土曜日, 8月 28

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 15【Blu-rayDisc Video】 【初回生産限定】

月末までの期間限定ポイント987ポイントと、相変わらず流してしまうには惜しい点数なので、今回も買い物に使うことに。
考えてみれば、平均価格4500円のBDを毎月2回ずつ購入して、それぞれに10倍(10%分)の期間限定ポイントが付加されるとすれば、それだけで900ポイントになるわけだ…ここ最近のポイント大盤振る舞いが継続する限りは、ポイント消失が惜しくてBDを買い続ける羽目になりそうだな。そして安価だった銀魂DVDがリリース完結したので、今後は平均価格も上昇しそう。

前回の購入の時点では、購入候補が残り少なくなりつつあると危惧していたけれど、幸いにして夏クール作品で購入決定ランクに到達した作品が相次ぎ、なんとか当面は商品選びに困らなくて済みそうだと安堵したところへ、なのは、ハルヒの劇場版BD発売までもが決定して、むしろどれから買えばいいのか悩むという事態に。
とりあえず今回は、発売日が最も近く、また価格も安いハガレンを買うことに決定。これで春クール終了作品の購入候補は、全て予約済みという状態に。
ポイントキャンペーンについては、おなじみの楽天カード感謝デー(←いつの間にか日曜日も含まれていた)が、楽天カード決済でポイント3倍、さらに楽天ツールバー検索+1倍楽天ブックスでの購入+1倍。また楽天イーグルス勝利ポイント2倍楽天ブックス全品7倍キャンペーンも加わり、合計で12倍である。

金曜日, 8月 27

かちんこちん こあくま

電撃大王立ち読みの代償として、ネット注文しておいたものをD書店で購入。
キャラデザは文句ナシのトップレベル…なんだが、問題はシチュエーションというかサブジャンルというか。まぁこれは個人の嗜好レベルの話になってしまうけど、やはり小さい女の子の相手がオッサンで、しかも嫌がってるのを無理やり…となると、心理的に抵抗あるんだよね。
せめて“お兄ちゃん”ぐらいの年齢差がギリギリ許容限界であって(←ぶっちゃけ「むさ苦しいオッサンの姿なんて見たくもない」というのも大きいが)、できれば同年代の男の子が理想的。普通に相思相愛の関係で、その延長として肉体的にも結ばれる…という流れでいいんだよ。その意味ではたまちゆき作品(の一部)が近いものの、アレは男の子の可愛さに欠けるという別の問題があるんだよなぁ…。

電撃大王10月号

今日は遅出勤務。例によって出勤時間より早めに家を出て、D書店で電撃大王を立ち読みしてから職場に向かう…というパターンである。

先月の月姫、今月の舞-HiME、来月は大奥チャカポンと連載終了が相次ぐのに対し、来月から新連載攻勢とか。しかし絵柄を見るかぎりでは、とくに目を惹かれるタイトルは無し…まぁ中身を読んでみないと判断できないけどね。

とある科学の超電磁砲
禁書目録アニメ第2期スタートにタイミング合わせたかのごとく、上条さんのターンが回ってきたな…まぁ実際は恐らく原作通りの展開で、たまたま偶然の一致なんだろうけど。

苺ましまろ
よほど重大かつ緊急の用件でも無けりゃ、あんな大雨の日に遊びに来ねーだろ普通!(笑)
あと宅配の兄ちゃんは、新キャラなのかと訊かれたら「いいえ、今回だけのゲストキャラです」と即答するぐらい機転を利かせられなきゃダメだね。

おおかみかくし ~深緋の章~
「自分は普通の人間なのに、車椅子に乗ってるというだけで、周りの人から奇異の目で見られる」という妹の体験談を聞いたことで、神人という“人と似ているが人外の存在”も普通の人間と変わらないことに気づいた博士は、眠に「護衛ではなく友人として接してほしい」と告げるのだった。
…と、今回だけ見ればイイ話なのだが、ほんの少し前に惨劇を経験したばかりなのに、心の整理つけるの早すぎる気がするぞ(笑)。ほとんどスケープゴート(あるいは噛ませ犬)扱いの五十鈴は、今ごろ草場の陰で泣いてるに違いない。

オオカミさんと七人の仲間たち
もともと遅れていた本編の進行を停止してまで、今さらながらレギュラーキャラの紹介…ページ数も少ないし、順調な状況と言いがたいニオイがプンプンするぜ。
単なる作者の不手際なのか、あるいは…アニメ化されたものの、期待されたほど人気が盛り上がっていないという事態を踏まえて、編集部が縮小路線に舵を切ったのではないか、と根拠のない憶測。

GUNSLINGER GIRL
まるで死亡フラグのバーゲンセールだな。ジャンさんはクラエスに謝るわ、原発から脱出してきた兵士が同行を申し出ても「若者が死ぬことはない」とか言うわ。「ジャコモと差し違えるのが望み」というセリフからして、明日生き残ることを全く考えてないようだし。
一方の敵方も、負けじと“いい話”系の死亡フラグを連発。自分が作戦に加わることで、祖国の活動が注目されることを期待するアシク。そんな彼を初めて同志と認め、イタリア国旗を付け直してやるエマ。一個の人間として描かれた彼らは、決して単なる悪役ではない。
むしろ悪役っぽいのは、「テロリストと公社の武闘派が共倒れになってくれればラッキー」と、ついに本音を明らかにした政府首脳のほうだったり(笑)。これで公社消滅の伏線も張られてしまったか。
しかしジャコモは公社を名指しするあたり、もう目的が義体との対決そのものに移ってないか?(笑)

よつばと!
ダンボーの変型プロセスが明らかに…バウンドドックやゲッターロボ並みの超絶変型だが、これを完全再現した模型をぜひ誰か作って欲しいところ。
“よみがえりの儀式”って、なんか犯罪のにおいがする字面だな…俺がみうら母だったら「ドアを開けたら死体が転がり出てくるんじゃないか」みたいな不安に襲われそうだ(笑)。

隣のフランちゃん
メモリーに医療データを追加したところ、容量オーバーで押し出された“道徳”がゴミ箱に…(笑)。次の“人権”も半分あふれかかってるし。
釘宮病の患者を、どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!って、このあたりのネタは少し旬を過ぎてしまった感じだけど、むしろ今月のセールスポイントは、ギャグを排した豆知識コーナーだったりする…古来、風邪は病魔のしわざと考えられており、「病魔を引き込む」から転じて「風邪を“引く”」というようになったそうな。

