土曜日, 10月 8

#13 shop.txt完成

通常の夜勤明け、休日に続いて、昨日は予備シフトに待機勤務を充てがわれ、今日は有休という実質4連休が成立。この機会を生かさない手は無かろうと、いよいよVer.M/Wにおける最大の難関、コズミックキューブの制作に取りかかる。
しかし覚悟はしていたつもりだったが、実際にやってみると、これがまぁ恐ろしく複雑で、もう無理難題としか言いようのないレベルだった…。もちろん、いくらでも妥協の余地はあるものの、「完全に手詰まりだと明らかになるまでは、敗北を認めたくない」という、みみっちいプライドが邪魔をするのである(苦笑)。

それでも容量が不足していることは明白であり(←実際、キューブ全体のつながりを把握すべく、軽く下書き程度にマップを書いて区画を割り当ててみたところ、途中で足りなくなってしまった)、やむなくスペースを確保するために“イロの迷路”処理区画の修正を敢行…これがまた難事で、けっきょく昨晩は、ほとんどコレに貴重な時間を費やしてしまった。
具体的には、“独立した区画同士をつなぐために、塔の出入り口やCaveを利用する場合は、少なくとも3ブロック分(←スタート側とゴール側、そしてその両者をつなぐスペース)の広さを確保する”という、過去作も含めた俺的ルール(つーか、プレイヤーに対する最低限のマナーだな)を、ついに今回は破って、1ブロックまで縮小することにしたのである。

もう何がなんだか…

塔の出入口は(Caveと違って)必ずしもマップ上に出入口パーツを設置する必要が無く、ポイントさえ指定しておけば正常に機能するので、広さ1ブロックの区画に(ゴール側となる)Caveを配置し、そこに(スタート側となる)塔の出入口ポイントを重ねて設置したわけだが、いかにも苦し紛れに見えるわ、(無数に存在する出入口と塔内通路のつながりをチェックするという)あの悪夢のような作業を再び行わなければならないわで、本題に取りかかる前から疲労困憊してしまった。
しかし苦労の甲斐あって、どうにか容量不足が解消される見通しは立つ。

その後、仮眠や食事によって気力と体力を回復し、改めてキューブの作成に挑んだものの、およそ全体の70%ほどの下地を作り終えたあたりで、集中力が限界を超えた。
残り時間を無駄にするのも勿体ないと考え、ここは気分転換も兼ねて、shop.txtの校正に充てることに決定…ところが、あまり疲労しないで済むと思って始めたこの作業が、意外にクセモノだった。
具体的に見ていこう。まず本作の基本コンセプトのひとつであるWizパロディは、SHOPに関しても同様であり、例えばこのようなSHOPが設定されている。
【BOLTAC'S TRADING POST (V)】 (ボルタック商店)
A:DAGGER(Dagger)* cheap *
B:SHORT SWORD(Short-Sword)* cheap *
C:PIKE(Spear)1000GP
D:LEATHER GLOVES(Gloves)200GP
E:TARGET SHIELD(Small-Shield)400GP
F:HEATER SHIELD(Large-Shield)1000GP
G:TARGET +1(+1SmallShield)2500GP












SHOP名だけでなく、武器・防具類もWizでの名前にコンバートしたわけだが、価格については基本的にXANADU(シナリオIにおける標準価格)ベースとした。
ただし“一部のビギナー向け装備(←LONG SWORD、LEATHER ARMORなど)が無料”というWizVの設定はインパクトがあったので、適用することに…。ところが、価格ゼロというのは内部プログラムの想定外だったらしく、正常な取引が成立しなかったのである。

 
2番目の商品(←“b”キーに該当)を価格ゼロにしたところ、“その商品は存在しない”という扱いに(画像左)。
1番目の商品(←“a”キーに該当)を価格ゼロにすると、SHOPそのものがメッセージSHOP扱いになってしまい、売買コマンドさえ入力できない(画像右)。

あれ? Ver.DのインチキSHOPでは成立したはずなのに…と思ったら、あっちは“取引個数がゼロ”だったのを勘違いしていたというオチ。ああ、そういえばSHOP 99という前例(←Ver.Dに同梱の終了認定証.txtを参照)があったか…。
仕方なく最低価格(=100Gold)で妥協したものの、そのままSHOPに“100GP”と表記したのではパロディにならない。そこで、せめて価格表記だけでも元ネタの雰囲気を出そうと考えたのだが、これがまた頭を悩ませることになった。けっきょく一番ベタな“cheap”に決定したものの、それ以外の候補だった“bargain”や“low price”も含めて、いずれも半ば日本語化してしまっており、微妙にニュアンスが異なるように思えるんだよね。
また“sacrifice”にも「投げ売り」という意味があるらしいけど、あまり一般的じゃない(←少なくとも俺は知らなかった)だろうし、本作においては、MRONの神託がドリームペインター神殿の生け贄(=本来の意味でのsacrifice)について言及しており、これと混同する恐れもあるので、用いるべきではないと判断した。

もうひとつ問題となったのは、Lampの価格である。前述の“イロの迷路”などで顕著なように、とくに本作は、細分化された区画の間を繰り返し何度も往来しなければならない構造になっており、その過程で消費されるLampの数も馬鹿にならない。そこで思い切って、Lampをタダで無尽蔵に供給することで、プレイヤーの負担を和らげようと考えたわけだ。
無料化のアイデア自体は、もちろん上記のWizVにおける初期装備の無料化から引用したわけだが、付け加えておくと、同じくWizVで新たに登場したボルタック販売専用のアイテム──すなわちTOACHLANTERN──を商品名として利用することにした。
しかし価格ゼロでの取引はエラーとなってしまうことが判明した以上、これも修正せざるを得ない。そこで取りあえず「最低価格で、充分と思える数量を供給しよう」との考えから、このように設定。
【GILGAMESH'S TAVERN】 (ギルガメッシュの酒場)
A:TORCH(Lamp×100)* cheap * (※実価100GP)
B:LANTERN(Lamp×200)* cheap * (※実価200GP)






序盤は比較的“普通の”広さの塔が多いため、いきなり100個も持たされたプレイヤーは驚くかも知れないな…あるいはLevel.3の地雷源(←map左上にあるワープ&逆さツララ地帯)で即死して、初めて気づく可能性もあるか。
LANTERN(=LOMILWA)は当初、元ネタでは効果が永久であることから、事前にLampを灯しておける上限…つまり255個に設定した。しかし、より上位の効力を持ったSTAFF OF LIGHT(=LOMILWAを回数無制限で使用できる)を、コズミックキューブ内のSHOPで取り扱う予定であった事から、こちらを300個に設定し、LANTERNのほうは200個に引き下げる。

ついでなので、ここでSHOP関連について、幾つか例を挙げながら紹介しておこう。
まずSHOP名がボルタックだけではバリエーションに乏しいため、WizVのNPCも登場させる。中にはEVIL EYESのようにヒントメッセージを語るだけの者もいるが、多くは商品の取引も可能。
【IRONOSE】 (アイロノーズ)
A:ROBES(Cloth)* cheap *
B:LEATHER ARMOR(Leather-Armor×5)* cheap *
C:LEATHER +1(Studded-Mail×5)2000GP
D:CHAIN MAIL(Ring-Mail×25)3000GP
E:SCALE MAIL(Scale-Armor×125)5000GP
F:CHAIN MAIL+1(Chain-Mail×25)7500GP
More strong armor
is More heavy.
頑丈なヨロイほど、
より重さが増す。













メッセージにあるように、本作ではヨロイに“重量”の概念を取り入れた。これはVer.Sの制作当初に思いついたアイデアだったけど、今回ようやく陽の目を見ることができたわけだ…しかも「Ver.M/WのWは、WeightのW」という収まりの良さまで加わって(笑)。
もともとXANADUにおいては、武器およびArmor、そしてShieldは種類の多さを持て余しており、その一部は存在意義が希薄という感があった。また攻撃力や防御力(および、それに比例して上昇する価格)といった一元的な基準を除いて、個々のアイテムに存在意義を与えるような特徴が設定されていない点も、いささか物足りない…もちろん、当時はそれが当たり前だったというのは、百も承知だけどさ。
こういう「新たな要素を付け加えるか否か?」の判断は、古い作品を現代に蘇らせる企画にとって宿命なのかもね。で、その責任を各プレイヤーに押しつけるべく、クラシック版とアレンジ版の両方を作って同時収録することになるわけだ…まぁ中には、ぜんぜんオリジナルを再現できてないクラシック版も存在するわけだが(笑)。

