水曜日, 6月 23

ドルアーガの塔 FLOOR.7

【FLOOR.7】
トラップ①熱湯のプール(落ちるたびに1ポイントのダメージ)
②腐食した階段
(1ポイントのダメージ+ポーションをすべて失う)
宝物①レッドソード(武器ポイント:4)
②ホワイトポーション(体力ポイントを6ポイント回復)
出現方法①熱湯のプールを渡りきった後、いちばん東の石柱に戻る
②宝箱を開く

スタンダードな迷路が多い序盤においては珍しい、全フロアぶち抜きのイベント階。こういう階は基本的に、フロア全景を見渡すような描写がされているんだけど、別途記述がないことから考えて、ほかの階と同様にヒカリゴケが繁茂しているのだろうか?
普通の風呂場のような環境ならカビが生えるのに何の不思議もないが、それよりも室温の高いであろう熱湯プールの部屋で、コケが生育できるのか気になる。逆に58階(倉庫番+ペンゴ面)のような寒い場所でも、やはりヒカリゴケが照明として機能しているはず(←こちらも別途記述なし)だが、これらは同一種なのか? 答えを求めてwikiってみると

>冷涼な地域に広く分布する。
>生育環境の変化に敏感で、僅かな環境変化でも枯死してしまうほどに脆い存在である。


あー、こりゃ湯気の沸き立っているような場所では生き残れそうにないね。そもそも、現実世界の種とは異なる、高い繁殖能力と環境適応性を備えた別種と考えるのが妥当なんだろうけど。

実際の攻略に関しては、5階でクルスから飛び乗る石の順番を聞いていれば、何も問題はないはず…人間不信に陥って自滅したギルガメラmk-II(←アドベンチャラーズ・イン第3号を参照)みたいなケースは、どうしようもないが。
原作でも、初心者殺しの5~6階を乗り越えた後、7階では一息つける流れになっているので、それに準拠した難易度設定ということなのかも知れない。

しかし、腐った階段のトラップはひどいね。これ見よがしにポーションを配置し、大事に取っておこうと背負い袋にしまい込んだ直後に砕くとか、作者の性格の悪さが伺える(笑)。
湯気で階段が腐食するというのは普通にありそうだし、もし塔が崩壊せずこのまま何十年も存続したとすれば、今ある左側の階段も腐って、さらに新しい階段が造られる…みたいなことが繰り返されるのだろうか? まぁ出口(8階)側の最北端は、東西の両端に至る長い通路になっているから、どこに階段を建てても大差ないわけだし。プールを渡りきったら階段が8つ並んでて、そのうち7つまでは腐っている…とかだったらイヤすぎるぞ(笑)。

最大のツッコミどころは、8~9階でギルが降伏した場合、気絶させられた状態でここを渡って、5階まで運ばれたのだろうか?という点。
重い装備類は剥ぎ取られていたとしても、大の男を抱えつつ、岩の間をジャンプして運ぶのは大変だったろうに…運んだのは5階のゴブリンコンビかね? でも、あいつら非力そうだし、「重いしメンドくせーから、もう捨てちまおうぜ」とか言い出して、熱湯プールに放り込まれそうなんだが(笑)…って、ドリフの風呂場コントを思い出しちゃったよ。
9階で捕らえたのなら、5階まで降ろすよりも10階に運ぶほうが手っとり早いよなぁ…いや、銀鎖のカギを手に入れる前の10階行きは死を意味するので、わざわざ5階まで連れて行ってくれるのは有りがたい話なんだけどさ。
この「気絶させてから運ぶ」という方法には無理があると作者も考えたのか、第2巻以降では気絶させず「目隠しして連行する」という方式に変更された…これはこれで、階段の移動が大変そうではある。ちょうど先日、なぜか職場にある階段の照明が全部消えていて、真っ暗闇で階段を降りることの怖さ&難しさを、身をもって経験したばかりなのだよ(笑)。足元が見えない状態で進まなければならない感覚の、なんと不安で心細いことか…。

隠しアイテムとしてレッドソードが配置されているのは、アイデアとしては面白いものの、ゲームバランス的には難しいところ。獲得することを前提とした場合、以降の敵キャラが強くなりすぎて、獲得できなかったプレイヤーが必要以上の苦戦を強いられるとか、逆に獲得しない前提だったら、敵の強さがヌルいと感じられる恐れがあるわけで。
まぁ、もともとゲームブック版では原戦力ポイント決定の時点でムラがあるわけだし、多少の振れ幅は許容範囲内とも考えられるか。武器などの装備を完全に揃えていなければクリア不可能な原作と違って、クリアに至る選択肢の多様さこそが、ゲームブック版の特徴なわけで。

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