こいこい★生徒会
確かに耳かきには麻薬的な心地よさがあることは否定できない。ただし俺の場合、急所でもある鼓膜を他人の手に委ねるなんて怖くて出来ない──その前に、相手がいないのが真相なんだけどさ(涙)──ので、自分で綿棒つっこんでゴシゴシやってるわけだが。
慢性的な睡眠不足のせいか、ほぼ常時にわたって耳がかゆい状態なので、耳アカとか関係なく暇さえあればゴシゴシしてしまうんだよね…なんてどーでもいい話は置いといて、今月も、幸せそうなてまりの表情を見れただけで満足です(笑)。

木曜日, 8月 26

サンデー&マガジン

今日は予備シフトだったが、充てがわれたのは早出の待機勤務だったので、体力&睡眠不足をほぼ完全に回復できた。しかも昼休みを利用して、会社近くのスーパーとD書店をハシゴし、マガジンガンダムエースの残りをまとめて読破してしまう余裕ぶり。
帰宅後はひと眠りして、日が暮れて気温が下がってから行動開始。まずはV書店をチェックしてみるものの、やはり少年エースはシュリンクされて立ち読み不可…コルクボードなんて本気で欲しがる奴が多いとも思えんので、これは実質的に立ち読み防止を目的とした付録なんだろうな。
次に自宅近くのサークルKへ赴き、kiss×sisBD第3巻を回収がてらサンデーの立ち読み。

まだまだ酷暑が続いているとはいえ、さすがに日が落ちた後は少し涼しくなった感じ。
風呂上がり直後だったこともあり、これなら汗をかかずにK2書店まで遠征することも不可能ではない気がしたものの、そこまでして少年エースを読みたいわけでもないし、もう一ヶ月待てばさらに状況は好転することが予測されたので、今日のところは素直に引き返す。
自転車に乗ってるあいだは風が当たるので涼しく感じられるけど、いざ書店に着いたら、風の恩恵は得られないわ運動して体温が上がっているわで、汗が噴き出る可能性もあったしな…いや実際、家に帰り着いて、こうして座りながら書き込みしてる時点で、かなり暑いわけで。まぁウチの室内が、異常なまでに通気性が悪く熱がこもるせいもあるんだけど(苦笑)。

生徒会役員共
連載100回を記念して、省略しにくいタイトルをいっそ変更してみよう!という暴挙に。臆面もなく「はやりは4文字タイトル」と言ってのけたのも可笑しかったが、挙げられた候補が「へんたい」だの「いんらん」だの直球ばかりなのも噴いた。
CMNF状態とやらが意味不明だったので、さっそく検索してみる…こうやって(楽天ツールバー検索ポイントを)かせぐのだ。

絶望先生
室内への空気の出入りが悪すぎるので、ウチは放射冷却なんて無縁だよ…と関係ない話は置いといて、“熱愛が冷めると極端な嫌悪に走りがち”というテーマ設定は使い回しの気もするけど、取り上げられた具体例は悪くない。
アンチからライバル愛好に転じるのも、その両方が同じ黒幕に属していて、けっきょく掌の上で踊らされているだけ…という社会風刺に持っていくのも的確だし。オチは、最初に絵を見ただけではイマイチに思えたものの、アオリの“あしゅら男爵”がツボに直撃してしまったよ。
…で、今週のテーマを思いついたキッカケは、やはりHLL騒動? 

ハヤテ
“エッジ”と聞くと思い出すのが、今は亡き電撃帝王…どんなに技術が優れていても、やはり顧客の多くがついて来れなければ独りよがりの暴走に過ぎないという教訓を遺したわけだが、こちらの“エッジ”(←命名:千桜)は技術すら伴わない独走か。そういうのを指す言葉って、もっと他に無かったっけ?…うーん、思い出せん。
ハヤテが遭遇した娘さんは、ホントにただの通りすがりのチョイキャラなのか、それとも真犯人の新レギュラーなのか?

神のみ
一転して、何度も積極的にキスを迫ってくるようになるとか、まさに典型的ギャルゲーのごときリアリティの無さだな。「人間を作りたい」という目的と相俟って、このまま一気に子づくりまで突き進むのかと期待してしまった…いや、少年誌的にあり得ないのは分かってるけどさ(笑)。
“完全な人間を作りたい”というのは、恐らく人間の不完全さに絶望させられた過去があったから。で、それを克服する道を示すことが、攻略のカギなんだろう。だがそれは、人間の不完全さを容認すること…すなわち桂馬が自らのアイデンティティを否定することにもつながるわけで、意外と作品のメインテーマに切り込んだ重要なエピソードになるのかも。
あと、かぶりものフェチとしては、帽子(?)を脱いでツインテールが露わになった姿にガッカリ…もうずっと帽子かぶっていてくれ!

絶チル
いい感じに敵味方が馴れ合っているな…このぐらいのバランスが、やっぱり最高だわ。
バトル系の作品において“学園”という舞台は、“いつか終わりを告げることを約束された、ひとときの安らぎ”に過ぎないわけだが、学園祭という一瞬のお祭り騒ぎでは、さらにその切なさが強調されるな。あまりにも陳腐な言葉で言えば、つまり青春なわけね。
やがてこの危ういバランスが崩壊した時、悲壮感と、いくばくかの懐かしさをもって、この楽しかった頃を振り返ることになるのだろうか?

水曜日, 8月 25

機動戦士ガンダムさん むっつめの巻

ガンダムエース立ち読みの代償として、D書店で購入。
完全にガンダム創世目当てで購入しているわけだが、前巻が第1話~第4話まで掲載で合計77ページだったのに対し、今回は第5話~第9話まで掲載で合計100ページと、やや増量。
それにしてもコレ、内容がアブなすぎて映像化は無理としても、せめてドラマCD化ぐらいは出来ないもんかねぇ…もちろん古谷、池田、潘あたりは本人役で、あと

富野ヨシユキ:若本規夫
安彦ヨシカズ:置鮎龍太郎
大河原クニオ:玄田哲章
黒羽社長:飯塚昭三
小牧編集長:島田敏


ぐらい揃えてさ。出演料を考えるとガンダムエース本誌の付録というのは難しそうだから、ガンダムさんの次の巻で初回限定版という形にして発売してくれれば、少しばかり値が張っても喜んで買わせてもらうんだけどな。

ドルアーガの塔 FLOOR.15


【FLOOR.15】
モンスター①クオックスA(技量ポイント:11、体力ポイント:10)
②クオックスB(技量ポイント:10、体力ポイント:10)
宝物①金庫のカギ
②金貨50枚
出現方法①クオックスAを倒す
②カギを手に入れてから金庫を開ける(何度でも補充可能)
階移動外階段⇔14,16,17階

