ちなみに今月に関しては、俺の想像した以上にFSSの連載再開というインパクトは大きかったらしく、ニュータイプが発売から2〜3日で完売し、雑誌としては異例の(←とはいえ、最近はハガレン最終回の掲載されたガンガンとか、ガルパン特集号のモデルグラフィックスなど、けっこう多いようだが)重版が実施されたそうで…するとO書店にあったのは、重版された物なのかも?
FSSについては(ネットで見かけた意見だけを信じるなら)えらく不評のようだけど、さて来月以降の売れ行きはどうなることやら…なるべく多めに刷るか、あるいは今月号を見て幻滅したファンの分だけ売り上げが減るか、どちらでも構わないけれど、俺が立ち読みできる程度には売れ残っていて欲しいものだ(←身勝手)。
そんなわけで今月読めるアニメ雑誌は、図書館で閲覧可能なアニメージュのみとなったワケだが、今期は本数こそ多いものの、それほど入れ込む作品が──今のところは──見当たらなかった事もあり、できるだけハズレ作品を淘汰してしまおうと、今日まで読むのを控えてきた。
で、いざ読もうと図書館に出かけたところ、雑誌コーナーにアニメージュが見つからず、ちょっと焦った…いや、普段なら“いかにもアニメ雑誌っぽい”表紙(=カラフルな色彩のアニメキャラが描かれている)が、周りに陳列されている他の雑誌類から浮きまくっているおかげで簡単に見つかるんだけど、なにしろ今月号は、こんな渋いカラーリングのせいで全く気づかずにスルーしてしまったんだよね(苦笑)。
アニメージュ 2013年 05月号 [雑誌] |
というわけで、今月の表紙&巻頭特集はPSYCHO-PASS…って、そんなに人気あったのか? キャラ人気投票を見た限りでは、それほど読者に受けているとは思えなかったが…朱に萌えオタ票が集まらないのは仕方ないとして(笑)、男性陣も似たようなものだし。まぁアニメイト店員日記によると1クール目が終わった頃から、グッズの売り上げが大きく伸びたらしいけどさ。
それにしても、最終回で狡噛が朱に渡した拳銃には、最初から1発しか弾が込められていなかった…というのは気づかなかったな。「なんで槙島は、朱を撃たずに見逃したんだ?」とか思ってしまったわ。
虚淵へのインタビューでは、自分が描くキャラの行動原理についての、性別に基づいた分析(←なぜ男性キャラは、守りたいモノのために命を賭けるのか?)など、興味深い話がいろいろ語られていた。とりわけ昨今、脚本を蔑ろにしたような作品が濫造され、しかも一定の売上げを残しているような状況に対しては、やはり脚本家として危機意識を抱いているようだが、この点については強く賛意を示したいところ。
春クール新作のうち、うたプリとレールガンが前のほうに掲載されていたのは、やはり続編モノということで人気(知名度)が高いからだろうか? 俺としては逆に、旧シリーズを踏まえて0話切りを決めており、読み飛ばすことができて助かったんだけど、だったら、わざわざ今日まで読むのを引き延ばさなくても良かったという気がしてきた(苦笑)。
また(新作じゃないけど)たまこまーけっとの記事も掲載されていたものの、こちらも流し読みで済ませる。ちなみに今月のキャラ人気投票においてたまこは3位にランクインしており、その点ではPSYCHO-PASSより分かりやすいけれど、でも「単に冬クールが不作で、ほかに行き場が無かっただけじゃね?」などと考えてしまうのは、穿ちすぎだろうか…。
ヴァルヴレイヴの次にガルガンティアが載っていたので、これは今期のロボットアニメ3作を1カ所にまとめて掲載する構成だな…と予想したけど、そんなことは無かったぜ!(笑) マジェスティックプリンスがハブられたのは、広告宣伝費の都合かね? やたら放送局が多かったりするから、予算は潤沢なのかと思ったが。
誌面における露出度から判断するに、力の入れようはヴァルヴレイヴが一番らしいけど、現時点ではガルガンティアのほうが面白いな。一方でマジェプリは、視聴継続ラインぎりぎりといった感じ。
ただしオレ的には、今期のロボットアニメの中でイチオシなのは、ダークホースだったダンボール戦機ウォーズなんだよなぁ(笑)。戦争シミュレーションという舞台設定に、量産型メインの部隊編成というミリタリー要素、さらに通常の走行じゃなく滑走(ローラーダッシュ?)で移動する機種もあったり…と、ファーストガンダム世代の琴線を直撃しまくる内容だし。
