土曜日, 5月 23

#23 漢は黙ってパイルバンカー!

map221の攻略を終えて久しぶりに戻ってきたら、途中だった制作状況を把握し直すのに少し時間を食ってしまった。
その間に本スレではエディタが再アップされ、新たな職人さんが制作を開始した様子。まあ、仮に追いつかれても気にせず、まったりペースで作り続けるのみだが。
つーか、制作そのものが楽しくて、いつまでも終わらなくていいや…とか思い始めていたりする(笑)。さすがにアイデアが尽きたので、これが最後のmapになるだろうし。作り始めた頃はどうなるかと思ったけど、Version.Sにも愛着が出てきたよなぁ…。



Level.10左上および左下エリア(左上より、17・〔16・13・40・56・61・15・57・74〕・穴9・77・病・寺・12・55・10・36・店75)



右上および右下エリア(左上より、17・〔47・穴7▲〕・穴9・77・穴11▲・寺・穴9・55・10・36・店75・店76・25・01・44・23・店74)


店75・・・"MUSPELLZHEIMR"("ムスベルヘイム")
店76・・・"JOTUNHEIMR"("ヨトゥンへイム")
店74・・・ALARIC'S SHOP(アラリックの店)


というわけで、Level.10のお披露目。
基本コンセプトは、「ひたすら横に長い通路を作ろう」というシンプルなもの。1本の通路になるよう左右の端をうまくつなぎ、両端(最上段と最下段)を同じ地形にして気づかれないようワープゾーンで結べば、永久ループする無限通路のできあがり。すなわち「Vession.SのSは、シームレスのS」というわけだな。
当初は「スクランブルのS」ということにして、スクランブル(コナミ)のマップを取り入れようかとも思ったのだが、グラディウス区画の火山面と差別化するのが難しそうだったし、検索してもマップが見つからなかったので早々にあきらめた。
こういう長い通路は、天然の洞窟っぽいビジュアルの方がイメージに合うだろうと考えてデザインしてみたのだが、どうしてもmap637と似たような形になってしまう。同mapを作った553氏いわく
>フィールドに関しては洞窟というか自然な地形という雰囲気を
出せないかと取り組んだのですが結局中途半端でした…

との事なので、このあたりが限界なのかも知れない。
もうひとつの難点は、逆さツララ地帯、ワープゾーンによるトリック、Winged-bootsではなくMantleを使えば突破できる…など、Level.3と重複する要素が多くなってしまった事だ。こちらは1本道の天然洞窟で、あちらは多層構造の人工通路という違いはあるのだが。

さて実際のプレイでは、最初に中央のCaveから出てハシゴ伝いに左へ進み、(途中、右上のCaveからLevel.9スペランカー区画へ、あるいは左上のCaveから7Gates区画へ寄り道したとしても)最終的に塔77へ辿り着くことになるはず。ここにはVampire第2グループとColiatl第4グループが集中配置されており、これでようやくWinged-bootsが手に入るわけだ。
本作においてWinged-bootsは非常に貴重であり、使う場所を誤れば即座に手詰まりとなる。先回りして言ってしまうと、スーパーマリオ区画の最後で使うのが正解。そこからドンキーコング区画に進み、SHOPでMantleを購入することで、新たな道が拓ける構造になっている。Level.3Level.10の逆さツララ地帯はミスディレクションであり、Winged-bootsだけで突破しようとしても、ワープゾーンに引っかかってループしているうちに効果時間が切れてしまうだろう。
Level.10の逆さツララ地帯を進めば、塔12(あるいは塔23)までは辿り着ける。しかしこの2つの塔はお互いに中でつながっており、そのまま反対側に出てしまうと、間に挟まれた封鎖区画の存在に気づかない可能性が高い(それぞれの塔の周辺の地形を、そっくり似せてあるのだ)。フラグアイテムのCrossは、この区画内にある塔36でのみ手に入るのだが、ここへ進入するためにはMantleが必要となる。
塔12←→塔23と同様、封鎖区画内にある塔55←→塔44と塔10←→塔01も互いにつながっており、それぞれの中間の部屋にいるデカキャラを倒すことで、残りのBroad-SwordMittarが手に入る。これらを換金して、Mantle購入資金の穴埋め…というか、すぐに次のWinged-boots購入資金に充てることになるだろう。