15階にしてクオックス登場という、珍しく原作と完全に同期した展開…と思いきや、じつは2匹いたという斜め上のオチが待っていた。不意打ちや士気低下による修正を除いて、同じ種族で技量ポイントが異なる例というのは、ここ以外では見られないんだけど、何か意味があるんだろうか?
言うまでもなくBGMはドラゴンのテーマ…それも本文の「誰かが息を殺して見ているようなイヤな気分」という雰囲気からすると、「イシター」版のほうが合っていそうだ。
この“見ている誰か”というのはクオックスじゃないよな。原作なら「ギルと座標が重なると壁を壊して近づいてくる」という設定ゆえ、ギルの気配を探っていると解釈もできるんだけど、本作のクオックスが壊す壁の方向は、ギルの位置とは関係なさそうだし。

金庫のカギを守らされているクオックスAは、そのために行き止まりの奥へ閉じ込められ、鎖でグルグル巻きにした鉄格子ドアという厳重な封印を施されたものの、壁をブチ破って外に出てしまった…という状況。もうちょっと待っていればクオックスはどこかへ歩いて行ってしまうだろうから、戦闘を避けて簡単にカギを入手できたんじゃないだろうか?(笑)
戦闘終了後に北へ戻って、すぐにまた南に来てみると、もう壁が復活していて、同じく復活しているクオックスがまたもやブチ破って現れるというシュールな状況が発生する(笑)…どんだけ早く修復する壁だよ! ロンパーズじゃあるまいし。これならわざわざ壁抜けパウダーなんて代替アイテムを持ち出さなくても、普通に「マトックで壁を壊しても、直後に壁が復活する」でいいじゃん。

壁壊しと並んで、原作におけるクオックスのもうひとつの特徴が、強烈な炎。こちらはクオックスAから逃走しようとすると背中に浴びせかけられるほか、クオックスBが何もない通路に吐いた直後であると描写されているが、いずれも原作ほどのインパクトは無い。
原作でたまに発生する“画面外にいるドラゴンが吐いた炎でいきなり死亡”(←とくに最上段の長い通路を歩いているときに多いんだよな)という理不尽な状況が再現されていないのは、幸いと言うべきか。

クオックスAを倒してカギを奪い、北東にある金庫を開けば金貨50枚が手に入る。この巻における物価(←サービス料金も含む)の相場を考えれば、MAXで金貨50枚というのは妥当と思えるが、第2巻でのインフレを知ってしまった後では、どうにも少額すぎると感じられるのは致し方ないところ。
「重量オーバー」という理屈づけを持ち出したのもマズかったな。その後あっさりリミットを越えてしまうわけだし、他にも重くかさばる武器などを持ち歩くことになる(←制限されるのは岩塩帆布の束ぐらいか)わけで、あまり説得力が無い…じゃあどんな理由なら納得できたんだよ!と問われると返答に窮してしまうけどさ。
ここで得た金貨の使い道は、14階のレストラン(←全メニューを制覇しても、せいぜい金貨20枚ほど)を除けば、けっきょく17階の魔女への賄賂しかなく、その金額が“MAX所持金+1枚”である以上、その枚数は50枚でも500枚でも一緒ではないかと。
すなわち、ここで手に入る上限を金貨500枚とし、魔女の要求する金額を501枚にすれば、“重量オーバー”という方便にも説得力が生まれるし、第2巻から急激にインフレしたという印象も薄れ、一石二鳥の効果があると思うのだが…残念ながらリメイク版も、旧版の金額そのままであった。

フロアの北東に金庫があるのは間違いないものの、それが北東の角ブロックであるかどうか、じつは明記されていない。南東の角ブロックから北上する際に歩いたブロック数も不明だし、財宝がギッシリ詰まっているため、北側の壁が石壁かレンガ壁か分からないのだ。
確認のため、東から2ブロック目の通路の北端で、東の壁に向かって壁抜けパウダーを使ってみると、レンガ壁は通り抜けるものの、その奥になる“何か”に阻まれて進めない…という奇妙な状況が発生する。
ここで仮に、この東側に金庫があるとするなら、壁抜けパウダーによる侵入を阻止するため、パウダーの効果が及ばない石壁か大理石の壁──あるいは鉛(←おお、D&Dっぽいぞ!)──で、金庫の内側をコーティングしたという可能性が考えられるだろう。
あるいは、金庫内にギッシリと詰められた金銀財宝そのものが、侵入者を押し返す壁となったのかも知れない。ただしこの場合、よほど大きくて平べったい物品(←巨大な金塊とか?)でもない限りは多少なりと起伏があるはずで、そのような感触があったという記述がされていない以上は、やはり壁であるという説のほうが受け入れ易そうだな。

ガンダムエース10月号

今日は遅出勤務。例によって早めに家を出て、通勤電車を途中下車してK1書店へ。しかしガンダムエース少年エースともにシュリンクされており、立ち読み不可だったため早々に撤収。けっきょくD書店を頼ることに。
だが最後の頼みの綱たるD書店までもが、少年エースがビニールコーティングされ読めない状態…いよいよ追い詰められてきたという感じだな。とりあえず見本誌形式で立ち読み可能だったガンダムエースを読み始めたものの、またもや100ページ超えのGガンとW小説に時間を食われたこともあり、徳光マンガまで到達したところで時間切れとなる。

オリジン
今月は休載。安彦と編集者が対談を行ない、これまでの展開を振り返っている。
アニメ版では、この時点での戦況の優劣が不鮮明だったのに対し、ギレンの演説を聞くジオン兵の表情に余裕があるように描くことで、ジオンの優勢を読者に印象づける狙いがあったそうな(ドロスが超巨大艦になったのも、同じ理由)。そして「脚なんて飾りです」の技術士官がオタク系の風貌に変更されたのは、こんな輩にまでナメた口をきかれるほど、シャアの状態がドン底であることを表現したかったからとか。またギレンはキシリアの動向を注視しているものの、むしろ「今までは日和見だったが、ようやく自分に従う気を見せたか」と勘違いしているとの事。
捕虜となったセイラのラフ画が掲載されるなど、今後の展開についても触れられていたものの、セイラの処遇やその他全般のストーリーについてもまだ未決定であり、その時々に応じて最適な方向性が決められるだろうとの楽観的見通し。ギレン派とキシリア派が衝突する可能性についても言及されるなど、大まかなところは予想通りの展開になりそうだな。
可能性と言えば、安彦の口からオリジンの映像化の話題が出た(←しかも、かなり肯定的なニュアンス)のは驚きだった。まぁユニコーンとバッティングさせるワケにもいかないだろうから、プロジェクトが具体化するとしてもかなり先の話だろうけど。

