火曜日, 10月 18

ニュータイプ11月号

今日は休日。昨晩はWizVで徹夜してしまい、ようやく朝方に眠りについて、目が覚めると夕方4時になっていたのは、さすがに信じられなかった(笑)。
Ver.M/Wに関連するパロディの元ネタ確認だけが目的だったはずなのに、ついつい(懐かしさもあって)ハマリ込んだ挙げ句、気がつけばソーンを倒すところまで来てしまったという…。
それにしても、ソーンとの戦闘は劇的だった。防御優先でCORTUを重ねがけしたのに、前衛のLORDSAMURAIは、ことごとく敵の呪文に直撃されて早々に死亡。やむなく作戦を切り替え、生き残ったMAGEBISHOPの攻撃呪文に一縷の希望を託したところ、MAGETILTOWAITが見事に決まってソーンPIT FIENDを撃破。
もう1体のPIT FIENDEFREETIによってMAGEは力尽きるも、なんとかPIT FIENDを道連れにすることに成功。残るEFREETIBISHOPの一騎討ちは、瀕死状態まで追いつめられたところで、ようやくBISHOPTZALIKが決まり、文字通り首の皮1枚で勝利をおさめる。
その後は5人の死体を担いで、モンスターに遭遇したら一目散に逃走しつつ、まさに満身創痍でリルガミンまで帰り着くことができた。いやはや「ソーンと戦うには少しレベル不足だろうな」と承知のうえで無謀にも挑んだわけだが、これほど実力伯仲の激戦が展開されようとは…。久しぶりに、ゲームの面白さを実感できたような気がするわい。

そんなわけで、昼メシだか晩メシだか分からない食事を終えた後、チャリンコに乗ってO書店まで出かけ、ニュータイプを立ち読み。
事前に立ち読みフリー状態であることは確認済みだったけど、こうして数日後に再び訪れてみれば、いちばん上の本は、幾人もの立ち読ミストの手に触れられたせいかボロボロに…。あまり他人のこと言えた義理じゃないが、「立ち読みさせてもらっている」という感謝の気持ちをもって、もうちょっと丁寧に扱えよ…。

表紙&巻頭特集、さらに別冊付録までFate/Zeroという総力体制…まぁ夏に引き続いて、角川の自前タイトルで大ヒットを狙えそうなモノは見当たらない(←未来日記の第1話は意外に面白かったけど、この手の作品は、BDの売り上げは苦戦しそうだし)ことを考えれば、賢明な判断と言えなくもないか。
ただし今回の特集について言えば、量が多いだけで読み応えに乏しい。スタッフ対談は自画自賛が目につく(←確かに、よくできた作品であることは間違いないけどさ)し、キャストコメントも当たり障りのない社交辞令のような文言(←そりゃまぁstay nightの脇役なんて、何年も前の作品のことを訊かれても精確には覚えてないだろうから、深入りしないで済まそうとするわな)が多いという印象。

MONTHLY TOPICSは、アニメスタジオ「トリガー」の設立についてのレポート。当然ながら“優秀なスタッフが集まって生まれた、新たなスタジオに期待”みたいに明るい面だけが語られており、ガイナックスのお家騒動という暗い側面には全く触れていない…まぁ制作側の御用聞き&宣伝に徹しているだけのアニメ雑誌に、週刊誌みたいな取材&報道姿勢を期待するのは無理か。
あるいは馴れ合い体質から脱却すると、それこそ週刊誌みたいに、スタッフや声優のスキャンダル暴露(←ヘタすると憶測や捏造まで)ばかりに熱が入りそうで、それも困るか…しかし、そういう負の側面も含めて、今はネットのほうが情報も豊富で真相に迫っており、なにより面白いんだよな。

個々の作品に関する記事では、とくに目を惹くものナシ。けっきょくペルソナも切ったので、さらに早く読み終わることができた。
夏クール作品を振り返る特集の中では、BLOOD-Cについて「あの世界観が虚構であることは、序盤からキチンと描写していた」との弁明…いや、そりゃそうかも知れないけど、それが全く面白さにつながらなかったのが問題なんだろうに。
考えてみれば“世界の虚構性を疑う”というテーマ性は押井作品に通じるものがあり、その意味では正統派のProduction.I.G作品と言えなくもないのか…しかし、その押井自身が3・11の未来――日本・SF・創造力で述べていたように、そういった感覚の作品は、受け入れ側である現実世界に(そんな疑念を抱いてしまうほどの退屈さを伴った)平穏さが確保されていればこそ共感を得られるのであり、非日常が日常と化したポスト震災の時代では、もはや“古くさい”ものとなってしまったのだろう。現実逃避の手段として(←むしろ以前よりも需要が強まったりして)震災後も生き残る可能性そうな高い日常モノとは、対照的なのが皮肉だな。
ついでに言うと、押井作品の“虚構であることを明かされて崩壊する世界”というテーマが有効に機能したのは、世界(←いわゆる“大きな物語”)が盤石であった冷戦時代までであって、その意味では、押井テーマと現実の時代性が合致していた(ある意味で幸福な関係だった)最後の作品は、劇場版パトレイバー2ということになる。その後の押井作品の大半がイマイチなのは、やはり時代とテーマがズレてしまったのが原因ではないかと。ほぼ唯一の例外と言えるのはGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊なわけだが、あれにしても、たまたま“世界の虚構性を疑う”よりも“そうした疑念を抱く、自身の意思とはそもそも何なのか?”という部分をクローズアップされたことが、(“大きな物語”が喪失した反動として“自分探し”的なミクロの物語が主流となり、いわゆるセカイ系などが登場した)当時の需要に合致したから…という理由が大きいんじゃないだろうか? もちろん、サイバーパンクのイメージを見事に、スタイリッシュに映像化したセンスに対する評価もあるんだろうけどさ。

Panasonicの広告ページ(?)では、DIGAでBD版ハルヒを視聴して、その美麗さを賞賛するという宣伝が掲載。まぁメーカーとしては製品を売らなきゃならないのは分かるが、電力を食う大画面モニターに対する抵抗感が、震災以降ますます強まってしまったのは仕方ない。
それにしても、こんなところで平野綾を見かけるとは、ちょっと驚いた。

キャラ人気投票は、ここにきてTIGER&BUNNYが大躍進。男性部門で虎徹がトップを獲得し、さらに女性部門でもブルーローズがランク入りという、なかなか衝撃的な結果に。
キャラ単体としてブルーローズが人気だという話は聞かないので、銀魂の神楽票と同じく“虎徹に投票した腐女子が、女性部門では(作品票として)ブルーローズに入れた”というのが真相か? それにしても「ニュータイプは女性読者が少ない」と言われていたのに、男性部門でトップを獲るほどの票数を揃えることができたのか?という疑問は残る。

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