その間に本スレではエディタが再アップされ、新たな職人さんが制作を開始した様子。まあ、仮に追いつかれても気にせず、まったりペースで作り続けるのみだが。
つーか、制作そのものが楽しくて、いつまでも終わらなくていいや…とか思い始めていたりする(笑)。さすがにアイデアが尽きたので、これが最後のmapになるだろうし。作り始めた頃はどうなるかと思ったけど、Version.Sにも愛着が出てきたよなぁ…。
Level.10左上および左下エリア(左上より、17・〔16・13・40・56・61・15・57・74〕・穴9・77・病・寺・12・55・10・36・店75)
右上および右下エリア(左上より、17・〔47・穴7▲〕・穴9・77・穴11▲・寺・穴9・55・10・36・店75・店76・25・01・44・23・店74)
店75・・・"MUSPELLZHEIMR"("ムスベルヘイム")
店76・・・"JOTUNHEIMR"("ヨトゥンへイム")
店74・・・ALARIC'S SHOP(アラリックの店)
というわけで、Level.10のお披露目。
基本コンセプトは、「ひたすら横に長い通路を作ろう」というシンプルなもの。1本の通路になるよう左右の端をうまくつなぎ、両端(最上段と最下段)を同じ地形にして気づかれないようワープゾーンで結べば、永久ループする無限通路のできあがり。すなわち「Vession.SのSは、シームレスのS」というわけだな。
当初は「スクランブルのS」ということにして、スクランブル(コナミ)のマップを取り入れようかとも思ったのだが、グラディウス区画の火山面と差別化するのが難しそうだったし、検索してもマップが見つからなかったので早々にあきらめた。
こういう長い通路は、天然の洞窟っぽいビジュアルの方がイメージに合うだろうと考えてデザインしてみたのだが、どうしてもmap637と似たような形になってしまう。同mapを作った553氏いわく
>フィールドに関しては洞窟というか自然な地形という雰囲気を
出せないかと取り組んだのですが結局中途半端でした…
との事なので、このあたりが限界なのかも知れない。
もうひとつの難点は、逆さツララ地帯、ワープゾーンによるトリック、Winged-bootsではなくMantleを使えば突破できる…など、Level.3と重複する要素が多くなってしまった事だ。こちらは1本道の天然洞窟で、あちらは多層構造の人工通路という違いはあるのだが。
さて実際のプレイでは、最初に中央のCaveから出てハシゴ伝いに左へ進み、(途中、右上のCaveからLevel.9のスペランカー区画へ、あるいは左上のCaveから7Gates区画へ寄り道したとしても)最終的に塔77へ辿り着くことになるはず。ここにはVampire第2グループとColiatl第4グループが集中配置されており、これでようやくWinged-bootsが手に入るわけだ。
本作においてWinged-bootsは非常に貴重であり、使う場所を誤れば即座に手詰まりとなる。先回りして言ってしまうと、スーパーマリオ区画の最後で使うのが正解。そこからドンキーコング区画に進み、SHOPでMantleを購入することで、新たな道が拓ける構造になっている。Level.3とLevel.10の逆さツララ地帯はミスディレクションであり、Winged-bootsだけで突破しようとしても、ワープゾーンに引っかかってループしているうちに効果時間が切れてしまうだろう。
Level.10の逆さツララ地帯を進めば、塔12(あるいは塔23)までは辿り着ける。しかしこの2つの塔はお互いに中でつながっており、そのまま反対側に出てしまうと、間に挟まれた封鎖区画の存在に気づかない可能性が高い(それぞれの塔の周辺の地形を、そっくり似せてあるのだ)。フラグアイテムのCrossは、この区画内にある塔36でのみ手に入るのだが、ここへ進入するためにはMantleが必要となる。
塔12←→塔23と同様、封鎖区画内にある塔55←→塔44と塔10←→塔01も互いにつながっており、それぞれの中間の部屋にいるデカキャラを倒すことで、残りのBroad-SwordとMittarが手に入る。これらを換金して、Mantle購入資金の穴埋め…というか、すぐに次のWinged-boots購入資金に充てることになるだろう。
封鎖区画には2つのSHOPもある。ここでようやく、タイトルにあるウルフファングのネタになるわけだ。
