それでは、魔女が求める材料の件から先に片づけてしまおう。+6 Large Shieldについては既に述べたので、残るは5つ。
このうち、まずPapyrus Paper──Pキーに該当する魔法、すなわちDeg-Tilte──は、コズミックキューブの後半に潜む、MAELIFIC(画像中央)が所持している。
グラフィックは、やはり“強力な悪魔”というイメージで、大きな翼が特徴的であるという共通点から、Shadow Daemon(画像左)を選択。



しかしWiz(とくにⅤ)には多種多様な悪魔系モンスターが登場するのに、①翼を生やしている。②体色の面でも違和感が少ない…という条件で絞り込むと、せいぜいGREATER DEMON(画像右)ぐらいしか該当しないのが困ったところ。
仕方ないので、残る3グループ分についてはGREATER DEMONだけで埋める羽目に…まぁ幸いシリーズごとのバリエーションが豊富だから、WizⅠバージョンとWizⅡバージョン、そして不確定名に割り振って、なんとか達成することができた。
WizⅤバージョンを除外したのは、“TILTOWAITが使えて、出現数が1体のみ”という点が、MAELIFICとカブっているため。
【GREATER DEMON】 | ||||
---|---|---|---|---|
ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | DEMON | MADALTO(Deg-Poison) | (Deg-Poison) | |
1 | GREATER DEMON | MADALTO(Deg-Poison) | (Deg-Poison) | |
2 | GREATER DEMON | MADALTO(Deg-Poison) | (Fire) | |
3 | MAELIFIC | TILTOWAIT(Deg-Tilte) | (Deg-Tilte) |
WizⅡバージョンはMGR値と獲得EXP値、それに所持アイテムが劣化したことを除き、大半のパラメータはWizⅠバージョンと変わらない。
所持アイテムについては、WizⅠでは“なかなか良い物を持っていた”という印象から、それなりにレアなアイテムであるAMULET of MAKANITO(=Deg-Poison)を、明らかにハズレばかりだったWizⅡバージョンにはSCROLL of HALITO(=Fire)を持たせることにした。
MAELIFICもDeg-Tilteホルダーのため、全グループがScroll系のアイテム所持で固まってしまったが、これは偶然…まぁ「そういうのも悪くないか」と考えて、敢えて変更しなかったのは事実だけど。
こいつらが潜んでいるのは、コズミックキューブ後半にあるワープゾーン地帯を抜けた場所。後半といっても、先述のワープゾーン地帯よりは手前にある。これは、Deg-Tilteよりも+7 Large Shieldのほうが重要アイテムだからという面もあるけど、ワープゾーンに引っかかる機会をより多く設けてやろう…という意図のほうが大きい。
すなわち、これら2つのワープゾーン地帯で徹底的に苦しめば、+7 Large Shieldがある区画に通じる“当たり”のワープゾーンに辿り着いた頃には、すっかり“ワープすなわちハズレ”という固定観念が定着しているに違いない…という魂胆である(笑)。
こちらのワープゾーン地帯は、中段に逆さツララを1ブロックずつ配置することで、上下2択のルート選択を繰り返しながら進むというオーソドックスな構造。基本的には、上下いずれか片方にワープゾーンが設置されており、こちらを選んでしまうとハズレルート処理区画に飛ばされる。
ただし、こちらにも例外的に“当たり”のワープゾーンが隠されており、その存在に気づいて突入することで、GREATER DEMONおよびMAELIFICの潜む区画へと到達できるのだ。

まずは第1区画。右からスタートして左を目指す。最初だけあって、いたってシンプルな2択のみ。

つづいて第2区画。少し複雑になっており、上や左に進もうとすると、ハズレ区画にワープさせられてしまう。ここは右上にあるワープゾーンに飛び込んで、中央にワープアウトするのが正解。

