今日は休暇。発売直後のうえに祝日となれば競争率が高いと予想されたため、図書館でアニメージュを読む選択肢は早々に却下し、夕方からO書店へ出かけてニュータイプを立ち読みすることに。
巻頭を飾ったのは「こばと。」だが、大々的に特集を組むようなタイトルでもなし、“消失”の劇場公開を発表したハルヒが本命なのは明らか。キャラ人気投票もそれを意図した順位になっている(ヱヴァ&けいおん勢は後退)けど、アニメディアと違って“化物”勢が下位に顔を見せているのが、何とも皮肉…“化物”が大ヒットした要因を解析するのは容易ではなさそうだが、ニュータイプ読者層もそれなりに支持したということだろうか?
しかし立場上ガンダムエースに遠慮しなければならないとしても、ユニコーンの関連情報に全くやる気が見られないのはどうかと思うぞ。
この店にもナポレオン第12巻は見当たらず、結局このあと立ち寄ったV書店で購入することに。これは今月末にアワーズを立ち読みする代償の先払いということで、宜しく!
さて、肝心のO書店に対する代償だが、“前回の分と合わせて持ち越し、16日発売のサンデーコミックス2冊を充てる”という案で行こうかと考えたものの、いちおう店内を調べ回ってみたところ、ハヤカワSF関連が予想外に充実していることを発見。Jコレ最新刊である「地球移動作戦」はもちろん、伊藤計劃の「虐殺器官」と「ハーモニー」も揃っており、ちょうど明後日に待機シフトを控えていたこともあって、渡りに船とばかりに「虐殺器官」の購入を決定した。
…いやはや、「地球全体を幸福にする経済学」を読み終えるタイミングが見切れなかったため、先月のSFマガジンは予約を遅らせざるを得ず、おかげで未だ手元に回って来てないんだよね。暇つぶしアイテム無しでの待機シフトは厳しいので、これは助かる。
ついでなので、伊藤計劃についてもここで少し触れておく。俺的な立ち位置としては、“好きな作家”(野尻、山本弘など)と“(SF好きの端くれとしての)半ば義務感で読んでいる作家”の中間あたりだろうか? 同世代ということで円城が引き合いに出されるけど、SFマガジンのレビューに書かれた「円城は本格派の連中にくれてやるから、伊藤はこっちに寄こせ」という文は、なかなか良いところを突いているように思う。
最初に読んだのはSFマガジン掲載の“From the Nothing, with Love”で、当時は普通に「良くできていて面白い」という評価だったのだが、近ごろ、自分の行動を振り返ってみると「無意識のうちに済ませていた」と気づかされることが多々あり、この作品のテーマの奥深さというか恐ろしさを改めて思い知らされた。
次に…というか最後に読んだ(つくづく、亡くなるのが早すぎだ…)のが、SFマガジンの追悼特集に載せられていた「屍者の帝国」。冒頭だけの未完成原稿なので本質的なテーマまでは伺いようも無いけど、スチームパンク好きとしては、“フランケンシュタインの技術が一般に普及した”という世界観は堪らないものがあるし、「Mはモリアーティか?」と思いっきりミスリードに釣られた身としては続きが気になって仕方ないので、何とかして完成させ、読ませてもらいたいものである。
…と、読んだ数は少ないもののハズレ無しという評価だったし、特集に寄せられた追悼文に感化されたこともあって、いつか暇があれば他の作品も読んでみようと思っていたのだが、どうやらそれは今ということのようだ。
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