一昨日から昨日にかけての泊まり勤務の途中、ようやく問題点を解決する糸口が見えてきたので、さっそく帰宅して作成に取りかかろう…と思っていたはずなのに、なぜか途中下車して繁華街のゲーセンに繰り出し、ほぼ半日かけて
ダライアスバーストを30クレジットほどプレイしまくってしまう(あれー?)。
まぁその甲斐あってカウンターの成功率も上がってきたし、もうカメやゴブリンシャークなんて怖くないぜ…でもデメニギスは安定しないままだし、グレートシングは損害こそ減ったものの、相変わらずワンコインでは辛い。意外に苦戦するのがダークフレイムで、初顔合わせだったイカにも痛い目に遭わされた。
言うまでもなく、クリアした後は必ず席を立つようにしているが、途中にオレ以外でプレイしたのは1人だけ(←しかも素人)。ギャラリーが付いたことは2、3回あったけど、よりによってダークフレイムやGT相手に
墜とされまくってる時にかぎって現れるので困る…できればマッドホイールやカメを華麗に屠っている姿を見てもらいたいのだが(笑)。
そんなわけで帰宅後しばらくは、疲労と充実感が入り交じって魂の抜けた状態だったものの、どうにか復旧して作業開始。
まずはLevel.2のマップ作成から。

Level.2の一部(暫定)
見ての通り、基本的には
ウィザードリィⅣの地下9階が元ネタだけど、壁に厚みのないWizと、壁も1ブロックとして配置しなければならないXANADUでは勝手が異なるため、一部アレンジを加えることになった。
最大のキモについては、とりあえず動画で説明した方が早い。
こうやって飛行モンスターの頭に乗った状態で、縦の通路を上昇していく。本家
シナリオⅠのLevel.5にある縦長の通路にハマってしまい、
Mantariの上に乗って脱出するテクニックがヒントだな。
ところが実際に作ってみたところ、この縦の通路と、途中に並んでいる小部屋の配置との間に微妙なズレが生じてしまい、できるだけアラが目立たないようアレンジすべく試行錯誤を繰り返すうちに、またもや時間を浪費してしまった。
飛行モンスターの選定については、まず
ウィザードリィⅢのBIRD系から。
【BIRD】 |
---|
ID | 名前 |
0 | STRANGE BIRD |
1 | VULTURE |
2 | HARPY |
3 | ROC |
4グループのうち3つの枠を、これら3種の確定名に割り当て、残り1枠を不確定名に配分する。グラフィックデータに関しては、鳥類である
Achaierai,BOOBRIE,Kelkedorlなどが候補に上ったものの、いずれも飛ぶよりは歩行が得意なタイプに見えて、いざ縦の通路を飛行させてみると違和感がありあり…。
そこで、やむなく次善の策として
WYVERNを選択。純正の鳥類に見えるかと問われると厳しいが、実際に動いているところを見てみると、これが結構しっくり来たので文句なく決定した。
第4グループの
Rocは善のモンスター(←
WizⅢ)の設定を全て適用するつもりは無いけど、こいつに関してはD&Dでもそうだし)なので、カルマモンスター扱いに…といっても
HPが69000もあるから容易に勝てないだろうけど、これは迂闊に倒してしまって“空飛ぶ足場”が失われ、クリア不可能になることを防ぐためである。
蛇足だが、
Rocのパラメータは大半が
69というダジャレだったりする…これは、ぶっちゃけ細かい数値をいちいち考えるのが面倒だから(笑)。
もう1種類の飛行モンスターとして考えていたのが
Bee Giantで、これに
NO-SEE-UMと
Black Bat(←グラフィックが似ているのである)を割り当てるつもりだった。
しかし後述の理由により、これはストッパー役に回すべきだろうと判断。改めて候補を洗い出してみたものの、
Wizの全シナリオ──といっても俺がプレイしたのは、正史のシナリオ5まで(=要するにPS&SS版のみ)だが──のうち、地下1~3階あたりに登場して飛行能力を持ち、さらに外見的に似通ったモンスターが
XANADUに登場するもの…となると、なかなか苦しい。
で、悩んだ末にチョイスしたのが
