木曜日, 7月 22

夏目友人帳 第10巻

アニメディア立ち読みの代償として、Jスーパーのテナント書店にて購入。

前の巻がイマイチだったからハードル下がってしまったけど、どうやら本来の調子を取り戻してくれたようなので安心した。といっても相変わらず、すでに読んだことのあるストーリーパターンを少しだけアレンジして使い回している(←しかも引き延ばし気味に)状態なのは確かなので、そろそろ新しい動きが欲しいところではある。

「偽りの友人」はダブルミーニングなんだな。
過去の嫌な記憶に改めて正面から向かい合おうとするのは、主人公の特権(←ただし性善説系の作品にかぎる)だよね…現実はそう甘いモンでもないし。
でも「塔子さんや西村たちに話せないことがあっても、恥じるような事はしたくない」という姿勢は好きだぜ。その後の「あのケーキ屋の場所は柴田が知ってるんだぞ、先生」「よし、守ってやろう」で台無しだけど(笑)。
キャラデザのバリエーションの乏しさについてはもう諦めてるけど、服装についてはもうちょっと何とか…柴田はスーツ着てるせいで社会人にしか見えんぞ。

仮にも仕えようと心に決めたのなら、あるじを信じろ」のセリフは、柊が言うと説得力あるな。
それにしても不月様の心は寛大すぎる…毎回ずっと負ける役をやらされ続けたら、グレるぞ普通(笑)。挙げ句に、力の衰えた豊月様に付き合って一緒に旅立つとか。
信仰してくれる人が減ったせいで神通力も衰え、やがて去らざるを得なくなる…というテンプレストーリーのひとつだけど、一行の去ってゆく光景と夏目の心情が重なって、なかなか情緒あふれる締めになってるな。
先生が神には勝てない(←正確には「祟られるので、牙をむきたくない」だけど)というのは意外だった。すると
「人は妖に食われる」
「妖は神に勝てない」
「神は人間に信仰されないと、力が衰える」
で三すくみが成立するんだろうか? まぁバトル主体の作品でもないし、その場の思いつきみたいな設定かもしれないけど。

次巻予告、田沼と一緒にタキの家庭訪問って…これは期待せずにいられないな!

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