目が覚めたあとは通勤電車に乗って、V書店へ…アワーズは2冊が入荷しており、さらにメガミマガジンと娘TYPEいずれも立ち読みフリーという、相変わらずの安定ぶりが嬉しい。
じっくり眠れたおかげで体力は完全に回復していたし、時間的にもジャイロゼッターが始まるまで余裕があったので、アワーズだけでなくメガミマガジンか娘TYPEのどちらか片方も、ついでに読破してしまおうかと思ったのだが、アワーズを読み終えた時点で腰に疲労が感じられたことから、大事を取って撤収。
スピリットサークル
魔女を殺したことによる穢れを理由に、家からも故郷からも追われたけど、親父が餞別にくれた資金のおかげで、気ままに飲んだくれるだけの日々を満喫できました…って、中世の暗黒面が色濃い雰囲気だった前回から、えらくルーズな方向にシフトしたような(笑)。自分を殺しに来た暗殺者は、カネをチラつかせたら簡単に寝返って仲間になるし、教会の権威を否定するナマグサ坊主(と、その弟子)は、勝手に居候してるし。
しかし、そんなダメ人間たちが亡くなったあとに訪れた孤独は、どうにも切なくて…。“たまたま知り合った人同士の些細なつながりが積み重なって、いつの間にか、かけがえの無いモノになっていた”という、いかにもこの作者らしいテイストがようやく出てきた感じだな。
エイリアンダイエット(鈴木小波)
読み切り。デブだけどかわいいヒロインが、体内にエイリアンを飲み込むというダイエットを敢行したところ、見事に痩せたものの、副作用で食性まで変化してしまい、主人公を食いたくなって(←性的な意味じゃなく)襲いかかって来る…というバカ話。よりによって銀河へキックオフで玲華ちゃんが激ヤセ変身する話が放送される日に、こんなの読ませるなよ!(笑)
最後は主人公が「ありのままの姿のキミが好き!」と告白して、お約束のハッピーエンドかと思いきや、新たに悪魔ダイエット(?)を行なったヒロインがヤンデレ化したところで終了…という斜め上のオチをつけた点は評価したい。
裸者と裸者
前回強奪した麻薬を売りさばいて、資金はガッポリ。おまけに前シリーズ主人公の協力まで得られるとか、ずいぶん安易な展開だな…と思ったが、そんなに都合よく話が運ぶわけでは無いようで安心した。ラノベじゃないんだから(笑)、成り上がる過程の苦労はキチンと描写しないと、説得力に欠けるもんなぁ。
ソレミテ
本編のノリは、前回までと変わらず。やはり小野寺には「福井県はメガネっ娘の聖地!」とかアホなこと叫ぶ仕事のほうが合っていると思う。
ナポレオン~覇道進撃~
はじめは、小さな孤島の問題だった…尖閣諸島ですね、わかります(笑)。とりあえず単行本では、自由競走→自由競争に修正するのを忘れないように。
ナポも(←こちらは恐らく、人事上の観点で)ダヴーも(←こっちは友情かね?)ネイに汚れ役をやらせなかったワケだが、作者としては、ここまでネイを優遇して扱うからには──百日天下における動向やワーテルローでの失策まで含めて──徹底して“いい奴”として描き切るつもりなんだろうか? 悪党だらけという本作の方向性からすると意外な感じだけど、だからこそ最期(処刑)のシーンでは、悲劇性とか帝国の儚さを印象づける効果が見込めるかもね。
ドリフターズ
回復能力を過剰化させることで対象の身体にダメージを与える…というのはガン細胞でもおなじみだし、分かりやすい先例として、ダイの大冒険におけるマホイミの呪文あたりが思い浮かぶな。
しかし食料などにも応用が可能で、実質的に兵站が無尽蔵だと言われると、一気に戦略レベルの話になってヤバさが激増する…と思ったが、これって要するに、オッパイーヌさんのウォール・オブ・ストーンに対して、クリエイトフードの呪文じゃん!と考えたら、なんだか「普通にアリだな」と妙に納得できてしまった(笑)。ひょっとして黒王は、他にもD&Dのクレリック系呪文は全て使えるんだろうか? アースクエイクとか、フィンガー・オブ・デス(←いま思えば、かなり厨二くさいネーミングだ…笑)とか。
YOUNGKING OURS (ヤングキングアワーズ) 2012年 12月号 [雑誌] |
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