Giant Fly。これはもともと、前半グループを
BLACKFLY、後半グループをオリジナル(←
Wizにも
XANADUにも登場しないという意味)モンスターである
Beelzebubに割り当て、
Level.1に登場させるつもりだったんだが、まぁ許容範囲のシフトだろう。まともに勝てないような強敵を後半グループに設定することで“空飛ぶ足場”の消失を防止しようというのは、上述の
Rocと同様。
【BLACKFLY】 |
---|
ID | 名前 |
0 | FlyingCreature |
1 | BLACKFLY |
2 | LordOfTheFlies |
3 | Beelzebub |
ちなみにモンスター名の表記については、ウィザードリィから引用した名前については基本的に元ネタ通り(=すべて大文字)としている。また字数制限に引っかかった場合などは、まず区切りスペースの省略を行なうが、代わりに頭文字だけを大文字とすることで、少しでも読みやすくなるようにした。
第3グループの
LordOfTheFlies(“蝿の王”…といってもゴールディングじゃないぞ)は、
Beelzebubの不確定名。基本的に本作では、確定名と不確定名が同一の種族であることを分かりやすくするため、なるべく両者のパラメータを一致させるよう意図しているが、こいつらに関しては前者が
Poison、後者が
Corrosionと、異なる魔法を使う。また“魔法を使う敵は、できるだけその魔法の
Scrollをアイテムとして所持させる”ということも意図しており(←これも「所持アイテムを考えるのが面倒だから」という理由が大きい)、こいつらにもそのパターンが当てはまる。
なお出現数は9体だが、最後の1体を除いては全て分身体という設定──
GS美神に登場したベルゼブブと同じ──である。
さて、足場として利用されるべき飛行モンスターが、その縦通路から簡単に逸脱してしまっては手詰まりになる危険があるため、それを防ぐためのストッパー役を通路の端に配置することにした。
これは「通常のモンスターを適当に置けばいいだろう」と軽く考えていたものの、実際にプレイ画面を見てみると、とくに理由もなく同じ場所に突っ立ったままというのは、やはり違和感を拭いがたいものがあった。
想定していた2種類のストッパー役のうち、
ZOMBIEについては“死体のフリをして待ち構えている”という(やや強引な)解釈で乗り切ることにしたものの、もう一方の
MAGEには同じ理屈は通用しないし…。
というわけで
MAGEは降板させ、動かない必然性を有するであろう植物系・鉱物系のモンスターを探してみたが、せいぜい
WizⅤの
GOLEMとか
PINK MUSHROOMぐらいしか見あたらない。
もちろん
CREEPING COINという、これ以上は望めないほどの好条件(←元ネタでも、地下2階に登場するとか)を兼ね備えたモンスターが存在するものの、これは
GOLDのグラフィックデータを使用することでプレイヤーの混乱を招くことが期待されており、それゆえに(少なくとも最初は)塔内で遭遇しなければ意味が無い…外世界の通路上に、いきなり
GOLDがデンと置かれていれば誰だって怪しむだろ(笑)。
そこで着眼点を変え、上述のように
NO-SEE-UMを“空飛ぶ足場”の役からトレードしてくることを思いついた…虫の大群みたいなものなら、動かず一ヶ所にとどまり続けても不思議じゃないだろう。
こうして飛行モンスターの上に乗って移動することを何度か繰り返すと、やがて中央部へと辿りつく。元ネタであるウィザードリィⅣの地下9階では、その奥に地獄への入り口が開いていたのに対し、なぜか本作では
マリネラ王宮が構えられているのだが、この発想の由来については、昔話を含めた長い話になるので、
別項に譲ることにしよう。
ただひとつ言えることは、
Version.M/WのMは、
マリネラのMだということ…ちなみにSHOP名に用いるため綴りを調べてみたところ、マリネラは
Marinera(マリネーラ;ペルーの国民音楽のことだそうな)とは無関係で、
Malyneraと表記する独自の言葉らしい。