そんなわけで、長所と短所を併せ持つ多元的なバリエーションが形成されることを期待して、防御力とは異なるベクトルを有する、重量という概念を導入したところ、以下のような結果となった。
【Armor一覧表】
SHOPでの商品名(Wizネーム)XANADUでの名称重量ランク
ROBESClothローブ
LEATHER ARMORLeather-Armorレザーアーマー
CUIRASSPadded-Mailレザーアーマー
LEATHER +1Studded-Mailレザーアーマー
CHAIN MAILRing-Mailチェーンメール
SCALE MAILScale-Armorバンデッドメール
CHAIN MAIL+1Chain-Mailチェーンメール
HAUBERK+1Sprint-Mailチェーンメール
CUIRASS+2Banded-Armorレザーアーマー
BREAST PLATEHalf-Plateバンデッドメール
PLATE MAILFull-Plateプレートメール
LEATHER+2+2 Leatherレザーアーマー
PLATE MAIL+1Reflexプレートメール
CHAIN+2+2 Ring-Mailチェーンメール
PLATE MAIL+2+2 Full-Plateプレートメール
PLATE+5+2 Reflexプレートメール
<B.S.>Battle-Suitsスーツアーマー


























Armorのランク重量
ローブ1
レザーアーマー5
チェーンメール25
バンデッドメール125
プレートメール625
スーツアーマー3125










重量の区分は、基本的にWizにおけるARMORのランク(←つまりアーマークラス)に準拠…ただしスーツアーマーだけはD&Dからの引用だけど、まぁWiz自体がD&Dから引用している面もあるし、両者のチャンポンということで。
重量の増加ペースは、1ランク上がるごとに5倍の重さとなるよう設定した。まったく現実に準拠していない倍率であることは否定できないが、そもそも数値の野放図なインフレぶりには定評のあるXANADUであるから、そこは気にしない方向で(笑)。
またArmorの名称をWizのものに変換する際、そのままでは数が足りなかったので、本来は同じランクだが名称の異なるもの(←例えば、LEATHER ARMORCUILASS)については、別物という扱いにして水増しを計った。
もうひとつ、ややこしいのがチェーンメールとプレートメールの中間に位置するヨロイの扱い。これに該当するのは、XANADU(およびD&D)ではバンデッドメールなんだけど、本来D&Dにおいて“Banded”だったものが、XANADUでは“Bandit”(山賊)と混同され、「山賊が着る軽いヨロイ」と解説されている以上、本作においてもレザーアーマー級に分類せざるを得ない。
一方のWizでは、CHAIN MAILPLATE MAILの中間に位置するのはBREAST PLATEだが、この名称はXANADU(およびD&D)に登場しない。そしてWizVではBREAST PLATEからSCALE MAILに変更されたわけだが、XANADU(およびD&D)においてScale-Armor(スケイルメール)はChain-Mailより劣る存在とされており…結果として上の図表のような、ムダに錯綜した関係になってしまった。まぁD&Dでの呼称については、プレイヤーの認知する所ではないけど、それでもSHOPでの売買時に混乱する可能性は捨て切れないか。

重量ルールの性質上、本作においては基本的に、ヨロイは全てSHOPで購入することになる。重量の概念が影響するのは、言うまでもなく逆さツララによるダメージの量に対してであり、重いヨロイを装備した状態では膨大なダメージを被ってしまうため、購入に際しては、この点も考慮に入れて選ばなければならない。
ゲームバランスを考慮するなら、軽いヨロイの有利さも価格に反映したかったところなのだが、名称が材質や製法を表している関係上、その重量もある程度は規定されてしまい、また(現実的に考えれば)ヨロイの価格は材質や製法に大きく依存するわけで、“重くて頑丈なヨロイ=高価”という正の相関関係は、どうしても強固にならざるを得ない。その意味では、この相関関係に従っていないBanded-Armorのような存在は貴重であり、だからこそ敢えて“山賊のヨロイ”という誤訳に乗ることにした…という面もある。
中盤以降に登場する強力なヨロイ(=Full-Plate以上)は大半が重量級なので、それを着用して+7 Large Shieldの入手に挑んだりすれば、相当な痛手を被ることになるだろう。これを回避すべく、より軽いヨロイを探し回る…という展開になるよう、コズミックキューブ内のSHOP配置を考えるべきか。
…などとArmor関連の設定を作っていた時期、ちょうど本スレでも第一次リングメイル論争が巻き起こっていたというのは、なんとも奇妙な偶然だ(笑)。

