土曜日, 12月 25

ガンダムエース2月号

今日も遅出勤務。当初は出勤途中にV書店に立ち寄ってアフタヌーンを立ち読みするつもりだったが、昨晩は年賀状の作成に時間を食われて充分な睡眠時間を確保できず、予定よりかなり遅れて目が覚めてしまった。仕方ないので、途中下車によるタイムロスを避けられないV書店は後日に回し、今日のところはダイレクトにD書店へ行くことにする。
何となく予感があったんだけど、D書店ではガンダムエースが立ち読み可能(←どうやら巨大付録攻勢は終了したらしい)となっており、こちらを先に片づけることに決定…といっても上述のように時間が足りないので、とりあえず勤務開始直前まで読める限り読んでおき、続きは休憩時間(←今日は待機シフトなので、かなり余裕がある)に再訪して片づけるという2段構えの作戦を取る。
だが結果は、それでも時間が足りず、残りは後日まで持ち越しとなってしまった。正直、2ヶ月もインターバルが空くと話の内容を忘れてしまった作品も多いだろうし、このままフェードアウトするのも一手かと思ったんだが、いざ読み始めてみると続きが気になる話も多かったし。
ちなみにD書店では、少年エースはビニール封印されており立ち読み不可能…昨日K1書店で読んでおいたのは正解だったらしい。

オリジン
表紙に“ラストシューティング”の煽り文句があり、インターバルの間にそこまで話が進んだのかと驚かされた。しかしVSジオング最終戦だけを単体で見せられても、盛り上がりに欠けたのは否めない…やはり一連の流れの中で見ないとダメなんだろうな。単行本で読み直せば全く違う印象になるんだろうけど、そこまでする気はないし。
さらに問題なのは、ア・バオア・クーの現状がサッパリ分からなかったこと…ジオン軍内部でキシリア派とアルテイシア派に別れて内輪もめが生じたというのは分かるが、そこに連邦軍の介入がどの程度の影響を与えたのか(あるいは全く与えていないのか)が不明。なにしろ今月号には、ホワイトベースや連邦軍がいっさい登場していないのである。まぁさすがにガンダムが単体で要塞内に侵入できたというのは無理ありすぎるし、キシリアのセリフから推測しても、それなりに連邦軍部隊も侵攻しているのだろうとは思うけど。おそらくインターバルの間に、連邦軍の上陸作戦の経緯が描かれたんだろうなぁ…読みたかった気もするが、オリジンにおける大規模MS戦の描写──ジャブローとかオデッサとか──の微妙さを考えれば、読まなくて正解だったりして(苦笑)。
しかしキシリアとその周りの幕僚連中のセリフには、いかにも安彦キャラっぽい小者感が溢れているな…敗走ではなく、あくまで戦略的撤退としてア・バオア・クーを放棄するだの、自分はギレン個人ではなくジオン公国に忠誠を誓った身だの、どいつもこいつも小賢しい屁理屈を並べて、必死に自分を正当化しようとしてるし。

ガンダムさん
ガンダム創世は、インターバルの間に板野イチローのエピソードが終わってしまったらしく、今は劇場公開に先立つプロモーション活動のため、松竹から派遣された野辺タダヒコのエピソード。予算が無い状況で効果的な宣伝を行うには、数多くのファンを動員して活動を盛り上げ、その様子をマスコミに取り上げさせるしかない…との判断が、アニメ新世紀宣言につながっていくわけね。
なお今回の笑いどころは“ガンダム絵描き歌”を提案→一瞬でハロを描き終わって終了…というシーンぐらい。富野ヨシユキのようなイロモノキャラが登場しないと、普通のドキュメンタリー漫画になってしまうなぁ…いや、これはこれで悪くないけど。

ハイブリッド4コマ
UCについてはアニメ第2巻の発売に伴い、そこに含まれる分の元ネタ使用が解禁されたおかげで、かなりリフレッシュされた印象…さすがに第1巻の分だけでは、同じネタの使い回しがひど過ぎた。「ヅラネタは確実に笑いが取れるので卑怯」という意見もあるが、今回のダグザに関してはアリということで。パラオの部屋ネタにおけるフロンタルも、鏡の迷路に迷ったりオバケ屋敷に怯えたりと、かなりカッコ悪くて笑える。

