…で、泊まり勤務の待機シフトという絶好の条件である今日、ようやく読むことにしたわけだ。なにしろ(以前に述べたように)今期は不作だし、数少ない当たり作品である琴浦さんやちはやふるといったタイトルはアニメ雑誌向きじゃないだろうという予感があって(←実際、取り扱われていなかったし)、読む気になれなかったんだよね。
なお──特に意図したわけでも無かったのだが──開館直後から読み始めたところ、ちょうど出勤時間にギリギリ間に合うタイミングで読み終われそうな状況となった。しかし、その目算を見事に狂わせたのが、最後の最後に掲載されていたこの人に話を聞きたいで、結局その後半2ページを残してタイムアウトを迎えることに(苦笑)…くそぅ、いつもより後ろに掲載されていたせいで「おや、確か今月号に載ると告知されていたはずだけど、俺の記憶違いだったっけ? まぁいいや。そのおかげで、ちょうど読み終えることができるし」とヌカ喜びした直後に、この仕打ちだよ!
そんなわけで、残りわずか2ページを読むだけのために、27日の休日に再び図書館へ赴いたのであった…。
表紙&巻頭特集はマギだったので、読み飛ばし。今月の特集を受けて、来月以降はキャラ人気投票で勢力拡大なるか? しかし先月号の特集にも拘わらず黒子のバスケ勢が伸び悩んだことを踏まえると、そう単純には行かないかも…。
それにしても、本編が(少なくとも俺には)盛り上がりに欠けるように思え、さほど誌面における取り扱いも大きくないイナイレ勢が、ここに来て黒バスやマギ、プリキュアといった他勢力から頭ひとつ抜け出すとは意外だ…。まぁキャラ人気と作品の人気は、必ずしもイコールじゃないという事だろうか。
そのイナイレの記事は、今月は3年生コンビの声優対談。タイムトラベルのメンバー選抜が偏りすぎで、自分たちがメインで担当しているキャラはロクに見せ場をもらえなかった一方、兼ね役のほうは(複数のキャラが同時に出演するなどで)アフレコが大変だったとの事で、要するにキャラクターの扱いがデタラメすぎると言いたいわけね(笑)。
春の新作特集で気になったのがヴァルヴレイヴ。突如として平和な日常が失われ、戦争状態という混乱の中で生き延びるため、主人公は否応なく巨大ロボット兵器に搭乗することに…という、いかにもリアルロボットアニメの導入部テンプレに基づいた展開をするらしいが、果たして“日常が非日常と化した”感のある今の世相(←これは震災の影響というよりも、むしろ尖閣問題によって、戦争が全くの絵空事では無くなったという面が大きいように思えるな)において、こういった話を“フィクションの娯楽”として受け入れられるのだろうか?という疑問が、脳裏をよぎった。
PSYCHO-PASSは、有本×花澤対談と、脚本家の深見真インタビュー。あの世界では日本を除いた全ての国が秩序を喪失したという設定だけど、具体的に何があったのかは制作サイドでも決めていないようで、そのあたりも、世界観に今ひとつリアリティ(←設定の整合性という面と、現実の社会や時代性の反映という面の、両方において)が感じられない一因だろうか?
むしろ現実の世界では、インターネット、SNS、スマートフォンといったキーワードに見られるように、全体を包括する社会集団システムから、個別化あるいは“個々が選択的に構成する無数の集団”への解体が進行しているわけで…まぁ、そういった方向性が限界まで進行した結果としての秩序崩壊と、その反動としての管理社会の成立という流れはアリかも知れないが 。あるいは“個人の適性を解析して、最もふさわしい役職を充てがう”という要素を、モノづくり国家としてのアイデンティティーを揺るがされ方向感を見失っている、今の日本(の労働者)に対するアンチテーゼとして提示しようとした…というのは、ちょっと憶測が過ぎるか?