なお全てのアイテムは、元ネタとなるWizのシリーズごとに分類され、登場シナリオの異なる品物が同じSHOPで売買されることは無い。つまりWizIIに登場するPLATE+5(=+2 Reflex)とWizIIIに登場するCUILASS(=Padded-Mail)は、お互い別々のSHOPで取り扱われる。
ただし例外として、同じ品物が、各シナリオに応じた名称に変更された上で、複数のシナリオ(SHOP)で取り扱われる場合もある。例えばSmall-Shieldは、WizIII系のSHOPではROUND SHIELD、V系のSHOPではTARGET SHIELDと表記される。
SHOP名の後ろにシリーズのナンバリングが付記されているのは、そのSHOPがどのシリーズに属するのか分かるようにするため。

もうひとつ問題となったのが、通常タイプの魔法に関しての扱いである。元ネタとなるWizに登場する呪文は、大半がグループ攻撃型であるため、これはDeg系魔法を当てはめることでキレイに収まった。
しかし通常タイプに関しては、おもにプリースト系呪文を総動員しても、絶対的に数が足りない。
【Magic一覧表】
魔法対応するWiz呪文(一般)対応するWiz呪文(Deg系)
NeedleBADIOSMELITO
MittarBADIALBARIKO
DelugeBADIALMAMOLITO
FireHALITOMAHALITO
ThunderTSUZALIKLAHALITO
Poison(なし)MADALTO,MAKANITO
Corrosion(なし)LAKANITO,LADALTO
Tilte(なし)TILTOWAIT
DeathBADI,MABADI

そこで呪文による対応をあきらめ、魔法を飛び道具と見なすことで何とか対処することを試みた。すでにモンスター側ではBOW FIGHTERという前例があるし、The HighMasterに手裏剣(Tilte)を投げさせた件もあるので、真っ先に決まったのはTilte=SHURIKENSという組み合わせである…SHURIKENSは飛び道具じゃないだろ!と言われそうだが、それは飛び道具のルールが導入されていないWizIおよびIIに登場したからであって、もしWizVに登場していたら(←ほんとに、なぜ登場しなかったのか…)必ず飛び道具カテゴリに分類されていたに違いない。

これで残るは、PoisonCorrosionの2種。これらについては、類似の存在というイメージが抜けないため、ついつい各モンスターのMGRを設定する際には同一に扱ってしまったりする(←決して、手抜きではない)。
Wizに照らし合わせると、ランク的にMAKANITOLAKANITOに該当するというのも、原因として大きいだろうな。あとはMight&Magicでも、ステータス異常の毒(つまりPoison)と病気(つまりCorrosion)とは、ほとんど同じような扱いだし。
で、当初は“毒”のイメージを持つ飛び道具として、D&Dからブロウガンを当てはめようか(←Corrosionは、強化型である+2 BLOWGUNで)と考えたんだけど、さすがにこれはネタ的に飛躍しすぎで、ついて来れないプレイヤーも多そうだと自制した…まぁ、Ver.Sではいろいろと悪ノリし過ぎたなぁと反省しているんだよ、俺も(苦笑)。
で、けっきょくWizVに登場する飛び道具の中から、とくに強力なもの2種を当てはめるという、きわめて無難なセンに落ち着いた。ただし、これは“TZALIK(Thunder)よりもHV. CROSSBOW(Poison)のほうが、ダメージが大きい”という、元ネタとの逆転現象を生じさせてしまうのが難点。
呪文の解説によるとTZALIKは「魔法の槍」らしいのだが、アイテムとしてはLIGHTNING RODが該当するため、やはりThunderを当てはめるべきと考えたんだよね…うーむ、ダメージ序列だけ見るなら、やっぱりブロウガンにすべきか?
【* YE LEGENDARY DEN OF THIEVES *】
(* 伝説の盗賊のアジト *)
A:LONG SWORD(Long-Sword)* cheap *
B:MORNINGSTAR(Heavy-Spear)10000GP
C:LIGHTNING ROD(Thunder)5000GP
D:HV. CROSSBOW(Poison)10000GP
E:SCALE MAIL(Scale-Armor×125)5000GP
F:CHAIN MAIL+1(Chain-Mail×25)7500GP
Get a handle on
the forbidden EGG!
禁断の
手を延ばしな!