(以下回想)
↓
きっかけはゲーメストの記事で「ウルフファングのBGMがカッコ良すぎて死ぬ」と紹介されていたこと。さっそくCD を買って聞いてみると(←それですぐにジャケ買いしてしまうとか、今では考えられないな)、確かに死ぬほど良かったので、実機を見つけてプレイし始めたのだが、本格的にハマったのは就職活動の真っ最中。
なかなか内定が出ない過酷な状況から逃避する手段として「内定が出るのが先か、SPモード64機種オールクリア達成するのが先か」という勝負を自らに課したのだった。面接を受けた後、スーツのままゲーセンに直行したりもしたっけ…。結局、内定は出たしオールクリアも達成したのだが、どちらが先だったのかは忘れてしまったな。そんな想い出深いゲームだけに、PS版の移植度の低さにはハラワタが煮えくり返る想いだったけど。
「Version.SのSは、シューティングゲームのS」なのだが、ウルフファングがシューティングに含まれるかどうかは微妙なところだな。そのせいで票が割れて、ゲーメスト大賞で涙を飲んだのも懐かしい思い出だ。
(回想終了)
とくにmapデザインとの関連性は無いのだが、Level.10に設置することにしたのは「巨人」つながりだからである(なので両SHOPの付近に、それぞれCyclopskinを配置した)。
【"JOTUNHEIMR"】 (ヨトゥンへイム) | ||
---|---|---|
A:Giant-Slayer | 75000-Gold | |
B:HOMING LIGHTNING | (Thunder) | 5000-Gold |
C:GRAVITY BUSTER | (Tilte) | 50000-Gold |
GALSIS cannot be harmed excluding DRAGON SLAYER and CROSS. ENEMY DETECTED. STAND BY FOR BATTLE. It seems not to be SLAUGHTER MACHINE. | ガルシスは、 ドラゴンスレイヤーと クロス以外では 傷つけられない。 敵を感知した。 戦闘の準備をせよ。 どうやら殺人機械では ないようだ。 |
ヨトゥンの誘導電撃には泣かされたなぁ。ゲーメストの攻略も適当だったし。オペレーターのお姉ちゃんは重力破砕砲なんかより、こっちを警告してくれよ(笑)。
メッセージのうち、最初の「~cannot be harmed」はバーサーカー(通称「ドム」)が出現/離脱する時に吐くセリフを、お約束のヒントとなるよう変換したもの。
次の「ENEMY~BATTLE.」は、一般ボス出現時の自機サポートAIのセリフ。最後のSLAUGHTER MACHINEは重装機兵ボスのBGM(メインテーマ「狼牙」に次ぐ名曲!)のタイトル。どちらも、この近くの塔25にXaren(=土木工作用であって「殺人機械ではない」)がいることのヒントになっている。
【"MUSPELLZHEIMR"】 (ムスベルヘイム) | ||
---|---|---|
A:PILE BUNKER | (Disrupt-Mace×999) | 1000000-Gold |
B:ELECTRIGER | (Deg-Thunder) | 50000-Gold |
C:FIRE STORM | (Deg-Fire) | 25000-Gold |
FINAL TARGET AHEAD! However, YOU HAVE NO CHANCE! Have you already met THE MOON DRAGON? Being given assist by him,COMBAT-SUITS will BE REPAIRED. | 前方に最終目標。 だが、お前には どうしようもない。 ザ・ムーンドラゴンには もう会ったか? 彼の助力があれば、 コンバットスーツは 復元されるだろう。 |
…ダメだ。商品名「パイルバンカー」を見ただけで、どんなボッタクリ価格でも買ってしまいそうな俺がいる(笑)。商品名とメッセージから、これらのSHOP名(既出のグングニルやノルン姉妹も含めて)が普通に北欧神話ネタなのではなく、ウルフファングからの引用だと分かるだろう。ちなみにレイストームネタと併せて「イグドラシル」というSHOPも考えたものの、取り扱い商品が思い浮かばないうちに、SHOPリストラによってあえなくボツになった。