いよいよ第3区画。ややこしそうに見えるが、最初のワープゾーンを飛び越え、次に中央のワープゾーンの下をくぐったら、あとは⑦→⑨と2段ジャンプして、右上のワープゾーンに突入するのみ。
WizⅣのMRONの神託のひとつが、この仕掛けに関するヒントとして使えるため、そのまま引用することにした。
【ORACLE OF MRON】 (MRONの神託) | |
---|---|
Take a step to the left, and a hop to the right! | 左に一歩踏み出して、 右に ひとっとびさ! |
厳密に言えば「左に一歩」ではない気もするけど、まぁこれは元ネタでも同様なので、深く考えないことにする(笑)。
MAELIFICにDeg-Tilteを所有させた理由のひとつは、元ネタでMAELIFIC自身が(Deg-Tilteに相当する)TILTOWAITの使い手だったから…というもの。
よくよく考えてみれば(下級の呪文使い連中のように、アンチョコとして使うために持ち歩いているわけでも無かろうし)、なぜ所持しているのかという合理的な理由は見当たらないんだけど、「本人がその魔法を使うのだから」と言われると、それなりに説得力(←それよりも一段低い“納得”と言うべきか)はあると思いたい。
同じ理屈により、Ox LeatherことDeg-Corrosionを所有しているのが、Deg-Corrosion相当のブレスを吐くPOISON GIANTである。
グラフィックは、GIANT FIRE(画像左)を採用。これは単に「同じジャイアントだから」というだけでなく、Wizクラシックバージョンのジャイアント系全般に用いられるグラフィック(画像右)と似通っているため。


残るグループ枠は、当然ながら他の巨人族で埋めることに。なおAIR GIANTの存在は個人的に納得できない──WizⅠの時点で、EARTH(地)、FROST(霜→水)、FIRE(火)、POISON(ブレスを使う→風)と、4大元素が揃っているのに、敢えて“AIR”GIANTなるものを追加するという、屋上屋を重ねるようなマネをしておきながら、そのくせ生粋の巨人族じゃなく大気の精霊という異質な存在に設定したのも、よく分からん──ので、WizⅠのメンツだけで固めることにした。
その際、比較的浅い階から登場するEARTH GIANTだけは別のLevelに配置し、こちらは(基本的に)地下10階に出現する連中のみで編成する。
【GIANT】 | ||||
---|---|---|---|---|
ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | GIANT | (なし) | (Long Sword) | |
1 | FIRE GIANT | (なし) | (Long Sword) | |
2 | FROST GIANT | (なし) | (Giant Slayer) | |
3 | POISON GIANT | ブレス(Deg-Corrosion) | (Deg-Corrosion) |
所持アイテムおよび経験値については、元ネタに準拠してFROSTとPOISONはゴージャスに、逆にFIREはショボく設定する。とくに経験値については、FROSTが2020ポイントなのに対してPOISONは2000ポイントと、実際の強さと反する値になっているのも、元ネタどおり。
こいつらが配置されているのは、コズミックキューブ前半の某所にあるモザイク区画。その名の通り地形がモザイク状になっており、敵も味方も斜め方向にしか進めないため、通常の方法では敵と交戦することができない(画像左)。
しかしモザイクを構成しているのは人面石なので、ブラックタワーのPyramid Guardを倒して入手したMattockを使えば、掘り崩すことが可能(画像右)。


あとは、こうして作られた空きスペースを利用し、戦闘に持ち込めばよい。


この、コズミックキューブ前半のモザイク区画は他にも2つあり、それぞれ重要なアイテムのホルダーたちが徘徊している。
というわけで(少し話は前後するが)、ここでEVIL EYESが与えるヒントメッセージの、最後の部分を提示する。
【EVIL EYES】 (イビルアイズ) | |
---|---|
The last lies guarded by the lord of death and blasphemy! | 最後の装備は、 死と涜神の 王によって 守られている! |
このメッセージはダブルミーニングになっており、“the lord of death and blasphemy”(死と涜神の王)とは、最上級のアンデッドであるVAMPIRE LORDと、堕落した高僧であり死の呪文MABADI(=Death)の使い手でもあるHIGH PRIESTの、両方を指し示しているのだ。
そもそも元ネタでは、4枚のカードの在り処を示すヒント(←だから当然、その文章の数も全部で4つ)だったものを、Qアイテム5種類のヒントに翻案しようという時点でムリがあったわけで、それを考えれば、この“ひとつの文章で、2つのアイテムのヒントを兼ねる”という荒技は、なかなか上手い解決策じゃないか…と自画自賛。原文の“Lord of ice and frost”から、それほど飛躍しているわけでも無いし。
ここで頭を悩ませたのが、英語は日本語と異なり、対象の数によって名詞や動詞が変化してしまう点。複数形で表記すれば、対象のアイテムは複数だとバレてしまう可能性が高いし、かと言って単数形にすると、今度は「言及されなかった方のアイテムについては、どうなるんだ?」という疑問が生じるわけだが、これについては“じつはEVIL EYESが勘違いした”という解釈で(笑)。同じ“死と涜神の王に守られている”という要素を持つアイテムが複数存在したせいで、それらが重複して、誤って一つのアイテムとして感知してしまったとか何とか。
で、それら2つの“死と涜神の王”のうち、HIGH PRIESTに関しては後ほど別の項目で触れるとして、今回はVAMPIRE LORDについて。
グラフィックに関しては、言うまでもなくXANADU版のVampireをそのまま流用。