Gガンダム
イラク名指しは自粛したか…けどネオ中東とか言われると、かえってややこしい印象を受けるな(←“西東京市”とか“新古今和歌集”みたいな感じ)。むしろスカッドのほうが死語と化したというか、もともと時事ネタだった気もするが。
いかにも島本マンガらしいコメディ主体のテイストであることが分かってしまえば、さほど違和感なく読めてしまうな。今回も、チボデーの控え室を強襲するはずが、間違えて彼の対戦相手の部屋に押し入ってしまったり、いかにも挙動不審だったチボデー・ギャルズのひとりに対し、レインが「まさか、あなた催眠術で操られたりしてないわよね?」とツッコミを入れたら、じつは本当に操られていたりと、ベタなギャグが炸裂するわけだが。
もともと“アメリカンドリーム”を連呼するのはエスニックネタとしてさほど気にならなかったんだけど、今回“神の国”が加わったことには、少し首を傾げざるを得ない。

ガンダムさん
ホワイトベースが人型に変形するかどうかはともかく、あのメガ粒子砲の収納部分がシールドっぽく見えたのは確かだな。
ガンダム創世は、劇場版が3部作になることが決定。わずか一年で中身を大幅に改修しなければならない過酷なスケジュールゆえ、これがスタッフにとってもうひとつの“一年戦争”となった…というのは史実なのか?

ガンネタ選手権
“ララァを殺してしまったことに涙するアムロ”というお題だけあって、「夏休みの宿題終わらなかった」だの「ニュータイプ能力消えちゃった」だの、悲壮感の漂うネタが多い。中でも「小説版では、オレ死んじゃうの?」は、物悲しさの中にも、何とも言えぬ間抜けさが入り交じった独特の味わいがあるな。
さらに、ギレンの元に泣きついたコマを改変して、シャアが「自分は大和田やトニたけにイジられる哀れな芸人に過ぎません」と自虐するオリジナルネタも秀逸。

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop
読むうえで気になって仕方ないのは、言い回しのバリエーションが(福井よりもさらに)貧困であること。元々あまりにも非現実的な展開の連発がWガン世界のお約束だとはいえ、それを読者に無理やり納得させてしまう(あるいは強引に押し切る)だけの筆力が無ければ、シラケてしまうのは当然なわけで。アニメなら演出と作画のパワーに頼って何とかなったかも知れないけど、裸の文章だけで真っ向勝負というのは、やはり無謀だったか。
小説とは別口でコミック連載も始まるらしく、また当時のプロデューサーのインタビューも掲載されていた。当時を振り返って、スケジュールの致命的な遅延は池田監督が原因であったと名指ししつつも、遅れた末に書かれた第25話の出来が素晴らしかったことから、誰も文句を言わずに絶望的な進行をこなして頑張ったとの話…後半のストーリー構成が完全に破綻して、その場しのぎの展開を積み重ねたものになった原因はそれか。
それほどベタ褒めの第25話にしても、正直それほどスゴイとは思えないというか、そこで語られたテーマの追求が、シリーズ後半の破綻によって中途半端なまま終わってしまった以上、意味をなさなかったと思うんだよね。そのテーマを完結した形で描き切るにはエンドレスワルツを待たなければならなかったし、個人的には、類似のテーマをより熱くしかも洗練された形で物語ることに成功したアデューレジェンドのほうに、軍配を挙げたいところだったりする。

ジョニーライデンの帰還
ゴップ生存確認!(笑) 軍人出身の連邦首相を誕生させたいという軍首脳部の思惑と、その意向に添うように見せかけつつさらに腹にイチモツ抱えていそうな政府高官による、キツネとタヌキの化かし合い…って、なんだがスケールの大きい話になってきたけど、ギレン暗殺計画を描き切った作者のことだし、野放図に風呂敷を拡げた挙げ句、たたむのに失敗するような醜態をさらすことは無いだろう。
で、ラストに登場したあのアンノウン機は何だ!? 青いゲルググといえば当然、ダブルゼータの青の部隊を想起させるわけだが、あれって最後は撃破されたはずだし関係ないよなぁ…?

ハイブリッド4コマ
ユニコーン枠が全弾ハズレだったり、ダジャレネタ(←「村で砂金がバンバン採れた」が「紫ババア」とか、ムリヤリにもほどがある)を連発するのはアイデアが枯渇したからでは?と不安要素もある一方で、それ以外のネタには当たりも多く見られた。
「ナナイを折檻して」とシャアに懇願するクェスに対し、合意のうえでナナイに折檻されているとカミングアウトするシャア。一方で、戦いが終わったらシャアを好き放題にできると歓ぶナナイ…どっちもどっちだな(笑)。

ぎゃぐシャア
ハイブリッドも逆シャア関連のネタに当たりが連発していたので、どっちがどっちのネタだったか混乱し、読み直してしまった(笑)。こっちで笑えたのは、ファンネルの初テストで「標的をイメージしろ」と指示された際、ナナイをロックオンするクェス…というネタね。

逆襲のシャア BEYOND THE TIME
ああ、やはり危惧したとおり“いかにもありがちな、強化人間の悲劇のお話”になってしまってるよ…。ぶっちゃけ、ヒロインがナナイである必要性が全く見えてこないのが問題ではないかと。

カイのメモリー
先月から引き続き、謎の相手と電話中…思わせぶりなセリフを連発して、伏線を引きまくっているのかと思いきや、じつは作者自身まだ作品の全体像をつかみ切れていないことを、本編の後の作者インタビューで暴露してしまってるという(笑)。
連載スタートの時点では全体の枠組みを構築せず、実際に描きながら方向性を試行錯誤している…という制作スタイルを取っていることについては、おおむね予想された通りだったな。

火曜日, 8月 24

オクターヴ第5巻

アフタヌーン立ち読みの代償として、V書店で購入。
ほかの候補としてはガンダムさん第6巻アルセイルの氷砦もあったんだけど、前者は別の書店でも買えるだろうということで後回し。
後者については、ざっと読み直して昔と変わってないようだから、あえて買う必要もないかという結論に。まぁ連載当時には省略されていた“十二宮突破”(笑)の真相が記述されていたり(←大した内容じゃ無かったけど)、あとがき座談会が追加されていたものの、購入を決意させるには足りなかったということで。
そのあとがきによると、全体を読みやすくリライトしたそうな。(笑)を多用しすぎるとテンポが悪くなるとか、ページ内が普通の文字だらけだと見栄えが悪いので太字を混ぜるようにするとか、雑誌と単行本では一行あたりの文字数が異なるのでペース配分を変えなきゃならないとか、いろいろ研究してるのね。

