金曜日, 7月 6

ドラゴンスレイヤー Ver1.1

クリアした時点で、その報告を兼ねつつ総括しようと思っていたのだが、どうも高次面の難易度がシャレになっておらず、1面クリアするのに丸1日かかるような状況だったので、とりあえず中間報告を。

そもそも、どの面も中盤(←BREAKを使えるようになった後)からの展開に差が無く、その割に冗長──指輪を装備して、パワーストーンや宝箱の密集地帯に家を移動させる→(カギを使って宝箱を開けまくる)→ひたすらパワーストーンを家に運ぶ──を長々と繰り返すだけで、ハッキリ言って退屈だったんだよね。
RPGを揶揄した“作業ゲー”という蔑称があるようだけど、まさにピッタリ当てはまる感じ…しかも、そういった槍玉に挙げられる作品にさえ存在する要素──バトルにおける戦術的な要素とか、出現率の低いモンスターやアイテムを探すというインセンティブ──も乏しく、ただひたすら決まったキーを押し続けるだけ。

そんなわけで「早くクリアして次の作品に移りたい」という思いは募る一方だったにも拘らず、なかなか終わりが見えないという(苦笑)。

サターン版と同じで、全5面だろう(←mapデザインも、だいたい同じだったし)

ザナドゥと同じで、全10面か?

ログイン版ドラスレと同じで、全12面なのかも(←プログラム内に用意されたmapデータのサイズが、同じだという仮定に基づく)

10面から面数表示がアルファベットに変わったので、これは16進数に違いない…すなわち全16面だ

で、上記のように丸1日がかりでクリアしたのが17面…いったい何面で終わるんだー!? まぁ、以前にも酷似したmapをクリアしたような記憶があるので、じつは2周目に突入しているのかも…とも思ったが、細かい部分が微妙に異なっている気もするし、何とも言えないんだよね。
当時の状況からして、エンディングが存在しない可能性も少なくないとはいえ、面数表記なり(←たとえば“2-1”みたいな感じにするとか)一言だけでもいいからメッセージを表示するなり、どこかで区切りを明示して欲しかったところ。

ただし難易度に関しては、むしろ高次面に突入してからの方が、適度なバランスという印象。面が進むごとに、敵のパラメータがインフレ的に上昇していく仕様なので、正面から戦って勝つのは次第に難しくなり、そこで初めて魔法に頼る必要が出てきたんだよね。
サターン版では、一部の敵が用いるエナジードレイン攻撃への脅威(←一撃で魔力をゼロにされたり、ストレングスや経験値が初期化されてしまうため、状況によっては即座に詰む)ゆえに、これらの敵とは接近戦を避け、KICKの魔法で倒すのがセオリーだった。ところが原作──少なくともPC88版Ver1.1──では、ドレイン攻撃を受けても各パラメータは漸減するだけなので、多少の損失など無視して力押しで突破することが可能となっており、KICKを活用する必要性は低いわけだ。
そうしてハブられ気味だったKICKだが、ここにきてようやく(防御力がインフレ上昇して、まともにダメージを与えられないモンスターに対しての)出番が回ってきたと思ったのも、ほんの一瞬のことだった(笑)。さらに先の面では、序盤に登場する敵から早々と能力値のインフレが始まり、とても正攻法では倒せないため、もはやKICKを習得できるだけの経験値さえ得られなくなってしまったのである。
まぁ幸い(?)、敵の出現数も大幅に増加するため、まだインフレしていない最初期の敵を倒して回るだけでも、どうにかBREAKを使える程度に経験値を稼ぐことはできたので、勝てない敵は相手にせず逃げ回り、ひたすらパワーストーン回収に徹して、ドラゴンだけ倒してサッサとクリアしてしまった…雑魚モンスターがインフレする一方、ドラゴンの能力値は変わらないので、相対的にドラゴンのほうが弱くなるというのも、なんだかなぁ。
…というか、ここまで来るとゲーム性そのものが変質して、もはや本来イメージされるようなRPGとは別物になってしまっている気もするぞ。例えるなら、パワーエサの効果が無くなって、ただ単に敵から逃げ回るだけのゲームになってしまった高次面のパックマンに近い印象。
もちろん、逃げると言っても簡単な話じゃなく(←なにしろ、敵の出現数がひどいことになっている)、たびたび包囲されてゲームオーバーになっては、ステートセーブを利用して直前からやり直し…を繰り返しながら少しずつ進めて行ったワケだが、そんな便利な機能など無く、通常のSAVEさえ厳しく制限されていた(←経験値が50000ポイント以上でしか使えない、最高クラスの魔法という設定。しかもSAVEするごとに、経験値の4分の1をドレインされるとか、ヘタすると続編のザナドゥより過酷かも)オリジナル版を、当時のプレイヤーたちはクリアできたのだろうか?

そして問題は、このペースでインフレが進行するのであれば、いよいよ次の面では最初期の敵さえ倒せそうにない事。こうなると、本当にパックマンだな…あるいはフラッピーか。敵から逃げ回りつつ、ブルーストーンならぬパワーストーンを所定の場所まで運ぶだけという(苦笑)。

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