【THE SNATCH】 (スナッチ)
A:HV. CROSSBOW(Poison)10000GP
B:SYLVAN BOW(Corrosion)25000GP
I heard a rumor
that a legendary
monster is
nesting in the
top of the tower.
It seems that
the aerie is
build in GOLD,
and the monster
seems to lay
the egg of ONYX.
おいらが聞いた噂によると、
伝説の怪物が、
塔の頂上に
巣を構えているらしいぜ。

その巣は
黄金
できていて、
怪物は
瑪瑙の卵を
産むんだってさ

















同じくWizパロディで重要な柱となるのが、非攻撃型のプリースト系呪文をマジックアイテムに対応させることで、これはカント寺院およびプリースト系NPCの役回りとなる。
NPCを導入した理由は一般SHOPと同じ…つまり、全てTEMPLE OF CANTばかりではバリエーションに欠けるため。
【TEMPLE OF CANT】 (カント寺院)
A:DIOS(Red Potion)3000GP
B:BADIOS(Needle)100GP
C:MILWA(Lamp×100)100GP
D:KATU(Candle)300GP
E:LATUMAPIC(Spectacles)100GP
F:LOMILWA(Lamp×200)200GP
G:DIAL(Red Potion×2)6000GP
H:BADIAL(Mittar)1000GP
I:BARIKO(Deg-Mittar)5000GP
J:DIALMA(Red Potion×3)9000GP
K:BADIALMA(Deluge)2000GP
If you donate to
our temple,you will
be given the same
miraculous power
from KADORTO as us.
我が寺院にお布施を
していただければ、
あなたは我々と同じように、
カドルト神から奇跡の力を
授かるでしょう。






















一般アイテムと同じくプリースト呪文も、WizVとそれ以外のシリーズでは、微妙に取り扱い内容が異なる。KATUBARIKOを獲得できるのは前者のSHOP(←上の表を参照)限定であり、後者ではそれらの代わりにMANIFOLITOKANが登場する。

【TEMPLE OF THE IRASCIBLE FUNG】 (気短な牙の協会)
A:DIOS(Red Potion)3000GP
B:MANIFO(Hourglass)80000GP
C:LOMILWA(Lamp×200)200GP
D:DIAL(Red Potion×2)6000GP
E:DIALMA(Red Potion×3)9000GP
F:BADIALMA(Deluge)2000GP
G:DI(Elixir)5000GP
H:LITOKAN(Deg-Fire)25000GP
I:MADI(Red Potion×5)15000GP
J:KADORTO(Elixir×2)10000GP
An inscription on
the door reads:

Temple of the
irascible fung
Private!!
No trespassing!!
扉に刻まれた文字は
こう読める。

気短な
牙の教会

立入禁止!























こちらは当然ながらWizIIIタイプ。なお言うまでもないが、NPCの名前を冠したSHOPは自動的にWizVタイプとなる。
TEMPLE OF CANTは全てのシリーズに登場するため、どちらのケースもあり得る。ただし、WizV系とそれ以外の呪文が同じ店で扱われることは、決して無い。

“モンスターを識別する”つながりということで、SpectaclesLATUMAPICに該当させたのは妥当だと思うものの、よくよく考えるとあまり共通点が無かったりする…。LATUMAPICは正式名を判別する効果があるわけだが、XANADUにおいては、接触した時点で名前が明らかになるから無意味だし、逆に本作においては、最初のグループが不確定名として登録されているモンスターは、全滅させて次のグループと接触しない限り、正式名を明かされることは無いし。
CandleKATUについても、“モンスターの味方だと騙す”というキーワードだけ見れば関連性が高そうに思えるが、実際のゲーム上における処理は、かなり異なるんだよね。敵を自由に攻撃でき、決して反撃されることが無いKATUに対し、Candleは敵の魔法攻撃を防げないにも拘わらず、こちらの接近戦攻撃は封じられるわけで、かなり性能的には見劣りする。
MANIFOは“敵の動きを止める”つながりでHourglassを該当させたが、元ネタ的に2レベル呪文としてはズバ抜けて強力な存在になってしまったな(←同じ2レベルのKATU…すなわちCandleとは大違いだ)。雰囲気としては、麻痺が即死とイコールなWizIVでの扱いに近い感じか。それゆえ、(低レベル呪文でありながら)これを取り扱うSHOPが登場するのは後半に入ってからとなる。

いっぽう、Hourglassの弟分とも言うべきDemons Ringについては、本作ではSHOPにおける取り扱いは無し。Wiz呪文に該当させるならSOPICなんだろうけど、攻撃補助アイテムとして非常に有用なDemons Ringの価値(←本家シナリオIIでは定価50000Gold)と、ほとんど使い道のないPOTION of SOPIC(←Wizでの価格は1500GP)がイメージ的にリンクしない事や、本作を攻略する上で重要な役割を果たすHourglassと違って、Demons Ringは特に必要というわけではない事、さらに(プリースト系と異なり)メイジ系の補助呪文でXANADUのアイテムに該当させられる物が他に見当たらず、専用SHOPを設けるのは難しい事…などの理由から、取り扱う必要ナシという結論に至った。

