金曜日, 2月 25

夕焼けロケットペンシル第2巻

アフタヌーン立ち読みの代償として、D書店で購入。

善意や努力が必ず報われるような、予定調和な話はNo Thank You! もう少しシビアで、それゆえ先の読めない展開になることを期待して続きを買ってみたわけだが、どうも思っていたのとは違う方向へと話が進む。
引きこもりダメ人間に見えた父親が、じつは文具に関する神スキルの持ち主であり、その所蔵品であるレアな文具を求めて文具マニア(←こういう人種は実在するのだろうか?)が来店するようになったこともあって、お店の経営は持ち直す気配を見せる。
そして社会の厳しさや店舗経営の大変さを教える“大人”の役回りを担うのかと思われた大村さんも、意外とアッサリ丸くなってしまって、このまま各キャラの人間関係(恋愛模様を含む)メインの話にシフトするのだろうか。それなら次の巻を買うこともあるまい…と失望しかけた矢先、詐欺の被害にあって人間不信に陥るという衝撃の急展開!
普通の客に対してさえ、疑心暗鬼にとらわれて身動きできない状態となってしまい、泣きついた父親から返ってきたのは、慰めと労い、そして「もう店を閉めよう」という言葉…ここで次巻に続く!なんだから、そりゃもう期待して買って読むしかないわ!

巻末には本作のプロトタイプである読み切り版を収録。連載版との主な違いは

・文具および店舗経営に関連する要素が皆無。ゆえに、それらに関連したキャラ(父親など)も登場せず。つーか、おもな登場人物はヒロインと売れないマンガ家(志望)の2人だけ。
・ヒロインは、売れないマンガ家と同居中(そして熱烈片想い中)。

…もし作者が男だったなら“作者自身のキモい妄想をそのまま描いた作品”などと叩かれたであろうことは、疑いあるまい。

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