あと、惑星のさみだれ第4巻も候補だったんだけど、やはり入荷していない…最終回を読む前に復習しておきたかったのだが。

アフタヌーン10月号

今日は休日。ようやく休日出勤ラッシュも終わってひと安心…つーか、18日連続勤務って労働基準法違反なんだな(大爆笑)。事務所の連中、何も考えずに仕事を振りまくるから、そういう事になるんだよ!
いま俺が倒れたら監督責任を問われるので、頼むから元気でいてくれ、できれば休暇を取ってくれ(←休暇を消化しないと、枠数を減らす口実にされるそうな)って、今さらそんなこと言われてもな…健康を維持したいのはヤマヤマだが、まだ暑い日が続いていて職場のほうが過ごしやすい以上、できるだけ休暇を取らずに済ませたいというのが本心なんだよね。
それはさておき、せっかくの休日なのでアフタヌーンを片づけるべく、通勤電車でV書店へ。自転車で行けない距離でも無いけど、この季節は汗だくになるし…つーか、家から駅までほんの数分を歩いただけで汗ばんできたよ。しかも書店前では違法駐輪の撤去作業やってたし、どっちにしろ自転車は無理だったぽいな。

ああっ女神さまっ
モックルカールヴィ──やっと名前を覚えた(笑)──さんは背の低さ&スクルドがライバルということでロリ系だと思い込んでいたのに、仮面から覗いた瞳を見るに、じつは美人系っぽいな。
ストーリー的には順当にお約束展開をこなすことになりそうだけど、ばんぺいくんの思わぬボケと、スリュム編のような「予想通りだけど斜め上」の熱いドラマを期待…つーか、北欧神話のモックルカールヴィに準拠するとしたら、かなり衝撃的な展開が待っていることになるぞ。

ドロップワイズ(杉乃紘)
読み切り。こういうベタな恋愛じゃない男女関係とか、血はつながらないけど仲のいい親子関係っていいよね…とニコニコしながら読んでたら、後半いきなり暗転したのには参った。
絵も演出も及第点だし、えげつないストーリーだった割に読後感も悪くないというのは作者の実力か…だったら次は、もっと爽やかな話を描いてくれー!

いもうとデイズ
作者としては、露骨にエロスな方向へ走らないよう一線を引いていたように思っていたのだが、今月は珍しく“変質者を捕まえる”という直球に近い話。中身も直球すぎて、この作品の本来の売りである脇役連中のドタバタなどが少なく、どうもイマイチ。

オクターヴ
ようやく丸く収まったのに、イチャイチャラブラブモードも長続きせず…まぁ“離れたと思ったら、またくっつき~”を繰り返す以外に話を盛り上げる方法が無いというのは、この手の恋愛モノの宿命なんだろうけどさ。
次回予告には最終回が近そうなことが書かれており、さらに買ったばかりの第5巻の最終ページを見てみると、次で最終巻とか。これでまた読むタイトルが減るのか…来月にはもっけの作者による新連載も始まるらしいので、そっちが頼りだな。

友達100人できるかな
グラサンにヒゲというダンディな義兄(←姉の旦那さん)は、昔は頼りないお巡りさんでした…という話。そのお義兄さんに対し、かつて「立派な大人になります!」と誓ったものの、いざ再会した時には子供に戻っていました…というツッコミ全開のシチュエーションが笑える。
状況設定からして、かつて義兄にかけてもらった言葉をそのまま、昔の(頼りなかった頃の)本人に返すのだろうな…とは読めたけど、三親等ルールを持ち出しつつ「そんなの関係ない!」と主人公に言わせるあたりの構成は、相変わらず見事。
次回予告によると道明寺さんがピンチということで、なにか新展開が待っているのだろうか?

四季賞
大賞は、恐らく詐欺だろうとか、何だかんだ言って結局ヒロインが最後には救いの手を差し伸べる(←ツンデレと言うには萌え要素が足りないけど)んだろうとか、展開が読めてしまった事もあって今ひとつのめり込めなかった。
2本目も、こういうブッ飛んだ不思議系ポーカーフェイスのキャラは嫌いじゃないはずなんだけど、何かが不足しているらしく(←ヒロインのデレ? それともツッコミ?)あまり面白く感じられなかった。
今回いちばん良かったのは3本目か。“ロボット(人工知能)が人類を支配しようと思わない合理的な理由”が語られるなど、王道古典のSFという感じで非常に手堅いものの、ページの少なさがマイナス。

楽天アフィリエイト

おなじみ楽天オークションだが、エコロジー系で攻めてきたのは気に入った。

月曜日, 8月 23

ドルアーガの塔 FLOOR.14

またもや創土社のサイトが更新、しかも今回はゲームブック関連も更新アリと喜んだのもつかの間、単なる既刊情報で、しかもドルアーガと関係なかったというオチ…。



【FLOOR.14】
トラップ①ネズミ取り(北西の部屋で肉を取ろうとすると、捕らわれる)
②落とし穴(マスクマンの店からの逃亡に失敗すると落とされ、死亡)
③ゲロトラックス(食べるとリザードマンに変身してしまい、ゲームオーバー)
④デーモンステーキ(食べると原体力ポイントが6ポイント低下)
⑤ポーション・オブ・エナジー・ドレイン(飲むと原体力ポイントが2ポイント低下)
宝物①ミツユビオニトカゲ(死んでも一度だけ蘇生できる)
②テローダスのムニエル(原体力ポイントが3ポイント上昇)
③食料10食分
④レッドポーション(体力ポイントを原体力ポイントまで回復)
出現方法①マスクマンの店で金貨10枚を払って注文
②マスクマンの店で金貨5枚を払って注文
③北東の食料庫に入る(何度でも補充可能)
④南東の部屋にある赤い液体を飲む(何度でも利用可能)※
階移動外階段⇔15,16,17階

