火曜日, 6月 18

ドルアーガの塔 FLOOR.29

【FLOOR.29】
モンスターオーク(下記参照)※
トラップ①上のレバー(吊り天井が落ちてきて、即死)
②右のレバー(様子を見た場合、剣を失う。あわてて他のレバーを引いた場合、運が悪ければ死亡)
③下のレバー(毒気が噴出して、4ポイントのダメージ)
宝物①僧衣(フクロウのマスクを入手できる)
②39階の模型
出現方法①②グリーンアミュレットを持った状態で、ワープする祭壇に乗る
階移動①北東の階段→30階
②南東の階段→30階
③中央の階段→30階
※倒すには、イラニスタンの油が必要

これまた、外壁に沿って通路がグルリと一周しており、その中央にイベント用の部屋が収まっているというパターン。ただし今回は警備隊の連中に追い立てられている状況なので、この作品では珍しく、後戻り(往復)することはできない。いちおう反時計回りに移動すれば、ほぼ一周することは可能だが、最終的には西のドアの前に追い詰められるため、それならば遠回りなんてせずに、最初から北に進んだほうが早いだろう(笑)。

さて、ここでの選択肢は大きく2つに分かれる…すなわち、30階の魔術師会議に乗り込んでフクロウのマスクを手に入れるか否か。手に入れたいのであれば西のドアを目指すことになるし、必要ないと思う(あるいは、欲しくても状況がそれを許さない)なら、北東もしくは南東の階段をサッサと駆け上がればよい。
というわけで、以下はフクロウのマスク獲得を目指した場合の、行動の指針について記述する。このアイテム自体はクリアに必須というわけでは無いし、用いても常に有益な情報が得られるとは限らない(←36階の、MIRRAを唱えてくる絵画の危険性を見破れない等)ので、必要性を感じないプレイヤーにとっては、この階は本当にただ通り過ぎるだけで終了ということになる。

まずは最善の条件が揃っているケースについて…具体的には、グリーンアミュレットを所持しており、さらにイラニスタンの油を購入する余裕があったならば、西のドアに向かってスタート地点を北上し、敵に包囲された時点でイラニスタンの油を使用する。その際、できることなら24階で経験値を偶数に調整しておくと、この後の経験値稼ぎが少しだけ楽になる。
次に、グリーンアミュレットは所持しているものの、イラニスタンの油は持っていない場合…これは恐らくリメイク版で、アルカニウム鉱の購入費によって資金が尽きたというパターンだな。このケースでは、スタート地点を北上する点は同じだが、敵に包囲された際は剣で対抗するしかなく、結果的に4ポイントのダメージを受けることになる。わずか金貨10枚で買えるイラニスタンの油さえケチるくらいだから、たぶんポーションも限界まで節約しており、体力ポイントの面でも余裕は無いのだろうけど、石つぶてをぶつけられて死亡というシチュエーションはあまりにも間抜けすぎるので、なんとか事前に5ポイント以上の体力は確保しておくこと…この場面さえ乗り切れば、あとは32階の泉で、タダで何度でも体力を回復できるのだから。
最後に、グリーンアミュレットを持っていないにも拘わらず、どうしてもフクロウのマスクが欲しい場合について。このケースでは体力ポイントに加えて運も必要となるため、あまり望ましくない。具体的に言うと、魔術師会議に飛び込んだらMAGNOの呪文を唱えて(←体力を6ポイント消費)、魔術師たちが立ち往生しているスキにフクロウのマスクを奪い去るワケだが、もし運悪く呪文が効果を発揮しなかった場合は、さらにNARROを唱えてみるか、剣に頼って強行突破する(←その際、魔術師のひとりにMIRRAで攻撃され、確率3分の2で8ポイントのダメージを受けてしまう)羽目になるので、かなり体力に余裕を見ておかなければならないのだ…ゆえに、やはりグリーンアミュレットを用意しておく方が無難だろう。

