、サンデーを立ち読み。ついでにATMで資金を補充し、帰り際にディスカウントスーパーでレディボーデンをまとめ買い…という算段だったのだが、なんとレディボーデン特売が終了しているではないか! …おいおい、一度は用済みと思ったコートをまた着込むぐらい涼しい日が続いてるだろ。せめてもう少し暖かくなるまで続けてくれてもいいじゃんか。

絶望先生
「続きが出ない!」と嘆く読者は、内心では他作品とインターバルの長さを競っている…という、鋭い指摘がグサリと来るな。言われてみれば、何かにつけ星界の戦旗の続きとかヤマモト・ヨーコ最終巻とか蓬莱学園の革命第2巻とかを待ち続けていることを、さも誇らしげに語ってしまう自分がいるわけで。
しかしそれが「作者との共依存」となると話は別で、作者が開き直って自分でネタにするようになったらダメだろ! まぁ火浦功あたりは個人的に思い入れもないし、最初に知った時からあんな感じだったので気にならないけどさ。
生徒会役員共
本編はイマイチ。次週の重大発表ってアニメ化かね? 1クール作れるぐらいの原作ストックは貯まってたっけ。あまり作画に凝らなくて済みそうな作品だから、キャラデザと声優さえ間違わなければ大ハズレの危険は少ない、無難なタイトルではあるな。
だぶるじぇい
そのまま使うには微妙だったネタを、「ギャグマンガのアイデア出し」という形にひねることで、有効にリサイクルしたように見える。押井守の「映画を撮るより、映画を撮っている人を見るほうが面白い」という言葉に通じるものがあるような…。そう言えば、部長のカエル漫画ネタも似たようなものか。こういうメタ的な(=ネタを考える側の手の内をバラすような)身も蓋もない話は、野中作品の基本パターンのひとつだし。

火曜日, 4月 20

電撃大王GENESIS 2010 SPRING

昨日(夜勤明け)は例によってレゲー三昧で過ごしたのだが、ようやくロードランナーⅡをワンコインクリア──100万点を目指してプレイを継続したものの、あと数万点で到達という2周目の7面で終了してしまったのが、微妙に心残りである──したことで、ヤマを越えた感じ。
そして今日(休日)。先日から、ストレスが原因による歯ぎしりで右上の奥歯が一部砕けたらしく、噛んだモノが隙間に挟まって継続的な鈍痛をもたらす…という不愉快な状況が続いていたんだけど、ちょうど定期検診の時期が巡ってきたこともあり、久しぶりに行きつけの歯医者へ。
ちょっとした処置で問題なく元通りに治るだろう…という見通しは甘かったようで、とりあえず今回は定期検診を済ませた上で、歯形を取って患部を写真に撮り(←むかし全面治療を行なったとき以来だな…)、対策を検討するとのお達し。ゴールデンウィークが間近なこともあって、「次は約1ヶ月後に来てくれ」って…つまりこれから1ヶ月間、痛みに耐えながらメシ食えってか!? うーむ、カロリーメイトやバナナなど、なるべく噛まなくていい食材をメインにして乗り切るしか無さそうだな。

その後、通勤電車でD書店へ赴いて電撃大王GENESISを立ち読み。前号のようにネットで立ち読みできる可能性もあるけど、けっきょく実施されずに終わって、その頃には書店からも姿を消してリアル立ち読みも不可能…というオチを迎えるリスクがある以上、分の悪い賭けはしない方が無難だろうという事で。
歯の件での心理的ダメージに加え、ここ最近の不安定な気候(←暖かいんだか寒いんだか…)の影響でカゼ気味という劣悪なコンディションで読んだせいもあるだろうけど、全般的な評価としては前号よりもかなり落ちるという印象。
前号は“連載の第1話”ということで設定&キャラ紹介に重点が置かれ、しかも1話完結のスタイルを取った作品が多かったのに対し、今号では説明すっ飛ばして(←連載の第2話なんだから当然ではあるけれど、なにしろ季刊なので、前回の内容なんて殆んど覚えてないし…まぁその点を見越して、各作品ごとにキャラ&あらすじ紹介のページが用意されているわけだが)いきなり本編に突入、しかも話が完結せず次回に続くというパターンが多いんだよね。おかげで「内容を十分に把握できないせいで消化不良感が残る」とか、せいぜい「次回を読むまで保留」という評価が連発してしまっている状態。