ジョニーライデンの帰還
エースはベテラン軍人でもあるから、部隊のリーダーとして各地に手広く配置すべきであって、1ヶ所に集中させるメリットは少ない…と、エース部隊の存在意義そのものに疑問を提示。現実世界での運用に基づいてガンダム世界の矛盾を明らかにし、擦り合わせを図るという手法は、ガンダムを題材とした作品の定番だが、エース部隊に関しては実際にナチスドイツの前例があるわけで、それも踏まえると安易に「非現実的」と斬って捨てられないのが悩みどころだな。
だから別クチで“隠し財宝”なんて突拍子もない設定を持ち出し、それと関連づけることでイロモノ感を薄めて、ソフトランディングさせようという魂胆だろうか? 10年前なら通じたやり方かも知れないけど、これだけゲームやコミックでガンダムの外伝ネタが 濫造され(←その多くで、超兵器だの秘密の設定だのが新たに登場する)“ラプラスの箱”なんて究極の財宝を題材にしたガンダムUCが公式となってしまった今では、よほど巧く料理しなければ肩すかしで終わってしまいそうだ。

超超お父さんドズル~やらせはんぞう物語~
タイトルに反し、完全にチョイ役となってしまったドズル…というわけで、晴れてヒロインとなったミネバだけど、やはり赤ん坊のままではストーリーの発展性に限界があると判断したのか、魔法のステッキ(←マ・クベにもらったらしい)で成長した姿に変身できるようになりました(笑)。
最初は成長しすぎて父親そっくりの体格に…というお約束展開は予想通り。その後は変身に成功するものの、ユニコーン時代の年齢に成長するだろうという予想の方はハズレで、幼女の姿に。ユニコーン時代の姿だと、ネタ的にもユニコーンのパロディが主体になってしまう恐れがあることを回避したかったのか、あるいは前作(ハマーンさん)の経験から、これぐらいの年齢に設定したほうがムチャな行動をさせやすいと判断したのか?
ガルマ(ついでにシャア)を相方に選んだのも、会話のバランス的に適切だな。いちおうの本筋──連続殺人事件の真相解明とか、巨大イカ釣りとか──がくだらなくても、この2人によるテンポのいい会話だけで、充分に読ませるものがある。

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop
舞台を地球ではなく火星に、MSをモビルスーツではなくマーズスーツの略称としたのは、「地球において、モビルスーツと呼ばれる兵器が登場することは無かった」という、W本編を締めくくったナレーションに矛盾しないように…との配慮か。また火星は、Wのみならず歴代ガンダムシリーズでも殆んど手つかずの場所なので、比較的好き放題に設定を行なえるという利点も計算したのかも。
新キャラほぼ全員に、旧キャラの血縁者だったり名前を受け継いだりと何らかの関係性を持たせるというやり方には、正直なところ賛同しかねる部分もある。「そんな旧シリーズのキャラ人気に頼った作りじゃなく、オリジナルの新キャラで勝負しろよ!」と言いたい気もする反面、キャラの個性と魅力こそが、ガンダムWという作品の面白さの本質だというのも事実なわけで…。

超級! 機動武闘伝Gガンダム
「なんで引き分けばっかりなのだ? 何か理由でもあるのかっ!?」という首相のセリフ(←わざとらしい大仰な演出つき)は、「だってライバルキャラの紹介編だから」という読者のツッコミを誘うための、メタレベルのネタなんだろうなぁ。
この“敢えて必要以上にコマを割ることで(些細な話題を)クドいまでに強調する”という島本マンガ独特の演出技法は、ようやく登場(←ただし回想シーン)した東方先生にも用いられており、おかげで“何だか得体は知れないが、とにかくスゴイ”という印象を与えるべきはずの東方先生が、なんだか微妙にカッコ悪いキャラになってしまってるような…これでいいのか?

その他の4コマ
「残念、シャア大佐」は、年末の号ということでジオング編…だってア・バオア・クー戦が行われたのは大晦日だから。注連飾りの飾り付けが、妙に似合っているから困る(笑)。最後は狭いデッキからムリヤリ出撃しようとして転倒してるし(←脚ないのに無茶するから…)。
ぎゃぐシャア」は、ナナイがクェスの髪型を真似しようとしたところ、偶然シャアに目撃されるというネタで、なんとも気まずい空気の漂っている感じがうまく描けており、笑える。


べつに宣伝したいわけでも無いんだが、なんとなくCMを貼ってみる

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