こいつらが配置されているモザイク区画は、上述のGIANTたちの区画とは異なり、モザイク部分が人面石ではなく、外周と同じハードブロック(テクタイト)で構築されている…つまり、Mattockを使って交戦スペースを確保するという方法は封じられているのだ。
では、どうすればいいのか? じつは、この区画の最上段と最下段に5つずつ並んでいる1ブロックスペースには、それぞれ塔の入り口が設置されており、それらは塔内通路でひとつにつながっている。


これを利用し、敵が最上段もしくは最下段のいずれかの場所にいることを確認したうえで、塔内に入る(画像左上)→塔内通路を移動し(画像右上)、敵のいる場所と重なる位置に入口がある部屋から、外へ出る(画像左下)…という方法を採ることで、敵と交戦することが可能になるのだ。
ただし“外世界において、敵と接触した場所の周囲(上下左右)に壁が存在する場合、該当する方向の戦闘フィールド外周には壁が現れる”というのがXANADUの基本ルールである以上、モザイク区画内で接触すると、戦闘フィールドの四方すべてが壁に囲まれた状態になってしまう(画像右下)。




この状況においてフィールドから離脱する手段としては、
①普通に戦って勝利した後、Mantleを使用して外周を通り抜ける。
②フィールドの内部には踏み込まず、最初の場所にとどまった状態で戦い、勝利の後に離脱する。この場合は、さらに
②a.敵が近づいて来るのを待ちかまえた上で、接近戦で倒す(=宝箱ゲット可能)。
②b.敵と直接の接触は考えず、(おもにDeg系の)魔法で倒す。必然的に、宝箱の回収はあきらめなければならない。
に分かれる。これらの選択肢を、この区画のVampireたちに当てはめてみると
【VAMPIRE】 | ||||
---|---|---|---|---|
ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | GAUNT FIGURE | MAHALITO(Deg-Fire) | (Mantle) | |
1 | VAMPIRE | MAHALITO(Deg-Fire) | (Mantle) | |
2 | Friendly Vamp. | HALITO(Fire) | (Mantle) | |
3 | VAMPIRE LORD | MADALTO(Deg-Poison) | (Cross) |
前半グループは、魔法を唱えながら突撃してくる(UN=8)ので、選択肢②aで対応すればMantleを入手できる。だが接近戦に持ち込むまでの間、敵の魔法を棒立ちで食らい続けなければならないのがネック。
第3グループは、戦闘を避けて逃げ回りながら魔法を唱える(UN=11)ため、選択肢①もしくは②bで倒すしかない。前者なら、脱出するために、せっかく手に入れたMantleをすぐに使わなければならないし、後者ではそもそもMantleが手に入らないので、どちらにせよMantleの所持数を増やすことは不可能。
そして最終グループのVAMPIRE LORDはワープ能力も獲得している(UN=7)ため、やはりフィールド内に踏み込まなければ倒せないし、所持アイテムがCrossなので、結果的にMantleのストックがひとつ減ることになる。
なお第3グループはフレンドリー扱い(=つまりKRMモンスター)であって、これを倒さないかぎり、CrossホルダーであるVAMPIRE LORDは出現しない…すなわち、クリアに欠かせないアイテムであるCrossを手に入れるためには、KRMの上昇は避けられないというマゾ仕様になっている。
これら一連のイベントに関しては、コズミックキューブ内にあるメッセージSHOP(←TEMPLEに隣接する形で設置する予定)で、多少のヒントを与える。
【TEMPLE OF CANT】 (カント寺院) | |
---|---|
Vampires are Wear a Mantle with power to pass wall and the ground to hide themselves from sun ray. But only the master of vampire is Day-Walker. And he is able to resist sun ray, garlic and any kind of other WEAK POINTS for vampire. Vampires Move like the shape of the letter "M". | 吸血鬼は、太陽の光から 身を隠すため、 壁や地面を すり抜ける力を持つ マントを纏っている。 ただし、彼らの 支配者である デイウォーカーだけは、 陽光や ニンニクのにおい、 その他あらゆる 吸血鬼にとっての弱点に 耐性がある。 吸血鬼たちは、 “M”の字を描くように 動き回っている。 |
前半部分は特に重要なヒントというわけでもなく、「“Mantle”のMと“Wear”のWで、M/Wになる」というネタをやりたかっただけ(笑)。
後半の“あらゆる弱点”の中には聖印(十字架)も含まれており、VAMPIRE LORDがCrossホルダーであることを暗示するヒントになっているが、これもクリアするために絶対必要な情報というわけではない。
