月曜日, 2月 21

アニメージュ3月号

昨日と今日の連休にかけて図書館を訪れ、読み終える。

表紙&巻頭特集はデュラララいつまで引っ張るつもりなんだよ!?と半ば呆れる(←いちおう“最後の大特集”と銘打っている)が、それだけ現行のタイトルに腐女子を惹きつけるモノが無いという証左か…スタドラでは力量不足なのかねぇ。
でも今月のキャラ人気投票では、デュラララ勢は不振なんだよな(笑)。けいおんのツートップやイナイレ勢、BASARAや銀魂といった常連は相変わらずなのに。ただし薄桜鬼勢も順位を下げており、そこから推測すると、腐女子層の一部で人気の変動があったという事だろうか?

そんな表紙と巻頭という腐女子向けサンドイッチの間に挟まれているのが、思いっきり萌えオタ向けの企画であるバレンタイン特集(←この手の時節ネタ企画は、アニメディアっぽいな)。
今期の主要な萌え系タイトルが居並ぶ中、俺的に暫定トップであるインフィニット・ストラトス(←単なるシャルルの独壇場というのが正確なところだけど)が抜けているのは、ちょっと残念。
まぁそれらの作品のほとんどが、まさしく“いま放送中だから”という理由で取り上げられているに過ぎないわけで、放送終了後もこうした企画に顔を見せているけいおん俺妹とは、やはり格が違うと言わざるを得ない。
今期で見込みがありそうなのは、せいぜいまどか☆マギカぐらいかと思うものの、あれも“激しく燃焼してあっと言う間に消える”タイプという可能性も捨てきれないしな。

劇場版マクロスF後編は、前編で見せ場の多かった(←いや、見てないから本当のところは知らないんだけど、そういう印象がある)シェリルは出番が少ないのかと思いきや、そうでも無いとの事で、シェリル派としては複雑…全体としてキチンとバランス良くまとまらなければ、元も子もないからなぁ。

スタドラは、第2クールOPを作った鶴巻和哉へのインタビュー。“ロボットに乗るか乗らないかで悩む主人公”のような、ガンダム以降のロボットアニメに定着したイメージ(←それに準拠した作りであれば、主人公はスガタだっただろうと思われる)の中に、タクトという異物を放り込むことで生まれた作品…という見方は面白い。

アニメイト店員日記は冬クールの始まった時期ということで、新作タイトルに関するグッズ類の売り上げについて。やはり昔に比べると、特定の作品に対して人気が集中するという傾向は強まっているらしい。

BD化プロジェクト、野沢雅子作品からはデジモンテイマーズか…敢えて候補の中から選ぶとすれば銀河鉄道999シリーズだけど、カネを払ってまで欲しいとは思わんなぁ。
デジモンということであれば当然ぼくらのウォーゲームがダントツなわけだが、それにしても(DVDを持っているのに)BDで欲しいかと言われると悩む。
TVシリーズで評価できるのは無印だけ、それも東京編と終盤の一部ぐらいだから、全話をBD-BOX化されても持て余すだろうし…もちろん個々のエピソードの評価とは別に、それらの積み上げがあってこそラストの感動につながる(←これが長期シリーズの強みだわな)というのは分かってるけど、だからといってもう一度最初から全話を観直す必要は無いだろう。すでに一度観た記憶が刻まれている以上、仮にハズレ回をスルーしたとしても、ラストで受ける印象は変わらないはずであって、できることなら当たり回の収録された巻だけを選んで購入したいところではある。
それよりも次のBD化プロジェクトが気になるな。佐藤順一監督作品といえばカレイドスターも捨てがたいものの、DVD-BOXを持ってる身として二度買いを躊躇う気持ちは否定し難いところだし、やはりここはARIAで決まりかね。

この人に話を聞きたい錦織敦史。「今のガイナックスの若手には、会社のブランドにこだわっている者は少ない」というのは意外だった。けっきょく(エヴァやガイナックスに限った話でもなく)こだわりを持ち続けるのは直撃世代だけという事か。

攻殻機動隊S.S.Sの3D化について、神山建治監督インタビュー。湯気や煙のような、半透明のものは立体化できないのね。
「いかにもな3D化はわざとらしく感じられて逆効果だから、けっきょく3Dであることを意識させない程度がちょうどいい」というのは皮肉だな。今のところは物珍しさも手伝って一定の需要が見込めるものの、手間やコストに見合うほどの集客効果は得られなさそうだし。
実在する立体を平面映像に落とし込んでいる(と、脳が自覚している)実写よりも、元から平面に描かれた虚構であるアニメのほうが、3Dへの親和性が高い…というのは、確かにそうだろうな。しかしゲームが辿ったのと同じ過ち──際限なく画質の向上を追い求め、それに伴うコスト上昇の地獄から抜け出せなくなる──を犯してもらいたくは無いものだ…ただでさえ苦しいアニメ業界に、トドメを刺すような事態になっても困るわけで。

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