また「自由を掲げる立場であるにも拘わらず、槙島が主人公たり得ない」という話については、(政治の最終形態である)民主主義に対する絶望を味わった今の我々には、実感できる面もあるかね。
銀魂の神楽フィギュアは、顔が似ていない点はあきらめる(←そういうフィギュアは多いし)としても、明らかに脚が細長すぎるだろ…ファティマじゃあるまいし(苦笑)。
ジョジョは、シーザー役の佐藤拓也インタビュー。ちょうど先日、シーザー死亡回を見た直後の身としてはドンピシャな内容だったものの、これって普通に発売直後に読んでいたら、ひどいネタバレなんじゃ…?(苦笑)
まぁ古い作品だけあって、本スレも「原作を読んでいるのが当たり前」という雰囲気で進行している(←2ちゃんねるが高齢化しているという面もあるか)とはいえ、アニメージュの読者は──読者投稿コーナーなどの年齢層から推察するに──原作を読んでいない世代も多そうだぞ。まぁ、それを言い出したらこの人に話を聞きたいや、今月号だとPSYCHO-PASSといったインタビュー系の記事は、どこまで若年層に受け入れられているのやら…って話だが。
そんな“堅苦しい”系の記事の中でも、とりあえず富野に訊け!!が、若年層から一定の支持を得ているのは確実だな…なにしろ相談している当人が、その世代なんだから(笑)。
とくに今月の、コスプレに関する相談に対して「もともと、人には変身願望というものがあり、伝統的な祝祭(←ハロウィンとかね)は、そういった欲求を発散する場でもあるのだが、そういう風に“世間との折り合いをつけた”ケースとは異なり、近年のオタクによるコスプレは、一方的に自分の欲求を押しつけるだけ&それが通用すると勘違いしている点が問題」という指摘は、さすがに鋭いものがある。やはりアニメ新世紀宣言の頃からオタク相手の商売をしているのは、伊達じゃないな(笑)。
アニメイト店員日記によると、都心部のアニメイトにおけるライバル店舗とは、近隣にある他のアニメイト店のことらしい…まぁ潰し合うほど過剰な密度で出店しているわけじゃなく、あくまで切磋琢磨という事だろうけど、大変だねぇ。
一見して「守備範囲外の作品だろう」と判断し、スルーしていたうーさーのその日暮らしだけど、なんだか紹介記事を読むと面白そうじゃないか(笑)。思えば、マイメロの魅力について知らされたのもアニメージュの企画(←編集長が、そのクールに放送される新作をすべて、第1話だけ見て感想を列記するって奴ね。こういう“思わぬ拾い物”もあったり、意外な観点からの分析が目からウロコだったりと、けっこう有意義な内容だったので、またやってくれないかと期待)がキッカケだったし、ここは予感に従って視聴してみるか…と思い立ったものの、もう放送は終了しちゃったのね、残念。
この人に話を聞きたいは谷口淳一郎。デザイン関係の仕事を希望していたが就職活動に失敗し、専門学校を経てアニメーターになったとか、すでに結婚しており、しかも相方は普通の企業に務めていたことから、あまりカネのことを心配せずアニメーターを志望できたとか、なかなか趣き深い経歴の持ち主。そして入った会社も──アニメ業界としては珍しく?(苦笑)──福利厚生などの待遇が比較的しっかりしていたとの事で、ステロタイプな“貧困に苦しむアニメ業界(人)”というイメージからは縁遠い印象。
とはいえ、代表作であるおお振りに携わった際には、野球をやった経験がある唯一人のスタッフだったことが災いし、恐ろしい量のカット──“山”ではなく、もはや“島”だったとか(笑)──をこなす羽目になったらしい。しかし…他のスタッフ連中は、普段ろくに身体なんて動かしていないだろうに、野球やろうとするなよ(苦笑)。実際の動きを把握するためとは言うけど、ケガしたらどうするんだ!?
アニメージュ 2013年 03月号 [雑誌] |
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