木曜日, 4月 8

ヤングエース5月号

D書店にて立ち読み。その代償となる商品の入荷を待っていたことが、読むのが遅くなった一因である。

Another
正式な月刊化に伴う新連載その1。原作は綾辻行人…名前だけは聞いたことあるな。
正統派のホラー作品らしく、絵もリアル系で萌え要素は皆無…にも拘わらず、所どころにコメディタッチの演出が差し挟まるのに違和感がある。これも、本格的にホラー展開が始まった後との落差を際立たせるための構成(←要するに、ひぐらしなのね…と、ホラー素人の俺なんかは思ってしまうわけだが)なんだろうけど、そもそもあまり興味あるジャンルではないので、今回で切り決定。
もぎたて☆アイドル人間
新連載その2。以前に笑わせてもらった新世紀革命伝 エバンゲリオンの作者(←一般的には“学園革命伝ミツルギの作者”なのかね?)という期待に違わぬ面白さで、新連載の中で唯一の当たり作。
息もつかせぬボケ&ツッコミの応酬の中で、いちいち覚えきれないほど連発される小ネタが、確実に笑いを積み重ねてくれる。このクオリティが維持されるなら、文句なしに単行本の購入決定だな。
その際には“エバンゲリオン”も一緒に収録して欲しかったけれど、そちらは既に合同パロディ本(新世紀エヴァンゲリオン コミックトリビュート)の方に収録されているんだよね。作家陣の当たり外れが激しく、定価で買う価値があるか微妙…というのが、この手のアンソロ本のセオリーなので、しばらくは中古待ちの予定。
コアカヘッド
新連載その3。ラブやんとかふぁにーふぇいすみたいな、イタい男が主人公の妄想系ラブコメかね。この手の作品はお腹いっぱいだし、読み続ける意欲が湧くような絵柄でも無いので、やはり今回で切り。
絶対少女聖域アムネシアン
なんともベタベタなイジワルお嬢様が登場。千歌音の人気に嫉妬して、①「千歌音は痴女である」という噂を流した→ほんとに(噂よりも)アレな性格で、しかもそれが生徒たちにウケる。②不良グループをけしかけて千歌音を襲わせた→調教されて下僕となった不良どもに、逆に襲われそうになる…の、わずか2ラウンドで撃沈してしまったけど(笑)。それなりに面白い展開ではあるが、惜しむらくはクェイサーの前に読みたかった。
アゲハを追うモノたち
逃亡犯と追跡者が、同じ手錠でつながれて仕方なく…というお約束のシチュエーション。ひとまずコメディ方面に演出を振って話を凌いだものの、いまだ誤解は解けていない様子。まぁそのコメディの内容も、「エル狩る」の“真実の口”エピソードを使い回したようなネタなんだけど。
これでは、やはり単行本は買えないな。「エル狩る」並みに笑える新ネタか、“ちょっといい話”系の成分が不足しているように思える。
戦国ヤンキー
ページ少なっ! 特に面白くもないし…。まぁ作者としては、うんP先生やら何やらで忙しいのだろう。角川に使い潰されないか、マジで心配になってくるレベル。
今月の戦国グッズは、バイクのマフラー型に改造された3連法螺。ほとんど民明書房のノリなんだけど、史実を題材にした作品だけに始末が悪い(笑)。
サマーウォーズ
先月の時点で大勢の決していた“こいこい”勝負が決着し、いよいよ衛星落下阻止作戦に突入。だけど次で最終回ということは、後日譚にページを割かなきゃならない(←よな?)ことも考えると、それほど盛り上がらずパッパっと片付いてしまいそうな予感…。
こいこい勝負と衛星落下に分散したせいで、盛り上がりのピークが分かりにくいというか、共倒れになってしまった気がするぞ。さらに(雑誌連載というスタイルの宿命とはいえ)、中途半端なところで話がブツ切りになってしまったのも痛い。せめて「こいこい勝負回(開始→決着まで)」、「衛星落下回(開始→決着まで)」、「後日譚」という分け方ならスッキリしていたのに、実際は「こいこい勝負」、「こいこい決着&衛星落下開始」、「衛星落下阻止&後日譚」なので、読む方としてはなかなか気持ちがついて行かないんだよね。まぁ、単行本で一気読みすれば印象が違ってくるかも知れないけど…つーか、たぶん夏には原作(映画)が放送されるだろうから、そっちを見ることになりそうだ(笑)。
O/A〔オー・エー〕
カバネタの連呼とか、ラジオでのドツキ合い(←2人1役であることを利用し、わざとクイズで間違った答えを言って、“お手つき”として相手を引っぱたく)とか、作者は頭をヒネって考えたのかも知れないけど、それほど面白くは無いんだよな…。このレベルで続けるぐらいなら、新たなスタートを切った時点でキレイに話を終わらせた方が良かったんじゃね?
ツイの惑星 前編
この手のジャンルが廃れて久しい(←最果てのディアスタは性に合わなかったし)ので、それだけでも読む価値はあり。まぁ最終的な評価は、後編の展開次第だけど。ちょっと「老年期の終わり」っぽい世界観は好みなんだけど、だからこそ、どうしても比較してしまうからハードルが高くなってしまうのが困りもの。
プロジェクト ドール♥フォン
ヤングエースは(一応)青年誌のはずなのに、ダイレクトなエロを描いた作品が少ないように感じられるのは、やはりヤンマガやヤンジャンに比べてオタク向け──良く言えばオクテ、悪く言えばムッツリスケベ(笑)──という事なんだろうか? そんな中で、ほとんど唯一の気を吐いている作品がコレなんだけど、今回はイマイチ。相変わらずの幼女の乳首以外、見どころは無かった。



立ち読みの代償候補が不足していたので、エロマンガをネット注文して充てる。好きな作家名で絞り込んで一応レビューもチェックしたものの、実質ジャケ買いのようなものだし些か不安だったが、とりあえず及第点レベルで安心した。
同じ作者の本のうち他の何冊かは注文不可だったのだが、これは単なる品切れではなく、出版社そのものがエロマンガから撤退した(←Fromあとがき)ためらしい。となると新品を手にいれるのは難しそうだな…実際、amazonでも中古品しか扱ってないし。しかしエロマンガだけは、絶対に中古品を買いたくない──理由は言うまでもないが(苦笑)──ので、どこか他の出版社から再版してもらえないかね? できれば消し修正は少なく、本のサイズは大きめでお願いしたい。

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