いちおう今月号にも記事が掲載されているものの、その位置は他のロボットアニメのページから遠く離れている(←まぁイナズマイレブンに隣接しているのは、ある意味で妥当なんだが)し、記事内容もキャラクターの紹介であるなど、プロパーなロボットアニメとしては扱われていない印象…もちろん、今どきのアニメ雑誌において、メカよりも人間のキャラクターが優先して扱われるのは、当然だと分かってはいるけどさ。
余談だが、もし今年度のアニメージュ大賞に“メカニック部門”があったなら、ガルパンの戦車が大挙して入賞するだろうな(笑)。
…と、ここまで(およそ全体の半分ぐらい)読んだところでタイムアップとなり、ひとまず帰宅。ムシブギョーの放送開始時間が迫っていたからなんだけど、わざわざ観るような内容でもなかった(苦笑)。
で、残り半分を読んだのは1週間後の29日になってから…この日は泊まり勤務だったが、待機シフトなので充分に余裕があり、出勤する前にササッと読み終えることができた。
この人に話を聞きたいは、窪岡俊之の後編。昨今では、すっかり“アイマスの人”になってしまっている感があるものの、実際には初期のキャラデザに関わったぐらいだそうで、本人としてはアイマスのイメージが定着しつつある状況に、いささか戸惑っている模様…まぁ劇場版ベルセルクとは方向性が真逆だもんね(笑)。
その劇場版ベルセルクに関しては、「原作を上回ることができないのなら、映像化する意味がない」といった趣旨の発言…いや、クリエイターの姿勢としては正論だと思うけど、そういった「原作と異なる描き方をしよう」という試みは、大抵の場合は受け手に支持されることなく「原作レイプ」だの「改悪」だのと酷評されるんだよね。
もちろん過剰な原作至上主義や、先に見た媒体のほうが(強く印象に残る分だけ)どうしても高評価のバイアスがかかりやすいという面があるのも否定できないし、本作については「原作の量が膨大なのに、旧TV版に比べて圧倒的に尺が足りないんだから仕方ない」と擁護する意見もあるようだけど、ガンダムUCや空の境界のような成功例も存在する以上、どうしても言い訳に聞こえてしまうわけで…まぁ、尺に関してはプロデューサーの判断に依るところが大きいはずであり、監督ばかり責めるのも筋違いかも知れないが。
なお、オレ個人としては“アイマスの人”でも“ベルセルクの人”でもなくて、“LUNARの人”だったりする(笑)。話によると、初代(シルバースターストーリー)で担当したのはキャラデザだけだったが、完成したゲームの内容に不満があったことから、続編(エターナルブルー)では自ら制作に関わるべく、アニメ業界からゲーム業界に移ったという力の入れようだそうで、LUNARは、1は駄作で2は傑作…という感想を抱いた俺としては、この件に関しては「良くやってくれた」と高く評価したい。
キャラ人気投票は、イナイレ勢は首位こそ確保したものの、20位までにランク入りしたのは5人と、人数においてはプリキュア(6人)の後塵を拝した。もちろんプリキュアについては、全シリーズのキャラを合計した人数であるという点に注意する必要があるんだけど、俺としては、誰がどのシリーズに登場するキャラなのか知らない(←さらに言えば、シリーズ名を挙げられても順番が分からない)ので、仕方がない(笑)。
一方、かつて(一時的にではあるが)イナイレを凌駕する勢いすら見せた黒子のバスケは、やはり放送の終わってしまった影響は避けがたいのか、順位・人数ともに退潮傾向。しかし面白いのは、ベスト20圏内に残ったのが──主要キャラじゃなく──比較的マイナーなメンツばかりだということだな…これは作品への支持票というより、そういった“通(つう)ルビ
好みな”キャラのファンが「自分が応援しなくては!」という衝動に駆られての結果じゃないかと憶測。
これに対して、同じく放送の終了した銀さんは相変わらずの粘りを見せているが、まぁ主人公に票を集中できる作品だというメリットもあるか…。
同じことは、3位のたまこにも言えそうだな…さらに、こちらは本命を見出せない萌えオタの逃避先として、票を集めた可能性もあるか?
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