メッセージの前半は、最終ボス(ノルンを除く)出現時の、ボスと自機サポートAIのセリフより引用。「FINAL TARGET」は、CrossホルダーのXarenが近くの塔36にいることを指す。YOU HAVE NO CHANCE!は、「壁抜けアイテムを持ってない状態ではCross取れないよ」とか、「Crossを取ったら手詰まりになるよ」とか色々な解釈が可能だが、好きなセリフなので無理やりでも使ってみたかっただけ…というのが本音だったりする(笑)。
メッセージ後半は、パイロット状態から自機を復活させた時のセリフ。敢えて“Battle-Suits”と明記せず、元ネタのCOMBAT-SUITSのままにしたのは、確定情報でなく真偽不明の噂という雰囲気を出すため。
蛇足だけど、ボス連中の中ではムスベルが一番好きだね。自分の腕をブン投げる豪快な攻撃とか、発射中の中距離ミサイルを背景に戦う(どんだけ長いミサイルサイロなんだよ!?というツッコミも含めて)デタラメっぷりが堪らん。
蛇足だが、ネタ探し&確認のために昔のLOGiN誌を読んでいて見つけたのがコレ。 なんつーか、おおらかな時代だったんだなぁ…。
MSX初のオリジナルRPG「アウトロイド」(製作:マジカルズゥ)
Mantleを使うことで、このLevelの右下にある隠しSHOPに入り、Winged-bootsを購入することができるようになる。
【ALARIC'S SHOP】 (アラリックの店) | ||
---|---|---|
A:50 pairs of Winged-boots | (Winged-boots×50) | 2000000GP |
B:HAMACHI | (8000Food) | 8000GP |
A large amount of special organic matters gathered by HAMACHI are necessary to make Winged-boots. | Winged-bootsの 製造には、 ハマチから 採取される 特殊な有機物質が 大量に必要です。 |
SHOP名の元ネタは特に思い浮かばなかったので、レイストーム七人衆の中で飛行能力を持つアラリックに白羽の矢が当たった。ハマチは後から思いついたのだけど、もうアラリック=ハマチは鉄板ネタと化してるなぁ。
同じくMantleの使用によって、ワープゾーンを回避して塔〔16~74〕を発見することができるだろう。これら8つの塔には、それぞれ同族のモンスターが集中配置されており、たとえば塔40にはRodが、塔74にはVarrdigが集中しているのだが、それらはいずれも毒薬ホルダー以外のグループである。毒薬ホルダーたちはこれらの塔の奥にある隠し部屋に潜んでおり、貴重なAcid(←Silver Roseでも構わないが、隠し部屋は3方向に存在するので、Acidの方が効率がいい)を代償にしなければ遭うことが出来ない構造になっているのだ。
この塔の攻略は必須というわけではないが、塔は基本的に3部屋単位で構成されていること、部屋割りはL字型・逆L字型・「型・」型の4種類が各々5セットずつ存在すること…などのヒントから、Crossが隠された部屋の位置を推測しやすくなるかも知れない。
Level.10塔内マップ
大半の塔は、2番目の部屋から3番目(一番奥)の部屋への通路にカギが掛かっている。ならば2部屋しかないように見える塔36は、2番目の部屋(3,5)で壁抜けアイテムを使えば隠し部屋に到達できるのではないか?…と推測してしまうのが、まず最初の罠。部屋(3,5)の周りは、塔25と塔56(どちらも、ニセ毒薬ホルダーのXarenが集中配置されている)の部屋に囲まれているのだ。
裏をかいて1番目の部屋(3,6)から壁を抜け、首尾よく隠し部屋(2,6)へ入ることに成功しても、迂闊に飛び込んではならない。この部屋(2,6)自体も四方を壁に囲まれており、壁抜けアイテムを浪費して脱出する羽目になるからだ。じっと壁際で待ち、CrossホルダーXarenが近づいてきたところを白兵戦で倒せば良いのだが、中央の1体は周りをLampに囲まれて、身動きが取れない配置になっている。ここは泣く泣くLampをあきらめ、魔法で破壊して出口を作ってやるしかない。(ここにある4つを除いても、Lampを99個そろえることは可能)
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