※リメイク版では、合計2回分のみ

建造物としての「ドルアーガの塔」には、2つの要素がある。つまり“侵入者に対する障害”と“モンスターたちの住処”であるが、もちろんこれらは排他的に区分されるものではない。
その観点からすると、1~13階は明らかに前者が主目的であり、17・19・20階もそうだろう。ドルアーガとしては、これによって敵対者を始末すると共に、見どころのある者を選別して自らの下僕にする意図があると思われる。
試練の数々を乗り越えて20階まで辿り着いた者は、ドルアーガの最終面接(←魅了の術を含む)を受け、晴れて暗黒界の一員となる…というのが、12階のメッセージの真意なわけね。
その12階から“ドルアーガに会うための道”を見つけて脱出すると、14~17階まで通じる外階段に出る。これはつまり途中の14~16階については、侵入者向けの障害ではないので、立ち寄るも寄らないもご自由に…という事ではないか。
(実際のところ、15階には金貨ゲットのため立ち寄る必要があるものの、17階で「魔女に金貨を払って通してもらう」というのは、想定外の突破方法であるはず。
それとも、この魔女や18階の宿の主人のように、忠誠心よりもカネを優先するような連中の振る舞いも、すべてドルアーガの想定内なのだろうか?)
その中でも14階は特に、侵入者が立ち寄ることを想定していない作りになっている。落とし穴はあくまで食い逃げ対策だし、ネズミ取りの罠も食材の調達が目的であって、侵入者が引っかかるというのはイレギュラーの事態だろう…とは言っても、普通にモンスターやトラップが配置されている階より危険度が高かったりするのだが(笑)。問答無用でゲームオーバーになるのって、ゲロトラックスぐらいだしなぁ。

だが現実の危険度はどうであれ、この階がモンスターの生活を維持するインフラ設備として設定されたのは間違いあるまい。2階のブルーナイトから20階のリザードマンまで、広範囲かつ多数のモンスターたちの胃袋を満たすだけ食料は、この階なくして供給できないのだから。
食材の調達先として考えられるのは、25階から発着する「船」だろう。ノームケンタウルスの村を襲撃する際、ホブゴブリンの隊長が「食料を奪う」と宣言しているし、同じくノームから奪ったりブラックエルフから献上された財宝は、隣接する15階の金庫に納められるのだとすれば納得がいく。
ところが25階の描写や挿絵を見るかぎり、フロア全体が「船」の発着・整備のために用いられているようで、運んできた荷物をおろす様子や、そのための場所は見あたらない。そこで登場するのが、18階の船着き場。仕事を終えた「船」はまずこちらに寄港し、荷物をおろした上で25階に戻るのではないか。
しかし、18階は正確なマップを書けないので推測するしか無いが、小部屋3つ(←うち1つは2ブロック四方で、残る2つも似たような大きさと推測される)と5ブロック四方の相部屋を配置すると、船が乗り入れたり荷物をおろせるだけのスペースが残っているか微妙なんだよな。
船のサイズについては、本文中に具体的な記述はないものの、挿絵から推定するに縦横ともに全フロアの半分ほど…つまり4ブロック四方ほどの大きさがあるように見える。ただし挿絵の距離感は、明らかに本文と矛盾している場合が多々あるので、鵜呑みするわけにはいかないが。
それでも、十数人の乗員(←オークのような巨漢も含まれる)を乗せるスペースや貨物室、操舵室(←これは「幅6メートルほどの狭い場所」と明記されている)にエンジンルームまで収納するには、やはり相応の大きさが必要だろう。
なんとか辻褄を合わせようとするなら

①船体の半分あまり、貨物室のある船尾側だけを乗り上げさせて、荷おろしを行なう。
全長4ブロックとはいえ、船首側4分の1ほどは衝角ラムだけで、船体の重心位置は船尾寄りにあるから、長さ2ブロックのスペースさえあれば(さらに25階のように、1ブロック分のバルコニーを張り出させれば)何とか可能のはず。 ただし荷物をおろして軽くなると、重心も船首側に移っていくから、バランスが崩れて転落しないよう注意する必要がある。
②船をホバリング状態でフロアに横付けして、荷物を運び出している。
女人族の都に攻め込んだときの描写から、船が空中で静止できるのは間違いない。ただし乗員が懸垂降下するのと、重い荷物を横方向に運び出すのでは、安定性に大きな差があるだろう。
③本文中では触れられていないが、短距離移動用の小型船が存在し、18階と25階を往復している。

うーむ、どの案も無理があるな…まぁそもそも18階のマップデザインがデタラメすぎるのが問題なんだけどさ。
5ブロック四方の大部屋を利用しているのが5人だけなのに、明らかにそれより狭い部屋に20人ものホブゴブリンが詰めているとか、いい加減にもほどがある。せめて相部屋の大きさを3ブロック四方に収めれば、なんとか船1隻が着陸できるぐらいのスペースは確保できた計算なんだけどな。
さらに言うなら(ゲーム展開上の小目標として仕方ないとはいえ)20階のドルアーガの離宮をはさむ形で、その上下にモンスターの生活圏が分割されているというのは、実際の運用を想像すると不便きわまりないだろう。
13階までの障害を突破したら、その直上ですぐにドルアーガが謁見できるようにするか、逆に離宮は30階ぐらいに設けて、モンスターの生活圏をひとまとめにした方が、人員や物資を移動する手間が省けると思うんだが…だけどまぁ現実の都市計画とかを見ても、そういう「最初にグランドデザインを描いて効率的に設備を配置する」というのは、なかなか難しいか。
人口や経済活動の拡大に伴って、なし崩し的な拡張が繰り返された結果、全体としてはひどく歪な構造になってしまうのが、お決まりのパターンであって。ドルアーガが絶対の覇王として君臨する暗黒界も、その例外ではないということだろう。
では、人口拡大の原因は何だろう? 単に14階が食料の貯蔵・供給施設として整備されたというだけでは弱い気がする。となると、この区画内で人口が最大の場所…すなわち16階のコロシアムに原因を求めるべきではないか?
「モンスターたちは殺し合いを娯楽として楽しむ」と記述されているが、やはりモンスター同士の対戦よりも“人間VSモンスター”という、はっきり色分けされた図式のほうが盛り上がるはず。
ならば、悪役ヒール(←この場合はもちろん人間)はどこから連れて来るのか…という話になる。安定供給という観点から考えれば、船で外の世界からさらってくるのが確実ではあるものの、歯ごたえのある対戦相手を求めるのであれば、塔への侵入者を利用するのが一番だろう。
5階の牢獄や10階の拷問部屋に囚われた者でもいいが、やはり捕まらずにいる者を参加させることができれば最高だ。ただし20階まで辿り着いてしまうとドルアーガに魅了されるか殺されるだろうから、それよりも下の階で準備しておく必要がある。
…と、そんなわけで16階にコロシアムが設けられ、これを目当てに多くのモンスターが訪れるようになったことにより、14~18階は単なる侵入者阻止の障害から、モンスターの生活圏という色合いが濃くなっていったのではないだろうか。

