木曜日, 8月 16

ニュータイプ&アニメディア9月号

今日も遅出勤務。ベストなコンディションで立ち読みに臨めるよう、昨晩はドラスレの徹夜プレイも自粛したものの、やはり夏バテと睡眠不足で溜まった疲れは簡単に抜けるものでは無く、寝起きはツラかった。
とは言え、起きたばかりの体温の低い状態で出かけたことが効を奏し、カンカン照りの中でチャリンコを漕いだにも拘わらず、O書店に到着するまでに大して汗をかかずに済み、冷却期間を置かずダイレクトに立ち読みの態勢を取れたので、無理を押して起きた甲斐はあったと言えよう。
さらにO書店の状況も、ニュータイプアニメディアいずれも(見本誌ではなく)立ち読みフリーという極めて寛大なものだった…のだが、これほど外部状況に恵まれたというのに、肝心の雑誌の中身のほうは全く読みごたえが無く、なんだか幸運ポイントをムダ遣いしてしまったかのような気分(苦笑)。

とくにニュータイプの記事は、取り上げられている作品の大半が、スタッフやキャストのインタビューも無く、あらすじを適当に書き連ねただけという手抜きっぷり。
そしてトップ記事は、またもやゴテイックメード(苦笑)。まぁ永野と最も関わりが深いのはニュータイプだから、致し方ない面もあるだろうとは思っていたが、今月の記事を読むと、どうやら想像していた以上に、この作品の制作は(角川ではなく)ニュータイプ編集部と密接な関係の下で行われているらしい。
それはさておき、記事内容のほうは相変わらず、受け手を置き去りにした、作り手を異様に持ち上げる自画自賛ぶりが鼻につく…内部機構の動きを精密に作画したのに、レイヤーを重ねたら見えなくなったとか、もうアホかと。「俺たちスゴい事やってる!」と悦に入ってるのかも知れないが、傍から見れば単なる自慰行為ということに気づかんのかね? また制作期間の長さなどもスチームボーイと重なるものがあり、いずれは同じ運命をたどるんじゃないかと予想。

表紙&巻頭特集はTIGER&BUNNY…もちろん劇場版の公開が近いこともあるけど、どちらかと言えば小説版の宣伝が主目的と思われる。
その小説版の文章が一部抜粋され、2ページに渡って掲載されていたものの、さすがに読む気なし。まぁ作品自体に興味が薄いのも事実だが、仮にもっと興味のあるタイトルだったとしても、果たして読むだけの気力と体力があったかどうか…かつてガンダムUCシャングリ・ラを立ち読みで完全読破したなんて、今や自分でも信じられん(苦笑)。

同じく劇場版のノベライズ企画が(こちらはNT誌への連載形式で、今月号から)スタートした009 RE:CYBORGは、同時掲載されていた作者インタビューの中で、今回の劇場版が原作の未完シリーズである「天使編」と「神々との戦い編」に準拠したもので、黒幕が神(宇宙人)だと明言された。
さて、先日読み終えたリトル・ピープルの時代においては、光の国という“外部”の理想郷から来訪したゆえに“絶対の善”の体現者たり得たウルトラマンとは異なり、石ノ森ヒーローたち(←おもに言及されていたのは仮面ライダーだが)は悪の組織──人間(社会)そのもの──という“内部”から生み出された出自ゆえに、世界から“外部”(=絶対的な善悪や、敵味方の峻別)が失われた、いわゆる“世界内戦”状態にある現代への適応性が高い…という解釈が示されている。
この仮説に従うならば、神(宇宙人)という絶対的存在を登場させる──すなわち“外部”を再び蘇らせる──ことは、時代の流れに逆行する行為のようにも見える。もちろん、あの“攻殻S.A.C.の神山”が、その程度のことに気づかないほど鈍感になったとは思いたくないし、何らかの勝算あっての事だと信じたい。あるいは単に、原作への準拠を強要されたという恐れもあるけど。

Recommendationは、おおかみこども。身内の作品だけにヨイショしまくりだろうと思いきや、意外にも「どうやって褒めたものか」と困惑しているような印象を受けた。まぁネットの噂を信じるなら、かなり激しく賛否両論が分かれているらしいので、手放しで絶賛するのは難しいのかもね。
見ていない俺としては判断しようが無いけど、この記事でも指摘されているように「予告編CMから受ける“母親の視点による子育てアニメ”というイメージと違って、実際には娘の視点がメインで描かれており、そのせいでテーマが中途半端になってしまった」という意見は、他でも聞いたな。

花澤香菜コラムは、今回はゼーガペインの頃の話…と言っても特に興味を抱くような裏話などは無く、新人声優なら誰でも体験するような状況について語られただけ。
カミナギは、幼なじみと恋人の間で揺れ動く経緯や心理が丁寧に描かれた点や、覚醒から幻体喪失、さらに不完全状態での復活など予想外の展開の数々に目が離せなかったこともあり、かなり好きなキャラなんだけど、それは脚本と演出が巧妙だったことによる。確かに花澤の(当時の、ナチュラルな棒演技の)声はカミナギのイメージとうまく合致しており、それで魅力が更に増したのは事実だが、それは飽くまで偶然の結果だし。
しかし「今でもオーディションに落ちる」という記述は、素直に信じて良いものか…あれだけ色んな作品に出まくっているのだから、オーディションなんて全戦全勝、あるいは指名を受けて出演するようなケースばかりじゃねえの?と勘ぐってしまう(笑)。

キャラ人気投票は、両部門とも1位が氷菓で2位がFate/Zeroという、いかにもNT誌らしい(笑)安定ぶり。女性部門では、ともに映画化されたけいおんリリカルなのはの両作品から、それぞれの人気ペアが揃ってランク入り。映画の公開時期を考えれば、すでに人気のピークを過ぎたけいおんのほうが、順位は下になるのが妥当とも思えたのに、やはり幅広い層に受け入れられたけいおんに対し、なのははコアな層の支持だけにとどまっているという事だろうか?
一方の男性部門では、HDリメイク版が放送中のSEEDと、新シリーズ開始の影響を受けて(?)コードギアスが上位に。ギアスに関しては、ルルーシュというキャラクターの個人的人気に依るところが大きいだろうから、恐らくルルーシュが登場しないであろう新シリーズは、(監督が谷口でないことに加えて)その意味でも、苦しい戦いを強いられそうだな。
逆に言えば、タイトルにも名を冠されている今回の主人公・アキトの人気によっては、化ける可能性があるという事でもあるか。とりあえず、SEED DESTINYの悪夢──迷走した挙げ句、前作の主人公に作品を乗っ取られてしまう──を再現するのだけは勘弁してくれよ(爆笑)。
夏クールから放送の始まった新作からは、DOG DAYS'のシンクがランクイン。ド直球の萌え系作品でありながら、数多い女性キャラたちではなく主人公がランク入りというのは意外にも思えるが、これは恐らく、アニメージュグランプリにおける神楽、もしくはイナイレ女子マネ軍団と同じ現象だと推測される…すなわち、女性部門では(ヒロインの人数の多さゆえに)投票先が分散してしまった反面、実質的に作中で唯一の男キャラであるシンクについては、そういった事態に陥らず済んだわけだ。まぁシンクというキャラ自体ではなく、作品への支持として投じられた票である可能性が高いことも、上述した神楽などのケースと同じだな。

これに対しアニメディアのほうは、けいおんコンビがツートップを確保し、さらには夏目友人帳妖狐×僕SSといった放送終了作品のキャラも多くランク入りしている一方で、黒子のバスケのような新興勢力の台頭ぶりも無視できないなど、全体としてはカオスな様相を呈している…ま、こんな風に新旧さまざまなメンツが入り乱れる状況のほうが、見ていて面白いのは確かだな。

表紙&巻頭特集はコードギアス 亡国のアキト。折り込み式の特殊な表紙…なんて手の込んだ事をするあたり、けっこう気合いを入れてプッシュする方針なのかね? いちおうシリーズ続編とは言え、TV媒体ではなく劇場で公開される作品を表紙にまで据えるというのは珍しいような…リリカルなのはの場合は、メガミマガジンからのフィードバックで人気度を推し量ったうえで判断を下せた(←あるいは、角川に対する意地という面もあったかも?)だろうけど、コードギアスに関しては、そこまでの確証が得られたとは思えないし。
上述したように、ルルーシュ個人の人気に依存する部分が大きい以上、キャラクターランキングでのルルーシュ支持票は参考にならないだろうしなぁ…。じつは「ほかに有力な候補が無かったから」みたいな、身も蓋もない理由だったりして(笑)。

ハヤテの新シリーズについては、とりあえず第一報と、公式サイトのトップ絵が掲載されているだけ…しかし続報を待つまでも無く、この絵を見ただけで視聴意欲を失わせるには充分だな(爆)。

原作の絵が劣化したからと言って、なにもアニメ版まで追従する必要はあるまいに…(苦笑)。

劇場版リリカルなのはは、今月も記事あり。ただし1ページのみで、しかも音楽に関しての話題だったのでスルー。
アクセル・ワールドは、版権イラストの黒雪姫が良かったけれど、ちょっと頭身が短めに(ロリっぽく)描かれると、すぐにシャナと区別がつかなくなるのは相変わらず(笑)。
ダンボール戦機Wが、単体で取り上げられたのは今回が初めてだっけ? しかし1ページのみ、しかもクローズアップされたのが山野博士とか…キャラ人気であれストーリー紹介であれ、もっと読者の食いつきを見込める素材を選べよ!(苦笑)

0 件のコメント: