水曜日, 7月 25

アフタヌーン9月号

今日は夜勤明け。前回と同じく節電対策のため、陽が暮れるまでは帰宅しない方針で。まずは定期券の更新時期が近づいてきたので、職場近くのコンビニに赴き、ATMで6ヶ月分の定期代を引き出すついでに、2週間ぶりにサンデーマガジンを立ち読み。
その後は図書館へ赴き、まどろむような仮眠を挟みつつシルマリルリオンの続きを読む。午後3時を回ったころ、トゥーリンとグラウルングの章を読み終わったので区切りをつけ、D書店へ移動。

D書店の状況は先月と同じで、ガンダムエース少年エースはシュリンクされており、アフタヌーンのみ立ち読み可能…まぁ今となっては、大してガンダムエース電撃大王を読みたいとも思わないし(←少なくとも、ドラスレ・クロニクルが一段落するまでは)、この状態で安定してくれると良いのだが。

ああっ女神さまっ
審判の門って、劇場版にも登場したアレか? …まさかリンドみたいに、モルガンも原作にポロロッカしてきたりして(笑)。で、「久しぶり」って、誰だよコイツ?

リマスターズ!
これまでで最高の当たり回。「先端が〜」など一部の言い回しに、何となく不自然なものは感じられたものの、まさか全部のセリフが“そういう意味”に取れるとは、さすがに予想つかなかった(笑)。まぁアイデア自体は使い古されたパターンなんだけど、見開きのコマで全セリフを一挙に流してのネタばらし…という見せ方の巧さが、勝利のカギだな。

勇者ヴォグ・ランバ
前回、戦争を誘発する集合的無意識のような概念について語られた時点で、虐殺器官を連想すべきだったか…迂闊! まぁ単にミームだけを扱った作品なら、先に攻殻機動隊S.A.C.2神は沈黙せずなどのほうが思い浮かぶことや、安易に「ハーモニーのパクリ」と批判するのも大人げないと自重してきたことも原因かも知れないが。しかし、確かに優れたアイデアについては(丸パクリにならない程度のアレンジを施したうえで)積極的にインスパイアするのは悪いことじゃないにしても、さすがにここまで強烈に伊藤計劃リスペクトだとは思わなかった。
それにしても、一連の行動が全て計算ずくだったとは、恐ろしいほど頭の回る相手だな…前回を読んだ時点では、これは仲間が増える展開なのかと思ったが、知識だけでなく戦術思考の面でも主人公を凌駕するようなハイスペックな味方キャラに登場されては、主人公の立つ瀬がなくなってしまうワケで(笑)、可能性としては低いかも。

はじまりのはる2 故郷(端野洋子)
読み切り。舞台が震災後の福島という点は前作と共通しているものの、主要な題材などは異なるため、続編というよりは第2章という位置づけのほうが近い。それにしても「毒食わば皿まで」じゃあるまいが、よりによって福島マラソンなんて際どい題材をチョイスするとは…いや、だからこそ描く意味があるとも言えるか。
風評被害や差別意識は、客観的事実や科学的検証など関係なく生じる。地元の原発関連じゃない企業に就職するため、トップランナーを目指して頑張ってきたのに、その努力を打ち砕かれる…など、相変わらず過酷な現実を淡々と描いているな。
しかし今回、これを読むことで逆説的に気づかされたのは「今や原発問題における話題の中心は、再稼働の是非や電力会社のあり方、官邸前デモなどに移行しており、発端となった福島の現状に対する関心は、薄くなっているのではないか?」という点。前作が掲載された当時は、“立ち尽くすしかない状況”を描くだけでも充分に問題提議たり得たワケだが、放射線リスクや今後の原発運用について国論が完全に二分されてしまった今となっては、本作は“もう旬の過ぎた話”となってしまった気がする(←もちろん、それが良いことだとは思わないが)。

天地明察
いつ建部ジイさんの死亡フラグが成就してしまうかとハラハラしながら読んでいたら、いつの間にか九州の天測が完了していた…って、早っ!(笑) 長い時間をかけて全国を巡る様子をじっくり描くのかと思いきや、意外とアッサリ済ませてしまうのだろうか? 関さんに向けた次の問題についてもアイデアが浮かんだようだし、タイトルである“天地明察”という言葉まで登場したし、ひょっとして俺が想像していたよりも、ずっと早く完結するのかも。
そう言えば、1ページ目の隣には映画版の関連情報が掲載されていたけど、まさか、このコミカライズ版そのものが、映画を宣伝するための企画──ゆえに、映画の放映期間が終われば用済み──だったりして。うーん、だとすれば複雑な気分だな…主演のV6だの宮崎あおいだのといった顔ぶれを見るに、あまり本気で作られた映画のようにも思えないし、そんなヘボ映画とともに消費された挙げ句、すぐに忘れ去られてしまうには惜しい、優良な原作なのに。

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