では次に、18階で船からおろされた乗客や荷物は、その後どのようなルートで下の階へ向かうのか?
普通に考えるなら階段で17階に降り、そこから外階段から各階へ…という事になるはずだけど、16階については、外階段から入れるのは“戦士として入場口”であって、観客のモンスターたちが利用するにはそぐわないだろう。
となると、本作では描かれていない別のルートが存在することになる。17階の塔内については全ブロックが確認済みなので、18階と16階をつなぐ未知のルートが存在するなら、それは外階段ということになるはずだ。
その場所は、西壁ならば13階への階段の窓から覗いたときに見えるはずだし、18階の最北端の通路の様子からして北壁とも考えにくい。となると残るは東か南だが、ここは東壁、しかも北から2ブロック目という説をプッシュしたい。
なぜなら、この位置は14階の食料庫と15階の金庫にも近いので、外階段(ひょっとしてエレベーター?)を14階まで延長すれば、コロシアムの客だけでなく財宝や食料まで、効率的に搬送できるからである。
だが当然、14階および15階にそのような搬入口のある描写はされておらず、さすがにこの点に関しては発想が飛躍しすぎという気もする…ただの貨物搬入口を、調べないと見つからないような隠しドア方式にする意味も無いし。
作中で描かれたルートのみに限定するなら、やはり食料と財宝は17階を経由して、西壁の外階段から各階へ運ばれたと考えるしかない…やや遠回りになるのが難点だけど。まぁ17階の魔女が稼いだ金貨の出どころが、ギルのような侵入者の賄賂ばかりというのも無理があるので、こういう普通の荷物運びの連中から巻き上げた少額の通行料が積もり積もって…と考えるのが妥当という気はする。

すっかり前置きが長くなってしまったけど、ここからようやく14階の話。
外階段(あるいは窓)から初めてこの階に入ると、西側の長い通路に出る。ここには特に光源があるわけでも無さそうなのに、なぜか北端から南の端まで完全に見渡せるのが謎。まぁ具体的なメリットは何も無いのだが。
何はともあれ、まずは真ん中のドアを開けてマスクマンの店に入り、テローダスのムニエルを食すこと。次に北東の食料庫に向かって食料を補充し、最後に南東の部屋にあるレッドポーションを飲んで体力を完全回復させれば準備完了。
ただしリメイク版では、レッドポーションは2回分しかないので、飲むタイミングをよく検討する必要がある。うち1回は、16階に突入する直前に飲むのが鉄板だろう。コロシアムの3連戦は過酷だし、3種類の武器を確実に手に入れるには、万全を期す必要があるからだ。
残る1回だが、やはり初めてここに来た時点でかなり疲労しているはずなので、ただちに飲んでしまって15階のクオックス戦に備えるのが無難か…この場合、コロシアム3連戦を経て傷だらけの状態で17階に挑むことになるものの、18階ではイヤでも体力回復させられてしまう可能性が高いため、何とかなるはず。
最悪、体力回復できずに19階まで上がってしまったら、そこで改めて手持ちのポーションを飲むなり食事をするなりして体力回復につとめるか、徹底的に戦闘を回避するという方法もある…壁抜けパウダーがあればホワイトナイトと遭遇せずに進めるし、クルスを正気に返せばリザードマンとは戦わずに済む。すでに経験値は30を超えているはずなので、無理して戦う必要もないんだよね。
さらに言えば、体力回復ができずに死んでも、ミツユビオニトカゲの恩恵があれば何度でも生き返れるわけで。10階にZAPされてやり直すのは面倒だが、それほど気を揉む必要もないだろう。

このレッドポーションによる体力回復を利用すれば、あとはクオックスを倒し続けることで簡単に無限アップを実行できる。リメイク版の場合も、いちど15階で宝物庫のカギを手に入れてしまえば、何度でもレストランでミツユビオニトカゲを注文して生き返ることができるので、ダメージなど気にせず死ぬまでクオックス狩りに勤しめばよい。
なお余談だが、かつて本スレで「ミツユビオニトカゲによる復活は1回限定であり、もう一度トカゲを食べ直しても復活は不可」という意見があった。
パンタクル2」では明らかに、トカゲ1食につき1回の復活が可能だったし、ならば本作でも同様と解釈するのが妥当だと思われるが、あえて復活を封印した場合でも、ネズミ取りで捕まって10階にZAP→1d6ポイントだけ体力回復…を繰り返すことで、理論上は無制限に体力を回復することができる。まぁ実際に行なうのは恐ろしく面倒だし、そこまでして無限アップしたいのなら、これはもうプレイヤーのモラルの問題という気もするが。

北西の部屋にあるネズミ取りの罠は、原作プレイヤーを狙った引っかけのひとつと思われる。“天秤”とか言われたら、そりゃ見過ごすことは出来ないだろ(苦笑)。
同じくポーションの色も、引っかけくさい。まぁこちらは、事前にレッドポーションが当たりだと知っている可能性が高く、対する青色のほうはハズレだろうと見当がつくだけマシか…言うまでもなく、原作では青色はポーション・オブ・パワー(「イシター」ではヒールの呪文)だし、エナジードレインはオレンジ色であって、本作とは全く異なっている。

マスクマンの料理のうち、ゲロトラックステローダス(そしてメタセコイアも)は、古代の生息した動植物であり、図鑑などにも載っているもの。
第2巻のプロローグで「名も知らぬ太古の肉食獣たちが徘徊するようになった」と語られていることから考えて、これらの食材は塔の周辺で採集されたものと推測される。恐らく下のほうの階に詰めているモンスター連中(ブルー&ブラックナイトメイジ&ソーサラーなど)が定期的に狩り集めて14階へ供出し、交換として他の食べ物を得ているのではないだろうか。
これらの食材は、14階にある2つの食料庫のうち北西側へ、「船」で外世界から収奪されたマトモな食材は北東側へ…というように、区分したうえで貯蔵されている印象。それにしてもデーモンステーキは、結局どっち系の肉を使っているのか分からないままだったな。
あとバグラネズミ(ドッグラット)という名前は検索に引っかからなかったので、フィクションの生き物と思われるが、推定体重1トンという巨大ネズミなんてのも過去には実在したらしいし、犬サイズのネズミがいたとしても別に不思議は無いだろう。

