木曜日, 5月 5

ヤングエース6月号

今日は遅出勤務。早めに家を出て、出勤時間までD書店で立ち読みする…という恒例のパターンである。

トップをねらえ!
イッテラッシャイ”があのラストの伏線になっていることはバカでも分かるが、このシーンって原作にもあったっけ?
シリーズ後半は何度も繰り返し観たけど、序盤なんて初視聴のとき以来ずっと見直したことが無いから、まったく覚えてないわ…しかも、その初めて観たときも「何これ? あーつまんねー」とか思いながら適当に流し見してたから、ほとんど頭に入ってないし(笑)。

大好きです!!魔法天使こすもす
同じクラスに転入してくるや、後ろの席から消しゴムの欠片を飛ばしたり、給食を横取りしたりとセコい嫌がらせを行なうサンスケ…前回のシリアスな雰囲気はどこ行ったー!? だが、そんなコメディ展開の中にも、ウサギにエサをやる優しい娘という描写がはさまれ、さらに彼女が“魔法少女”ではなく“使い魔”だと明かされるなど、着々と悲劇への伏線が引かれている気配。

O/A〔オー・エー〕
船上での、モールス信号による応酬が“宿敵と書いて友と読む”っぽくてグッド。それにしても、なかなか興味深い新キャラが出てきたな…というか、この作品でマトモな“業界モノ”っぽい話をやるのは珍しいような。
まぁ、はるみのボケあっての“2人1役”だから、最後は「やっぱり原稿いらねー」というオチだとは思うが、そこに行き着くまでの過程をどう描くか、そして新キャラの去就は?という点に注目しつつ、期待。

新世紀エヴァンゲリオン
掲載位置が巻頭じゃなかったので、てっきりまた休載かと…いや、正直言うと完全に存在を忘れてた(笑)。
さらに驚いたのは原作と異なり、2号機が陵辱される前に初号機の到着が間に合ったこと。
そして量産型を全滅させることに成功したわけだが、これじゃサードインパクトを起こすのは不可能じゃないのか? 「いささか数が足りぬ」どころじゃないぞ。これで完全に、先の展開が読めなくなった。
場面変わって、ゲンドウとリツコの決着は原作通りの可能性が高いか。完全武装の自衛隊員でも歯が立たないゲンドウ(withアダム)に対し、リツコは拳銃1丁だけで、マギにも原作通り裏切られるだろうし…さらに何か“奥の手”を隠し持っているとも思えんしな。

モエ・ハンっ!(松林悟)
新連載…といっても基本的なノリは前作(廃人様のエンドコンテンツ)と同様。単に舞台がMMORPGの世界から現実世界(※ただし魔物が出没)へ、“傍若無人で変態な主人公勇者”が“傍若無人で変態な魔物”へと変わっただけ。またヒロインも、頭数が増えたことで役割分担されたものの、“悲惨な目に遭いつつツッコミを入れる”というポジションに大きな違いは無い。
敢えて違いを挙げるなら、ちょっと絵が上達した? といっても、せいぜいマイナスがゼロになったという程度で、とてもキャラのかわいさだけでカネを取れるようなレベルじゃないけどね。

元宇宙刑事ナナミ先生(山崎毅宜)
読み切り。基本的な構図は、ヒロインの女教師×教え子×そのガールフレンドという、ありがちな三角関係。そこに“宇宙刑事”という異質な要素を加えることで、目新しく見せようという意図なんだろうけど、いかんせんページ(あるいは作者の技量?)が足りず、設定を語ってあらすじをなぞるだけで手一杯でした…という印象。まぁ新人だから仕方ないか。

べジカミアン(真辺広史)
同じく読み切り。こちらもワン・アイデアもの(←まぁ読み切りは基本的に、これで勝負するしか無いわな)で、発想は悪くないものの、うまく料理できないまま終わってしまった…という点も同じ。
作品自体のクオリティはともかく、作画レベルは↑よりも高く、また「何でもかんでも、萌え擬人化すれば良いというわけじゃない」という教訓(←食用家畜の萌え擬人化とかシャレにならん…と思ったら、とっくにミノタウロスの皿という先達があったか。藤子Fは偉大なり)を与えた点は、評価されるべきだろう。
農業が題材ということで、同じ雑誌に連載中であるJA~女子によるアグリカルチャー~とのネタかぶりを危惧したがそんなことは無く、むしろ絶望先生七草の回を思い出させるものがある(←ひょっとして、あれを読んで閃いたとか?)。 

悪魔の一噛み(好野カナタ)
これまた読み切り。絵柄は俺の好みじゃなく、どちらかと言えばアフタヌーンあたりが似合いそう…これは下手なんじゃなく、作者の個性に依る部分が大きいだろうから、あまり酷評するのも悪いか。
いっぽう話のほうは、少年誌ばりのポジティブさ。人が抱いている希望を、胸に咲く花としてイメージできる能力(←ブギーポップの飛鳥井仁みたいだな)をもった悪魔が、なぜかその“花”を咲かせることのできないヒロインに対し、それは生きる希望を持っていないからだと喝破したうえで、そのため心に宿ってしまった悪い“虫”を取り除く…というもの。
まぁベタなんだけど、絵柄と相性のいい作風やキャラクターを見極めて描いた点(←作者じゃなく担当編集者の手柄?)は評価。

もぎたて☆アイドル人間
前回の報酬として小金が入ったので、ようやく自前のステージ衣装でも作ろうか…という話。とはいえプロにデザイン料を支払えるほどの余裕は無いため、例によって自分たちでデザインすることに…「毎回それで失敗するんですよね」って、分かってるならやめろよ!(笑)
衣装ネタとしては、シャツの上から文字で実際にセクシー度を記述する案(←「ややセクシー」とか)と、グループ内の上下関係を階層で表現する案(←もはや衣装というより大道具。しかも提案した本人は、ちゃっかり最上段に居座ってたりする)が秀逸だった。

漫才ギャング
前回で全ての問題が片づいたかと思ったら、いちばん厄介なのが残ってたか…これをどのように決着つけるかによって、最終的な評価が大きく変わりそうだな。
けっきょくケンカしてチーム解散…という安直かつバッドなエンドは遠慮したいところだが、かといってチンピラ連中がおとなしく引き下がってくれるような、説得力のある(←ここ大事!)展開を描くのは至難のワザだろうし。勿論だからこそ、もし仮に成功すれば感動的な傑作になる可能性を秘めているワケだが、さてお手並み拝見。

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