こうなると“月末進行”という概念そのものが消滅してしまうわけで、もはや読破を急ぐ必要も無いだろうし、また昨日は夜勤明け+残業というハードワークだったこともあり、まずは体力の回復を優先することに…と思ったのだが、午後8時ごろに仮眠から目覚めてみると、すっかり疲労感が抜け切っていたので、予定を変更。
すでにD書店は閉店時間が迫っていた為、とりあえず先にV書店とK1書店の状況を確かめようと、通勤電車に乗って訪れたところ、両店ともに立ち読みできる雑誌は皆無という予想通りのオチ。そして最後の砦たるD書店についても、アフタヌーンの例から恐らく望みは薄いだろう…という判断もあって、昨晩は徹夜でドラスレ攻略に勤しむ(←おかげで、ようやくVer1.1の5面をクリアする直前まで進んだ)。
そんな状況で迎えた、休日の今日。徹夜した後なので午前中はグッスリと眠り、昼を過ぎてから出かける予定だったのに、ウトウトし始めたところでチャイムに叩き起こされるというアクシデントが発生(苦笑)。鳴らしたのは、先日注文したちはやふるの中古本を届けに来た宅急便だった…いや、そんなに急がなくてもいいから!
その影響で予定より少し遅れたものの、夕暮れ前にはD書店に到着。さっそく雑誌コーナーを覗いてみると、覚悟していた通りガンダムエースと少年エースは立ち読み不可だった一方で、発売日には同じように全てシュリンクされていたはずのアフタヌーンに見本誌がセッティングされていたので、これを読ませてもらうことに。
蛇足ながら、新たに創刊されたらしいサムライエースなる雑誌の見本誌も置かれていたけど、こちらはスルー。
臨死!! 江古田ちゃん
電車の向かい側の席に座っていた、殺し屋のような鋭い目つきをした男が、寒さに身体を震わせている…というギャップが可笑しかったぐらいで、あとはハズレ。
ああっ女神さまっ
さすがに前回の展開は、読者に対する衝撃が大きかったらしい…そりゃそうか。それに対して今回は、審問官がベルダンディーの母親だと判明したぐらいで、大した動きは無し。“アンザス”という名の元ネタ(←北欧神話の神だけど、具体的なところは良く分からないという…)からも、今後の展開は予測し難いし。
ヴィンランド・サガ
争いのない世界を目指す…などという実現不可能なキレイ事を掲げた作品は数多いけど、本作に限っては、それが作品のバックグラウンドと密接にリンクしており、実現できてしまうというのが強みだな(笑)。
そんな感じでトルフィンについては、どうやらラストに向けての道筋が見えてきた気配だが、では逆に、非戦・不殺主義から王としての覇道に転向したクヌートについては、どういう結末を描くつもりなのか、気になるところ。
天地明察
8月に第3巻が発売されるそうな…そんなにストック貯まってたっけ? あるいは、実写映画版の公開にタイミングを合わせたのだろうか。
実用性が失われつつある古い暦。そして、現実を無視して権威にこだわり、そんな古い暦を用い続けようとする、朝廷の硬直ぶり…ようやく、この作品における真の(敢えて言うなら)“敵”とでも呼べるものが姿を見せた感じ。暦というものが(現代とは比較にならないほど)極めて深く庶民の生活に根ざしている…という前回の描写は、今回の「暦の信頼性が揺らぐことは、大きな社会不安につながる恐れがある」という危機感にリアリティを与えるための前フリでもあったワケか。
そういったマクロな問題に加え、より身近なところでも、すっかり親しくなった建部のジィさんに死亡フラグが立つなど、今回は一気に状況が緊迫して来たな。直前まで、関さんとの因縁を根掘り葉掘り訊いて、春海の古傷をえぐっていた(←邪気が無いだけに、よけい始末が悪い…苦笑)微笑ましいシーンとの落差が激しくて、それだけにインパクトも倍増…この辺りの構成は、やはり上手い。
勇者ヴォグ・ランバ
漁師に拐われそうになる脳ミソ…という状況はシュールだったものの、それ以外は基本的にシリアスな雰囲気を維持。ペインフリーに代わる政治体制のあり方について、批判的に検証するという提案は面白そうなので実現してもらいたいところだが、さてどうなる事か。
こういう、言わば文系SF的なアイデアというのは、どうしても現実の物理法則などに縛られる(←もちろん、そこから飛躍させるのが“フィクション”としての醍醐味なワケだが)理系SFと較べて、より自由な発想が許される──評価の基準となるのは“面白いかどうか”という点だけ──というのが、意見の分かれそうなところだな…俺は好きだけど。
“言語が主で、人間が従”という仮説についても、恐らくミームやジーンライダーといった既存の考え方からインスパイアされたものだろうけど、べつに面白ければ「オリジナリティが云々〜」なんて目くじら立てようとは思わないし。
月刊 アフタヌーン 2012年 08月号 [雑誌] |
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