【FLOOR.22】 | |
---|---|
モンスター | ①ドルイド(技量ポイント:13、体力ポイント:6) ②スケルトン(技量ポイント:8、体力ポイント:4) |
宝物 | ①NAEROの呪文(物体を引き寄せる) ②金貨30枚 ③呪文の書(呪文:MUALA、MAGNO)※ |
出現方法 | ①②ドルイドを倒す ③スケルトンを倒す |
階移動 | ①南東の階段⇔21階 ②南の階段⇔23階 |
22階は、第2巻としては珍しい“普通の迷路”タイプのフロアである。しかし第1巻とは違って、階段についての
>一度通ると落ちてくる石ドアというような仕掛けは見られない。ここは塔の中でも通行の激しい「街」のような部分なので、不便な装置ははずしてあるのだろう
という記述が、少し引っかかる。せっかく開放されているにも拘わらず、21階と25階を除いては、モンスターたちが生活したり、それどころか往来している気配さえ、ほとんど感じられないんだよね。
これは憶測だが、もともと商店街のあった21階と「船」の発着場である25階が特に賑わっていたうえ、その双方を結ぶエレベーターが後から建造された結果、ますます賑わいが集中する一方で、それ以外の階は寂れていったのではないかと…喩えるなら、鉄道が停まらない街と駅がある街とで、過疎と過密の二極化が進んだようなものか。23階に乞食がいたり、24階が収容所(?)として利用されているのも、これらの階が「街外れ」とかスラムのような位置づけだからかも。
そして、この22階に至っては、そういったディティールさえ欠落した、本当にシンプルな“迷路と敵だけ”のフロアであり、まるで第1巻の序盤(←1〜8階あたりのような雰囲気)に立ち返ったかのよう。
さて、この階にはドルイドとスケルトンという2種類のモンスターが出現するのだが、どちらも経験値が2以上になると戦えなくなってしまうため、最優先で倒しに行く必要がある。
もし第1巻のラストにおける選択の結果、この巻を行番号100からスタートすることになった場合は、連行するミラーナイト2人を屠った時点で経験値が2になってしまい、この階の敵とは戦うことができなくなる。同じく行番号200からスタートした場合も、最低でもバンパイヤを倒さなければ脱出できない以上、経験値が1ポイント加わってしまうため、ドルイドかスケルトンどちらかを諦めなければならない。
普通にプレイしているならば、そういった制約もなく戦う相手を自由に選べるワケだが、その場合のベストな選択とは?
まずは双方を1回ずつ倒すという、極めてスタンダードなケースを考えてみると、難易度としては平均的だし、宝物が全て揃うという利点もある。
次に、ドルイドと2回連続で戦うケースでは、金貨30枚を追加で獲得できるのがメリットであり、これは言い換えるとブルーポーションを1本分に相当する。じつを言うとドルイドは(技量ポイントだけ見ると)この巻の前半で遭遇する敵の中では、オーク鬼と並んで最強クラスだったりするのだが、それでも10ポイント以上のダメージを食らうとは考えにくいため、ブルーポーション1本と引き換えなら、充分に元が取れるはず。
なので、もしリメイク版をプレイしており、何が何でもアルカニウム鉱を手に入れたい場合などは、ドルイドと2連戦するのもアリだろう。
一方でデメリットとしては、スケルトンが持つ呪文の書を手に入れることができなくなる。ただし、MUALAについては5階でフュリーから聞いているはずなので問題ないし、MAGNOについても、最終的には35階でメスロンから教わることができるので、どうしても今すぐ必要というわけではない(←それ以前の使いどころとしては、30階の魔術師たちを黙らせる時ぐらいだが、これも色々と複雑な要素があるからなぁ…詳細は30階の解説で)。またリメイク版では、ハズレ呪文のMUALUに代わっているため、考慮の必要性は皆無。
逆にドルイドとの戦いを避け、スケルトンだけと2連戦するケースも選択肢としては存在するが、これはデメリットが大きいので、あまりオススメできない。ドルイド自身の持つ金貨30枚はもちろん、NAEROの呪文も手に入らなくなるため、23階で落ちたカギを回収できず、金貨90枚をゲットする機会が失われるのだ。資金繰りに余裕のある旧版なら、致命的というほどの損失にはならないだろうけど、手痛いロスであることは間違いあるまい。
まぁ、例えば第2巻からプレイを始めて、しかもサイコロの目が悪かったせいで原戦力ポイントが低く、ドルイドを相手に苦戦しそうな場合などは、スケルトン狙いで妥協するというのも仕方ないかも知れないが。それでも、1回ドルイドを倒せば30枚+90枚=120枚の金貨が得られると考えれば、レッドポーションを2本買ってお釣りがくるワケで、ちょっとぐらい無理してもドルイドに挑むべきではないかと。
面白いのは、おそらく第2巻で最初に戦う相手であろうドルイドが、第1巻の最強クラスだったリザードマンやゾロアを、技量ポイントの面でアッサリと凌駕している(←にも拘わらず、ギルも相当にパワーアップしているため、意外と簡単に勝てるという…)一方で、第1巻では苦戦させられたスケルトンが、すっかりザコ扱いとなってしまっている点(笑)。
まぁ、ただでさえギルは9階の頃より格段に強くなっているうえに、今回は3匹がかりだった前回と違って、サシで勝負という無謀な状況だしなぁ…9階で煮え湯を飲まされた恨みを、ここで晴らしたプレイヤーも多かったと思われる(←はい、俺のことです)。
スケルトンから得られる呪文のほかに、旧版とリメイク版で異なる点としては、スケルトンの武器がシミターだと明記されている事と、ドルイドの出現時に破壊される壁が、東側(←これって、位置としては外壁のはずだろ…と、当時の俺もツッコミを入れたものだった)から西側に変更された事ぐらいか。
ドルイドの部屋に関しては、いかにも「ここに住んでいた」と思わせるような描写が欲しかったところ。宝物についてもドルイド自身が所持しているのではなく、室内に実験器具やら何やらを配置して(←24階とカブるのが問題だが)、それらを探った末にNAEROの巻き物が見つかるとか、ドルイドが破壊した壁の向こうは隠し金庫になっており、その中に金貨30枚が貯蔵してあったとかね。
0 件のコメント:
コメントを投稿