水曜日, 8月 12

盆休みなど存在しない。それは幻だ!

今日もまた、本来は休日ながら臨時シフトが入って遅出勤務。盆休み前後ということで皆が休みまくっているからだが、家族サービスだの帰省だのに全く縁のない身としては、特別勤務手当てを稼ぐ絶好のチャンスである。この先も本給が上がる見込みは薄いし、PC新調に掛かったコストを多少なりとも補填できるのだから、ありがたい話だな。

その遅出勤務を終えて帰宅後ただちにチャリンコを飛ばして、閉店10分前というギリギリの時間にS1書店へ到着。先日の立ち読みの代償として「ヴァルプルギスの後悔」第2巻を購入。どうせならアニメ雑誌を立ち読みするついでに…と行きたかったのだが、PC移行に手間取った煽りを受けてアニメ視聴スケジュールが遅れ気味のため、今あわてて読むとネタバレ状態になってしまう恐れがあり、視聴が追いつくまでは読むのを控えようという判断。

正直なところヴァルプルギスも、ツケ(=立ち読みの代償)が貯まっている状況でなかったら、あまり積極的に買いたいワケではなかったりする。いや、は大好きなキャラなんだけど、だからこそツマラない話に軽々しく出さず、大事に扱って欲しい…要するに、前巻は面白くなかったぞ、と。
「中立の立ち位置かと思ってたリキ・ティキ・タビが敵対的で、しかもアッサリやられたのが予想外」とか細かいこと言い出すとキリが無いんだけど、最大の不満はそもそも“魔女”という新規の要素を付け加える必然性が見えないこと。ただでさえ様々なシリーズの世界観/キャラが錯綜している上遠野ワールド(いや、クロスオーバー自体は魅力的なんだけど、あまり野放図にやられると白ける。こういうのは隠し味程度にとどめておくのが妥当)に、無用の混乱を増すだけのように思えるんだよね…そのリスクを冒してまで描きたい“何か”があるのか?
さらに言うなら、上遠野浩平が“今の時代に対して有効な言葉”を持っているのか?という事でもあるな。エヴァブギーポップが時代の空気にみごとに適合していた頃から、二度目のパラダイムシフトを迎えつつある現在、エヴァは一見退化とも思える方向性(「退化も進化の一種」というレトリックはここでも有効である)にリメイクされて甦ったわけだが、上遠野作品も同様の適応性を示すことができるのかどうか?

また上遠野作品には「世界設定のネタばらしに重点を置くと、なぜか面白くない」という傾向があって(「ロスト・メビウス」とか「蛇奇使い」とか)、この作品も同じ運命をたどらないかという不安もあるな。
あと(これは作者じゃなくイラストレーターの問題だけど)、萌え系に日和ったみたいな絵柄になった事には、激しい違和感を感じざるを得ない。「ジンクス・ショップ」の頃のような荒れたタッチも遠慮したいが、ブギーポップや凪に萌えやら微エロやらは望んでないから!

“魔女”という要素はファンタジー色が強すぎて、ギリギリ現実世界に踏みとどまっていたブギーポップの世界観をブチ壊しそうに思えるのもマイナス…まぁ他の作品(しずるさんシリーズとか?)は殆んど読んでないから、じつは上遠野ワールドでは現実世界とファンタジー世界が仲良く並立してるのかも知れないけど。
そう言えば、しずるさんシリーズの新刊も同時期に出たんだな。S1書店にも1冊だけ入荷していた(ヴァルプルギスも1冊だけだったが、いっぱい売れたのか、最初から入荷冊数を絞っていたのかは不明。ちなみに「狼と香辛料」あたりの売れ筋商品は、おおむね平積み状態)。「しずるさんVS統和機構」というオビの煽りに興味を惹かれなかったと言えばウソになるけど、さすがに1500円以上する本を何の前知識もなく買う勇気は無い…しかし来月の不作ぶりを考えると、立ち読みの代償候補として心に留めておく必要はあるな(事前に図書館で借りて読めればいいのだが、生憎しずるさんシリーズは扱っていないようだ)。

さて、次はサンデー&マガジンを読まければならない。夜になってもまだ涼しいとは言えない温度だったのでスーパーへの遠征はあきらめ、帰宅途中のコンビニで済ませることに。
今年は盆休みがなくて作者も出版社も大変だな…と思っていたら、代わりに来月の大型連休が休みなのね。
ハヤテ
相変わらず主人公は鬱モードだわ、話は進まないわ、作画劣化が目立つわ…とさんざんな評価になりそうなところを、ギャグを要所で決めることで何とか防いでいる状況。BSでアシスタントを募集していたが、これで作画の乱れに拍車が掛からないか心配だ。
絶望先生
劇場版クレヨンしんちゃん(戦国大合戦)を最終日直前に見に行った時、ほかに誰も客がいなかったので、指定席を無視してド真ん中の一番いい席に陣取っていたら、開始ギリギリに入ってきた2人連れの女性客がその席を予約していてバツが悪かったことを思い出した(笑)。
探偵と容疑者のマンツーマンは笑えるけど、すでに推理モノ自体が時代劇やドリフのコントと同じくらいコテコテのお約束で固められていて、何をやってもパロディになってしまうという気もするな。

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