空声(こがわみさき)
ちょっとでも音楽系の部活が絡んだ内容だと「けいおんブームに便乗か!?」と勘繰ってしまうのは行き過ぎとしても、特に作画レベルが高いとかストーリーが秀逸というわけでもなく、なぜ巻頭を任されたのか謎…まぁそれを言い出すと、今号の表紙ってどうよ?という話になってしまうんだが(笑)
ユメキ(介錯)
そして、今号で最大の問題作であるコレ…編集部(あるいは介錯?)は何かけいおんに恨みでもあるのか? どう見てもけいおんヒロインの4人組を出して、介錯作品らしくエロの毒牙にかけるのかと思いきや、毒牙は毒牙でもグロ系でしたという、ひどい展開…。
妄想奇行~アドレッセンス・アバター~
第2のヒロイン・幼児体型の妄想腐女子が登場し、主人公と厨二妄想バトルを繰り広げるという流れに。互いに相手の妄想のひどさを罵り合う構成にしたことで、てんかぶの伊達政宗を越えるイタい内容にすることに成功。前号より評価を上げた、数少ない作品となった。
あかとき星レジデンス
前号でキレイに終わったように見える話をどう続けるのか?と思ったら、全くの新キャラ&新展開。
地球移住の下調べをするために異星人に送り込まれたヒロインが、彼女の正体に気づいた(と勘違いされた)クラスメート男子の素行を調査しようとするも、何だかんだ邪魔が入って…という流れ。上述の“次回に続く”パターンなので評価は保留なんだけど、今のところは悪くない印象。
やさしいセカイのつくりかた(竹葉久美子)
前回の話を読んだ時点では、もう少しSF設定に凝ったり思索を巡らせるタイプの作品に見えたのだけど、じつは“ヒロイン(生徒)の心の傷を主人公(教師)が癒す”という典型的なギャルゲー系のシナリオなのか? まぁ、こういうのも嫌いじゃないけど。
動研。~菜ノ花高校動画研究部~
いきなり中割りの描き方とか、専門的な話に突入してる…。至ってシンプルな挫折&成長モノのストーリーを基幹に、How toモノの要素を加えただけという、極めてありがちな作品でした。珍しいのは“アニメ作画を題材にしている”という部分だけか…ちょっと期待しすぎたかも。もう少し話にヒネリ(←できれば、アニメ製作ならではの要素をうまく絡める形で)が欲しかった。
あしたの今日子さん
ファミレスの支払いを勇者に押し付けて食い逃げする魔王のセコさが笑える。立ち居振る舞いだけ見ると、勇者(←いちおうヒロインのはず)より魔王の方が可愛いな…いちばん可愛いのは、魔王の従者であるマーリンさんだけど。
今のところ、単行本購入レベルに最も近い? 2話同時掲載だけど、総ページ数では他の作品と大差ないから、かなり時間かかりそうではあるが。
時の消失請負人
これも前回から評価を落とさなかった、数少ないタイトルのひとつ。他作品よりも評価が高い理由としては、やはりきちんと1話完結している点が大きい。分量的にも充実していて(←各作品のページ数を正確に数えたわけじゃないけど、他の作品より長いと感じたのは間違いない)読後に満足感が得られるし。相変わらず描き込みと演出は手堅くスキが無いうえ、ライバルヒロインが可愛いというオマケまで付いてるという。
今回はモナリザの贋作がテーマで、「名作の偽物より自分自身の作品を作るべき」という使い古されたお題目で話を締めており、それ自体に不満はない(←ストーリー展開は奇を衒わず、描き込みの技量で勝負するというスタンスのようだし)んだけど、コピーが氾濫してオリジナルの枯渇が叫ばれる昨今だからこそ、真のオリジナリティとは何ぞや?というテーマの作品を見てみたいと思ったり…いや、この作品で描くようなテーマじゃないか。