【EVIL EYES】 (イビルアイズ) | |
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One equipment
appears after six are completed, but not yet exist! | 装備のひとつは、
6つがそろった後に 現れる。今はまだ 存在していない。 |
元ネタでは、「4つの開放クエストのうち3つを終えるまで、4枚目のカードは見つからない」ということが示されており、その原文から“not yet”や数字に関する部分を引用する形で、適切な内容に改変した。
「まだ存在していない」とは、これから造られることを意味しており、その材料となる“6種類”のアイテムを“そろえる”必要がある…というわけだ。
これはWizⅣの地下4階における、魔女のイベントが元ネタ。本家WizⅣのコズミックキューブが合計3面(地下1階~地下3階)であるのに対し、本作では合計4面(Level.6,7,9,10)が用いられる。だからというわけでは無いのだが、こちらでは地下4階の魔女イベントも、コズミックキューブの中に(サブクエストとして)含むことにしたのである。
では、具体的な流れについて解説しよう。まずコズミックキューブ前半の某所(←例によって具体的な場所は未定だが、前半の分岐のうち、いわゆるハズレルートの約半分ほどを、ここに収束させるつもり)にある塔の入り口に重なるように、DELFの出現ポイントが設定されている。
【DEMONIC FIGURE】 | ||||
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ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | LIVING LEGEND | DALTO(Deg-Thunder) | (Crystal) | |
1 | DELF | DALTO(Deg-Thunder) | (Crystal) | |
2 | A GreaterDevil | TILTOWAIT(Deg-Tilte) | (Holy Bible) | |
3 | THE ARCHDEVIL | TILTOWAIT(Deg-Tilte) | (Holy Bible) |
重要なアイテムがある場所への侵入を防ぐという、いかにも中ボス的な役回りであることに加え、そのために期待される“入り口をふさいで動かない”という行動パターン(すなわちACT=0)が、元ネタにおけるDELFの“悪魔を象った石像”(画像左)という設定にも合致したことが、採用の決め手となった。
この事から、そのグラフィックにARCH-DEVIL(XANADU版;画像右)をチョイスするのは極めて妥当な選択と言えよう。


問題は、このグラフィックのイメージに合致するようなモンスターが、ほかに見当たらなかったこと…とはいえ、後半グループをARCHDEVIL(Wiz版)に決めたのは、単に「名前が同じだから」という苦し紛れのダジャレだけではなく、そこには「GOLD PLATE +5というWizⅤ最強のARMORホルダーだから」という、れっきとした理由がある…そう、ここでDELFおよびARCHDEVILが守っているのは、XANADU最強のArmorであるBattle Suitsなのだ。
そして、ここにはもうひとつ符合がある。WizⅣで魔女が調合してくれるアイテムの名はBLUEBLOOD SPECIALすなわち<B.S.>であり、いっぽうBattle Suitsの略称もまた<B.S.>であることは言うまでもない。
【Witch Wants Magic Materials】 (魔法の材料を求める魔女) | ||
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you see an old
witch stirring a large cauldron: You must have some of my famous <B.S.>. If you have the Makings,I'll forge a batch! Let's see now what parts | 君は大きな釜をかき回している
年老いた魔女に出会った。 「おまえさんには、わしの有名な <B.S.>がいるだろうて。 もしおまえさんが材料を 持ってきたら、ひとつ作って やるんじゃがねえ。さてさて、 何を持って来てるのか、 見てみようかね」 | |
A:Odin's Spear | (Disrupt Mace) | 600000-Gold |
B:Bunny's Weapon | (Vorpal Weapon) | 1000000-Gold |
C:Ox Leather | (Deg-Corrosion) | 600000-Gold |
D:Papyrus Paper | (Deg-Tilte) | 1000000-Gold |
E:Oak Board | (+6 Large Shield) | 600000-Gold |
F:Platinum Plate | (+7 Small Shield) | 1000000-Gold |
XANADUのシステム上、アイテム同士を交換することはできないため、必然的に“Aアイテムを売却し、その収益でBアイテムを購入する”という間接的な方式を用いざるを得ない。
SHOP数を節約するためにも、できれば同じSHOPの中で一括処理したかったところなのだが、メッセージの量が多すぎたのと、売却側と購入側に分離しているほうがプロセスとしても分かりやすいだろうと考え、このように2軒に分割することにした。
【Witch Wants Magic Materials】