では最後にPlatinum Plateこと、Pキーに該当するShieldである+7 Small Shieldの所在について。
これもコズミックキューブ前半の某所にある、別のモザイク区画で手に入れることができるのだが、ホルダーについては、上記2つのアイテムよりも複雑な仕掛けが施されている。
この区画には2種類のMAGE系モンスターが配置されており、パッと見だけでは両者を区別することができないのだ…グラフィックは、両者ともMAGE系の標準であるADEPTであり、しかも第1グループの名前までが一致している(←ともに不確定名であるMAN IN ROBES)ため、とりあえず当てずっぽうで倒してみるしかない。
では、まず当たり側のメンツから個々に解説していこう。
【MAGE】 | ||||
---|---|---|---|---|
ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | MAN IN ROBES | MADALTO(Deg-Poison) | (Rod) | |
1 | LVL 10 MAGE | MADALTO(Deg-Poison) | (Rod) | |
2 | The HighMaster | 手裏剣(Tilte) | (2480Food) | |
3 | HIGH WIZARD | MADALTO(Deg-Poison) | (+7 Small Shield) |
前半グループのLVL 10 MAGEは、コズミックキューブで登場する上級MAGE系の典型…すなわちDeg系の魔法を唱えまくりながらワープし(UN=7)、アイテムはRodを持っている。
map13-665で、AdeptがRodを所持していたことは少なからぬ衝撃だったけど、今のところ変更は考えない方向で。
第3グループのThe HighMasterは、存在そのものが色々とトラップめいている。
そもそも元ネタのWizクラシック版において、なぜか魔術師のグラフィックを充てがわれているのが謎なんだよな…まぁWizⅠ地下10階には、他にもHATAMOTO(←魔法は使えないのにクリティカル能力は持ってるとか、それSAMURAIじゃなくてNINJAだろ)やらRAVER LORD(←ACが10でMAGEの呪文も使う、どう考えてもMAGE系じゃないのか?)など、見た目と能力が一致しない連中が多いし、その一環なんだろうけど。THE HIGH MASTERだけは、WizⅡではNINJA系のグラフィックに修正されているあたり、やはりユーザーからも疑問の声が寄せられたのだろうか?
話を戻すと、本作におけるThe HighMasterも、グラフィックだけでなく戦闘行動の面でも“見た目はMAGEだが、じつはNINJA”という元ネタの再現を試みた。
まず戦闘行動パターンを、MAGE系と同じくUN=7に設定。もちろんこれは魔法によってワープしているのではなく、忍法(←縮地とか五遁の術とか?)の一種。さらに手裏剣まで投げてくる(←ゲーム中では、Tilteの魔法で代用)ため、傍から見ればMAGE系と勘違いしてしまう可能性は充分にあるはず。
さて、Wizに登場する呪文の多くがグループ攻撃系である以上、そのパロディである本作においても、どうしてもDeg系魔法を使う敵の割合が高くなってしまう。そのうえ所持アイテムまでショボいとなれば、プレイヤー側もDeg系魔法で対抗し、速攻で撃滅するのが無難と考えることだろう。
そんな中で珍しく通常魔法を使ってくる敵が現れたら、魔法をかわして武器で倒したくなるのが、人の心理というものではないだろうか? 斯くして接近戦を挑んだプレイヤーが、クリティカルヒットの餌食に…みたいな期待を込めて設定したのも事実なのだが、果たしてうまくハマってくれるかどうか。
所持アイテムは他のNINJA系と同じ2480Foodで、これを見ればイヤでもNINJA系であることが分かるだろう。リスキーな接近戦など考えず、距離をとって魔法で倒せば良かったのか…という徒労感をプレイヤーに感じさせることができれば、作った側としては「してやったり」といったところだな。
そして第4グループのHIGH WIZARDを倒すと、ようやくクエストアイテムである+7 Small Shieldが手に入る。
このサブクエストで厄介な点のひとつは、上記のVAMPIRE区画と同じく、戦闘時にはフィールドの四囲が石壁に塞がれるにも拘わらず、MAGE連中は(VAMPIREと異なり)Mantleを全く所持していないため、脱出用のMantleを別口で用意しておかねばならないこと。
仮に当たり側のメンツだけを的確に倒し続けることができたとしても、最低4枚は必要なわけで、これを揃えるためにはブラックタワーの攻略が先決となる。
次にハズレ側のメンツについて。
【MAGE】 | ||||
---|---|---|---|---|
ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | MAN IN ROBES | MADALTO(Deg-Poison) | (Rod) | |
