しかし今月は四季賞ポータブルが付属していたうえに本誌の読み切りまで加わり、読み終えるのに予想以上の時間を費やしてしまった。おかげで、ようやく読み終えた時には、再び激しい疲労感に襲われることに…。
なお、26日が日曜日である事から発売日の繰り上がったガンダムエースと少年エースも陳列されていたが、今月もシュリンク状態で立ち読みは不可…まぁ今さら構わないけどね。
冒険エレキテ島(鶴田謙二)
新連載?(笑) 「ヒロインが島を発見し、飛行機を着陸させた」…って、たったこれだけのことを描くのに何ページ使ってるんだよ!?(笑) 何故この作者が未完のまま投げっ放しの作品だらけなのか、今回初めて鶴田作品を読んだという人も一発で理解できたと思われる(爆)。
リマスターズ!
ヘビメタ?(←よく知らない)系バンドがライバル…と言うともぎたてアイドル人間を思い出すけど、イタい厨二病フレーズを垂れ流すあたりは、むしろsket danceのダンテに近い部分もあるか。
ま、どっちにしろありがちなキャラ設定なワケで、そうなると個々のネタの面白さで勝負…ということになるのだが、今回の話を読んだ限り、つかみはOKという感じだな。
今日のユイコさん
ガッ活のちほちゃんパターンかと思いきや、どちらかと言えばあずまんが大王の榊さんでした…いずれにしても、相変わらずベタベタな内容であることに変わりは無いのだが。
うーん、何だろう? 連載が始まったばかりの頃には「こんなヘタクソな絵を描くヤツ、俺が応援してやらなきゃどうしようも無いだろ!」みたいな気持ちにさせられたのに、意外に人気があるらしいと分かると、「じゃあ別に、もう俺が応援しなくてもいいよね」とか思ってしまう(苦笑)。
ヴィンランド・サガ
久しぶりに登場のアシェラッド(霊体)。トルフィン自身の心が見せる幻影なんだから当たり前だけど、「ここで戦うか戦わないか、どちらが真の戦士か」なんてトルフィンの悩みどころを容赦なく直撃するイヤらしい物言いは、いかにもアシェラッドらしい(笑)。
こんな風に、ちょっと姿を見せてしゃべっただけで「これこそがヴィンランド・サガだよなー」と思わせる言動や存在感からして、やはり“作品の魅力を引き出す者”という意味において主人公たり得るのは、アシェラッドただ一人と再認識させられた。
えろほんさん
四季賞受賞作。今回の受賞作3本の中では、唯一の当たり作品。擬人化なんて、とっくの昔に使い古されたネタだと思い込んでいたが、まだまだ工夫次第で色々と見せる方法はあるのだな…と、目からウロコが落ちたわ。
1冊のエロ本が、ひとつの人格をもって擬人化されるのではなく、その中に掲載されている複数のグラビアアイドルや医者──包茎手術の広告ページに登場してる人(笑)──までが全て個別の人格を有し、多重人格のように入れ替わり立ち替わり(最後には一斉に)現れる…というアイデアの勝利と言えよう。
まじめな時間
最終回。前回の時点でメインストーリーは決着したから、あとは後日譚だけ…のはずなんだけど、これが思いのほか長かったという(笑)。
焼死3兄弟の末っ子が成仏する際に、母親から虐待を受けていた事実が明らかに…。それを踏まえて、転生や神の存在の有無について各人の想いが語られることで、さまざまな可能性という余韻を残しつつ、爽やかに幕を閉じる…と見せかけて、さらにもう一幕。おっさんの、怨霊と化した妻への贖罪と、同じく半ば怨霊と化していたタマちゃんの引きこもり卒業という伏線にもキッチリとカタをつけての、堂々の完結。
感動的でもあったし、話のまとめ方も過不足なく見事で、文句なしに単行本第2巻の購入決定。
月刊 アフタヌーン 2012年 10月号 [雑誌] |
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