最後に、今のところ保留扱いとなっている課題のひとつ、Foodの問題について言及しておこう。Wizのパロディに徹するなら、食料の概念は完全にカットしたいところなのだが、プログラムを改変できない以上、XANADUの基本ルールは受け入れるしかない。
いちおう現時点の措置としては、SHOPでは取り扱わず、だからこそモンスターを倒して手に入るFoodの数値を、かなり高めに設定したわけだが、それでもコズミックキューブなどで迷って長い時間ひたすら歩き回ることになった場合、果たして食料がもつのか?という疑問は捨てがたい。
まぁこの件に関しては、テストプレイの結果を見て対処するしかないのだけれど、もし「モンスター由来のFoodだけでは足りない」という結論が出て、SHOPでもFoodを取り扱うことになった場合、その対象となるのはGILGAMESH'S TAVERNと、あとは(今はメッセージSHOPとなっている)ココぐらいだろう。
【YE DRAGON'S FLAGON <FINE FOOD AND ALE>】
(YE DRAGON'S FLAGON <酒と食事の店>)
If you murder
GOOD or FRIENDLY
monsters,your
alignment will
change into EVIL.

Conversely,if you
PUNISHED yourself
who did such an act,
you may return to
GOOD alignment.
善良だったり友好的
モンスターを
殺してしまうと、
お前さんの性格は
邪悪に変わってしまう。

逆に、お前さんが
そんな行ないをした
自分を罰するなら、
善良な性格に
戻れるかも知れない。















Wizだったら“食事の店”と看板の掲げられた店で食事ができなくても「まぁ食料のルールが無いんだし」と、笑って済ませられるかも知れないけど、XANADUで同じ事をやったら、確実に怒られるだろうな(笑)。

テストプレイ待ちの案件としては、商品価格の問題もある。本作では、塔内で拾えるアイテムやGoldホルダーの数が少ないため、所持金が想定よりも低くなる予感がするんだよね。
で、そうなると通常(=本家XANADUで設定された)価格で商品を購入するのは厳しいわけで、考えついた対策が“価格をXANADUベースではなくWizベースにする”というもの。大半のアイテムについてはWizベースのほうが安価なので、これならパロディの濃度を上げつつゲームバランスも維持できる、まさに一石二鳥ではないか…と、皮算用をハジいているところ(笑)。
これも実際にプレイしてみなければ何とも言えないし、場合によっては(XANADUベースでもWizベースでもない)独自の価格を、プレイの状況も参考にしつつ、個々の商品ごとに設定することになるかも知れない。

木曜日, 10月 6

トニーたけざきのエヴァンゲリオン

ヤングエース立ち読みの代償として、D書店にて購入。
いくら立ち読みできない時が多かったとはいえ、ヤングエースの連載だけで単行本1冊分が貯まるものか…?と思って奥付をチェックしてみると、少年エース増刊・エヴァンゲリオン総集編なるものが2冊刊行されており、そこに掲載されたものからも収録されているようだ。
それにしても、基本がヤングエース(=青年誌)掲載のせいか、ガンダムエース掲載のガンダム漫画に比べて明らかに下ネタの割合が高いな…。まぁ単にエロで誤魔化しているだけじゃなく、いきなりケロロ軍曹をゲスト出演させて“渚カヱルくん”とか、強烈なパロディネタも決めてくれるので油断できないのだが(笑)。

ヤングエース11月号

今日は休日。昨日の残業の影響で全体のスケジュールが押されたとはいえ、Ver.M/Wの制作レポートを書いただけで一日が終わってしまった気がする…まさに光陰矢の如しという印象。
そんなわけでSKET DANCEを視聴しつつ遅い昼食を終えた後、通勤電車に乗ってD書店へ出かけ、ヤングエースを立ち読み。ここ最近はD書店でさえ読めないケースが続いていたけど、今月は見本誌が用意されていて、久しぶりに読むことができた…ただし、その1冊を除いては売り切れており、逆にニュータイプエースは大量に売れ残っていたのを店員が片づけていた(←明日が発売日なんだろうか?)というオチ。

ミハロリプレイス(あきづきりょう)
新連載&巻頭カラー。社会一般に大型ロボットが普及した反面、それを利用した犯罪も増大した…というバックグラウンドはパトレイバー(←ただし、それに対抗するのが警察組織じゃなく、民間業者という点は異なる)で、ヘタレの主人公とエースが組んで主役メカに乗り込む展開はトップをねらえっぽい…つーか、ソロじゃなくコンビを組むパターンが多いような(←銀翼のファムとか)。
ありきたりな内容だけど、速攻で切りたくなるほど低劣というわけでも無いので、ひとまず様子見するか…と言っても次に読めるのは、いつになるか分からないけどねー(苦笑)。

ナナマル サンバツ
なんだか盛り上がっていた戦いに、結局は敗北したものの、仲間内の結束が固まったり自身の成長を自覚できたりと、けっこうな成果が得られてメデタシめでたし…らしい。うーん、たぶん面白いエピソードだったのだろうな(笑)。これは後日、単行本を買って確認するしかないか。
後半は新展開…って、まさか本当に早押し器を自作する話になるとは(笑)。

トップをねらえ!
もう第2話のクライマックスということは、すでに3分の1を消化か…結構なペースに思えるけど、もともとの話が短い(=全6巻)んだよな…1クール作品が業界標準みたいになって久しいけど、それだけあれば普通にストーリーを語るには充分ということか。
さて相変わらず原典を視聴したのが大昔なので、細かいところを覚えてなくて困る…今回、コーチがノリコに語った名セリフの数々、そしてヱクセリオンを去り際の一瞬、タカヤ提督の声を聴き、姿(霊)を幻視した泣けるシーンは原作通りだったっけ?

Fate/Zero
アニメ化記念ということで、巻中カラー。窮地に陥っていたセイバーだったが、イスカンダルの介入によって仕切り直しに…もうちょっと粗暴な性格かと思っていたので、“優しいオジサン”みたいな表情をしていたのは違和感あるな。
今のところ他の陣営が(セイバー以外は)魅力に欠けるので、キャラ評価としてはイスカンダルの1人勝ちみたいな状況になっていて、それはそれで問題あるんじゃないかと。ちなみにウェイバーくんは、お約束通りに気絶していました…こっちも、ある意味で主役を食ってるし(笑)。
このペースだと、来月号が出る頃にはアニメ版に追い抜かれそう…まぁ今期でもトップクラスであることが予想されるアニメ版と、相変わらず作画レベルに難ありなコミカライズ版、どちらが優先されるべきかは明らかなワケで。むしろ完全に追い越してくれたほうが、こっちを読む手間が省けて助かったり(笑)。

もぎたて☆アイドル人間
もう後がない3rdシングルを何としてもヒットさせるため、あきらめず何度も大御所の作詞家先生にアプローチした結果、ついに作詞してもらえることになってバンザーイ!…と思ったら、送られてきた文書に記されていたのは歌詞じゃなく、ただの警告文でした(笑)。
このネタだけで、今月分の元は取れたわ(←要するに、他のネタはイマイチだったという)。

モエ・ハンっ!
冬の雪山の過酷さに苦しむ主人公パーティ。やむなく現住モンスターたちに助けを求めたところ、俺はアレルギー持ちだから服を脱いでから部屋に入れだの、暖めるために身体をこすり合わせろだの、ここぞとばかり次々にエロい要求をされ…という、今までの中で(前作も含めて)一番過激な話じゃないだろうか?(笑) まぁ絵のヘタさが全てを台無しにしているわけで、今回のシーンとかは、もうちょっと上手い絵で見たかった。

O/A〔オー・エー〕
完璧超人で周りの人々に慕われた姉への対抗意識(←つーか、あてつけが半分)から、アイドルを目指した…という、ゆたかの過去エピソード。こういう真ん中の回だけ読まされても評価のしようがないので、とりあえず次回を読むまでは保留。

上井草アニメーターズ(渡辺とおる)
いつの間にか始まっていた新連載。なんか最近、アニメ制作者を題材にした作品が続いているような…アニメがお仕事!に始まり、ハックス動研と。
でもこの作品については(今月号を読んだ限り)、アニメ制作者である必然性が全く無いぞ。
そのうえ絵のレベルもまだまだ未熟で、エロサービス展開が全然うれしくないし、この程度の画力で“じつは男の娘でした”とかやられても、ただ寒いだけだわ。

戦国乙女~桃色パラドックス~二 [Blu-ray]

この巻だけ36%引きだったので、久しぶりにAmazonで購入。
既に忘れられている感の強い作品だが(←あまり売れないみたいだし)、属性的に守備範囲外の今川ヨシモトが予想外に好印象だった第3話とか、第5話のバカバカしいノリは嫌いじゃなかった…ずっとあの路線を維持してくれたら、俺的には恋姫†無双並みの評価に到達したかも知れんのに、終盤の誰得シリアス展開とか、けっきょく方向性が定まらないまま終わってしまったのは惜しいな。

水曜日, 10月 5

サンデー&マガジン

今日は夜勤明け+残業。毒食わば皿までと、勤務が終わったあと職場近くのスーパーに赴き、マガジンを立ち読みしてから帰宅。

サンデーについては翌日の夜、D書店から帰宅してダイレクトにスーパー遠征。ところが、ついに対策されて雑誌コーナーの大半がヒモで封印、3大週刊少年誌に至っては完全に姿を消している有り様…まぁここ最近は、オレ以外にも結構な人数の立ち読ミストが常に立ち並んでいたような状態だったから、隣接するコーナーの担当者あたりから苦情が来ても不思議じゃなかったしな。
というわけでスーパーに見切りをつけ、さらに「いい機会なのでサンデー自体も(何が何でも読みたいと思えるほどのタイトルがあるわけじゃなし)ついでに読むのをやめようか」という考えが一瞬脳裏をよぎったものの、とりあえず今回のところは、帰り道にあったコンビニに立ち寄って読むことに。

ネギま!
オールマィティパスかよ!?(笑) ご都合主義展開を補完するためとはいえ、こりゃまた強烈な性能だな。ただ単に“面会できるようになる”だけじゃなく、《言いくるめ》技能も付加されてるっぽいし…あるいはXANADUBottle(あるいはCross)みたいに、カリスマ倍増とか?
ネギ自身のレベルアップ(もしくはパートナーの好感度アップ)によって性能も向上するなら、“序盤のうちに関係を深めなかったキャラのほうが、後で有利になる”という逆転現象が生じる可能性もあるのか…まぁ適当に流し読みしてるので、そういう脇役ヒロインが残ってるのか知らんけどさ。

機動戦士ガンダムAGE~始まりの物語~(中西寛)
読み切りの前編。コミックボンボンに掲載された一連のガンダム漫画を彷彿とさせる…まぁターゲット層を考えれば非常に正しいのだろうけど、この通りの展開をアニメ版でもやるのだろうか? 
だとすれば古参ガノタは早々に脱落しそうだが。いや、むしろ日5のメイン視聴層(=ティーンズ世代)が一番、強烈な拒絶反応を示すかも…背伸びしたい盛りだろうから「こんな子供だまし、見せるんじゃねえ!」ってね。

神のみ
いつでもハクアを助けられたはずのドクロウ室長なのに、ひと通り拷問シーンが終わるまで介入しなかったのは、きっと読者サービスを考えてのことに違いない(笑)。

月曜日, 10月 3

SFマガジン8月号

メガミマガジン立ち読みの代償として、O書店にて注文。雑誌のバックナンバーということで号数を間違えないようにするためか、注文用PCの画面(←ミク表紙の画像が映っている)を見せて、「この号でよろしいでしょうか?」と確認してきたのは予想外だった。
普段の購入手続きだったら、べつに表紙がミクだろうがアニメキャラだろうが何とも思わないけれど、それは心の準備ができているからであって、今回のように不意打ちで来られると、ちょっと恥ずかしいものがあったよ(笑)。

初めて特集の告知を読んだ時点では、やはり野尻抱介の作品に一番の期待を寄せたものだったが、実際に読んでみると山本弘のほうが、涙腺を直撃された分だけ評価が上になった。
野尻のも悪くは無かったんだけど、安易に宇宙人オチに持って行ったのがマイナスだったな…ふわふわの泉と同じで、さほど登場に必然性も無く、言わば“オチのためのオチ”みたいな印象なんだよね。
そしてミク特集と無関係…つまりダークホース的な傑作だったのが、神林長平の読み切り。フィクションという体裁を取りながら、亡き伊藤計劃との対話や、その著作および作者の心理の解析、さらに震災を受けての人間心理・社会心理の分析、そしてそれに対してフィクション(&その作り手たる者)が果たすべき役割まで一気に語ってみせた力量と姿勢は、ベテランSF作家ならではの見事なものだった。