食事代を払えない場合、代わりにまたは真珠貝のかけらを寄越すよう要求されるが、これらは他の場所で食事代よりも高い値で売れるため、ここで渡すのはもったいない。必ず現金持参の上で来店すること。
なおミツユビオニトカゲだけは前払いを要求されるが、これは先に食べさせると逃げ得が成り立ってしまう──食い逃げが成功すればタダで復活可能になるし、たとえ失敗して落とし穴で殺されても、直前に得た復活が解消されるだけで他に失うものは何もない──ので、それを防止するための措置と思われる。
まぁこれはゲーム上の都合であって、作品世界内の解釈としては、マスクマンはギルをミラーナイトと勘違いしたので、トカゲを注文されることは想定外だったのだと思われる。「食べようとする者はほとんどいない」と記述されているように、実質的にサラマンダー専用のメニューなのだろう。
サラマンダーの側としても、復活の効力が広く知れ渡ってしまえば、乱獲されて自分たちの取り分が無くなってしまう恐れが強い以上、あえて部外者に秘密を漏らすメリットは皆無だわな。ところでサラマンダー以外の爬虫類系モンスター(つまりリザードマンドラゴン族)は、このトカゲを食わないのだろうか?
たしかに27階のリザードマンシルバードラゴンは何度倒しても再出現するので、これに「トカゲを食って復活したから」と理由を当てはめても構わない気はするものの、他のモンスターの大半は特に説明もないまま再出現するわけで、あまり意味は無いか。
逆に第1巻の後半に登場する連中(←再出現するもの限定)は、思いついたように「このモンスターは不死の存在であり~」などと記述されており、15階のクオックスも“不死の竜”と記されているけど、こちらに関しても設定考証を突き詰めたとは言い難い。
カイの冒険」(←俺が知ってるのはゲームブック版だけだが)のクオックスマルドゥーク神に仕える龍であり、アヌ神の聖獣ムシュフシュと同一の存在だと匂わせる記述もある。さらに最後はドルアーガによって3匹の邪悪なドラゴンに分裂させられてしまうわけだが、これらの設定は本作におけるリアフェール関連の記述──“遠い昔、白い輝きの宝玉を持つ大魔法使いが竜たちの主人であった”──と矛盾してしまう。
つまり本作のクオックスは神獣ではなく、独自の設定に基づいた単なるモンスターであるから、「神性を有するがゆえに不死」という解釈は成立しない一方、だからこそミツユビオニトカゲを食うという俗っぽい方法で不死を獲得した…という考え方もあり得るな。
でも「スケルトンは不死族だから復活する」というなら、同じアンデッドであるマミーウィザードゴーストが復活しないのは何故だ?という疑問も湧くし、「本作における不死うんぬんという記述は、全般的に深い意味はない」という結論でいいだろう。
いちおう生死フラグの判別ルールが整えられた第3作では、一度倒したホワイトナイトは復活するけどすぐに逃走するなど、なるべく破綻の無いよう努めた形跡が伺える。ミミックの復活や、カイのティアラで生き返ったあとにハイパーナイト翼竜と再戦しなければならない点に関しては、あえてそのまま放置したという気もするし。

ところで、マスクマンとは何者なのだろう? この“マン”はリザードマンバードマンと同じ種族名としてのマンなのか、それとも単なる一般名詞(=個人の通称)なのか。それと「マスクなんてしていたら、料理の味見や香りを嗅いで確認することもできなくて不便じゃねーの?」というツッコミは禁句だろうか。
一方のフレイヤーは、厨房にいるという点も共通してるし、「城砦都市カーレ」のオマージュという解釈でいいのかね? ほかの海外製ゲームブックについては知識ゼロに近いんだけど、検索してみたところ登場してないようだし…まぁルーツをたどれば(アドバンスド)D&Dのマインド・フレイヤーに行き着くわけだが、あれに比べたら随分おとなしい存在に様変わりしたものだ。
外見的には、本作のフレイヤーマインド・フレイヤーは普通に胴体から人間の腕を生やしているのに対し、カーレ版フレイヤーでは生えておらず、タコの触手だけで物をつかむというのが、なんとも異形の存在っぽい。挿絵を見るかぎり、触手はさほど長くないようなんだけど、あれでまともに料理や戦闘ができるのか?と他人事ながら心配してしまう。
人間にとって毒となる食材やポーションを教えてくれることから考えて、フレイヤーはギルの正体に気づいているな…マスクマンよりも目は確からしい。気さくに話しかけたときに披露される野球ネタは、第1巻においてほぼ唯一のお遊びシーン。これが第3巻になると、虎のランディ・バーズとか、どんどん悪ノリしていくわけだが(笑)。

新・仔猫の学習帳保健看護

今日は夜勤明け。まだ暑さの和らぐ気配は微塵もないが、明日からの月末進行に備え、代償として購入するエロマンガのストックを補充できないかチェックすべくE書店へ。
途中で覗いた金券ショップで、Sスーパーの商品券5000円分を購入(割引率97.5%)。またディスカウントスーパーにも寄って、在庫が残り少なくなっていたそうめんを買い足しておく。

背表紙の絵柄をひととおり見渡し、どう見ても許容範囲外のものを除いて片っ端から手に取り中身をざっと読む…という毎度の作業を繰り返した結果、かろうじて購入決定ランクに届いたのは1冊のみ。
つーか、明らかにエロマンガのコーナーが縮小されてるんですけど…さすがに店長のオバちゃんに向かって「これって条例の影響?」とは訊けなかったが(笑)。
購入決定とはいえ、ジャンルとシチュエーションだけの評価であって、キャラデザ的にはイマイチ…一部の男の子はけっこう好みだけど、女の子(←とくに髪型の古くささ)が可愛くないのは大きなマイナス。
さらに、ざっと見ただけでは分からなかった細かい部分(←描写のセンスなど)もアラが目につくなど、けっきょく買う価値は無かったという結論に至らざるを得ない…最近、満足できるクオリティのエロマンガに出会えてないなぁ。
その事もあり、できれば久しぶりにエロマンガ雑誌を手に取って新たな人材を発掘したかったんだが、単行本だけでなく雑誌の取り扱いも縮小されており、期待した成果は得られなかったのが残念。

あと興味深かったのが、あーる・こがの新刊。俺が買ってた頃に比べると、余計な線を描き込まなくなって絵柄が洗練され、上手くなったように感じられたんだけど、俺自身の好みのほうが変化してしまっていて、どうにも買う気になれなかったという…。
うーむ、こういうセンスの問題は、理解できないケースが多いな(←自分自身のことなのに!)。最近ひどいと思ったのは、高村和宏の画集で見たまほろさんの絵が、恐ろしく古くさく感じられた(←とくにメイド服)こと。同じ高村の描いた、ほとんど違いの無いように見えるストパンの絵はストライクゾーンなのに、この感覚の原因はいったい何なんだろうと。
まほろまてぃっくと原作者が同じkiss×sisが充分に許容範囲であることから推察すると、要するに作品タイトルそのものの評価と絵柄の評価がゴッチャになってるんだろうか。でも上述のあーる・こがの件は、これに当てはまらないしなぁ…。