それでは29階に話を戻そう。西のドアを開けて中に入ると、そこは東西2ブロック、南北1ブロックの小部屋になっている(←ちなみに旧版では、この部屋は南北3ブロックの広さだったが、南壁のトラップを作動させる機構の収納スペースを考えると、それは明らかに無理がある)。
ここでは挿絵をヒントに、4本のレバーの中から1本を選んで引くことになるのだが、肝心の挿絵が今ひとつ参考にならないという(苦笑)。下と右側が怪しいのは一見して分かるものの、上と左側は、どのように判別しろと…。同じネタが城砦都市カーレの宿でもあって、あっちの方が確かに複雑ではあったけど、丁寧に配線を追っていけば間違いなく正解に到達できたのに対し、こっちは当てずっぽうで選ぶことになってしまった。
つーか、おい盗賊王(自称)! お前、この程度のトラップも見極められないのかよ! この後、33階のトラップにも気づかないで引っかかってるし…盗賊と言えば、カギ開けとスリだけじゃなく、罠の発見と解除もできて当然だろうに。まぁ、その代わり<言いくるめ>技能には長けているようだけどさ。

このトラップを突破すると、大きな部屋に出る。旧版では、ここで食事をすることが可能だったけど、リメイク版では削除されてしまった。この後すぐに、また食事をする機会がある(←魔術師会議に飛び込まないで、様子を見た場合のみ)のと、記述にミスがあった(←本来ならタウルスに与える分も含めて、2食分を減らす必要がある)のが理由かね?
この部屋にある祭壇から、グリーンアミュレットの効果でワープした先の部屋で、僧衣を入手することができる。魔術師会議の連中が勘違いしているのでなければ、これはマーリン自身の僧衣であり、この部屋も彼のものだと推測されるわけだが、そう考えれば色々と合点が行く。
まずマーリン──すなわち36階のリッチ──は、36階にある魔法の物品(←現在・過去・未来を見通す水晶球や、侵入者を呪文で攻撃する絵画)や、魔術師会議の連中にフクロウのマスクの改良を依頼された事から考えて、どちらかと言えばマジックアイテムの精製を得意とする、錬金術師に近いようなスキルの持ち主ではないかと推測される(あるいは、自身と夫人をアンデッド化したのも、その一環だろうか?)。
それゆえに、39階の構築──そこに配置された、危険なマジックアイテム(ワープする宝玉や、首を締めつける首飾り)も含めて──に関わることになったのだとすれば、この部屋に39階の模型が置いてあるのも納得できる。そして、そのための部屋が(36階よりも遠い)この29階にある件については、“もともと彼らは29階に居を構えていたが、39階の構築に携わることになった際、より近い36階へ引っ越した”という逆転の発想で何とか(苦笑)。
ついでに、彼らが(恐らく魔法とは無縁の)機械的な仕掛けにも精通していたと考えるのは、ちょっとばかり飛躍が過ぎるだろうか? つまり、この模型と僧衣がある部屋だけじゃなく、レバーのトラップがある部屋についても関与していたと仮定する。そうすると、誰もおらず何のために作られたのか不明な36階の南側エリアも、じつは彼らの領域だったということで、辻褄が合うんじゃないかと…って、さすがに少し無理があるか(笑)。非魔法のトラップに関しては、31階の酒場にいたブラックエルフたちが設置したと考える方が、やっぱり妥当かもね。

それにしても、ただでさえ第2巻において迷路系のフロアは数少ないのに、その中でも最も複雑な39階のマップを、こんなにアッサリと公開してしまうのはどうよ?(苦笑) しかも最後の障害であるはずの、パネルの数字までセット(←ヒントではなく正解が、ズバリそのまま記されている)とか、サービス良すぎだろ…。
まぁ、その点については作者も自覚しているようで、あとがきには「迷路のバリエーションだけでは満足してもらえないだろうから、それ以外のエピソードを優先した」だの「迷路が好きなプレイヤーは、第3巻に期待してもらいたい」だのと弁明に努めているわけだが(笑)。

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