封鎖区画には2つのSHOPもある。ここでようやく、タイトルにあるウルフファングのネタになるわけだ。
(以下回想)
 ↓
きっかけはゲーメストの記事で「ウルフファングのBGMがカッコ良すぎて死ぬ」と紹介されていたこと。さっそくCD を買って聞いてみると(←それですぐにジャケ買いしてしまうとか、今では考えられないな)、確かに死ぬほど良かったので、実機を見つけてプレイし始めたのだが、本格的にハマったのは就職活動の真っ最中。
なかなか内定が出ない過酷な状況から逃避する手段として「内定が出るのが先か、SPモード64機種オールクリア達成するのが先か」という勝負を自らに課したのだった。面接を受けた後、スーツのままゲーセンに直行したりもしたっけ…。結局、内定は出たしオールクリアも達成したのだが、どちらが先だったのかは忘れてしまったな。そんな想い出深いゲームだけに、PS版の移植度の低さにはハラワタが煮えくり返る想いだったけど。
Version.SのSは、シューティングゲームのS」なのだが、ウルフファングがシューティングに含まれるかどうかは微妙なところだな。そのせいで票が割れて、ゲーメスト大賞で涙を飲んだのも懐かしい思い出だ。
(回想終了)

とくにmapデザインとの関連性は無いのだが、Level.10に設置することにしたのは「巨人」つながりだからである(なので両SHOPの付近に、それぞれCyclopskinを配置した)。
【"JOTUNHEIMR"】 (ヨトゥンへイム)
A:Giant-Slayer
75000-Gold
B:HOMING LIGHTNING(Thunder)5000-Gold
C:GRAVITY BUSTER(Tilte)50000-Gold
GALSIS cannot
be harmed excluding
DRAGON SLAYER
and CROSS.

ENEMY DETECTED.
STAND BY FOR BATTLE.
It seems not to be
SLAUGHTER MACHINE.
ガルシスは、
ドラゴンスレイヤー
クロス以外では
傷つけられない。

敵を感知した。
戦闘の準備をせよ。
どうやら殺人機械では
ないようだ。
















ヨトゥンの誘導電撃には泣かされたなぁ。ゲーメストの攻略も適当だったし。オペレーターのお姉ちゃんは重力破砕砲なんかより、こっちを警告してくれよ(笑)。
メッセージのうち、最初の「~cannot be harmed」はバーサーカー(通称「ドム」)が出現/離脱する時に吐くセリフを、お約束のヒントとなるよう変換したもの。
次の「ENEMY~BATTLE.」は、一般ボス出現時の自機サポートAIのセリフ。最後のSLAUGHTER MACHINEは重装機兵ボスのBGM(メインテーマ「狼牙」に次ぐ名曲!)のタイトル。どちらも、この近くの塔25にXaren(=土木工作用であって「殺人機械ではない」)がいることのヒントになっている。

【"MUSPELLZHEIMR"】 (ムスベルヘイム)
A:PILE BUNKER(Disrupt-Mace×999)1000000-Gold
B:ELECTRIGER(Deg-Thunder)50000-Gold
C:FIRE STORM(Deg-Fire)25000-Gold
FINAL TARGET AHEAD!
However,
YOU HAVE NO CHANCE!

Have you already met
THE MOON DRAGON?
Being given assist
by him,COMBAT-SUITS
will BE REPAIRED.
前方に最終目標。
だが、お前には
どうしようもない。