1 | LVL 7 MAGE | MADALTO(Deg-Poison) | (Rod) | |
2 | Frend.Lv7 MAGE | HALITO(Fire) | (Rod) | |
3 | ARCH MAGE | MADALTO(Deg-Poison) | (Mittar) |
第1~第3グループまでは、名前と性格(すなわちKRMの有無)が異なる以外、全て同じLVL 7 MAGEである。
なお、WizⅠには計3種のLVL 7 MAGEが存在するわけだが、ここで採用されたのはその中でも最も高位の、いわゆるエリートと呼ばれるタイプ。
こいつらは1ランク上の魔法──レベル7なら通常は4レベル魔法(=DALTO級)であるところを、5レベル魔法(=MADALTO)──を使ってくる。つまり第1グループと遭遇した時点では、名称だけでなく使用魔法においても、当たりとハズレを見分けるのは不可能なわけだ(←いちおうヒットポイントだけは、わずかに差異がある)。
第3グループがフレンドリーなのはVAMPIREと同じだが、もちろんハズレ側なので、わざわざ倒して余計なKRMを背負い込むことは無い。なにも考えずに倒しまくったり、「カルマモンスターのいる側が当たりに違いない」と裏読みしすぎたプレイヤー(←レリクス的に言えば“ハッカー型”といったところか)をハメるためのトラップだな、これは。
最終グループのARCH MAGEも、WizⅠでは2種類が存在するわけだが、当然ここで登場するのは高位のほう。とはいえ、どうもWizⅠにおいては、最高ランクのレアモンスター(←RAVER LORDやTHE HIGH MASTERなど)よりも、2番手クラス(←HIGH PRIESTやHATAMOTOなど)のほうが、レアアイテムの所持率は高いような気がするんだよな…PS版とSS版しかプレイしたことのない俺の個人的経験だから、どこまで信用していいものか分からんけど。
MAGE系も例外ではなく、トップのARCH MAGEよりも2番手のHIGH WIZARDのほうが、オイシい品物を持っている場合が多いと感じられた。ゆえに本作でも、HIGH WIZARDに当たり(←+7 Small Shield)を持たせ、The HighMasterとARCH MAGEはハズレの役回りとなったわけだ。
ちなみにARCH MAGEが所持しているMittarとは、WizでいうところのSCROLL of BADIALである。SCROLL系アイテムの中ではランクの高い部類だが、実際は役に立たない…という微妙にダメダメな品をチョイスした(笑)。
さて言うまでもなく、このクエストの最大の難関は、2種類いるMAGE系グループのどちらが“当たり”なのか判らないこと。事前にSAVEしたうえで1グループずつ倒しては確認を取り、全て調べ終えたらリセットして、今度は当たりだけを狙う…という方法は、確実性は高いものの極めて面倒くさい。
そこでヒントとして、以下のメッセージがSHOPで提示される。
【PO'LE】 (ポレ) | ||
---|---|---|
A:ROD of FIRE | MAHALITO(Deg-Fire) | 25000GP |
B:AMULET of AIR | DALTO(Deg-Thunder) | 50000GP |
C:HOLY WATER | DIAL(Red Potion×2) | 6000GP |
D:STAFF of EARTH | MANIFO(Hourglass) | 80000GP |
Almost Mages are Move like the shape of the letter "M". But only a Wizard Walks like the shape of the letter "W". | 大半のメイジたちは “M”の字を描くように 動き回っている。 ただし、 あるウィザードだけは “W”の字を描くように 歩き回っている。 |
DELFはモンスターとして登場するのに、PO’LEが店主というのもよく分からない話だけど(笑)、できるだけSHOP名をバリエーション豊かにしたいという意図に基づく処置である…WizⅤのNPCだけでは、数が足りないんだよね。
取り扱われているアイテムも、もちろんPO’LEと同じくWizⅢで登場する品々…4大元素に関連するマジックアイテムを厳選した。
さてメッセージに含まれているヒントの意味だが、モザイク区画における移動可能スペースが

このような形状である以上、モンスターたちの移動パターンは、出現ポイントを基点として制限を受ける。その動きは、まさに“M”もしくは“W”の字を描くがごとく、また決して(プレイヤーが進路上に立ちふさがって妨害しない限り)互いに交わることは無い。
つまり、今いるブロックをチェックすることで、そいつが“M”と“W”のどちら側に属しているのか、簡単に判別がつくわけだ。こうなれば、あとは当たり側だけを集中的に狙うことで、Mantleの消耗を最低限に抑えつつ、クエストアイテムを手にすることができるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