(魔法の材料を求める魔女) | ||
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If you have all of
the Materials of witch's recipe, She'll be happy to forge. | 材料を
全部そろえて きたら、 彼女は 作ってくれる。 | |
A:<<B.S.>> | (Battle Suits) | 3200000-Gold |
まずBattle Suitsの定価を(XANADUCLONEのプログラム上で許される上限ほぼギリギリの値である)320万ゴールドに設定。CHR=100では25%の値引きが適用されるので、実質240万ゴールドが必要となる。
そしてこの金額を、魔女が要求する6アイテムの売却益の合計に等しくなるよう、各アイテムの価格を割り振った。まずはWeapon、Scroll、Shieldの3系統に80万ゴールドずつ配分し、それぞれの強弱2種を、30万:50万の比率に分割して終了。
なぜこの3系統かと言えば、Armorは重量の概念があるのでSHOPでしか入手できないし、マジックアイテムは実用性が高いので換金アイテムとしては不向きだろう…という判断である。
ランクとして準最強クラスの物を選んだのは、これらの装備は充分に強力であるため、簡単に入手できない&なるべく早く手放さなければならないような状況を(不自然じゃない形で)作りたかったから。
魔女の提示するアイテム名が曖昧なのは元ネタ準拠だが、ここは──かき混ぜ器(BLENDER)ことBLADE CUSINART'には及ばないにしても──なるべくトンチの利いたものを…ということで、無い知恵を絞って考えた。
まずBUNNY'S WEAPON…WizでBUNNYといえばVORPAL BUNNYなのは常識であって、すぐにVorpal Weaponを連想するはず。
そして残る5種については、よく見れば頭文字がOとPばかりだと気づくだろう。上記のように、2番目がVorpal Weapon(すなわちPキーに該当する武器)であることから、ほかの品物もOもしくはPキーに対応するアイテムを示しているのではないか? という考えに到達すれば、あとは何とかなる…と思いたいところ。
まぁメッセージウィンドゥに商品名が表示されるバージョンでプレイしていれば、全く悩むことも無いんだけどさ(苦笑)。
いちおうヒントを提示するメッセージSHOPも、べつの場所に設置する予定…ただし優先度は低いため、今後もしSHOPの数が制限をオーバーしてしまった場合には、ボツとなる可能性も排除できない。
【Preparing for Party】 (パーティの準備) | |
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Please Put
a Plum Pudding on the Pretty Plate. Please Pick a Pork Pizza or a Pumpkin Pie on the Plates. These Plates are Plated in Precious metal. Please Play as Politely as Possible in the Party Place. | その小さな皿に、
プラムのプディングを 載せてください。 それらの皿に載っている ポークピザか パンプキンパイを 選んでください。 それらの皿は 貴金属で メッキされています。 パーティ会場では、 できるだけ礼儀正しく ふるまって下さい。 |
…いかにも「目的と手段を混同してしまって、我に返ったときには収拾がつかなくなっていた」というパターンだな(苦笑)。これだけPを連呼すれば、イヤでも気づいてもらえるだろうと思う半面、かえって本来注目すべき単語(←ここでは“Plate”)が埋没してしまうのでは…という懸念もある。
ファンタジーRPGで“Plate”といえば、ヨロイのPlate Armorを指すのが普通だけど、魔女が求めているのはソッチじゃなく、お皿の“Plate”のことだから勘違いしないでねー…というのが、このメッセージを作成した目的。そのために“Party”や料理の名前といった、少しでも皿と関係ありそうな言葉を羅列しまくった結果、このクドすぎる文章になってしまったわけだ。
まぁOdin's SpearやBunny's Weaponがそのまま武器を示す一方で、“Plate”がヨロイじゃないというのは確かに混乱を招きかねないため、これぐらいのヒントは必要だろう。
同様に“Ox Leather”も、これだけではLeather Armorのたぐいと勘違いされそうに思えたので、“Ox Leather Scroll”と表記すべきか悩ましいところ…あまり具体的過ぎると、今度は推理する面白味に欠けそうだし、さじ加減が難しいんだよな。
魔女が要求する6アイテムのうち、すでに述べた+6 Large Shield(←ORC LORDが所持)を除く5種の所在については後回しにするとして、話題を魔女の居場所に戻そう。
上記のように、魔女がいるSHOPへと至る塔の入り口は門番役のDELFにより塞がれており、これを倒さなければ入ることはできない。
厄介なのは、まず魔女が求める品目を知るためにSHOPを訪れる際、すでに一度この門番を倒してしまっていること。そして以降、材料を揃えて魔女のもとに向かおうとする毎に、門番を倒さなくてはならない。
必要な材料を一発でコンプリートできていれば、第2グループのDELFと戦うだけで済むため何とかなるだろうが、もし材料が間違っていてやり直さなければならない場合、後半グループのTHE ARCHDEVILが門番として立ち塞がることになる。