ザ・ムーンドラゴンには
もう会ったか?
彼の助力があれば、
コンバットスーツは
復元される
だろう。
















…ダメだ。商品名「パイルバンカー」を見ただけで、どんなボッタクリ価格でも買ってしまいそうな俺がいる(笑)。商品名とメッセージから、これらのSHOP名(既出のグングニルやノルン姉妹も含めて)が普通に北欧神話ネタなのではなく、ウルフファングからの引用だと分かるだろう。ちなみにレイストームネタと併せて「イグドラシル」というSHOPも考えたものの、取り扱い商品が思い浮かばないうちに、SHOPリストラによってあえなくボツになった。
メッセージの前半は、最終ボス(ノルンを除く)出現時の、ボスと自機サポートAIのセリフより引用。「FINAL TARGET」は、CrossホルダーのXarenが近くの塔36にいることを指す。YOU HAVE NO CHANCE!は、「壁抜けアイテムを持ってない状態ではCross取れないよ」とか、「Crossを取ったら手詰まりになるよ」とか色々な解釈が可能だが、好きなセリフなので無理やりでも使ってみたかっただけ…というのが本音だったりする(笑)。
メッセージ後半は、パイロット状態から自機を復活させた時のセリフ。敢えて“Battle-Suits”と明記せず、元ネタのCOMBAT-SUITSのままにしたのは、確定情報でなく真偽不明の噂という雰囲気を出すため。
蛇足だけど、ボス連中の中ではムスベルが一番好きだね。自分の腕をブン投げる豪快な攻撃とか、発射中の中距離ミサイルを背景に戦う(どんだけ長いミサイルサイロなんだよ!?というツッコミも含めて)デタラメっぷりが堪らん。

蛇足だが、ネタ探し&確認のために昔のLOGiN誌を読んでいて見つけたのがコレ。 なんつーか、おおらかな時代だったんだなぁ…。

MSX初のオリジナルRPG「アウトロイド」(製作:マジカルズゥ)


Mantleを使うことで、このLevelの右下にある隠しSHOPに入り、Winged-bootsを購入することができるようになる。
【ALARIC'S SHOP】 (アラリックの店)
A:50 pairs of Winged-boots(Winged-boots×50)2000000GP
B:HAMACHI(8000Food)8000GP
A large amount of
special organic
matters gathered
by HAMACHI
are necessary to
make Winged-boots.
Winged-bootsの
製造には、
ハマチから
採取される
特殊な有機物質が
大量に必要です。











SHOP名の元ネタは特に思い浮かばなかったので、レイストーム七人衆の中で飛行能力を持つアラリックに白羽の矢が当たった。ハマチは後から思いついたのだけど、もうアラリック=ハマチは鉄板ネタと化してるなぁ。

同じくMantleの使用によって、ワープゾーンを回避して塔〔16~74〕を発見することができるだろう。これら8つの塔には、それぞれ同族のモンスターが集中配置されており、たとえば塔40にはRodが、塔74にはVarrdigが集中しているのだが、それらはいずれも毒薬ホルダー以外のグループである。毒薬ホルダーたちはこれらの塔の奥にある隠し部屋に潜んでおり、貴重なAcid(←Silver Roseでも構わないが、隠し部屋は3方向に存在するので、Acidの方が効率がいい)を代償にしなければ遭うことが出来ない構造になっているのだ。
この塔の攻略は必須というわけではないが、塔は基本的に3部屋単位で構成されていること、部屋割りはL字型・逆L字型・「型・」型の4種類が各々5セットずつ存在すること…などのヒントから、Crossが隠された部屋の位置を推測しやすくなるかも知れない。


Level.10塔内マップ

大半の塔は、2番目の部屋から3番目(一番奥)の部屋への通路にカギが掛かっている。ならば2部屋しかないように見える塔36は、2番目の部屋(3,5)で壁抜けアイテムを使えば隠し部屋に到達できるのではないか?…と推測してしまうのが、まず最初の罠。部屋(3,5)の周りは、塔25と塔56(どちらも、ニセ毒薬ホルダーのXarenが集中配置されている)の部屋に囲まれているのだ。
裏をかいて1番目の部屋(3,6)から壁を抜け、首尾よく隠し部屋(2,6)へ入ることに成功しても、迂闊に飛び込んではならない。この部屋(2,6)自体も四方を壁に囲まれており、壁抜けアイテムを浪費して脱出する羽目になるからだ。じっと壁際で待ち、CrossホルダーXarenが近づいてきたところを白兵戦で倒せば良いのだが、中央の1体は周りをLampに囲まれて、身動きが取れない配置になっている。ここは泣く泣くLampをあきらめ、魔法で破壊して出口を作ってやるしかない。(ここにある4つを除いても、Lampを99個そろえることは可能)

0 件のコメント: