水曜日, 3月 7

電撃大王4月号

今日は有休。年度内に休暇を消化しなければならないとはいえ、こうして休みを取りまくっていると、ついついダラけるようになって、昨晩も徹夜してしまった(苦笑)。
そんなワケなので、昼過ぎに目を覚ました時は二度寝したくて堪らなかったのだが、これ以上ガンダムエースの残り(W小説)と電撃大王の立ち読みを引き延ばすのは、さすがにマズかろう…と無理やり身体を起こし、通勤電車に乗ってD書店へと赴いた。

人生偏差値48の高校生が神様になりました。(原つもい)
新連載。先に読んだ同期(↓)の評価が高かったことを差し引いても、これはダメだわ。
ヒロインを都合よく操れるという設定に、(たとえばガンスリから世界観やドラマを取り除いて、都合のいい部分だけをつまみ食いしたかのような)安易さが感じられるんだよね…そういう設定にするとしても最低限、その過程での苦労や葛藤をしっかり描いて見せないと、主人公が単なるクズ野郎にしか見えないし。

相対性モテ論(原作:築地俊彦/作画:前田理想)
こちらも新連載。あくまで“友達づくりが目的”と回りくどい言い訳をしていたはがないに比べ、こちらは正面から(←バカ正直とも言う…笑)「恋愛したい!」という目的を掲げた部の設立を目論んだという点で、評価に値する。
だが、けっきょく作品の良し悪しを決定するのは(設定の独自性・類似性などではなく)中身の面白さであって、その点でも本作は、ここ最近で出会った萌え系作品の中でもレベル高め。笑える小ネタを頻繁に挿入しつつ、テンポよく会話のキャッチボールが進むので、“サクサク読めて、しかも面白い”という、当たり前のようで難しいこと(←個人的に、これが上手くできていると感じる作品は滅多にないんだよね)を実現している。
唯一の泣き所は、こういう内容の評価が高い作品にかぎって、作画担当がイマイチ好みじゃないということ。賞を取ってデビューしたばかりの、単に経験値の足りない新人だったならば、いずれ画力が向上して“見られる”絵になることも期待できたかも知れないが、そうじゃなくて純粋に俺の好みに合致しない絵柄というだけの話なので、あきらめるしか無い…まぁ“第一印象は悪かったけど、そのうちに慣れて、気にならなくなった(むしろ好きになった)”という前例もあるけどね。

れんあい科(津々巳あや)
読み切り。こちらは↑よりもさらにブッ飛んだ設定で、男子の草食化・少子化に対処すべく、高校に“恋愛科”が設立された世界が舞台。そして“作品の良し悪しを決するのは、設定じゃなく内容”という言葉が、↑とは真逆の意味で当てはまり、絵も話の内容も、どちらもダメダメだという…。
とりあえず“遅刻しそうなのでパンくわえながら走り、曲がり角で他人と激突する練習”という授業内容を見て、「2次元が3次元に勝利した!」と喜ぶべきか、それとも「そんな表面だけ真似したところで、リアルが2次元に勝てるかボケェ!」と憤るべきなのか悩む(笑)。

まっしろ守護霊(うかみ)
同じく読み切りだが、こっちはベタ(←幽霊のくせに、テレビの怪奇特集番組を怖がったり)ながらも、手堅くまとまっているな…ヒロインの描き方とかキャラデザとか、どちらかと言えばストレートな萌え系というよりも、小動物を愛でる系だけど。

GUNSLINGER GIRL
凄惨な地獄絵図が繰り広げられることを覚悟(期待?)して読み始めたら、図らずもラバロ大尉の元・教え子同士が意志を通わせたことにより、ひとまず最悪の事態は避けられたという、予想外ながらも喜ばしい展開に。でも、じつは作者が流血を避けた理由は「もうジャコモ戦で、そういうのは描き飽きたし…つーかメンドクセェ」とかだったりして(笑)。
公社への襲撃は、内閣の一部が、首相を引きずり降ろすための陰謀の一環として指示したらしいけど、首相自身も今が公社を解体する好機と捉えていることのは同様である以上、あとは穏便に行われるか否かの違いだけなんだろうな。うまく行けばクラエスは生き残って、仲間たちの墓守りENDだろうか。

マブラヴ オルタネイティヴ
この手の展開だと普通、(紆余曲折はあっても)自分の意志で元の世界に戻ることを選択する流れになるところなのだが、ここまで強引に(←世界設定の段階で)帰還を強制されてしまうと、さすがに主人公が可哀想になってくるな。

よつばと!
初めてのちょうちょ結びチャレンジを、ひとの首でするな!(笑) 笑えるネタは皆無で、ほのぼの系としてもイマイチなハズレ回。

うさくんの脳みそやわらかい
ズボラ飯のヒットで、新聞の書評欄に取り上げられたり、テレビ出演まで果たした作者だが、このシリーズは描き続けてくれるようなので安心した。
さて今回テストプレイするのは、主婦の一日をシミュレートするというゲームで、それぞれ選択した行動ごとに、ミニゲームで結果を判定するという定番のパターン。スーパーでセール実施中の食材を買おうとしたら、ほかの主婦と奪い合いになって対戦格闘ゲームで勝負とか、大量発生したゾンビとTPSモードで戦うとか、相変わらず安定して面白いネタで笑わせてくれる。
そしてオチの家庭崩壊ENDは、たった半年でダンナも息子も変貌しすぎだろ! …だが不良ファッションに身を固めつつも、一家団欒には顔を出す息子って、じつは結構いい奴じゃね?(笑)

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