こいつはWizⅤのARCHDEVILに準拠して最強のモンスターという扱いであり、全てのパラメータがほぼ上限近くに設定されている…というか「XANADUのルール的に、単体のモンスターとして表現できる強さから逸脱しているため、実際には単体のモンスターである(←だから名称も、敢えて“THE ARCHDEVIL”と表記した)にも拘わらず、便宜上、出現数を9体(固定)とする”という、前代未聞の処置をすることになった。
つまり“ヒットポイント約250万のARCHDEVILが9体”いるのではなく、“ヒットポイント約2250万(←約250万×9)のARCHDEVILが1体だけ”いるという扱いなのだ…骨ガルシス(HP500万)を軽く凌駕するトンでもない数値だが、まぁWizⅤのARCHDEVILも、パラメータだけ見ればソーンより圧倒的に強いわけで、その点では元ネタに沿った処置であると言えよう。
このバケモノに勝つのは至難の業である以上、出現してしまう前に(=最初の1回で確実に材料を揃えて)魔女のクエストを完遂し、戦いを回避するのが最善の策となる。
ちなみに戦闘中の行動パターンはUN=8(魔法を唱えながら、一直線に向かってくる)に設定したが、これは上記の“じつは1体である”というイメージに近づけるためであり、こうすることで9体がひとつのまとまりのように動いて見えることを期待したもの。
なお、DELFはUN=7(ワープ攻撃型)とした。UN=6(動かない)のほうが、本来の“悪魔を象った像”というイメージを忠実に再現できるものの、「UN=6の前半グループは魔法攻撃ができない」というプログラム上の問題がネックとなり、断念せざるを得なかったのである。
所持アイテムについては、DELFは元ネタでCRYSTAL of EVILを所持していることから、迷うことなくCrystalに決定。問題はTHE ARCHDEVILのほうで、まさか元ネタどおり最強のヨロイ(=Battle Suits)を持たせるわけにもいかない──というか本作において、SHOP以外でArmorを入手するのは厳禁だし──ため、とりあえず適当に“そこそこ強力なアイテム”を持たせることにした。
以前にも述べたように、コズミックキューブに登場するモンスターの出現ポイントは、基本的に幅9ブロックの区画の中央に設置されているため、モンスターを全滅させたあと一旦その区画から離脱しなければ、次のグループは出現しない。
だがDELF(THE ARCHDEVIL)は例外的に、中央からズレた位置に出現ポイントが設置されており、プレイヤーが望めば、全滅→スクロールアウトを繰り返すことで、離脱することなく連続して次のグループと戦うことができる。
これはTHE ARCHDEVILの脅威を警告するための措置であり、同じ区画で戦いつづけた結果として勝ち目のない強敵が出現したとなれば、イヤでも危険性に気づく(しかも区画を移動していないので強制SAVEも行われておらず、簡単にリセットしてやり直せる)だろう。
そしてDELF(THE ARCHDEVIL)の代わりに、区画の中央に出現ポイントを設置されているのが、DELFの付属物とも言うべきDELF'S MINIONである。
【GAUNT FIGURE】 | ||||
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ID | 名前 | 使用する魔法 | 所持アイテム | |
0 | GAUNT FIGURE | (なし) | (Gold) | |
1 | DELF'S MINION | (なし) | (Gold) | |
2 | CARRIER | (なし) | (Fake Poison) | |
3 | LIFESTEALER | MAHALITO(Deg-Fire) | (Spectacles) |
グラフィックとしては、当初は“動く石像”というイメージから、ストレートにRock Guardian(画像左)で行こうかと考えたのだが、ほかの候補が思い浮かばなかったし、後ほどアースエレメンタル系のモンスターとして採用する可能性も捨て切れなかったので、ひとまず保留扱いとして別の案も検討してみる。


そしてクラシック版ではガイコツの絵(画像右)が充てられていたことから、「Level.2のZombieおよびROTTING CORPSEと同じようにDopplegangerを採用してはどうか?」という考えが浮かび、結局その案で行くことに決定した。
また、これによって「Doppleganger(画像左)の絵とイメージが合致する、白っぽい痩せ型のWiz系アンデッドモンスターを、後半グループに充てればよい」という見通しが立ち、それに沿う形でCARRIER(画像中央)とLIFESTEALER(画像右)が選ばれた…この手の連中は、Rock Guardianのゴツい体格だと違和感があるので、その意味でもちょうどいい。



所持アイテムについては、どちらも元ネタでは実入りが良くない印象があるため、安物アイテムを適当に割り振る方向で…ただしCARRIERは麻痺性の毒を有しているという設定から、Fake Poisonを持たせることにした。
なお、基本的にコズミックキューブの塔内では、モンスターは出現しない(←これは現在位置を把握する手がかりを、与えないための処置である)のだが、DELFおよびTHE ARCHDEVILが立ち塞がる入り口と、魔女SHOPのある区画を結ぶ塔内通路には、例外的にDELF'S MINIONが配置されている。まぁこれは、入り口の時点で特殊な場所ということがバレバレだから、今さら問題なかろうとの判断だ。
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